2001 J1 1st 第7節
試合日時:2001年05月03日(木) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 国立霞ヶ丘競技場
- 53,125人
- 12.3度 / 65%
- 曇り / 弱風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 細谷 一郎
- モットラム
- 上荒 敬司、宮島 一代
- 柏原 丈二
- 土佐 美智子
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
土橋 正樹 | 前半13分[警告] | |
前半14分[得点] | 奥 大介 | |
アドリアーノ(out) → 田中 達也(in) | ハーフタイム[交代] | |
山田 暢久 | 後半11分[警告] | |
後半13分[警告] | 藤田 俊哉 | |
西野 努 | 後半15分[警告] | |
後半16分[交代] | ジヴコヴィッチ(in) ← 藤田 俊哉(out) | |
後半20分[得点] | 中山 雅史 | |
後半40分[警告] | 服部 年宏 | |
後半41分[交代] | 川口 信男(in) ← 高原 直泰(out) | |
永井 雄一朗 | 後半44分[警告] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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チッタ | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 昨日から降り続いた雨も午後にはやんだが、ピッチにはたっぷりと水を含んだ国立競技場。気温はこの時期としてはかなり低いが、選手たちにとっては、さわやかなコンディションだ。また、今日の試合はtoto対象外のゲームだが、そんなことはおかまいなしに観客の出足は抜群。早くからチケットが完売して当日券もなく、5万以上の大観衆にスタンドが埋めつくされることが予想される。もちろん、ジュビロ・サポーターたちもゴール裏の席を埋めつくし、レッズのJ1復帰後初対決となる今日の注目ゲームに、早くもヒートアップしている。
- みどころ
- 2試合の出場停止だった田中が戻ったジュビロは、鈴木、田中、大岩という磐石のDFラインに戻り、中盤から前もお馴染みのベストメンバー。対するレッズは、エースのトゥットをケガで欠いて、攻撃面では苦しい状態だが、大観衆を前にしてこの試合に並々ならぬ闘志を燃え上がらせており、けっして油断ならない相手だ。ただ、ジュビロの攻撃を警戒してDFラインが引いてくることが予想されるため、相手が人数をかけて守ってきたところをいかに攻め崩すかというのが、最大のみどころとなるだろう。またジュビロにとって、もうひとつの大きな敵となるのは、疲労と気の緩み。代表選手たちのスペイン遠征の疲れや時差ボケも、まだ完全に抜けてはいないはずなので、いかに集中力を切らすことなく、勝利への執着心を高められるかが、大きなポイントとなるはずだ。
- 14分まで
- 立錐の余地もなく埋めつくされた国立の大スタンドに迎えられて、両チームのイレブンが入場。レッズ側の応援席では、見事な人文字が掲げられている。両サポーターの強烈な応援合戦の中、キックオフ。立ち上がりからジュビロは、丁寧にパスを回して、相手の様子を見ながらゆっくりと展開している。レッズは、やや引いた位置から厳しくプレッシャーをかけ、コンパクトなフィールドを作っている。5分/レッズの内館が中盤のやや左から強烈なロングシュート→GKヴァン ズワムがパンチングで防ぐ。両チームを通じて最初のシュート。7分/レッズが左サイドからえぐって中に折り返し、中央でシュートを打たれるが、ジュビロDFが身体に当てて防ぐ。8分/中山がゴール前に突っ込んでこぼれたボールを右から藤田がシュート→GKにキャッチされる。ジュビロの最初のシュート。10分/左サイドで高原が粘ってセンタリング→中山と名波が飛び込むが、レッズDF陣も身体を張って守る。11分/右サイドからきれいに崩して、藤田が中へ→奥がフリーで飛び込みダイレクトシュート→GKの左を抜いたが、石井の奇跡的なクリアに阻まれる。惜しい!
- 【先制点!】
- 14分/ペナルティエリア前やや左から約20mのFK→名波と奥がボールの前に立ち、奥がシュート→大きくカーブがかかったボールがゴール右を襲い、GKの指を弾いてネットを揺らす! 奥の見事なキックで、ジュビロが良い時間帯に先制点を決めた。
- 15分まで
- 守りを固める相手をどう攻め崩すかという問題に、セットプレーで見事な答えを出したジュビロは、完全にゲームの主導権を握り、自分たちのリズムで戦っている。レッズが人数をかけて守っているため、見せ場は少ないが、中盤のプレスもよくかかって、まったく危なげない戦いぶりだ。26分/名波がドリブルで右サイドを抜け出し中へ→DFに弾かれたが、ファーに入った奥が拾ってシュート→中央の中山がコースを変えたが、枠を外してしまう。27分/奥が右サイドを抜け出して深くえぐりセンタリング→良いボールだったが、FWが前に詰めすぎて後ろに抜けてしまう。30分/レッズが左サイドからドリブルで突破するが、中央でしっかりと弾き返す→こぼれ球をロングシュートされるが、大きく右に外れる。レッズの久しぶりのシュート。
- 45分まで
- 35分/ペナルティエリア前右からのFK→名波がループボールを入れ、ニアに飛び込んだ福西がボレーシュート→DFに当たり、ゴールならず。残念。38分/意外にも今日初めてのCK→左から藤田が蹴ったボールはファーに流れてチャンスにならず。41分/中盤でボールをカットされ、数的不利のピンチとなったが、レッズの遅い攻撃に救われる。43分/服部のボール奪取からカウンター→高原が中盤を強引なドリブルで進み、力強くDFをかわしてシュート→惜しくも枠はとらえられず。ロスタイムはほとんどなく、前半終了の笛が吹かれる。決定的なチャンスをいくつか逃がしたのは残念だが、それ以外は文句のつけようがない内容で、ジュビロが1点リードして折り返す。
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- 攻撃において、オープンスペースへバランス良くMF陣が飛び出していこう。守備では相手カウンターに気をつけよう。
- ハーフタイムのコメント/チッタ監督
- よく頑張っている。あせらず落ち着いていこう。攻守の切りかえをもっと素早く。攻撃のとき、両サイドバックをもっと使っていこう。
- 60分まで
- レッズイレブンが気合を見せるかのように早くピッチに戻り、対照的にジュビロがゆっくりと入って、レッズボールでキックオフ。レッズは、アドリアーノに代えて、田中を投入している。2分/後半から入ったレッズの田中に左からえぐられ、センタリングを跳ね返したボールを小野にシュートされる→しかし、DFが素早く詰め、身体に当てて防ぐ。レッズは前半よりも積極的にラインを押し上げて、攻撃的な戦いを挑んできた。中盤でのボールの奪い合いも激しさを増している。8分/奥のロングパスで中山がラインの裏に抜け出し、右から中に切れ込んで、高原にパス→ややプレーが遅れて、相手にカットされる。9分/奥が左サイドから深くえぐって、センタリング→中山がニアに飛び込むが、一瞬早くGKに弾かれる。惜しい。10分/鈴木が右サイドをオーバーラップして中山とのパス交換からセンタリング→ニアの高原にわずかに合わず。攻勢に出てきたレッズに対して、ジュビロはカウンターでチャンスを作っている。
- 64分まで
- 【交代】16分/藤田→ジヴコヴィッチ。16分/DFのボールを中山が奪って、後方から飛び込んだ名波が抜け出し右45度からシュート→わずかにゴール右に外れる。惜しい! レッズも気合の攻撃でジュビロゴールに迫っているが、DF陣とヴァン ズワムの頑張りでしのいでいる。
- 【2点目!】
- 19分/奥のロングパスを井原がクリアしそこねたところを中山が拾ってGKと1対1→中山が落ち着いてGKの上を越えるループシュートを決め、2点目をゲット!
- 85分まで
- 32分/小野の右足アウトでの見事なスルーパスから田中がペナルティエリア内に抜け出し左足シュート→ゴール右に外れて助かるが、決定的な場面。34分/カウンターから名波がペナルティエリア前で右の高原に華麗なヒールのスルーパス→高原がセンタリングするが、精度を欠く。35分/左からのジヴコヴィッチのセンタリングを中山が頭で折り返し名波がシュート→GK正面。36分/名波のスルーパスを受けた高原が後方に戻し、奥がフリーでシュート→これもGK正面。ジュビロが続けざまにチャンスを作っているが、フィニッシュの精度を欠いている。
- 試合終了
- 【交代】40分/高原→川口。レッズも、司令塔小野の頑張りで反撃に出ているが、ジュビロの安定してDFラインが決定的なチャンスを作らせない。ロスタイムに入っても、ジュビロは前線からのプレスを緩めず、3点目を狙って攻撃を続ける。そして、最後までレッズに主導権を与えないままロスタイム3分で試合終了。十分な余裕を持った、点差以上の完勝で、ジュビロが怒涛の開幕7連勝を決めた。
選手、監督コメント
- 試合後のコメント/鈴木政一監督
- 他のチームの結果も含めて、今日は勝ち点3を取れたことが非常に大きかった。多少バランスが悪かった部分もあったが、後半は修正して、高い位置からのプレスも効いて、ボールを奪ってからの速い攻撃も何度かできた。ジュビロのやろうとしているサッカーが、何度か見られたと思う。
- 中山 雅史
- 前線からプレスもある程度かけられたし、何より失点を0に抑えられたことでも、大きな1勝だった。ひとりひとりが疲労がある中でも、責任を持ってプレーできていると思う。(ゴールを決めたループシュートは)、トラップして中に入ったときに多少ボールが浮いていたので、こんなシュートも打てるんだよというところが見せられた。みんな外れたと思っていたみたいだけどね(笑)。(中山はこれで通算113ゴール。カズの記録に並んだ) ボールがめまぐるしく行ったり来たりしている時間もあったけど、DFラインが落ち着いていて不安はなかった。
- 奥 大介
- (FKのゴールは)壁に大勢並んでいて、GKから見えないと思ったんで、逆サイドを狙った。風もあったので、うまい具合にボールが曲がってくれた。アップのときは身体が重いなと思ったけど、始まってみたらけっこう動いた。今日は、やっていて負ける気がしなかったけど、油断はできないから、次も集中していきたい。
- 田中 誠
- 相手のカウンターを警戒していたけど、前半は身体が重い人が多くて、苦しい時間もあったけど、後半は修正して前からのプレスも効いて、コースが限定されて後ろとしては楽だった。今日は、みんな疲れていて口数が少なくなっていた(笑)。全勝優勝を目指しているので、次も気を抜かず、頑張りたい。
- 服部 年宏
- 今日はこれまででいちばん身体が重かった。思うように動けなかったけど、頭を使って要領良くできたと思う。向こうのカウンターが恐いから、それに注意して、ラインが浅かったので、そのへんをうまく狙って利用することを考えてた。前半は、プレスにいく高さが下がってしまった部分はあるけど、我慢していればこっちのペースになると思っていた。
- 服部 年宏
- 今日はこれまででいちばん身体が重かった。思うように動けなかったけど、頭を使って要領良くできたと思う。向こうのカウンターが恐いから、それに注意して、ラインが浅かったので、そのへんをうまく狙って利用することを考えてた。前半は、プレスにいく高さが下がってしまった部分はあるけど、我慢していればこっちのペースになると思っていた。
- ヴァン ズワム
- われわれは現在首位だし、相手はやっつけてやろうと挑んでくるので、それを跳ね返すという意気込みでやっている。ボールがないところでも、DF陣につねにコーチングして集中力を保つことが自分の役目だと思っている。