試合前の状況
天皇杯ではJ1チームとの初対戦となる今日の4回戦。この試合に勝てば昨年に続いてのベスト8という状況だ。会場の熊本県民総合運動公園は、曇り空で肌寒い天候だが、ジュビロ側の応援席はすでに満杯。あらためて九州でのジュビロの人気の高さがうかがえる。ウォーミングアップをする選手たちは、いつも通りリラックスと緊張がほどよくミックスした表情を見せており、コンディション的にも問題はなさそうだ。 |
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みどころ
水曜日の駒澤大学戦では思わぬ大苦戦をしたジュビロだが、その試合を休んでいた中山、服部、大岩、鈴木の4人が復帰し、今日はチャンピオンシップと同じベストメンバーが揃った。対するヴェルディは、無事にJ1残留を決め、エジムンドの契約延長も決まって、チームとして上り調子。わずかでもスキを見せれば、足元をすくわれる可能性は高い。いずれにしてもジュビロとしていちばん問題となるのは、精神面とコンディションであり、その部分でどれだけ本来の力を発揮できるかどうかが、最大の見どころとなるはずだ。 |
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15分まで
定刻通りキックオフ。立ち上がりは、互いに様子を見ながらも、中盤では厳しくプレスをかけあっている。そんな中で、両者ともDFラインからしっかりとつないで攻撃を組み立てようとしており、ヴェルディはエジムンドを経由した中央からの攻撃が主体になっているが、田中を中心にしっかりとカバーリングできており、シュートを打たれるところまではいかない。ジュビロのほうは対照的に、奥、中山が前線でワイドに動いて起点になっており、金沢の左サイドから活発に攻撃を仕掛けているが、まだ大きなチャンスは生まれていない。 |
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【失点】
23分/エジムンドが右サイドからのボールを受けて、右45度あたりから右足シュート→DFに当たってコースが変わったようにも見えたが、そのままボールはゴールに飛び込み、ヴェルディが先制。 |
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【失点】
27分/左からの小倉のセンタリング→ヴァン ズワムが飛び出したがつかみきれず、ボールがエジムンドの前にこぼれて、それをエジムンドが左足で決めて、ヴェルディが追加点。 |
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44分まで
2点をリードされた後も、流れが悪く、ジュビロのリズムが作れない。【退場】34分/藤田が倒された場面で、レフェリーに激しく詰め寄った奥にいきなりレッドカード! これでジュビロは1人少なくなり、ますます苦しい展開になった。44分/左からのセンタリング→中山がポストで落とし、藤田がミドルシュート→惜しくもGK菊池のファインセーブに阻まれる。残念。 |
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【得点】
ロスタイム/服部の右CK→カーブがかかったキックが大岩の頭にドンピシャに合い、相手ゴールを揺らす! 前半終了間際、大岩のゴールでジュビロが1点差に追い上げた! |
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前半終了
そして、この直後前半終了の笛。ジュビロは数的不利の劣勢の中、なんとか2-1として、後半へ折り返した。 |
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【失点】
6分/ヴェルディの右CK→エジムンドが競って後ろにこぼれたボールを米山がシュート→これが決まって再び2点差に。 |
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ハーフタイムコメント
鈴木 政一監督:前半の後半のように運動量を多くし、バランスを考えていこう。セットプレーから追加点をお狙っていこう。
小見 幸隆監督:最後の失点を除けば、良いゲームをしている。絶対にこのままズルズルいくな。1人少ない状態では、ボールを出した選手にそのまま走られると、相手はつらい。ボールを出したら止まるな。 |
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63分まで
【交代】ジュビロは後半の頭から西に代わってFWの清水が入っている。またも点差を広げられたジュビロだが、ボランチの福西らが攻撃に参加して全体を押し上げ、積極的な反撃に出始めている。ただ、サイドからクロスボールは入れるものの、やや精度が悪く、GKに直接キャッチされる場面が目立つ。対するヴェルディは、1人多く2点リードしている優位を生かして、しっかりと人数をかけて守りながら、前線のエジムンド、小倉、石塚の3人によるカウンター攻撃を狙っている。 |
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75分まで
1人少ないジュビロが押し気味に試合を進めているが、ヴェルディも守りに人数をかけており、なかなかシュートまでいけない。29分/藤田が右から持ち込んでミドルシュート→良いシュートだったが、GK菊池が必死にセーブ。【交代】30分/藤田→前田。 |
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試合終了
35分/CKの2次攻撃から服部が左からセンタリング→中山の背後からファーサイドに入った大岩がヘッド→わずかにゴールポスト右に外れる。惜しい! ジュビロは、最後の力を振り絞って攻撃しているが、ヴェルディもクロスボールに対する守りは強く、なかなか2点目が奪えない。そして、じりじりと時間が過ぎ、追撃のゴールを決められないままタイムアップ。ジュビロは1-3でヴェルディに敗れ、今年の天皇杯は無念の4回戦敗退に終わった。 |
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