2001 J1 2nd 第13節
試合日時:2001年11月10日(土) 14時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 15,253人
- 23℃ / 69%
- 曇り時々雨 / 弱風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 氏平 祐輔
- 梅本 博之
- 石沢 知、武田 進
- 山口 博司
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半7分[警告] | 坂田 大輔 | |
前半14分[警告] | 小村 徳男 | |
山西 尊裕 | 後半15分[警告] | |
清水 範久(out) → 前田 遼一(in) | 後半21分[交代] | |
西 紀寛(out) → 川口 信男(in) | 後半33分[交代] | |
奥 大介(out) → 金沢 浄(in) | 後半44分[交代] | |
清水 範久 | 延長前半4分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ラザロニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 2強のマッチレースとなったセカンドステージも、いよいよ残り3試合。昨日から降り続いていた雨は、試合前にはほぼやんだが、まだはっきりしない空模様で、時折パラパラと雨がちらつき、かなり肌寒い天気。しかし、ジュビロスタジアムには、非常に多くのファンが詰め掛け、キックオフ30分以上前から7分以上の埋まり具合。優勝争いも佳境を迎え、さらにFマリノスとのリベンジマッチということで、スタジアムの雰囲気は早くもかなり盛り上がっている。
- みどころ
- 過酷なハードスケジュールが一段落したジュビロは、代表選手以外は1週間のインターバルでかなり身体をリフレッシュし、元気にウォームアップしている。心配なのは、日本代表のイタリア戦に参加した中山、服部、奥、大岩の4人のコンディションだが、そのあたりの調整には慣れた選手たちなので、それほど心配はいらないだろう。また、9節のFC東京戦で負傷したヴァン ズワムが4試合ぶりに復帰したのも明るい材料だ。ただし、鈴木秀人が前節福岡戦で退場になったため、代わりに山西が入ってDFラインが少し変わっている。その他は、ここ数試合での不動のメンバーだ。対するFマリノスは、ヴェルディの好調によってJ1残留争いが非常に厳しくなり、危機感は相当なものがある。ケガで代表の試合を辞退した松田が、この試合でスタメンに入っていることからも、この試合にかける気持ちが伝わってくる。ナビスコカップ決勝でジュビロを苦しめたドゥトラが出場停止で、点取り屋のブリットもケガで欠場しているが、勝利にかける執念ではジュビロに負けないものがあるはずだ。しかし、今日こそは本来の実力の差を見せつけ、きっちりと勝ち点3をゲットしてほしい!
- 15分まで
- 試合前に藤田の250試合出場に対する表彰があり、その後Fマリノスのキックオフで試合開始。変更のあったジュビロのDFラインは、中央の田中は変わりないが、大岩が右にまわり、山西が左という構成になっている。Fマリノスも同じ3-5-2の布陣をとり、各ポジションでがっぷり四つの戦いとなっている。立ち上がりから両チームとも、ボールに対するプレッシャーが非常に厳しく、早くも激しいゲームになりそうな予感に満ちている。7分/Fマリノスの右サイドの波戸が鋭い上がりを見せるが、山西がうまいスライディングでボールを奪取。10分/山西が左からオーバーラップして低いセンタリング→中央の中山にはわずかに合わなかったが、クリアボールから福西がミドルシュート→ゴール左を襲ったが、GK榎本が横っ飛びでキャッチ。12分/田中のミスから坂田に単独で飛び出されるが、カバーした大岩が気合のスライディングでシュートを阻止! 決定的なピンチを逃れる。13分/清水を遅れたタックルで倒した小村にイエローカード。ここまでは両者とも非常に中身の濃いサッカーを展開し、レベルの高い五分五分の戦い。
- 30分まで
- 16分/中山が左サイドを縦に抜け出し、低い折り返し→ニアの清水はつぶされたが、その後ろから入った藤田が相手より一歩抜け出してプッシュ→しかし、榎本に上にはじき出される。ジュビロはじめての決定的なチャンス。惜しい! 20分/右スローインから清水、西、福西で見事なつなぎを見せ、西が右45度からシュート→しかしGK正面。23分/カウンターから藤田が右の清水に鮮やかなスルーパス→清水が深い位置から折り返すが、惜しくもその前にラインを割っていた。ジュビロのパスがスムーズに回るようになり、徐々に相手を翻弄し始めている。25分を過ぎて、中盤でのボールキープ率はジュビロのほうが上回ってきている。まだチャンスは少ないが、徐々にジュビロの流れ。30分/GK榎本のクリアボールを清水が頭に当てて奪いシュート体勢に入ったが、ナザのスライディングに阻止される。残念。
- 60分まで
- 後半は、ジュビロがサポーターの待つゴールに攻める形となり、中山のキックオフでスタート。0分/後方からのボールを中山が清水に落とし、清水がGKが前にいるのを見て、長距離のループシュート→しかし、ゴールの上を越える。1分/中山がペナルティエリア左前から後ろからのパスを左足でダイレクトシュート→バーの上に外れるが、立ち上がりからゴールを狙う意識は高い。4分/福西のパスから西が左サイドを上がりセンタリング→ニアで中山が受けるが、処理をもたつきシュートは打てず。その後、もう一度西が右サイドから深くえぐってセンタリング→ニアに中山が飛び込むがわずかに届かず。惜しい。6分/服部のパスで清水が左サイドを上がり、1度切り返してセンタリング→中山の頭に合うが、DFに当たってゴールならず。惜しい。7分/Fマリノスのカウンターから古賀が左からセンタリング→しかし、飛び込んだ坂田は届かず。8分/西の右からのセンタリング→ファー中山が右足でジャンピングボレー→わずかにバーの上に外れる。残念。後半に入ってジュビロの攻めがスピードアップし、多くのチャンスが生まれている。11分/福西から中央の中山に縦のスルーパス→しかし、わずかに呼吸が合わず。14分/相手のカウンターを身体で止めた山西にイエローカード。後半に入ってここまでは、一方的なジュビロ・ペース。
- 75分まで
- 17分/Fマリノスの右後方からのFK→中村がGKに向かうボールを入れ、GKの前で微妙にコースを変えられたが、ヴァン ズワムが右足で鋭く反応し、スーパーセーブ! 20分/西が右サイド深くからセンタリング→ニアに中山が飛び込み、ボレーシュートを打つが、ゴール右に外れる。惜しい! 【交代】21分/清水→前田。前田も気合の入ったプレーを見せ、ジュビロの攻撃がますます激しさを増してきた。28分/ペナルティエリア前右からの波戸のセンタリング→中央の城がオーバーヘッドキックをゴールに決めるが、これは完全なオフサイド。Fマリノスもカウンターからチャンスを作り始めている。29分/Fマリノスの遠藤が右サイドをオーバーラップして、センタリング→ファーサイドの坂田が飛び込んで押し込むが、これもヴァン ズワムがファンセーブ。
- 90分まで(延長へ)
- 【交代】33分/西→川口。33分/ペナルティエリアほぼ正面25mからのFマリノスのFK→中村が蹴るが、壁に当たる。そのこぼれ球からファウルがあり、今度はペナルティエリア前右からFK→これも中村が蹴って壁に当たる。こぼれ球をFマリノスが拾う場面が多くなり、この時間帯はFマリノスの攻撃が目立つ。38分/川口が右からセンタリング→中央の前田がシュートするが、ジャストミートせずGKにキャッチされる。40分/左のスローインから中央に戻し、福西が左足でミドルシュート→大きく上に外れる。41分/中央からの中村の鮮やかなスルーパス→坂田がヴァン ズワムをかわすが、そのボールをDFがよく戻ってカット。互いにカウンター攻撃が多くなり、ボールが縦に激しく行ったり来たりしている。43分/ジュビロの左CK→奥が蹴り、ニアでの競り合いからボールが抜けるが、誰も触れず逆サイドに抜ける。残念。【交代】45分/奥→金沢。ロスタイム3分の表示。46分/服部がオーバーラップして左からセンタリング→ニアで受けた前田はシュートが打てず。46分/藤田がペナルティエリア内で倒され主審の笛→PKと誰もが思ったが、主審はペナルティエリアすぐ外のポイントを指差す。そのFKを服部が直接狙うが、榎本が横っ飛びで弾き出すファインセーブ。その後もジュビロが波状攻撃を見せるが、まもなく主審の長い笛。Fマリノスがナビスコカップ決勝と同じ粘りを見せ、あのときと同様に0-0のまま延長戦に突入。
- 93分まで
- 円陣を組み全員で大きな声で気合を入れて延長前半がキックオフ。2分/服部の左からのクロス→ファーの中山にドンピシャだったが、中山の左足シュートは大きく上に外れる。その後、相手との接触で金沢が倒れるが、無事に立ち上がる。
- 【Vゴール!】
- 4分/相手のパスミスからボールを奪った藤田が中山につなぎ、裏に抜け出した中山がGKと1対1になって冷静にゴール左に流し込んだ! ジュビロは勝ち点を1つ失ったが、中山隊長の2試合連続のVゴールで、見事にナビスコカップの雪辱を果たし、優勝争いに踏みとどまった。そして、マン・オブ・ザ・マッチには久しぶりの先発で奮闘した山西が選ばれた。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 今日は90分以内に勝ちたかった。勝ち点1を失ったのは非常に痛かった。攻撃では、サイドチェンジの後のサポートが遅れて、うまくサイドを崩しきれなかった。セットプレーもかなり練習したが、なかなかゴールに結びつかなかった。だが、延長に入っても選手は集中し、最後まで頑張ってくれた。残り2試合、可能性があるかぎり勝利を追及していきたい。
- ラザロニ監督
- 今日は拮抗した試合だった。前半は受身だったが、後半はトップの動きを修正した。それで非常にパスワークが良くなった。延長に入って失点してしまったように、今日はワンチャンスで決まるような試合だった。
- 山西 尊裕
- 今までこういう形で入ったときにあまりに興奮しすぎて空回りするということが多かったんで、今年はそういうふうにならないように意識していて、そういう意味では落ち着いて入れたと思う。今日は、みんなの元気が出るようなプレーをしたいと思っていたけど、そういう部分では貢献できたと思う。自分のプレーにもある程度納得できた。
- ヴァンズワム
- 肩の調子はもう問題ない。これまで自分が出た試合は連続して完封していたので、それが続けられて良かった。僕の仕事でいちばん大切なのはコーチングだと思うし、それをDF陣がよく聞いてくれて、うまくいっている。われわれのDFは鉄壁で、もしかしたらチャンピオンシップを戦うことになるかもしれないけれども、このままいけば良い結果を出せると思う。
- 服部 年宏
- バランスが良くなくて、リズムが出なくて、なかなか点が取れないというのが今のいちばんの問題。ゲームの流れをみんなが読めていないというか、チーム全体がもっともっと周りをよく見て、判断していかないといけない。自分はかなり身体が重かったけど、周りの選手はこの前よりも元気になっているように見えた。勝ち点が開いてしまったのはしょうがないので、明るく元気にいきたい。
- 中山 雅史
- (Vゴールは)あそこしかなかった。ただその前になかなか点が取れず、自分自身に腹立たしい部分が多かった。相手もかなり引いてきていて、そこをどう崩すかという部分だったけど、外からダメなら中から、中からダメなら外からというふうにバリエーション増やして、もっと相手を揺さぶっていかないといけない。なかなか点が取れない試合が続いているけど、気持ちの上で切れないようにしていくことが大切。まだまだ試合は続くので、集中して、可能性がある限りピッチで熱く戦いたい。