2001 J1 2nd 第9節
試合日時:2001年10月17日(水) 19時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 国立霞ヶ丘競技場
- 22,734人
- 18.3℃ / 80%
- 雨 / 弱風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 高田 宗昌
- 太田 潔
- 高橋 佳久、塩川 拓司
- 唐木田 徹
- 遠藤 郁夫
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
浅利 悟 | 前半26分[警告] | |
前半36分[交代] | 大神 友明(in) ← ヴァンズワム(out) | |
ハーフタイム[交代] | 清水 範久(in) ← 前田 遼一(out) | |
三浦 文丈 | 後半9分[得点] | |
後半19分[得点] | 金沢 浄 | |
後半27分[得点] | 清水 範久 | |
福田 健二(out) → 加賀見 健介(in) | 後半28分[交代] | |
浅利 悟(out) → 喜名 哲裕(in) | 後半29分[交代] | |
小峯 隆幸(out) → 山尾 光則(in) | 後半31分[交代] | |
加賀見 健介 | 後半34分[得点] | |
後半36分[得点] | 清水 範久 | |
後半38分[交代] | 河村 崇大(in) ← 西 紀寛(out) | |
後半40分[得点] | 清水 範久 | |
後半41分[得点] | 中山 雅史 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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大熊 清 | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- セカンドステージもいよいよ後半突入となる第9節。土曜日の直接対決で首位の鹿島をねじ伏せ、ついにトップに立ったジュビロとしては、この勢いを持続し、史上初の完全制覇に近づくために重要なゲームとなる。しかも相手は、ジュビロと同じ1敗(3分)で3位(勝ち点4差)につけるFC東京。しっかりと90分以内で勝って、首位の座を固めておきたいところだ。決戦の舞台となる国立競技場は、台風の影響で昨夜から雨が降り続いていたが、試合開始1時間ほど前から傘なしでも歩けるほどの小降りとなり、ピッチで水が浮いている所は見られない。また平日のナイターでしかも雨という状況でも、スタンドの出足はそれほど悪くなく、ホームの東京に負けないほどのサックスブルーのカッパが目立つのも、さすがジュビロ・サポーターといったところ。
- みどころ
- ジュビロは、奥が警告累積で出場停止となり、その代わりに金沢が久しぶりのスタメンに入った以外は、土曜日の鹿島戦と同じ。またサブには、体調不良で休んでいた清水が復帰した。セカンドステージ8節までの失点が4(2位のチームは11点)という脅威の守備力を誇るジュビロだが、今日対戦するFC東京は、堅守速攻を得意とし、ジュビロにとってはやりにくい相手。鹿島戦が終わった後、記者の「今は負ける気がしないでしょ」という質問に対して、服部が「点さえ取れればね」と答えていたが、今日はまさにそれが試される試合。できるだけ早い時間にきっちりと先取点を奪って、そのままダメ押し→逃げ切りという最近の勝ちパターンに持ち込めるかどうかが、最大のみどころとなる。
- 15分まで
- ホームのFC東京ボールでいよいよキックオフ。0分/ケリーのスルーパスでいきなり右SBの伊藤が右サイドを抜け出しセンタリング→しかし、ゴール前はがっちりガード。2分/ジュビロの右CK→FC東京は前線に1人も残ることなく、全員で守りを固める。3分/ジュビロの左からのFK→藤田がファーを狙い、大岩が頭で折り返すという得意パターンだったが、折り返しをGKにキャッチされる。5分/福西の鮮やかなスルーパスで金沢が左サイドを抜け出しセンタリング→しかしボールが長すぎてファーに流れる。立ち上がりこそ一瞬ヒヤリとしたが、その後はジュビロがゴール前までボールを運ばせることなく優位に試合を進めている。6分/ゴール正面約30m近い距離からのFK→藤田のフェイントから服部が直接シュート→素晴らしいキックがゴール左を襲ったが、GK土肥にパンチングされる。9分/右スローインからの展開で中山がクサビのボールを落とし、西が左足でダイレクトシュート→GK正面。10分/藤田とのコンビで金沢が左サイドを抜け出し、中にドリブルして左足シュート→ニアポスト際を狙った強烈なボールが飛んだが、GKの攻守に阻まれる。そのこぼれ球から右に展開して、福西がペナルティエリア右に入ってシュート→バーの上に外れる。フィニッシュはもうひとつだが、さまざまな選手がシュートを打ち、バリエーション豊な攻撃を展開している。13分/藤田の左CK→GKの指先をかすめて上を越えたボールが、ファーポストに当たり、中に跳ね返るが、DFに先にクリアされる。惜しい! ここまではFC東京も守備に重点をおいており、完全なジュビロ・ペース。
- 30分まで
- ジュビロ・ペースは変わらないが、FC東京のDFラインが初めよりも高くなり、中盤がコンパクトになって、立ち上がりほど自由な攻撃ができなくなってきた。20分/佐藤に右サイドを抜け出され、速いセンタリングを入れられるが、西が猛然と戻ってクリア。西のガッツあふれるプレーが、ここまでの最大のピンチを救った。23分/FC東京のカウンターからアマラオがボールをキープして右の佐藤へ→佐藤が右45度から強烈なシュート→ヴァン ズワムが鋭い反応で弾き出す。これもあぶない場面。FC東京得意のカウンターが徐々に機能し始めている。26分/藤田の右からの浮き球のパスで中山がゴール前に飛び出すが、わずかに上を越える。残念。試合はややこう着状態となりながら30分を経過。
- 45分まで
- 32分/またしても右サイドを突破されて、低いセンタリング→ゴール前で相手FWがヴァン ズワムとぶつかりながら押し込む→一瞬ゴールが決まったかと思われたが、GKに対するファウルでノーゴール。再開後もヴァン ズワムは左肩のあたりを押さえており、かなり痛そう。【交代】36分/ヴァン ズワム→大神。やはりヴァン ズワムは続行不可能で、大神が今年初めてリーグ戦のピッチに立った。37分/右に開いてボールを受けた西が、ドリブルで中に切れ込んで左足シュート→強いボールが枠をとらえたが、GKにキャッチされる。20分を過ぎてから流れは徐々にFC東京に傾いてきた。39分/大岩が相手のキックをまともに腹に受け倒れこむ→しかしタンカで運ばれることなく、無事に立ち上がる。42分/左からうまく右に展開されて佐藤が鋭いセンタリング→中央でFC東京男の選手3人が跳び、ゴール前できれいに合わせられるが、大神が至近距離のボールによく反応し、コースを変えてゴール左に弾き出す。その後の左CK→ファーサイドのアマラオがドンピシャのヘッド→これも大神が素晴らしい反応で弾き返す。急きょ登場した大神がスーパーセーブ2連発! 44分/左からのセンタリングを受けたケリーがニアサイドからシュート→ポストをかすめて左サイドネットに突き刺さる。ここにきてジュビロは押されっぱなしでピンチの連続。46分/西の右からのセンタリング→ファーの中山が頭で折り返すが、詰める選手がなくクリアされる。残念。そして、ちょうど3分のロスタイムで前半終了の笛。途中からFC東京の攻撃が勢いづき、最後は何度も決定的なピンチがあって、前半はなんとか0-0で持ちこたえたという印象。
- 53分まで
- ジュビロが気合を入れ直して先にピッチに登場し、ピッチ上で長く円陣を組んだ後、ジュビロ・ボールが後半がキックオフ。ジュビロは、前田に代わって清水が入っている。0分/ペナルティエリア右外でボールを受けた中山が強引にミドルシュート→ゴール上に外れる。FC東京は交代なし。3分/右サイドを抜け出した清水から西、福西とつないで清水が左足シュート→ゴール左に外れる。ジュビロは、後半になってサイドの守りを修正し、再び自分たちのペースを取り戻している。
- 【失点】
- 9分/FC東京が右から中にボールを展開し、ゴール前でアマラオにうまくキープされて、2列目から飛び込んだ元ジュビロの三浦文丈に先制ゴールを決められる。
- 18分まで
- ペースを取り戻しかけたところで手痛い先制点を決められ、ジュビロはややバタバタしている印象。両チームとも中盤が空いて、カウンターの応酬になっている。14分/ペナルティエリア前で中山が倒され、良い位置からFK→ペナルティエリア前20m弱のやや左から藤田が直接狙い、ゴール左隅にカーブをかけたボールが飛んだが、GK土肥が指先で弾いたボールがポストに当たってゴールならず。惜しい! 17分/右サイドを上がった西からファーへのセンタリング→中山の上を越え、DFが頭で外へ。
- 【同点!】
- 19分/西の右からのセンタリング→ファーの中山が胸で折り返し、後ろから飛び込んだ金沢がうまくワントラップして右足でFC東京ゴールに押し込む! 金沢のJリーグ初ゴールでジュビロがついに同点!
- 26分まで
- 20分/左からの展開で、中央から後ろに戻し、フリーの福西が左足でミドルシュート→GK正面。25分/左に抜け出した中山からニアの藤田に折り返し→藤田がGKの動きを見てループシュートを打つが、ゴール上に外れる。
- 【逆転!】
- 27分/右スローインから藤田がうまくペナルティエリア内に走りこんでダイレクトでセンタリング→ゴール前の清水にどんぴしゃりで、清水が頭で冷静に狙い、ゴールネットを揺らす! 清水が今日初シュートで値千金の逆転弾を決め、チームメイトから手荒な祝福を受けた。
- 34分まで
- 【交代】FC東京29分/浅利→喜名。【交代】FC東京31分/小峯→山尾。リードされたFC東京が全員攻撃で反撃に出る。ジュビロは、カウンターでチャンスを狙う。34分/藤田の後方からのパスを受けた中山がサンドロと勝負して突破を図るが、ペナルティエリアに入ったところで止められる。
- 【同点】
- 34分/FC東京に右サイドをきれいに破られ、近い位置からのセンタリング→2列目から入った加賀見にきれいに合わされ、同点ゴールを決められる。
- 【3点目!】
- 36分/右の西からの速いセンタリング→ニアに入った清水が胸で絶妙な方向に落とし、そこから自らスライディングしながら右足でゴール左に押し込む! 清水の今日2点目でジュビロが再びリード。
- 【4点目!】
- 40分/ペナルティエリア右前から河村が強烈なミドルシュート→GKがキャッチできずに弾いたところに清水が詰めて4点目! 清水のハットトリックでジュビロが2点をリード。
- 【5点目!】
- 1分/河村が右から上がってゴール前まで行き、シュートは止められたが、その後粘って折り返し→ファーの中山が押し込んで、ダメ押しの5点目!
- 試合終了
- 44分/ジュビロのカウンターで、一度相手に奪われたボールを河村が取り返し、左足でミドルシュート→ゴール上に外れる。47分/FC東京の選手にDFラインの裏に完全に飛び出されてゴールネットを揺らされるが、これは完全なオフサイド。そして3分半のロスタイムで試合終了の笛。予想外の乱打戦となったが、清水がこれまでのうっぷんを一気に吐き出すような初のハットトリックを達成し、5-2でジュビロが勝利! 久しぶりのゴールラッシュに雨の中詰め掛けたジュビロ・サポーターも歓喜の声をあげ、ジュビロが首位をがっちりとキープした。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- このゲームが大切だということは試合前から話していたので、勝つことができて良かった。内容的には、DFラインとボランチが一直線になってしまい、その前でボールを回されてサイドに展開されることが多かったので、そのあたりを修正して次の札幌戦に臨みたい。前田はもう少し持たせるつもりだったが、相手のDFラインに対してはスピードが必要だと判断して、後半の頭から清水を入れた。攻めが真中に片寄っていたので、清水には左サイドを使えと指示した。大神が入ったばかりでいいセーブを2本してくれたのも大きかった。あれがなくて、前半でリードされていたら苦しかった。
- 清水 範久
- けっこうスペースがあって、自由に持たせてくれたので、チャンスはあるだろうと思っていたけど、あんなにバタバタ点が入るとは思わなかった。自分のゴールはラッキーな部分が多かった。運を使い果たしていないか、恐いくらい(笑)。内容的には、ミスが多かったし、監督の指示を十分に実行できていないので満足できない。
- 田中 誠
- 足の痛みは大丈夫だった。初めは向こうが引きすぎて、少しやりづらい面があった。あと向こうはカウンターのときには、しっかりと人数をかけて、3、4がゴール前に飛び込んでくるので、対応しきれない部分があった。攻めの形がしっかりとあるチームだと思う。2失点は悔しいけど、90分で勝てたのが大きい。ジローが決めて、みんな喜んでいた。
- 服部 年宏
- バタバタしたけど自分の中では負ける気はしなかった。先制点を取られたときも、返せると思っていた。前半は、向こうもよく集中してきっちり守っていた。相手はカウンターに関しては非常に速いし、長い距離を走って何人も出てくるので、恐い部分があった。そこをしっかりつかまえる守り方を、自分たちもこれから磨かないといけない。
- 藤田 俊哉
- リードされたときも1点は取れると思った。それで同点になったときに、相手が焦っているのを感じた。
- 金沢 浄
- (Jリーグ初ゴールは)中山さんの落としが良かったので、あとは思い切りいった。右足だったから少し緊張したけど、うまく決まってうれしかった。守備では、自分のサイドで3人目の動きで入ってこられて、数的優位を作られたので対応しきれず苦しかった。少しコンビネーションが悪い部分があった。もう少し、僕自身も早い判断ができていれば良かったと思う。スペースがあったし、チーム全体に点を取れるという雰囲気があったので、先制されても焦りはなかった。とにかくフル出場して、点が取れて、勝てたのがうれしかった。
- 中山 雅史
- 今日は清水様々でしょ。試合前も、先発のときよりも全然明るかったし(笑)。(金沢や河村も活躍して)いろいろな選手が出て活躍することによって、そこから得られる自信もあるだろうし、それによって層も厚くなって、チームのレベルが上がってくればいいと思う。