2001 J1 1st 第6節
試合日時:2001年04月29日(日) 14時04分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 17,009人
- 19.0度 / 75%
- 雨 / 弱風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 福村 吉正
- 梅本 博之
- 金子 聡一郎、南 浩二
- 福岡 幹男
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半24分[警告] | 古賀 正紘 | |
名波 浩(out) → ジヴコヴィッチ(in) | 後半10分[交代] | |
奥 大介(out) → 川口 信男(in) | 後半19分[交代] | |
高原 直泰 | 後半20分[得点] | |
後半21分[交代] | 岡山 哲也(in) ← ストイコビッチ(out) | |
後半24分[警告] | 岡山 哲也 | |
後半26分[交代] | 森山 泰行(in) ← 滝澤 邦彦(out) | |
中山 雅史 | 後半29分[得点] | |
後半31分[警告] | 山口 素弘 | |
後半34分[交代] | 岩田 昌浩(in) ← 酒井 友之(out) | |
ジヴコヴィッチ | 後半38分[警告] | |
中山 雅史(out) → 清野 智秋(in) | 後半42分[交代] | |
高原 直泰 | 後半43分[得点] | |
後半44分[累積警告/退場] | 古賀 正紘→ | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鈴木 政一 | 監 督 | ジョアン・カルロス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ゴールデンウィーク初日のジュビロ磐田スタジアム。小雨の降り続くあいにくの空模様だが、チケットは早くから完売し、青と赤のカッパに身を包んだサポーターがスタンドを埋め尽くして、首位決戦のキックオフを前に早くからヒートアップしている。
- みどころ
- スペインから金曜に帰国したばかりの日本代表メンバーが6人入っているジュビロは、疲労の面で不安があるが、逆にコルドバで得てきたものを生かすプレーに期待したい。また、惜しくも代表から外れた福西の他、日本に残っていたメンバーの働きにも注目したい。対するグランパスは、徐々に調子を上げてきており、この試合に備えて十分な準備をしてきていることもあって、かなり手ごわい相手となりそうだ。ここまで見せてきた今年のジュビロの勝負強さをまた今日も見せてほしい。
- 15分まで
- 14:04、ジュビロ・ボールでキックオフ。ジュビロのほうは、セレッソ戦の退場で2試合の出場停止となった田中の代わりに山西がDFラインに入り、左から山西、大岩、鈴木の3バック。その他は、最近の不動の布陣となっている。立ち上がりからグランパスは、ハーフラインの手前からプレスを仕掛け、中盤での厳しいボールの奪い合いが繰り広げられている。お互いに様子見の時間は少なく、早くから一進一退の展開。9分/グランパスの後方からのスルーパスにGKの前でウェズレイが反応し、決定的な場面となるが、トラップミスに救われる。10分/中央の藤田からDFラインの裏に飛び出した奥にスルーパスが通り、その落としを藤田がシュート→GK楢崎の飛び出しに阻まれる。惜しい! 互いに決定的な場面がひとつずつ。13分/服部の左からのセンタリング→ニアで中山がダイビングヘッド→楢崎の好セーブに弾かれる→こぼれたボールを奥が左から折り返す→ファーの高原が左足でボレーシュートを打つが、当たり損ねて上に外れる。残念! 緊迫感のある五分の戦いが続く。
- 30分まで
- 17分/右FKから藤田が縦に流れ、センタリング→ファーの福西がボレーシュート→当たり損ねて高く弾む。19分/グランパス左サイドからのストイコビッチのFK→GKに向かうボールに選手が飛び込むが、ヴァン ズワムがキャッチ。しかし、わずかに頭が届けばゴールとなった危険が高く、ヒヤリとした場面。21分/右斜めからのストイコビッチのFK→ゴール前の競り合いでこぼれたボールをグランパスがゴールネットに押しこむが、これは最初の選手がオフサイドという判定。しかし、またもやピクシーの精度の高いキックにヒヤリとさせられる。この時間帯は、グランパスがよくこぼれ球を拾い、押し気味に試合を展開。対するジュビロは、ときどきカウンターで攻撃を仕掛けるのがやっと。ここまでは、グランパスに中盤を支配されて、苦しい戦いが続いている。
- 45分まで
- 33分/中盤でフリーになった福西が、意表をついたロングシュート→低いボールでゴール左を遅い、楢崎は弾いてCKを得る。この左CKを奥が蹴り、こぼれたボールを奥が拾って左からシュート→ゴール右に外れる。36分/速攻から左に流れた中山に奥からスルーパス→中山が左足で折り返し、ファーの高原がヘディングシュート→GK正面。残念な場面だったが、久しぶりに良い形の攻撃が出て、徐々にジュビロがリズムをつかんできた。40分を過ぎて、再び五分五分の展開。どちらも中盤で激しくボールを奪い合い、ボールを取ったら速い攻撃を仕掛けており、非常に緊迫感がある。中身の濃いサッカーをスタンドのファンも堪能しているうちに、あっという間に前半終了の笛が吹かれた。
- ハーフタイムのコメント/鈴木 政一監督
- 前半のペースで戦いたい。中盤ではもう少し積極的にプレスをかけていこう。ディフェンスでは相手セットプレイに注意していこう。攻撃はラストパス、フィニッシュを大切に!
- ハーフタイムのコメント/ジョアン・カルロス監督
- 強い気持ちでアグレッシブに闘うこと。パスをつないで、あわてないでボールをキープして、攻撃すること。中盤はコンパクトに保つこと。
- 60分まで
- グランパスのキックオフで後半がスタート。両チームとも交代はなし。2分/名波と福西のプレスでボールを奪い、そのまま福西が右サイドを上がってセンタリング→ニアの中山に合わせるが、相手DFに阻まれる。立ち上がりは、両チームとも攻勢をかけていくかと思いきや、どちらもまず守備を整え、比較的静かなスタート。7分/ペナルティエリア前のポストプレーで中山が粘り、藤田も絡んで、こぼれたところを後ろから飛び出した福西がシュート→ゴール左に外れる。【交代】10分/名波→ジヴコヴィッチ。名波は少し足を痛め、大事をとっての交代。11分/ペナルティエリア前で高原が前を向いてボールを受け、すばやくミドルシュート→わずかにバーの上に外れる。残念。14分/カウンターから3対2の状況となり、右からの中山のクロスにジヴコヴィッチが詰めるが、GK楢崎の飛び出しに阻止される。惜しい!
- 65分まで
- グランパスに疲れが出始めたか、中盤がややルーズになって、ジュビロが速攻を仕掛ける場面が多くなってきた。【交代】19分/奥→川口。攻めのスピードをさらに上げるために、川口を投入。
- 【先制点!】
- 20分/鈴木がボール奪取から自らドリブルで上がり、右サイドを深くえぐって折り返す→ニアの中山が意表をつくスルーをして、中央の高原がフリーでダイレクトシュート→狙いすましたボールが見事にゴール左に吸い込まれる! ジュビロが良い流れを生かして待望の先制点を決めた!
- 73分まで
- 【交代】グランパス21分/ストイコビッチ→岡山。グランパスも必死の追撃にかかるが、ジュビロにも勢いがついて、両サイドのジヴコヴィッチ、川口を中心に鋭いサイド攻撃を展開している
- 【2点目!】
- 29分/山西の縦のフィードから、うまくオフサイドを逃れた服部が左サイドをえぐり、センタリング→ファーでフリーになった中山が、ヘディングできれいに押しこむ。さっきは見事なアシストをした中山が、今度は見事に決め、2点目をゲット。
- 87分まで
- 32分/左からのクロスをウェズレイが受けて、ペナルティエリア角からシュート→GK正面でヴァン ズワムががっちりキャッチ。久しぶりのグランパスのシュート。【交代】グランパス34分/酒井→岩田。39分/ペナルティエリア前でボールをつながれピンチになりかけたが、川口が速い戻りで未然に防ぐ。40分を過ぎて、グランパスが人数をかけて攻めに出る。【交代】42分/中山→清野。中山は、お疲れ様で、清野が記念すべきトップ初出場を果たす。
- 【3点目】
- 43分/清野のポストプレーから藤田が福西とのパス交換で右サイドを破り、センタリング→高原がニアサイドでボールを受け、一度をトラップをしそこねたが、慌てずボールを持ち直し、右足で冷静にシュート→見事にゴール左に決める。これでタメ押しの3点目。
- 試合終了
- 退場】45分/グランパス古賀が2枚目のイエローで退場。ロスタイムもジュビロがボールを支配して、余裕を持ってタイムアップの笛を迎える。前半は苦戦した場面もあったが、後半は完全にジュビロ・ペース。ジュビロは、文句なしの快勝で、開幕6連勝を達成。ジュビロの強さが際立つ、素晴らしいゲームだった。
選手、監督コメント
- 試合後のコメント/鈴木政一監督
- 今日の勝利は、選手たちが本当によくやってくれたとうのが、いちばん。予想通り、前半は厳しいゲームになったが、お互いに我慢をして、かならず後半は点を取ってくれると思っていた。全員で精神力、集中力、そしてチーム力を重視して今日のゲームに臨もうということで、選手たちが各ポジションでの役割をよく理解してやってくれた結果が、こういう形になったと思う。
- ジョアン・カルロス監督
- 当初からむずかしい試合になることは予想していたが、前半はバランス良くできた。後半は、途中からバランスが崩れ、われわれのミスから得点された。ジュビロは、ミスに乗じてチャンスをものにしたが、われわれはそれができず、その差が表われた。力の差はないと思う。ジュビロが今後他のチームに敗れる可能性もあるし、われわれとしては、これからもタイトルに向けて前進するのみだ。
- 中山 雅史
- 今日は時差ボケで早起きしてしまったけど、「早起きは三文の得」ということで、いい結果が出て良かった。チームとしても、いい展開を作れたし、決定的なチャンスも作れた。前半はゴールを決めることができなかったけど、失点0ということで、集中しきれたのが良かった。(2点目は)ハットがフリーでオフサイドでないということも見えていたし、自分もフリーだというのがわかっていた。(1点目のスルーは)タカがスルーをよく読んでくれていた。僕は後ろに水色っぽい影が見えたので、そのほうが良い形でシュートできると思った。
- 高原 直泰
- 前半は時差ボケもあって身体が思うように動かなかったので、後半にやってやろうと思っていた。狙い通りに後半に点が取れて良かった。1点目は中山さんのおかげでフリーで打てた。2点目は、トラップミスしたけど、その後冷静にシュートまでいけた。
- 大岩 剛
- (MOMに選ばれて)自分がどうこうとか、古巣がどうこうとかいうよりも、チームが6連勝できたことがうれしいし、0点に抑えられたことが良かった。(読みが冴えていたことは)前の人がいいチェックをして、名波とか服部とかもいいプレッシャーをかけてくれていたんで、僕は拾うだけで良かった。6、7分のコンディションの中であれだけやってくれて、本当に頼りになるし、後ろとしても安心してやれる
- 鈴木 秀人
- 試合前は中盤の選手が動けないだろうと思っていたけど、始まってみたらそんなことはなくて、頼もしかった。大岩さんがすごく気合が入っていたので、自分もそれに負けないようにと頑張ることができた。
- 藤田 俊哉
- 1回でも負けると、チームの勢いが止まってしまうので、負けたくないという気持ちが強かった。良い結果を出せて良かった。