2001 J1 2nd 第1節
試合日時:2001年09月01日(土) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 静岡スタジアム エコパ
- 43,506人
- 25℃ / 76%
- 曇り / 無風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 野村 六
- 上川 徹
- 柳沢 和也、柴田 正利
- 二俣 敏明
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
福西 崇史 | 前半2分[得点] | |
福西 崇史 | 前半11分[得点] | |
前半34分[警告] | 戸田 和幸 | |
ジヴコヴィッチ(out) → 西 紀寛(in) | 前半37分[交代] | |
福西 崇史 | 前半43分[警告] | |
ハーフタイム[交代] | 吉田 康弘(in) ← 斉藤 俊秀(out) | |
後半22分[交代] | 横山 貴之(in) ← 澤登 正朗(out) | |
清水 範久(out) → 前田 遼一(in) | 後半28分[交代] | |
後半29分 | 大榎 克己古賀 琢磨 | |
奥 大介 | 後半32分[警告] | |
西 紀寛 | 後半33分[警告] | |
後半40分[得点] | バロン | |
前田 遼一 | 後半43分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ゼムノヴィッチ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 当初、世界クラブ選手権のために日程がずらされていた今日の第1節だが、世界クラブ選手権が中止になっても日程的にはそのままで、両チームにとってはセカンドステージの3試合目として行なわれる静岡ダービー。舞台はファーストステージと同じ静岡スタジアム“エコパ”で、今日はジュビロのホームゲーム。ジュビロにとってはセカンドステージ最初の大一番ということもあって、サポーターの期待は大きく両サイドのゴール裏は早くから一杯となり、バックスタンドも最前列から最上段まで、まんべんなく埋まってきている。前回と違ってナイターということで、スタジアムの雰囲気も劇場のような感覚があり、これから始まる熱い戦いに対する期待感に満ちている。天気のほうは、夕方に一雨あったが、ピッチに適度に水をまいた程度で、今のところ曇り空だがなんとか持ちそうな気配。気温もすごしやすく、セカンドステージの中ではもっとも動きやすいコンディションと言えそうだ。
- みどころ
- ともに1勝1敗同士(エスパルスの勝利はVゴール勝ち)で迎えた今年3回目の静岡ダービー。ジュビロは、火曜日のナビスコカップを休んだ名波と大岩が復帰したが、藤田は間に合わず、先週のヴィッセル戦と同じスタメン。内容的にも良いサッカーを見せているメンバーであり、今日の試合に向けて闘志を高めてきたこともあって、質の高いゲームが見せてくれるはずだ。鈴木監督も「今度はうちが勝たせてもらいます」と自信たっぷりに語っており、課題のフィニッシュの精度やアイデアが克服されれば、ファーストステージのリベンジは果たせるはずだ。対するエスパルスもほぼベストに近いメンバーで臨む。ここまでリーグ戦では、通算12勝7敗とジュビロがリードしているが、最近では4連敗。今日も1点勝負の厳しい戦いとなるはずだが、今日の勝敗はこの後のチームの勢いに大きく影響するだけに、選手たちの意地や闘志がどこまでピッチで表現されるか、ぜひ注目したい。
- キックオフ
- ジュビロがメインスタンドから向かって左に陣をとって定刻通りキックオフ。立ち上がりからジュビロが、積極的な攻撃を展開している。
- 【先制点!】
- 2分/名波の左斜めからのFK→緩めに蹴ったボールに対して、ゴール前で福西が一際高いジャンプで合わせ、GKの上を抜くループシュートを決める!! 名波―福西のホットラインが復活し、福西のバースデー・ゴール(しかも今季初ゴール)で、ジュビロが幸先良く先制!
- 10分まで
- 3分/エスパルスのFKからヴァン ズワムが飛び出したがクリアしきれず、ゴール前に高いボールが→しかしDFが頭でCKに逃れる。4分/エスパルスの波状攻撃が続き、ペナルティエリア右すぐ外でエスパルスのFK→良いボールが入ってピンチとなるが、これもなんとかしのぐ。8分/ミスからボールを奪われ、市川が右から低いセンタリング→澤登がフリーでニアで合わせたが、シュートミスに救われる。決定的なピンチ! ジュビロが先制点を奪った後は、エスパルスが猛攻を仕掛け、ジュビロがカウンターを狙うという展開。試合は序盤から激しく動いている。
- 【2点目!】
- 11分/ペナルティエリア前右からのFK→奥が素晴らしいキックでゴール右上を狙い、GK羽田がかろうじて弾いたが、そのボールがバーに当たって福西の前に跳ね返り、福西がこれを冷静に押し込んで、今日2点目! エコパに大きな祝福の花火が上がった。
- 30分まで
- 2点目が入った後もエスパルスが気迫の攻撃を仕掛けてきたが、ジュビロDF陣も必死で踏ん張り、徐々にペースを作っていった。20分過ぎからはエスパルスの攻撃がややペースダウンし、ジュビロが落ち着いて相手の攻撃に対応して、ボールをキープする時間が長くなってきた。28分/自陣で名波がパスカットして、中山→清水とつないで、アレックスと競争しながら飛び出してきた奥に渡りシュート→低いボールでゴール左を狙ったが、GKにキャッチされる。残念。両チームとも、バランスを重視した展開となり、中盤がかなりコンパクトになって攻め手が少なくなり、ややこう着状態。
- 45分まで
- 30分/ジヴコヴィッチが市川にボールを奪われ、右サイドを破られて角度のないところからシュートを打たれるが、ヴァン ズワムが弾く。その後の右CK→中央で競ったこぼれ球がエスパルスの選手の前にこぼれたが、シュートは大きく上にふかす。36分/エスパルスが左サイドでテンポの良いパス交換をし、アレックスがペナルティエリア前左から強烈な左足シュート→カーブがかかってポストの右に外れる。ヒヤリとした場面。【交代】37分/ジヴコヴィッチ→西。鈴木監督は、たびたび市川に左サイドを破られていた対策として、早めにジヴコヴィッチに見切りをつけ、同ポジションに西を投入。これで左サイドの守りが少し安定したが、ジュビロがボールを持ってもエスパルスのDF陣がラインを非常に高く保ち、スペースを与えてくれないので、なかなか攻撃の糸口がつかめない。【PK】42分/エスパルスの左後方からのFK→アレックスが蹴ったボールはDFがクリアしたがその前にファウルがあったとしてPK。福西にイエローカードが出た。そのPKをアレックスがゴール右に蹴ったが、GKヴァン ズワムがこれを見事に読んでストップし、大きなピンチを逃れた! 46分/ヴァン ズワムのキックがDFラインを越えて、飛び出した清水がGKの前でループシュートを狙うが、高さが足りずキャッチされる。その後間もなく前半終了の笛。危ない場面も多かったが、ジュビロがセットプレーから効率良く2点を奪い、2-0で後半へ折り返す。
- 60分まで
- ジュビロ・ボールで後半がキックオフ。【交代】エスパルス/斉藤→吉田。ジュビロは交代なし。エスパルスは戸田が3バックの右に入り、戸田のいた位置に吉田が入った。立ち上がりは、どちらかがとくに攻勢に出るということもなく、比較的静かな展開。8分/エスパルスの右からのセンタリング→ファーでバロンが構えたが、その前で鈴木がクリア。その後の左からの折り返し、混戦の中でシュートを打たれたが、ゴール前に入った田中がなんとかクリア。エスパルスが先に大きなチャンスを作ったが、ジュビロDF陣の集中力は、まだ衰えていない。11分/右後方からの関節FK→名波が左サイドに入った中山を狙ったが、わずかに合わずゴールラインを割る。14分/西が中に入って清水とのワンツーで中央突破するが、ペナルティエリアに入ったところで相手DF陣に身体で止められる。笛はなし。まだまだ予断を許さない展開。ジュビロの選手たちに余裕はない。
- 75分まで
- 16分/カウンターで中山が左サイドに飛び出し、早めのセンタリング→逆サイドから入った清水に渡り、角度のないところからシュート→GKを抜くが、わずかにゴール左に外れる。惜しい! 17分/市川の右からのクロス→ゴール前中央でバロンが競り勝ってヘッド→しかしGK正面でヴァン ズワムががっちりキャッチ。18分/前線で奪ったボールから服部が左サイドを走り、福西から良いボールが出るが、ペナルティエリア前でDFにカットされる。残念。21分/中盤での競り合いから名波が清水にスルーパス→2人にはさまれながら強引にシュートするが、DFに阻まれる。【交代】エスパルス22分/澤登→横山。エスパルスは前線のターゲットを増やして、得意のクロスをどんどん放り込み始めた。25分/奥のパスが右の中山に出てカウンター→中山が中に詰める選手を待ちながらドリブルで右からえぐるが、DFに止められる。【交代】28分/清水→前田。エスパルス29分/古賀→大榎。
- 85分まで
- 30分/前田のパスで中山が左サイドに飛び出し、早めのセンタリング→前田が詰めるが、間に合わず。32分/前田がセンターライン付近でボールをキープし、中山にスルーパス→中山がペナルティエリア前で前田に戻すが、シュートは打てず。33分/西にイエローカード。その後の右FK→中でこぼれたボールをヴァン ズワムがファンブルするが、必死に追って事なきを得る。37分/ジュビロ久しぶりのCK→右から奥が蹴るが、やや大きすぎてファーに流れる。39分/エスパルスの左CK→アレックスが低いボールを入れ、ニアの選手がコースを変えるが、ヴァン ズワムとDFが鋭く反応してクリア。
- 【失点】
- 40分/横山がオフサイドをうまくかいくぐって右サイドに抜け出し、DFとGKの間に絶妙の低いセンタリング→中央でバロンが合わせて、ゴールネットを揺らす。これで2-1。
- 【3点目!】
- 43分/ジュビロが相手ゴール前に押し込み、ペナルティエリア前で前田がボールをキープ→そのまま反転しながらDFの股を抜いてペナルティエリア内に抜け出し、DFもドリブルでかわしてクールにゴールに流し込む、プリンス前田の華麗な個人技で、ジュビロが待望の追加点!
- 試合終了
- 最後はジュビロが余裕を持ってボールをキープし、ロスタイムも相手にチャンスを作らせず試合終了。3-1の完勝で静岡ダービーに競り勝ち、選手たちも大満足の表情。祝砲の花火がジュビロの納得の勝利を祝った。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一 監督
- 高いモチベーションで、身体を張って、いいゲームをして、勝つことができた。次へつながる勝利だったと思う。ジヴコヴィッチは連戦で疲れていたが、攻撃面を考えて先発で使った。2点を先行して失点を抑えたかったので、ある程度守りも攻めもできる西に変えた。奥は、アレックスをよく抑えてくれた。右サイドの守りの面では主導権を握ることができた。前田は、スピードはないが、相手が詰めてきたときにかわす技術は抜群にうまいので、ああいう形で少しずつ使って、慣れさせていきたい。
- ゼムノヴィッチ監督
- 試合が始まって間もなくセットプレーで2点を取られて、その後流れの中でチャンスメークもできたが、PKのチャンスを生かすことができなかった。こういう流れの中でのゲームは、やはり苦しい戦いになる。後半も市川などが頑張ってよくチャンスを作ったが、最後の決定機に絡む演出が足りなかった。85分にようやく1点取ったが、さらに点を取るために前がかりになって、カウンターの危険があった。今日は、ジュビロの勝利を祝福したい。
- 福西 崇史
- みんなの距離がコンパクトで良かった。細かいミスやバランスが崩れた場面があったけど、全体としてみれば最近の中ではいい試合ができたので、この流れを続けていきたい。1点目はサインプレーではなかったけど、なんとなくあそこに落としてくると思った。走っていけば出してくれるだろうと思ったけど、イメージ通りのボールが来て、ヘディングもイメージ通りにできた。1点目は名波さんから、2点目は大ちゃんからいいプレゼントをもらった。プロになって誕生日に試合したのは初めてだけど、今日はいい誕生日になった。
- 名波 浩
- (1点目のゴールは)前はああいうのがよく入っていたけど、最近は福西がすごくマークされていたからね。でも、今日は中山さんと剛のところにマークが行っていたから、どっちかというと福西のほうが空いていた。ダービーは久しぶりで、気持ちが乗っていたし、膝が大丈夫なうちは動こうと思っていた。
- 大岩 剛
- 前半は、すごくいい形でやれていた。2点取った余裕もあったし、リズム良くボールも回っていたし、あそこでもう1点取れていたら言うことなかった。後半も、1点取られるまでは、我慢のすべきところを我慢できていたし、1点取られても取り返す力も出たし。もちろん、反省するところもあるけど、その分いいところも出ていたと思う。今日は前の選手が一所懸命プレスに行ってくれたし、ジュビロのサッカーができたと思う。
- 中山 雅史
- 今日は勝たないと次につながらないので、チームとして結果を強く意識していた。そういう意味では結果を得られて良かった。早い時間に先制して、精神的にダラッとペースが落ちるのが恐かったけど、そういうこともなく、いい感じでやれたと思う。ただ、最後は少しバランスが悪くなったので、そのへんは反省点。とにかく今日は「福西デー」だった(笑)。いい時間帯に取ってくれて助かった。前田は、疲れている相手にとってはイヤな存在だと思うので、いいオプションになった。あとは判断を磨いて、少しずつ自信をつけていってくれればいいと思う。
- 前田 遼一
- (ゴールが決まって)うれしかった。失点も自分のミスから始まったし、それまではずっとミスばっかりで、何かやらないといけないと思っていたから、決められて良かった。後ろの人が疲れていたんで、キープしないといけなかったんだけど、そこで何度もボールを取られたし、シュートで終わるべきところを横パスして取られたりして、もっと思い切り良くやりたかった。満足できたのは、ゴールのときだけ。もっともっと練習してうまくなりたい。(得点シーンは)相手が飛び込んできたからかわすことができた。