2001 J1 2nd 第12節
試合日時:2001年11月03日(土) 14時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 東平尾公園博多の森球技場
- 17,002人
- 14.5℃ / 81%
- 雨 / 弱風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 高田 豊治
- 松村 和彦
- 原田 秀昭、山口 森久
- 泉 弘紀
- 岸川 保馬
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半15分[得点] | 清水 範久 | |
服部 浩紀 | 前半20分[得点] | |
前半22分[警告] | 奥 大介 | |
盧 廷潤 | 前半32分[得点] | |
河口 真一 | 後半6分[警告] | |
後半7分[警告] | 西 紀寛 | |
後半10分[交代] | 川口 信男(in) ← 西 紀寛(out) | |
盧 廷潤(out) → 久永 辰徳(in) | 後半18分[交代] | |
河口 真一→ | 後半28分[累積警告/退場] | |
後半29分[得点] | 服部 年宏 | |
後半30分[交代] | 金沢 浄(in) ← 福西 崇史(out) | |
山下 芳輝(out) → 三好 拓児(in) | 後半32分[交代] | |
三好 拓児 | 後半39分[警告] | |
後半40分[警告] | 鈴木 秀人 | |
後半44分[累積警告/退場] | 鈴木 秀人→ | |
延長前半8分[警告] | 大岩 剛 | |
延長前半14分[得点] | 中山 雅史 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ピッコリ | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 前節で2敗目を喫したジュビロが、優勝争いに踏みとどまるために必勝を期して乗り込んだ福岡・博多の森球技場。天気は、それほど強くはないが本格的な雨で、少し肌寒さを感じるが、グラウンド状態はかなり良い。また、文化の日で休みということもあって、スタンドには子ども連れが多く、九州のジュビロ・ファンが数多く駆けつけているようだ。
- みどころ
- 優勝のためには2連敗は絶対に許されないジュビロ。流れを変えるためか、スタメンGKを大神から山本に代えてきたが、それ以外は前節と同じメンバー。両チームとも出場停止はないが、さすがにこの時期になるとケガを抱えた選手が多くなり、とくにジュビロは、連戦の疲れを残したまま痛みを抱えてプレーする選手も多く、コンディション的にはかなり悪い状態。そんな状況で勝ち点3を得るためには、やはり精神的な部分が重要になるため、木曜日には緊急ミーティングを行なって、戦術面と精神面の確認を行なった。また、アビスパはかなり激しいサッカーをするチームであり、その意味では今日の天気は相手に有利。ジュビロとしては、強い当たりをかわす素早いパスワークや、前節で問題のあったセットプレーでの守備の修整が、精神面以外での課題になるだろう。
- 15分まで
- 弱めの雨が絶え間なく降り続く中、アビスパ・ボールで前半がキックオフ。ジュビロは、パスを回してリズムを作ろうとするが、ボールのころがりが悪く、なかなかリズムが出てこない。3分/右サイドでキープした廬の戻しを受けたバデアが得意の左足でロングシュート→強烈なキックがバーのわずか上に外れる。4分/アビスパの左CK→山本が飛び出したが届かず、ファーサイドに山下に飛び出されるが、わずかに届かず助かる。5分/うまく裏をとって左サイドに抜け出した清水が、中をよく見て丁寧にラストパス→2列目から飛びこんだ藤田が冷静にころがすが、GK小島のファインセーブに阻まれる。惜しい! 8分/ペナルティエリア前でクサビのボールを受けたアビスパの服部が、うまいファーストタッチで裏に抜けてシュートするが、飛び出したGK山本がファインセーブ。2回目の先発の山本が、初めての大きなピンチをしっかりと防いだ。ここまでは一進一退だが、チャンスの数はアビスパのほうが多い。
- 【先制点!】
- 15分/服部からの縦のロングボールDFが処理をミスし、それを拾った中山が、後ろから入った清水に丁寧なラストパス→清水がこれをしっかりと決め、ジュビロが早い時間にラッキーな先制点を奪った。
- 20分まで
- 先制したジュビロが、攻撃にリズムをつかんで、速い攻撃を仕掛ける。20分/中山が完全に1人でゴール前に飛び出し、両チームともオフサイドかと思った中で笛はなく、やや躊躇しながらのシュート→ループのつもりがGK正面に飛んでしまい、小島にキャッチされる。残念!
- 【同点】
- 20分/アビスパの左からの攻撃で、中払に左サイドから西を抜いてセンタリング→ニアの山下が後ろに流して、最後は服部が無人のゴールに押し込む。ジュビロは、守りを完全に破られて、同点にされる。
- 31分まで
- 22分/廬の左サイドの突破を、奧が強引に止めてイエローカード。同点になってからは、アビスパのペース。とくに三浦と廬の右サイドからの攻撃が強力で、サイドからいいクロスが何本も入っている。
- 【アビスパ2点目】
- 32分/ペナルティエリア前やや左からのアビスパのFK→約20mの距離から廬が右足で蹴り、壁に当たってコースが変わったボールがゴール右に飛びこむ。ラッキーなFKでアビスパが逆転。
- 45分まで
- 1-2になってからも、アビスパが両サイドからいい攻撃を見せ、奧と西があまり前に行けない状況。アビスパの前線からのチェックも早く、なかなかジュビロらしい攻撃ができない。後方からの長いボールが主体の攻撃になっている。39分/中山がペナルティエリア内右に飛び出し、DFと競り合ってこぼれたボールを西が拾って中へ折り返す→しかし、アビスパの選手のほうが早く戻り、押し込むシュートはできず。試合が進むとともに両者の当たりが激しくなり、選手たちが興奮する場面も目立ってきた。45分/ジュビロの速攻から右サイドの西にボールが出て、1人かわしてシュート→GK小島に弾かれる。46分/DFのクリアミスが中山のところに落ち、ワントラップしてシュートを狙うが、素早く戻った小島にクリアされる。その後も、ジュビロが波状攻撃を見せるが得点は生まれず、約3分のロスタイムで前半終了の笛。ジュビロは終始ペースをつかみきれず、1-2とリードされたまま後半へ折り返す。
- ハーフタイムコメント
- 鈴木 政一監督:自分たちのサッカーをやろう。守備は、ボールサイドの早いプレス、逆サイドはしっかりバランスをとっていこう。攻撃は、パスミスを少なく、しっかりつないで速攻を生かそう。
ピッコリ監督:コーチングをしっかりやってくれ。ものすごく良い試合をしている。ミスをしないように、45分集中力を持ってやってくれ。
- 60分まで
- 後半にかけるジュビロのキックオフで後半がスタート。両チームとも交代はないが、ジュビロは、服部と奧のポジションが代わっている(服部が左サイドへ)。前半に苦しめられた廬への対策か。後半も立ち上がりから両者の当たりが激しく、選手たちがエキサイトする場面が、また目立ってきた。7分/ペナルティエリア前左からのFK→藤田が右足で直接狙うが、壁に当たる。そのこぼれ球を鈴木が直接シュートするが、これもDFに当たる。その後のこぼれ球からのカウンターで、西がバデアを激しいスライディングで倒し、イエローカード。9分/バデアが中盤のやや左から強烈なロングシュート→しかし、GK正面。【交代】10分/西→川口。13分/ペナルティエリア前左から清水が右足で強烈なシュート→ゴール左に飛んだが、GK小島がファインセーブ。残念。雨が強くなってきた中、まだジュビロらしさは出ず、1-2のまま。
- 73分まで
- 18分/川口が右サイドの深い位置からセンタリング→ファーサイドから後ろに折り返し、奧がダイレクトシュート→GK小島が前にこぼすが、そこに詰めた中山は間に合わず。残念。【交代】アビスパ/廬→久永。廬は左足を痛めて動けなくなった。互いに激しい攻め合いを見せるが、パスのつながりが悪く、攻撃が単発。また、この時間帯になっても、アビスパの選手のほうが元気さが目立つ。24分/ペナルティエリア右外からのFK→服部がボールを入れ、福西が飛びこむが、DFにカットされる。27分/服部の左からのクロス→ファーに福西が上がって競り合い、こぼれたところを左足シュート→GKにキャッチされるが、ジュビロの攻撃に徐々にリズムが出始めた。
- 【同点!】
- 28分/中山がペナルティエリア内で裏に抜け、福西のパスを受けたところを後ろから倒されてPK。中山を倒した河口には、一発でレッドカードが出て退場。そのPKを服部が冷静に左上に決めて(29分)、ようやくジュビロが同点に追いついた!
- 90分まで(延長へ)
- 【交代】30分/福西→金沢。金沢が左サイドに入り、服部はボランチに戻った。1人多くなり、同点に追いついたジュビロがボールを支配して、攻勢に出ている。【交代】アビスパ32分/山下→三好。37分/ペナルティエリア前左約25mからのFK→奧が直接狙うが、ボールが上がらず壁に当たる。ジュビロがボールをキープする時間帯が長くなっているが、アビスパも守りを固めて、なかなかDFラインは乱れない。ラインコントロールもしっかりとしている。40分/アビスパのカウンターを鈴木がスライディングで止めて、イエローカードを受ける。ジュビロは90分以内の勝利を目指して攻め続けるが、決定的なチャンスはほとんど作れていない。44分/鈴木が2枚目のイエローを受け、退場。これで10人対10人に。ロスタイム3分の表示。48分/アビスパのペナルティエリア左角付近からのFK→バデアが左足で入れたボールは大きすぎて逆サイドに流れたが、右から折り返し、ミドルシュート→山本がファンブルしたが、すぐに拾ったところで後半終了の笛。激戦の決着は、延長戦に持ち越された。
- 103分まで
- 依然として強い雨が降り続く中、延長前半がキックオフ。2分/藤田のスルーパスで中山がきれいに中央を抜け出し、ダイレクトでシュートするが、飛び出したGK小島に止められる。惜しい! 10人になったジュビロは、清水が左サイドに出て、金沢が鈴木のいた3バックの右に入っている。10人対10人になってもジュビロが優位だが、アビスパは引き分けでもOKという形で、5バック気味にしっかりと守りを固めている。8分/アビスパの服部を倒した大岩にイエローカード。10分/奧の縦パスから藤田が抜け出しかけるが、DFが足を出してボールを引っかける。攻めるジュビロと守るアビスパで試合がこう着し、ジリジリを時間だけが過ぎていく。
- 【Vゴール!】
- 14分/金沢のパスから川口が右サイドから大きなクロス→GKの上を通り越したボールを、ファーの中山が頭でしっかりと押し込んだ! 値千金のVゴールを決めた中山は、「どんなもんだい」と言わんばかりに胸を張って大きく腕を振って歩くパフォーマンス。ジュビロは、勝ち点をひとつ失ったが、苦しい状況の中で勝負強く逆転勝ちし、なんとか優勝戦線に踏みとどまった。なお、アントラーズも延長Vゴール勝ちで勝ち点差は3のまま。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 非常に厳しいゲームだった。レフリングでサッカーに集中できていない部分があり、大変苦戦した。いずれにしても、今日のゲームを反省し、修整して、次の戦いに備えたい。
- 中山 雅史
- (Vゴールは)遅すぎた。2点目を取るのが遅すぎて、落ちついたサッカーができず、バランスが崩れてしまった。前半フリーのチャンスがあって、あそこで決めていればというところでミスして、流れを大きく変えてしまったので、すごく責任を感じている。勝ち点2を取って、ぎりぎりというところ。次も絶対に負けられない。