2001 J1 1st 第9節
試合日時:2001年05月12日(土) 15時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 静岡スタジアムエコパ
- 52,959人
- 20.6度 / 61%
- 晴れ / 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 吉田 達法
- モットラム
- 長田 和久、青木 隆
- 二俣 敏明
- 鈴木 佳英
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半36分[警告] | 奥 大介 | |
澤登 正朗 | 前半39分[警告] | |
ハーフタイム[交代] | 西 紀寛(in) ← 平野 孝(out) | |
安永 聡太郎(out) → 久保山 由清(in) | 後半34分[交代] | |
平松 康平 | 延長前半14分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ゼムノビッチ | 監 督 | 鈴木政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 静岡スタジアム「エコパ」のこけら落しゲーム。その記念すべきゲームにふさわしい首位決戦の静岡ダービーを前に、チケットは発売後すぐに完売。試合開始30分前には、5万人以上入るスタンドに9分以上の観客が入り、素晴らしい好天の空の下、これから始まる好カードに対する期待に沸き立っている。スタンドの状況は、全体の4割ほどをサックスブルーが占め、今日はエスパルス主催のゲームとはいえ、アウェーというムードはまったくない。気温も昨日ほど高くなく、もちろん芝の状態も抜群。選手たちにとっても、最高の舞台が整った。
- みどころ
- 今日勝てばJリーグ新記録の開幕9連勝となるジュビロは、名波が右膝の痛みで休場したが、心配された高原の欠場はなく、元気に出場。名波の代役は、藤田が務めることになり、中盤の左サイドには今季初先発の平野が入る。名波を中心としたシステムでここまで戦ってきたジュビロにとって、初めての経験となるゲームだけに、他の選手たちが、名波の穴を埋めるためにどのような働きを見せるかが、最大の注目点だ。対するエスパルスは、前節の退場で斎藤が欠場した他は、メンバーの変更はなし。斎藤の代わりにボランチの戸田が最終ラインに入り、伊東と澤登のダブル・ボランチという形が予想されている。もちろん、最大の武器はアレックス、市川の両サイド。ここをジュビロが抑えきれるかどうかが、勝敗のカギを握るはずだ。
- 15分まで
- 引き締まった表情で両チームの選手たちが入場し、オープンセレモニーで石川県知事が始球式を行なった後、15:03エスパルス・ボールでいよいよキックオフ。立ち上がりからエスパルスが鋭い出足で前からプレッシャーをかけ、攻勢に出る。ここは鈴木監督も予想していた展開で、ジュビロ・イレブンも相手の攻撃を冷静に受け止めている。6分/アレックスが左サイドを縦にドリブルし、低いボールを入れるが、中に詰める選手がなく、大岩が冷静にクリア。5分過ぎからは、ジュビロがボールをつなぐ時間も多くなり、互いに様子見の静かな展開になってきた。12分/オフサイドの網をかいくぐって、右サイドから市川に飛び出され、センタリングを入れられるが、DFがニアでスライディングしながらクリア。左サイドのアレックスに対しては、奥がしっかりとついているが、右サイドの市川のマークがときどきあいまいになることがある。
- 30分まで
- 16分/後方からのロングパスを中山が落として、高原が右の奥にスルーパス→奥がダイレクトで折り返し、中山がファーでヘディングするが、GKにキャッチされる。ジュビロが始めて相手ゴールに迫った場面。17分/左からの平野のクロスを高原が頭で折り返し、中央の藤田がシュート→DFに詰められてバーの上に外れる。23分/高原がセンターライン付近から強引なドリブルで突き進み、ペナルティエリア前で倒されて、良い位置でFKを得る。高原の気迫にサポーターからも大歓声。そのFKを服部が直接狙うが、バーの上に外れる。26分/エスパルスの初めてのCK→アレックスが右から蹴り、ニアで安永にヘッドされるが、大きくバーの上。28分/アレックスに左サイドで2人抜かれクロスを入れられるが、大岩が冷静にクリア。25分過ぎから、エスパルスの攻勢が続いている。
- 45分まで
- 31分/ペナルティエリア右直前からのエスパルスのFK→アレックスが狙ったボールは壁に当たり、こぼれ球を澤登がクロス→奥と平野がぶつかり合いながらクリアし、奥が頭を打って倒れるが、すぐに立ち上がる。36分/アレックスのドリブル突破を身体で止めた奥にイエローカード。奥はこれで次節出場停止に。その後のFKでバロンに頭ひとつ抜けてヘディングされる→わずかにゴールポスト右に外れて助かるが、両チームを通じて初めての決定的な場面。その後、試合はまたしてもこう着してきたが、エスパルスのほうが相手ゴールに迫る場面が多い。45分/奥が右に流れた高原に出し、高原の折り返しを中山がニアでスルーし、後ろから飛び込んだ奥がシュート→DFに身体を寄せられ、枠には飛ばせなかったが、奥が非常に悔しがる。惜しい。1分のロスタイムで前半終了の笛。両チームともまずは守りを固め、比較的静かな前半だったが、0-0での折り返しは、どちらにとっても悪い状況ではない。互いに後半に勝負をかけてくるはずだ。
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- 守備ではゴール前での相手プレイヤーにマークを厳しく! 攻撃では味方プレイヤーへのサポートを早く。サイドに攻撃の起点を作りたい。
- 60分まで
- 16:03ジュビロ・ボールで後半がキックオフ。ジュビロは、平野と西が交代し、奥が左サイドに回って、西が右に入っている。エスパルスは交代なし。1分/中山が後方からのパスで左サイドを縦に抜け出し、センタリングを入れようとするが、うまくヒットせず外に。5分/カウンターから奥が左サイドを抜け出しセンタリング→中央の中山に合うが、中山が処理を誤り、シュートできず。後半は立ち上がりから、ジュビロが攻勢をかけている。西も高い位置でプレーし、アレックスのポジションを下げさせている。8分/中山が落としたボールを服部が拾って、ドリブルで縦に抜け出すが、DFに追いつかれ、つぶされる。その激突で2人とも倒れ、タンカが入るが、無事立ち上がる。後半に入ってからは、ジュビロがつねに主導権を握っている。
- 90分まで
- 32分/後方から放り込まれたボールを中山が頭で落とし、後ろから入ってきた藤田がシュート→しかし、しっかりとヒットせずDFに当たり、跳ね返りをもう一度シュートしたが、大きくバーの上。34分/自陣ペナルティエリア内の接触で服部が倒れ、タンカで運び出されるが、無事に復帰。【交代】エスパルス35分/安永→久保山。38分/高原とのワンツーで中山が左サイドを抜け出し、深くえぐってセンタリング→高原にドンピシャ……と思ったが、わずかに高原の足が届かず、逆サイドに抜ける。惜しい! 両チームともやや中盤が空いて、ボールの行き来が激しくなってきたが、ジュビロDF陣は、相手にほとんどチャンスを与えていない。44分/左からのボールを中央で高原が受け、西が突っかけて中山がゴールに迫るが、最後まで押し切ることができず。相手陣内(ジュビロ・サポーター側)での戦いが多くなり、サポーターの大声援に支えられて、エコパはホームのような雰囲気に。45分/右サイド、ペナルティエリアのやや外で中山が倒され、いい位置でのFK→藤田が蹴ったボールを大岩がドンピシャのヘッドでゴールネットを揺らすが、その前に相手を押したというファウルをとられ、ゴールは無効に。おいしい幕切れかと思ったが、本当に残念! その直後に90分の終了を告げる笛。依然0-0のままで、ジュビロにとっては今シーズン初の延長戦に突入。
- 103分まで
- ジュビロがアウェーサイドに入って延長戦がキックオフ。開始1分/高原が後方からのパスを受けて、ゴール右からシュート→大きく上に外してしまう。残念。3分/アレックスが左から飛び出し、センタリング→ファーに抜けたボールを服部が身体を張ってクリア。その後のCKのこぼれ球からカウンター→西がドリブルで進み、藤田とのパス交換で右サイドを深くえぐる→センタリングを藤田が中央でワントラップしてシュート→しかし、大きく外してしまう。延長に入ってから、攻守の切りかわりが速くなり、非常にスリリングな攻防が続いている。まったく息を抜けない場面の連続だ。13分/市川が中央をドリブル突破し、ゴール前まで進むが、DF陣が身体を張ってシュートを打たせず、ヴァン ズワムがキャッチ。
- Vゴール負け
- 14分/エスパルスの左からのクロスで平松のオフサイドかと思われたが、そのまま流され、奥が拾ってヴァン ズワムと譲り合いをしてしまったところを、平松に奪われてゴールを決められる。なんとも信じられないような幕切れで、ジュビロの今季初の敗戦が決まる。ここまで死力を尽くしたジュビロの選手たちは、エコパのピッチにがっくりと倒れこんだ。
選手、監督コメント
- 試合後のコメント/鈴木政一監督
- 選手たちは非常に良くやってくれたが、内容と結果が伴わなかった。ただ内容的には悪くなかったので、すぐに気持ちを切り換えて、次の札幌戦に向けてまとまっていけると思う。アレックスと市川の両サイドに対しても、よく耐えてくれたし、クロスボールに対してもDFラインは集中を保てていた。
- 大岩 剛
- 後半はジュビロのペースでできた。惜しい場面もあったし、1点でも取れていれば、完全にこちらのゲームだったと思う。結果的に試合を落としたことは反省しなければならないけど、選手たちの気持ちは次に向けて切り換わっている。(ロスタイムのまぼろしのゴールは)ファウルは僕じゃなかったと思うけど、入れる前に笛が鳴っていたみたいだった。
- 服部 年宏
- 身体は非常に身体が重かったけど、交代はしたくなかった。結果は残念だったけど、全然やられた気がしていないから、逆にそのへんが悔しかった。だけど、とにかく次の試合に勝てばいいので、切り換えて札幌戦に集中していきたい。
- 中山 雅史
- 結果が出なかったけど、いい試合はできたと思う。前半はああいうペースでOKだった。相手にやられた場面もなかったし、後半はプレスも効いていた。展開としては、ほぼ狙い通りだったけど、それが結果につながらなかったのが悔しい。もっとチャンスの量を増やして、そこから得点が生まれるようにしていきたい。でも、負けるときはこんなものだと思う。そんなに落ち込む必要もないので、次に向けてチームを盛り上げていきたい。
- 【OB戦結果】
- 試合後に行なわれた、ジュビロOBとエスパルスOBによるOB戦。前半1点をリードされたものの、後半はドゥンガと鈴木将方(チビマサ)の大活躍で見事に逆転し、4-2で勝利を飾った。