2001 J1 2nd 第5節
試合日時:2001年09月15日(土) 14時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 15,043人
- 28.6℃ / 69%
- 晴れ / 中風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 森津 陽太郎
- 松村 和彦
- 森 直之、鈴木 亮哉
- 間島 宗一
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
田中 誠 | 前半9分[警告] | |
藤田 俊哉 | 前半21分[得点] | |
前半28分[警告] | 路木 龍次 | |
前半41分[警告] | 山田 暢久 | |
ハーフタイム[交代] | 池田 学(in) ← 阿部 敏之(out) | |
後半8分[得点] | エメルソン | |
ジヴコヴィッチ(out) → 川口 信男(in) | 後半26分[交代] | |
後半28分[累積警告/退場] | 山田 暢久→ | |
清水 範久(out) → 前田 遼一(in) | 後半29分[交代] | |
後半30分[交代] | 福永 泰(in) ← アドリアーノ(out) | |
後半32分[警告] | 城定 信次 | |
名波 浩(out) → 金沢 浄(in) | 後半36分[交代] | |
後半40分[交代] | 永井 雄一郎(in) ← 土橋 正樹(out) | |
前・後半終了後[交代] | 福田 正博(in) ← エメルソン(out) | |
延長前半4分[警告] | トゥット | |
藤田 俊哉 | 延長前半6分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ピッタ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 3勝1敗の4位で迎えた第5節のホームゲーム。昨日までのはっきりしない天気とはうって変わって、今日は快晴で強い日差しがピッチに降り注いでいる。真夏と違って日陰ではさわやかな風が吹いているが、ピッチ上の選手たちには、この日差しがもうひとつの敵となるはずだ。スタンドは、さすがは日本一の観客動員数を誇る浦和レッズだけあって、速くから真っ赤なシャツに身を包んだレッズサポーターたちがアウェー側スタンドを埋め、祝日ということも重なって、全体的に出足はかなり良い。ホーム19連勝を狙うジュビロにとっては、絶好の舞台が整っている。
- みどころ
- ジュビロは、福西が警告累積で出場できないが、代わりに待望の藤田が復帰を果たし、中盤の右サイドに入る模様。福西の代わりのボランチは奥が務め、その他は変化なし。前節で脚を痛めて途中交代した大岩も元気にピッチに立っている。対するレッズは、トゥットとエメルソンの強力2トップが揃ったが、そこから後ろはジュビロ対策で守備を固める布陣。おそらく堅守速攻に徹してくるはずなので、それをいかに攻略するか、久しぶりにコンビを組む名波と藤田のアイデア豊かなプレーや、守備陣のカウンター対策に注目したい。また、両チームともセットプレーが大きなカギを握ることになるだろう。
- 15分まで
- メインスタンドから向かって右から左に強い風が吹く中、両チームの選手が入場。アメリカのテロ事件を悼んでスタジアム全体で1分間の黙祷が捧げられ、風下に陣をとったジュビロのキックオフで試合開始。迫力のある大声援を受けるレッズは、メンバー表では4バックだが、ボランチの石井が下がて5バックの形になっており、予想通りボールを奪うとすぐに前に長いパスを送っている。2分/大岩が相手との接触で脚を痛めて倒れ、試合が中断されるが、無事に立ち上がる。4分/左からのジレのクロスのこぼれ球を名波が拾って左足シュート→GK西部の攻守に阻まれる。惜しい! ジュビロ最初のチャンス。序盤からジュビロがボールを支配し、レッズが守る形だが、レッズのDFラインはそれほど下がっていない。8分/オーバーラップした城定のセンタリング→中央でトゥットがヘディングシュート→ゴール左に外れたが、相手をフリーにしてあぶない場面だった。9分/中盤で不用意にボールを奪われ、エメルソンが飛び出そうとしたところを田中が仕方なく倒し、イエローカード。14分/レッズの左サイド上定に藤田が抜かれてサイドをえぐられたが、追いついた藤田がセンタリングを阻止。レッズの気合も十分でここまでは五分の展開。
- 20分まで
- 16分/左サイドで粘ったジレがセンタリング→ファーの中山がヘッドで競り勝つが、シュートに強さがなく、GKにキャッチされる。18分/中盤でボールをキープしたトゥットが前が空いたのを見て遠目からシュート→ゴール左に外れる。19分/ジュビロのカウンターで、ジレが左サイドから抜け出しシュート→シュートかパスか中途半端なボールがゴール右に外れる。20分/名波が左からDFとGKの間に絶妙のクロス→中山が飛び込むが、レッズDF陣が必死のクリア。
- 【先制点!】
- 21分/名波の右FK→中央でノーマークの藤田が頭できれいに押し込み、ジュビロが大きな先制点! ポイントとなると言われていたセットプレーで、復帰したばかりの藤田が見事な答を出した。
- 30分まで
- 藤田の久しぶりのヘディングゴールで、一瞬浦和サポーターも沈黙し、ジュビロが落ち着いたボール回しを見せ始める。名波を中心に左右にボールを散らしてチャンスを作り、守備でも危ない場面は少ない。29分/ジレの左からのクロス→中央の中山がダイビングヘッドでゴールを狙うが、当たりがやや弱くGKにキャッチされる。
- 45分まで
- 33分/相手のパスをカットした鈴木がそのままドリブルで上がり、中山にスルーパス→しかし中山の飛び出しが一瞬早くオフサイド。35分/左からのパスを受けてボールをキープした名波が、右の清水に絶妙のパス→しかし、清水がトラップをミスしてチャンスを逃がす。しかし、名波の調子がかなり良くなってきており、頼もしいかぎり。38分/中盤でボールをキープした名波が後ろから脚を蹴られて倒れるが、無事に立ち上がる。40分/カウンターで奥のボール出しから中山が右に抜け出し、奥に戻して今度は左に→ジレが入れたセンタリングを中山が狙うが、DFがCKに逃れる。左右にワイドに使った見事な攻撃。43分/中盤でのつぶし合いでエメルソンと接触した服部が倒れるが、無事に立ち上がる。レッズの攻撃が、かなり当たりの激しい強引なものになっている。45分/ジュビロの右斜めからのFK→藤田がちょんと蹴ってジレが直接狙うが、力をこめたキックは大きく左に外れる。46分/ジレのスルーパスで清水が左から完全に抜け出し、GKと1対1→しかし、狙いすましたシュートはGKに弾かれ、相手に倒されていた中山も、こぼれ球に間に合わず。惜しい! 47分/今度は中山が右サイドを抜け出し、低いセンタリング→清水が飛び込むがDFにカットされる。そして約3分のロスタイムで前半が終了。後半は風上に立つジュビロが狙い通り1-0でリードし、かなり有利な展開。
- 52分まで
- レッズのキックオフで後半がスタート。レッズは、MF阿部に代わって、DF池田が入っている。これでレッズは完全に3バックにして反撃を図る。ジュビロは交代なし。1分/ペナルティエリア左前でボールを受けた清水が、強引にミドルシュート→ゴールポスト左にわずかに外れる。5分/オーバーラップした大岩がフェイントで相手をかわし、中に切れ込んで遠目からシュート→DFに当たってゴールラインを割る。その後のCK→左から奥が蹴り、GKの上を越えたボールをファーの大岩がヘッドするが、ゴール右に外れる。惜しい! 7分/左サイドを上がった服部のセンタリング→中央の藤田がつないで、中山が押し込もうとするが、オフサイド。
- 【失点】
- 8分/中央からのスルーパス1本でエメルソンに脱け出され、GKもかわされて右から冷静に無人のゴールに決められる。レッズの狙い通りの形で、同点にされる。
- 60分まで
- 同点となって、がぜん勢いづくレッズサポーター。しかし、流れはまだジュビロ・ペース。13分/レッズのカウンターからエメルソンが高速ドリブルで縦に突破→しかし、鈴木が走り負けず、シュートを打たせず。14分/服部のパスでジレが左サイドを抜け出しセンタリング→中央の清水がわずかに届かず、こぼれたボールを藤田がループキックで狙うが、バーの上を越える。惜しい!
- 75分まで
- 17分/ゴール正面30m近くからのFK→奥が直接狙い、しっかりと枠をとらえるが、GKにはじき出される。残念。18分/中盤でボールを受けた奥がドリブルで相手をかわして正面からミドルシュート→左ポストに当たって外へ。惜しい! 21分/中盤に下がってボールを受けたエメルソンが鋭い切り返しで服部をかわして右へ→トゥットがシュートを打つが、大きく右に外れる。23分/奥の好パスでジレが左サイドを抜け出しセンタリング→キックミスで直接ゴールラインを割る。ジュビロ・サポーターからブーイング。その直後、エメルソンがペナルティエリア前でボールを受けて反転シュート→強烈なボールがジュビロゴールを襲ったが、ヴァン ズワムがパンチングでセーブ。【交代】26分/ジヴコヴィッチ(ジレ)→川口。これで藤田が左サイドに移った。その直後の27分/奥の大きなパスに川口が快足を飛ばして追いつきセンタリング→中山が長い距離を走って飛び込むが、完全には届ききらず、頭をかすめたボールがバーの上を越える。残念! 【退場】28分/右に流れた清水にボールが出たところを山田が倒してイエローカード。これが今日2枚目となり山田が退場。【交代】29分/清水→前田。
- 90分まで(延長へ)
- 【交代】レッズ30分/アドリアーノ→福永。32分/服部が中盤から思い切ったロングシュート→ゴール右に外れる。33分/中盤のミスでボールを奪われレッズのカウンター→エメルソンが右サイドを爆走し、中にトゥットにクロスを入れる→オフサイドに救われるが、かなり危ない場面。34分/ペナルティエリア前で川口からのボールを受けた前田が落ち着いてキープし、反転シュート→わずかにゴール右に外れる。惜しい! 34分/右サイドを強引なドリブルで2人ぶち抜いた川口がマイナスのセンタリング→背後に来たボールを中山がオーバーヘッドで狙うが、しっかりとヒットせず。【交代】36分/名波→金沢。37分/入ったばかりの金沢が藤田のパスで左サイドを上がり、鋭い切り返しで中に入りシュート→DFに当たりゴールならず。残念。残り15分を過ぎてから、激しく試合が動いている。【交代】レッズ40分/土橋→永井。レッズはこの試合で初めて攻撃的な交代策。42分/服部のパスで右サイドの川口にボールが出てセンタリング→中央の前田がフリーでヘッド→入ったと思ったボールは右ポストに当たって、GKのとことに跳ね返ってしまう。惜しい! ちょっとつきがないジュビロ。43分/右CKのこぼれ球を金沢が拾って強烈な左足シュート→ゴール右を襲うがDFの頭に当たってゴールならず。残念。ロスタイム3分の表示。45分/川口から右からドリブル突破でペナルティエリア内に入り、近い距離からていねいな横パス→前田が至近距離からシュートを打つが、上に外してしまう。惜しい!! 48分/右サイドで川口が粘ってセンタリング→前田が頭で狙うが、DFに阻まれる。その直後に90分終了の笛。試合の決着は、2試合連続の延長戦に持ち込まれた。
- 95分まで
- 風はかなり弱くなったが、ジュビロが風下に立って、レッズのキックオフで延長前半がスタート。レッズは、エメルソンに代わって福田が入っている。2分/左からの金沢のセンタリング→ファーの前田が頭で合わせるが、ゴール右に外れる。3分/田中とトゥットがヘディング競り合いでぶつかり合って、2人とも倒れるが、問題なし。1人多いジュビロがボールを支配しているが、中盤がワイドになり、なかなかきれいにパスがつながらない。
- 【Vゴール!】
- 6分/服部のロングパスで金沢が左サイドを抜け出し、切り返してDFをかわして右足でセンタリング→ファーにボールが入り、DFのクリアミスを藤田が押しこみ、ついにVゴール!! 復帰したばかりの藤田の2ゴールで、ついにジュビロがホーム19連勝を決定。ヒーローの藤田は、マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 勝てたことは良かったが、90分で勝ちたかった。2点目を取るチャンスを逃がし続けて苦しい試合になった。1回でも集中力を欠いたことで同点にされ、選手も勉強になったと思う。細かい部分でも課題は多く出た。トシヤが2点を取ってくれて、チームとしても助けられた。
- ピッタ監督
- 前半からバランスが良かったが、CKで失点をくらってしまった。後半に入って、同点にして流れが変わり、バランスが良くなったが、1人退場になって、残念ながら負けてしまった。
- 藤田 俊哉
- まだ納得のいく動きはできなかったけど、足は気にならなかった。(1点目は)今まではあそこには入らなかったけど、自分が入る形になって、相手も警戒していなかったので、うまく決まった。(Vゴールの場面は)後半で早く入りすぎて失敗した場面があったので、あのときはこういうタイミングなんじゃないかと思いながらいったところにいいボールが来た。シュートはあまりきれいじゃなかったけど、入るときはああいうものだと思う。でも、90分以内に勝たないとすっきりしない。前田のゴールが決まっているほうが、僕がVゴールを決めるよりうれしかった。もう少しリズム良くサッカーをして、勝ち点3を目指していきたい。
- 鈴木 秀人
- 相手は攻める人数が2人だけだったので、とくに問題はなかった。あの1本だけ。あそこで中盤のプレッシャーが甘くなって、トゥットが引いたときにプレスがかからなくてやられてしまった。でも、きちっと2点目が取れれば、もっと楽な勝ち方ができると思うので、あとはそこだけだと思う。
- ヴァン ズワム
- いくつかチャンスがありながら点が取れず、勝ち点1を失ってしまい、残念だった。だが、われわれは最後には勝つというスピリットを持っていた。復帰に向けて頑張っていた藤田が試合を決めてくれて、うれしかった。エメルソンとトゥットに対しては抑えるプランはあったが、1本チャンスを与えてしまい、そこで決められてしまった。ただ、試合の中で相手に一度もチャンスを与えないということはむずかしいが、ゲーム全体を通しては、相手にあまりチャンスを与えず、いい試合運びができた。
- 金沢 浄
- 監督からは特別な指示はなかったけど、相手が1人少ないので、思い切り攻め上がって、動いてチャンスを作ろうと思っていた。最後は、みんなが点が取りたくて中へ中へという意識があったので、外から崩すことを意識した。後半のミドルシュートは入ったと思ったけど、相手に当たってしまって残念だった。
- 前田 遼一
- 自分が出たときは、DFと中盤の間が空いていたので、戻ってボールをもらうことを意識していた。動きは良かったと思うけど、決めなきゃいけない場面に決められなかったので悔しい。