試合日程・結果2001年 試合日程・結果Jリーグサントリーチャンピオンシップ  第1戦:ジュビロ磐田 vs 鹿島アントラーズ

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  Jリーグサントリーチャンピオンシップ  第1戦

試合日時:2001年12月02日(日)  15時00分キックオフ

得点ボード
ジュビロ磐田
2 1 前半 0
1 後半 2
 延長前半 
 延長後半 
2 鹿島アントラーズ
  成 績  
  シュート  
  ゴールキック  
  コーナーキック  
  直接FK  
  間接FK  
  オフサイド  
  PK  
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分
  • 静岡スタジアム エコパ
  • 32,368人
  • 16.6℃ / 40%
  • 晴れ / 弱風
  • 全面良芝 / 乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 氏平 祐輔
  • 岡田 正義
  • 廣嶋 禎数、柳沢 和也
  • 片山 義継
  • 小林 春樹
  • HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半6分[警告] ビスマルク
前半10分[警告] ファビアーノ
服部 年宏 前半11分[得点]
福西 崇史 前半16分[警告]
前半30分[警告] 鈴木 隆行
前半37分[累積警告/退場] 鈴木 隆行
中山 雅史 後半9分[得点]
西 紀寛(out) → 川口 信男(in) 前半22分[交代]
後半25分[交代] 本山 雅志(in) ← ビスマルク(out)
奥 大介(out) → 清水 範久(in) 後半34分[交代]
後半34分[得点] 秋田 豊
後半36分[交代] 平瀬 智行(in) ← 柳沢 敦(out)
藤田 俊哉 後半37分[警告]
後半38分[得点] 平瀬 智行
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 1 ヴァンズワム
  DF 2 鈴木 秀人
  DF 5 田中 誠
  DF 3 大岩 剛
  MF 11 西 紀寛
  MF 23 福西 崇史
  MF 6 服部 年宏
  MF 20 金沢 浄
  MF 10 藤田 俊哉
  FW 8 奥 大介
  FW 9 中山 雅史
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
曽ケ端 準 21 GK  
名良橋 晃 2 DF  
秋田 豊 3 DF  
ファビアーノ 4 DF  
アウグスト 33 DF  
熊谷 浩二 18 MF  
中田 浩二 5 MF  
小笠原 満男 8 MF  
ビスマルク 10 MF  
鈴木 隆行 30 FW  
柳沢 敦 13 FW  
  GK 21 山本 浩正
  DF 14 山西 尊裕
  MF 13 川口 信男
  FW 18 清水 範久
  FW 24 前田 遼一
       
       
控え選手
高桑 大二朗 1 GK  
相馬 直樹 7 DF  
本田 泰人 6 MF  
本山 雅志 16 MF  
平瀬 智行 9 FW  
       
       
鈴木 政一 監 督 トニーニョ・セレ-ゾ
中継レポート
  • 試合前の状況
  • 21世紀最初のJリーグ王者を決めるサントリーチャンピオンシップがいよいよ始まる。今日は、ホームのエコパに鹿島を迎えての第1戦。現在、揺ぎないJ2強の座を築いているジュビロとアントラーズのチャンピオンシップでの対決は、これで3回目。1回目は97年で、清水のVゴールで第1戦を制したジュビロが、第2戦も中山がGKから奪い取って決めた伝説のゴールで勝ち、見事初のJリーグ・チャンピオンに輝いた。2回目の対決は翌98年で、こちらはアントラーズが雪辱の勝利を果たし1勝1敗。そのため今回は、まさにライバル同士の雌雄を決する戦いとなる。会場のエコパは、雲ひとつない好天に恵まれ、12月とは思えない暖かさ。風も少なく、絶好の観戦日和で、ジュビロ側サポーター席はキックオフ1時間以上前からほぼ満杯。最高の戦いにふさわしい最高の舞台が整っている。
  • みどころ
  • ジュビロは、足のケガが心配された服部が無事に復帰し、現時点でのベストメンバー。セカンドステージ14節からトライしている中山の1トップ気味の布陣で今日も臨む。市原戦までは「プレスのかかりが悪い」(中山)という声もあったが、その点がこの1週間でどれだけ修正されているのか、中盤での激しい主導権争いが予想されるため、大いに注目したい部分だ。また今年のアントラーズとの戦いでは、ジュビロが3勝1分と大きく勝ち越しているが、アントラーズもセカンドステージ終盤でかなり調子を上げてきており、今日も完全なベストメンバー。いずれにしても、内容的には非常に拮抗した戦いとなるはずで、あとは決めるべきところでどちらが確実に決められるかが、ぎりぎりの勝負を分ける最大のポイントとなるだろう。今回も、新たな伝説が生み出される予感に満ちた戦いが、まもなく始まろうとしている。
  • 10分まで
  • 両チーム応援団の大歓声の中、鹿島のキックオフでいよいよ試合開始。2分/右サイドからのスローインから西が得意の飛び出しを見せ、ヘディングで中の中山につなごうとするが、その前でDFにカットされる。予想通り、立ち上がりから中盤での激しい奪い合いが繰り広げられる中、ジュビロの出足が良く、サイドを積極的に使って攻勢に出ている。5分/田中のパスミスから柳沢にボールを奪われピンチとなるが、ペナルティエリア前でしっかりガード。その後のジュビロのカウンター→奥がボールをキープし、パスを出すと見せかけてペナルティエリア前からループシュート→バーの上に外れる。残念。6分/相手ペナルティエリア右前で西が倒され、鹿島の選手たちが猛抗議して、誰かは不明確だが、岡田主審がイエローカードを2回かざす。その後のFKは、奥が蹴ったが、壁に当たる。8分/右サイドで中山がキープし、中に入った西に折り返す→西がダイレクトで強烈なシュート→しかし、GK正面。ジュビロの鋭い攻撃が続く。9分/ジュビロの右CK→服部が良いボールを入れるが、GK曽ケ端がよく飛び出してパンチング。
  • 【先制点!】
  • 10分/中山がペナルティエリア右で鮮やかなフェイントを見せ、ドリブル突破を図ったところで足をかけて倒され、岡田主審の笛が鳴り、PK。執拗に攻撃するファビアーノにイエローカード。このPKを服部が冷静にゴール左上に決め(11分)、ジュビロが大きな大きな先制点!
  • 30分まで
  • 14分/鹿島の左CK→ヴァン ズワムが弾いた後の2次攻撃でゴール前にボールがこぼれるが、ジュビロのDFがクリア。15分/左からのクロスで奥がペナルティエリア内に飛び出し、DFと競り合いながらシュートするが、身体を入れられ強いシュートは打てず。17分/金沢が左サイドを深くえぐってセンタリング→中山の頭にボールが向かうが、その前でファビアーノが頭でクリア。ジュビロが先制した後も、中盤での激しいプレスのかけ合いはかわらず。だが、ジュビロのほうがボールを奪った後の攻撃が速く、効率良くチャンスに結び付けている。22分/ジュビロの左CK→こちらのサイドは奥が蹴ったが、ボールが大きすぎて、ファーサイドに抜ける。22分/鹿島のアウグストが左サイドをうまく抜け出し、センタリング→しかし、ニアで鈴木が気合のクリア。その後の鹿島の左CK→ショートでつないで、ゴール前に良いクロスが入り、鹿島の選手が足でコースを変えるが、ヴァン ズワムがキャッチ。鹿島が、セットプレーから何度かきわどいチャンスを作っている。24分/後方からのロングボールに対して、中山が右から左に猛ダッシュして、曽ケ端のクリアを阻止、こぼれたところを拾えばチャンスになるところだったが、残念ながら曽ケ端が先にクリア。しかし、中山の元気の良さがチーム全体を力強く引っ張っている。27分/ペナルティエリア右直前からの鹿島のFK→アウグストが蹴ったボールは、壁を越えてバーの右に当たって跳ね返る→そのこぼれ球から柳沢が頭で狙うが、ゴール左に外れる。決定的な場面だったが、運も味方してゴールを死守。中盤では、やや鹿島が優位になってきた。
  • 45分まで
  • 30分/鹿島の鈴木にイエローカード。32分/ジュビロの左CK→服部が蹴り、ニアの福西が合わせたが、GKに弾かれ、こぼれ球を大岩が頭で狙ったが、ゴール上に外れる。【退場】37分/鹿島の左からのFK→ゴール前でのつぶし合いの中で、鹿島の鈴木にファウルがあり、イエローカード。これが今日2枚目で鈴木隆行が退場となった。40分/中央の服部の絶妙のパスから右の藤田がオフサイドぎりぎりで抜け出し、そのまま右足シュート→ほんぼわずかにゴールポスト左に外れる。惜しい! 41分/奥の左からのクロス→中に入っていた金沢が左足でボレーシュート→ゴール左に外れる。42分/右サイドでボールを受けた西のセンタリング気味のシュートがゴール左角に向かうが、わずかに外れる。残念。1人多くなったジュビロが、速い攻めで多くのチャンスを作っている。ロスタイム2分の表示。ロスタイムになってもジュビロのプレスが安定して効いており、あぶなげがない。そのまま0-1で前半終了の笛が鳴る。ここまでは、ジュビロにとって非常に良い流れ。後半もこのペースで、ぜひ追加点を奪ってほしい。
  • 53分まで
  • ジュビロが自分たちのサポーターが待つゴールに向かって攻める側に構えて後半のキックオフ。立ち上がりは比較的静かな展開。アントラーズが前半よりもプレスの位置を後ろに下げ、ジュビロの後ろでボールを回す場面が目立つ。7分/ジュビロの左CK→ニアでDFにカットされる。アントラーズは、第2戦のことも考えて、これ以上点差を広げないようにリスクを抑えた戦い方に出ている様子。そのため展開はややこう着状態になっている。
  • 【2点目!】
  • 9分/高い位置でのプレスで中山がボールを奪い、そのままカウンターで自らドリブルで進み、パスを見せかけてシュート・コースを作ってペナルティエリア外から右足シュート→強烈なキックがゴール右上に突き刺さる! 中山隊長のスーパーゴールで、ジュビロが大きな2点目を奪った!!
  • 75分まで
  • 2点をリードしたジュビロも、リスクを抑えた戦い方になり、互いにやや消極的にな部分もあるが、局面局面での攻防は非常に緊迫感があってスリリング。18分/服部のサイドチェンジを西が右サイドで受け、福西がつないで、中山がニアに飛び込むが、そのままゴールラインを割る。【交代】22分/西→川口。24分/金沢が左サイドをドリブルで突破し、深い位置からセンタリング→中央をボールがすり抜け、川口がペナルティエリア外から左足でダイレクトシュートするが、当たり損ねて枠に飛ばず。【交代】ビスマルク→本山。ジュビロが完全にボールを支配して、余裕のあるゲームを展開。アントラーズは、前線に柳沢1人を残して、ラインを引いて守りに入っている。
  • 78分まで
  • 31分/ボールカットからそのまま田中が上がり、前線でボールを受けるが、相手との接触で倒れる→そのままタンカで運び出されるが、すぐに復帰。【交代】33分/奥→清水。清水は、ほぼ奥と同じポジションに。
  • 【失点】
  • 34分/アントラーズの左CK→中央の秋田がヘディングで叩き込む。アントラーズが後半唯一のチャンスをものにして、1点差に詰め寄った。
  • 82分まで
  • 【交代】35分/柳沢→平瀬。1点を返したアントラーズがやや勢いづき、鋭いカウンターを見せ始める。
  • 【同点】
  • 38分/アントラーズの左からのセンタリング→ヴァン ズワムが前に出たがキャッチしきれず、こぼれたところを平瀬に叩き込まれる。これで、試合は振り出しに戻った。
  • 試合終了
  • 同点になった後は、ジュビロが攻めて、アントラーズがカウンターを狙う展開。互いに3点目を目指して、一歩も引かずに攻めあう。47分/鹿島の左の本山がドリブルで粘ってセンタリング→ファーの平瀬にぴったり合ったが、福西が戻ってクリア。その後のCKも、ヴァン ズワムがしっかりとキャッチ。そのまま約3分半のロスタイムで主審の長い笛。ジュビロ圧倒的に優位の状況から、鹿島が驚異的な粘りで同点に追いつき、チャンピオンシップ第1戦は、2-2の引き分けで終わった。
選手、監督コメント
  • 鈴木 政一監督 
  • 前半は、精神力、集中力、チーム力という面で選手たちが非常に良いゲームをしてくれた。後半に関しては、残り20分ぐらいで運動量が落ちたという部分もあるが、交代で入った選手がうまく機能せず、攻撃のリズムが出なかった。完璧に崩された失点はないので、次の8日の一発勝負に向けて、気持ちを新たに選手・スタッフ一丸となって、勝負に徹したい。西は打撲もあったし、攻撃を持続するということと、次のことも考えて交代した。引き分けに持ち込まれたという結果は非常に痛かったが、前半は新しくやろうとしているサッカーが十分に機能して、手ごたえがつかめた。アウェーでも、もう一度バランスをとって自分たちのサッカーをやれば十分にやれると思う。
  • トニーニョ・セレーゾ監督 
  • 両チームとも力が非常に拮抗していて、内容もあり、良い試合だった。前半は、立ち上がりからけっして悪くなかったが、選手たちの勝ちたいという気持ちが審判に向いてしまい、冷静さを欠いて退場者が出てしまった。後半は、冷静さを取り戻し、点差を広げないことを第一に考えて、セットプレーでチャンスをうかがっていた。2点目を取られてしまったが、本山と平瀬を入れて、攻撃はこの2人に任せるという戦い方にして、それが功を奏し、非常にうれしい結果となった。今日の引き分けは、勝ちに等しいと思う。
  • 服部 年宏 
  • 残り15分で、セットプレーとミスからの失点してしまった。1点目の失点は仕方ない部分もあるが、その後バタバタしてしまった。2点目のような失点は防がないといけない。第2戦で勝てばいいというふうに気持ちを切り換えて、もっともっと勝ちたいという気持ちを高めていきたい。結果的に勝たなければいけないということになって、変に2戦目で守りに入る気持ちが出なくなったと思うし、前向きにいけると思う。あとは萎縮せずに、普通にやるだけ。
  • 中山 雅史 
  • このシステムになって3試合目だけど、前の2試合に比べれば、はるかにいい出来だった。最後の15分でこういう結果になってしまったけど、次の試合に向けて、残り15分も集中して自分たちのサッカーを続けられるように、1週間準備していきたい。
  • 大岩 剛 
  • 1トップ気味で中山さんに負担がかかって、後半は中山さんに入るボールが減ってきた。ハーフタイムで0-0のつもりでいこうと話して、やり方を変えたつもりはない。システムが変わったと言われるけど、やり方はそれほど変わっているわけではないし、前半は中盤でボールを奪って速く攻めるという形ができていた。2戦目でも、それをやれる自信はある。アドバンテージはなくなってしまったけど、勝てばいいというとみんなで話し合った。
  • 田中 誠 
  • 選手交代の後で、少しバタバタしてしまった。どうやるかということを落ち着かせるまでに時間が少しかかってしまった。