2002 J1 1st 第1節
試合日時:2002年03月02日(土) 19時35分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 静岡スタジアムエコパ
- 29,763人
- 13.3℃ / 42%
- 曇り / 無風
- 全面良 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 淀川 隆博
- 上川 徹
- 奥谷 彰男、森 直之
- 小椋 剛
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
ジヴコヴィッチ | 前半14分[得点] | |
前半23分[警告] | 滝澤 邦彦 | |
金沢 浄 | 前半24分[警告] | |
前半38分[警告] | 岡山 哲也 | |
後半16分[警告] | マルセロ | |
後半17分[交代] | 西澤 淳二(in) ← 中谷 勇介(out) | |
ジヴコヴィッチ | 後半20分[警告] | |
鈴木 秀人 | 後半21分[警告] | |
後半23分[交代] | 中村 直志(in) ← 滝澤 邦彦(out) | |
後半28分[交代] | 森山 泰行(in) ← 大森 征之(out) | |
高原 直泰(out) → 川口 信男(in) | 後半29分[交代] | |
藤田 俊哉 | 後半31分[警告] | |
川口 信男 | 後半37分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ベルデニック | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ワールドカップ・イヤーのJリーグ・ファーストステージがいよいよ始まる。今日は、他チームに先立って、昨年のチャンピオンシップを争ったジュビロ(対グランパス)とアントラーズ(対FC東京)の2試合のみが行なわれる。そして15時から始まったアントラーズ×FC東京の試合は、4-2でFC東京の勝利という波乱の幕開けとなった今年のJリーグ。ここでは、ジュビロが順当に勝って、力を示したいところだ。会場のエコパは、この時期としては暖かな空気が流れており、15試合という短いリーグ戦の中で非常に重要となる開幕戦に向けて、大きな期待に胸ふくらますサポーターたちの熱気が徐々に高まってきている。
- みどころ
- 高原が復帰して頼もしい2トップが復活したジュビロだが、名波、服部、田中と主力の3人が故障で欠場し、台所事情はやや苦しいところ。またシステムのほうも、昨年とは少し変わって、3ボランチ気味の中盤になるようで、実戦的な鹿児島キャンプを通じて選手たちもこの形に徐々に慣れてきている。3バックは、右から鈴木、大岩、山西。その前に右から西、福西、金沢が並び、2列目は、右に藤田、左にジヴコヴィッチ。そして、中山、高原の2トップという布陣になるはずだ。この形では、福西の働きが大きなカギを握ることになり、昨年よりも攻め上がりが増えるという意味でも、注目したいところ。対戦相手の名古屋グランパスエイトは、昨年から大きなメンバーの変化はないが、監督が、昨年ジェフを躍進させた手腕を高く評価されているベルデニック氏に代わり、大きなチーム改革に着手している。その成果が、どの程度の段階まで来ているのか未知数の部分があり、その意味でやりにくさがある相手と言えるが、チームの完成度としてはジュビロが上のはずだ。もちろん、本来の力さえ出すことができれば、大事な開幕戦の勝利は、ジュビロのものとなるはずだ。
- 14分まで
- ワールドカップ出場国の旗が立つ中、両チームの選手が子供たちと共に入場し、K-1レスラー角田信朗氏が君が代を熱唱した後、いよいよジュビロ・ボールでキックオフ。ジュビロの布陣は、みどころでお伝えしたとおりの3-5-2で、立ち上がりは両者とも慎重にボールを回す展開。2分/相手陣内の左サイドで高原が倒されFK→藤田が蹴り、中央で高原があわせるが、DFに阻止されゴール左に外れる。いきなり大きなチャンスとなったが、残念。その後、ジュビロがボールをキープする時間が長くなるが、グランパスはFWに入るパスをしっかりふさいで、なかなかチャンスを作らせず、カウンターを狙う形。ジュビロは、中盤とFWの距離が空き、中山が高原が孤立気味となっており、効果的な攻撃を展開できないでいる。10分/グランパスの右FK→ファーの海本がフリーでボールを受け、危ない形になるが、DFとGKが身体を張って阻止。
- 【先制点!】
- 14分/相手DFの処理ミスからジヴコヴィッチがゴール前でボールを奪い、左から単独でペナルティエリアに進入して、冷静にゴール左隅に決める! やや膠着した展開の中、ジュビロがラッキーなゴールで大きな先制点を奪った。
- 30分まで
- 20分/ペナルティエリア直前やや右の良い位置からのグランパスのFK→壁に当たって外へ。先制点の後、グランパスがかなり攻撃的になり、ジュビロ・ゴールに何度か迫っているが、今度は逆にジュビロがカウンターでチャンスを作っている。23分/西を引っ張り倒した滝澤にイエローカード。24分/自陣右サイドで相手の突破を阻止してイエローカード。その後のFK→ニアでマルセロに頭でコースを変えられるが、バーの上に外れて助かる。ヒヤリとした場面。28分/右スローインからの展開で、藤田がペナルティエリア右を縦に抜け出し、ラインぎりぎりから折り返し、しかしニアに飛び込んだ中山の上を越え、ゴールならず。残念。30分/藤田の大きなサイドチェンジのパスから高原が右サイドに抜け出し、センタリング→中央の中山がヘディングするが、届ききらずにゴールを狙えず。ここまでは一進一退の展開。1点先行したジュビロだが、余裕はない。
- 45分まで
- 31分/右サイドでワンツーで西が抜け出し、中に入って丁寧なセンタリング→ニアの中山が後ろに落とし、ジヴコヴィッチがフリーでシュート→しかし楢崎がわずかに指先でコースを変え、ゴール右に外れる。決定的な場面だったが、楢崎のスーパーセーブに阻まれる。惜しい! 36分/藤田が中央でのドリブルから中山へ縦のスルーパス→中山が飛び出そうとするが、DFに身体を入れられシュートは打てず。37分/大きなボールからジヴコヴィッチが左サイドを抜け出しセンタリング→ファーに藤田が飛び込むが、ボールがやや後ろになりコントロールできず。38分/金沢を後ろから倒した岡山にイエローカード。39分/ジュビロの右CK→ジヴコヴィッチが良いボールを入れ、大岩が競るが、GKにキャッチされる。42分/縦のロングパスから中山がペナルティエリア内でボールをキープし、DFに倒されるが、主審の笛はなし。そしてロスタイム1分で主審の長い笛。内容的にはもうひとつだったが、1点のリードを保ったまま、後半へ折り返した。
- 60分まで
- グランパスのキックオフで後半がスタート。0分/金沢のスルーパスから中山が左に飛び出しセンタリング→中央の高原には合わなかったが、開始早々鋭い攻撃。4分/福西が鋭くペナルティエリア内右に上がって藤田のスルーパスからダイレクトのセンタリング→低いボールで中山に合わせ、中山がスライディングシュート→しかし、DFに間に入られ、わずかにゴール右に外れる。惜しい! 福西が初めて大胆な上がりを見せた。7分/中山が左から切れ込み、藤田に預けて突破を図り、藤田が倒されるが、笛はなし。ジュビロ・サポーターからは大きなブーイング。後半の立ち上がりは、ジュビロが攻勢。8分/グランパスの右からのセンタリング→中央のマルセロが完璧なオーバーヘッドキック→ゴール右に外れて助かる。10分/後方からのパスを高原が頭でつないで、中山が右サイドを突破→低いボールを折り返すが、高原の手前でDFにカットされる。ゴン・タカの良いコンビが出たが、残念。15分/左のジヴコヴィッチからのクロス→高原が頭で折り返し、藤田が飛び込むが、先にGKにキャッチされる。内容的にも前半より良くなっている。
- 75分まで
- 【交代】16分/中谷→西澤。これでグランパスは3バックにシフトチェンジし、勝負をかけてきた。やや押し込まれる時間帯が続く。22分/ペナルティエリア前でのボールカットから西が長距離をドリブルして、右サイドからセンタリング→中央には合わなかったが、西がかなりの運動量を見せている。【交代】23分/滝澤→中村。24分/ゴール前からのこぼれ球を岡山がシュート→鈴木がコースに入るが、強烈なキックが至近距離で頭に当たり、鈴木がタンカで運び出される。しかし、大きな問題なく無事に復帰。28分/高原の落としを受けた中山が左に流れながらドリブルして左足シュート→ややボールが弱くGKにキャッチされる。【交代】29分/大森→森山。ついにグランパスは切り札の森山を投入。【交代】30分/高原→川口。
- 80分まで
- 交代で入った川口はサイドではなく2トップの1人としてプレーしている。31分/ペナルティエリア内に2列目から飛び込んだ藤田が倒されるが、主審はダイブと判断して藤田にイエローカード。34分/グランパスに左サイドから突破され、センタリングされるがニアで大岩がしっかりとクリア。
- 【2点目】
- 36分/福西がチェイシングして相手に絡み、こぼれ球が川口につながりそのまま川口が鋭い出足で左からゴール前に飛び出して冷静に左足シュート→見事にゴール左に決まって待望の2点目! 終盤に来て大きな追加点を奪った。
- 試合終了
- 39分/ジュビロのカウンターから川口がドリブルで右に流れ、中に折り返し→藤田があわせるがジャストミートせずゴールならず。残念。2点目を取ったジュビロに余裕が出てきて、狙いとする速い攻撃が目立ってきた。43分/ゴールほぼ正面20mからのグランパスのFK→ウェズレイが蹴るが壁に当たってコースが変わりCKへ→その後のCKからジュビロが鮮やかなカウンター→西のスルーパスから川口が抜け出すが、惜しくもオフサイド。47分/ペナルティエリア前左からのジュビロのFK→藤田が直接狙うが壁に当たる。そして、その直後に主審の長い笛。ジュビロが見事な完封勝利で大事な開幕戦を白星で飾った。MOMは福西に決定。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 2-0というスコアに関してはいいスタートが切れたと思う。0点に抑えて勝てたことは精神的な部分でも大きい。いろいろな部分を修正するにしても、前向きにやっていけると思う。チームのひとつひとつの精度を上げていくために1週間努力していきたい。
- 福西 崇史
- DFラインの前を使われるのがイヤだったので、バランス良くということを心がけた。相手の中盤もサイドに開いてきたので、西と金沢が多少開かなければならなくて、中盤のスペースを埋めることを意識した。守備に関しては、プレスが少なくて、DFラインとか1対1の部分で守れていたのは良かったけど、もっともっと自分たちの形で守っていきたい。攻撃ではカウンターはあったけど攻めの厚みが少し足りなかったと思う。
- 中山 雅史
- 今日は勝つことが目的だったので、その目的が達成できて良かった。ミスもあったし、こう着状態も続いたけど開幕戦はこんなものだと思う。(高原とのコンビは)いいと思う。サイドに抜ける感じもお互いの動きを見てできていたので、うまくはまった部分もあった。ただ、今日はクサビのボールを受けるパターンが少なかったので、その部分でも幅を広げていきたい。勝ちながら内容を良くしていくことがいちばんだと思うのでまず勝つことが必要で、その中で悪いところを修正して良いところを伸ばしていけばいいと思う。それを選手自身が考えてやっていかないといけないしそれができる力はあると思う。
- 高原 直泰
- 勝てたことが良かった。それでみんなの意識も高くなってくると思う。サイドのスペースが空いていて、相手もあまり修正してこないので、サイドに流れるパターンばかりになった。でも、そこで攻撃の起点は作れていたと思う。守備面では全体の意思統一の部分で多少心配なところがあったけど、今日はみんなすごく集中していて今まででいちばん良くプレスがはまったと思う。自分自身は試合勘やコンビネーションなどまだまだやらなければいけないことはたくさんある。
- 西 紀寛
- 今日はそれほど崩されていないし、しっかり守れたと思う。まだ1試合終わっただけだから何とも言えないけどこれが何試合か続けられるようならいいと思う。(自分のポジションは)ボランチといってもサイドに近いし別にやりにくいということはない。ただ、チームとしてボールをつなげない時間もあったので、もっと観ている人にも楽しいサッカーができるようにしていきたい。
- ジヴコヴィッチ
- (1点目のシュートは)あそこしかなかった。もう1回のチャンスはGKの動きの逆を狙って外れてしまった。(今年は)いいコンディションを作ることができて、今日も試合中切れの良い動きができたと思う。これからもそれを続けていきたい。
- 川口 信男
- (ゴールが決まって)とにかく入ってうれしかった。なかなか2点目を取れない場面というのはよくあることなので、そこでチャンスをもらって決められて良かった。みんな開幕ということで気合も入っていたし、勝ちたい試合だったし、そういう意味で勝てて良かった。出られればポジションはどこでもいいし、次の試合も絶対出たいと思う。
- 大岩 剛
- 3バック・3ボランチという言い方で、6人で守るというイメージがあるかもしれないけどやり方は去年とそんなに変わっていない。プレスもそんなに悪くない。今日は1歩2歩の遅れでかわされていた場面があったけど、今が100%じゃないのでコンディションが上がってくれば修正できる部分だと思う。
- 金沢 浄
- いろいろ課題はあると思うけど、開幕戦は結果が大事なのでそういう意味では勝ててこの後につながると思う。細かいことを言えばいろいろあるけど、試合をやりながら修正していけると思う。個人的には守備の仕事が多かったので、もう少し攻めたかった。