2001 J1 1st 第5節
試合日時:2001年04月14日(土) 16時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 10,576人
- 19.0度 / 50%
- 曇り / 無風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 氏平 祐輔
- 太田 潔
- 青木 隆、山口 博司
- 間島 宗一
- 井上 喜徳
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半8分[得点] | 大久保 嘉人 | |
前半32分[退場] | 大久保 嘉人 | |
田中 誠 | 前半32分[退場] | |
奥 大介 | 前半35分[警告] | |
前半39分[得点] | 西谷 正也 | |
高原 直泰 | 前半44分[警告] | |
藤田 俊哉(out) → 川口 信男(in) | ハーフタイム[交代] | |
名波 浩 | 後半2分[得点] | |
後半6分[交代] | 清水 和男(in) ← 西谷 正也(out) | |
中山 雅史 | 後半9分[得点] | |
後半13分[交代] | 大柴 健二(in) ← 岡山 一成(out) | |
後半20分[警告] | 清水 和男 | |
福西 崇史 | 後半26分[警告] | |
山西 尊裕(out) → 金沢 浄(in) | 後半27分[交代] | |
後半39分[交代] | 真中 靖夫(in) ← 盧 廷潤(out) | |
高原 直泰 | 後半44分[得点] | |
後半44分[警告] | 真中 靖夫 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | 副島 博志 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ジュビロがチーム初の開幕5連勝に挑む第5節。厚い雲がたれこめたジュビロスタジアムは、小雨がパラパラと降り始めており、やや残念なコンディション。しかし、気温は熱くもなく、寒くもなく、動きやすい状態で、このまま強い降りにならなければ、問題ないだろう。スタンドは、天候が思わしくないにも関わらず、土曜日ということもあって、出足は悪くなく、好調なジュビロの快勝を楽しみにするファンの活気で、徐々に盛り上がってきた。
- みどころ
- 一時期のハードなスケジュールを、最高の結果を残しながら切り抜けたジュビロは、選手たちのコンディションも徐々に上がり、サッカーの内容的にも精神的にも、現在非常に良い状態にある。今日の試合では、警告累積の鈴木秀人と、左足足首捻挫の西紀寛が出場できず、鈴木の代わりに山西がDFラインに入って、今季初スタメン。もちろん、大きなチーム力のダウンはないはずで、前節アントラーズ戦のような質の高いプレッシング・サッカーの再現を期待したい。今日の対戦相手セレッソとは、10日前の試合(ナビスコカップ1回戦)で引き分けおり、ノとユンが戻ったセレッソは、そのときよりも戦力を充実させているが、それはジュビロも同様。4日後の水曜日にも戦う相手だけに、今のチームの勢いを持続するためにも、今日はぜひ完勝して開幕5連勝を飾りたいところだ。
- 7分まで
- 試合前の小雨もあがって、セレッソボールでキックオフ。序盤は、互いに相手の様子を見るような静かな立ち上がりだが、セレッソが高い位置からプレスをかけてきており、ジュビロもまだ自由にパスを回せていない。6分/服部が前線の左に流れて、センタリング→良いボールが入ったが、GKの良い飛び出しでシュートならず。残念。
- 【失点】
- 8分/セレッソのカウンターから、大久保が中央でパスを受けてからスピードに乗ったドリブル突破で裏に抜け出し、ゴール左に決める。4日の試合と同様、早い時間で大久保に先制点を決められてしまった。
- 25分まで
- イヤな形での失点だったが、ジュビロの選手たちは慌てることなく、後ろからしっかりとつないで、自分たちのリズムを取り戻そうとしている。14分/名波の右足でのスルーパスから中山が裏に抜け出すが、惜しくもオフサイドの笛。両チームとも中盤でのプレッシャーが早く、ピッチのあちこちで激しいぶつかり合いが繰り広げられている。集中力の高いプレーを見せるセレッソに、なかなかペースを握ることができない。サイドに大きく張り出す西谷やノに対して、ジュビロはマークを徹底しきれないでいる。
- 38分まで
- 30分までは、依然としてセレッソ・ペース。32分/プレーと直接関係ないところで田中と大久保が小競り合いになり、主審が副審に確認して両者にレッドカードが出される。これで10人対10人の戦いになる。35分/ペナルティエリア内でわざと倒れたということで、奥にイエローカードが出される。田中が抜けたDFラインは、大岩がセンターに入り、福西が右に下がって3バックを維持している。
- 【失点】
- 39分/裏に流れたボールを山西がノに奪われ、中に折り返したところを西谷に押し込まれる。これで痛い2点差に。
- 45分まで
- 41分/後方からのボールに高原が飛び込み、勢いでGKを蹴ってしまいイエローカード。このプレーにセレッソの選手がエキサイトし、しばし試合が中断。両チームの選手とも、かなり熱くなっている。長めのロスタイムの後、前半終了の笛。終始セレッソにペースを握られたままの45分で、ジュビロは決定的なチャンスを作ることができなかった。
- 後半開始
- ジュビロのボールで後半がキックオフ。川口が藤田と交代して、右サイドに入る。サイドのスペースを生かす狙いか。右サイドでこぼれ球を拾った川口が速いドリブルからシュート→ゴール右に外れる。
- 【得点】
- 2分/名波がペナルティエリア前での相手の細かいパスを鋭くカットし、そのまま冷静に左足のインサイドキックで、ゴール左に流しこむ。非常に良い時間に逆襲の先陣を切る1点目を決め、1点差に詰め寄った。
- 53分まで
- 8分/左のスローインからゴール前に入ったボールを名波が受けて、左足でシュート。惜しくもゴール右に外れる。1点を返したジュビロが、速い攻撃で一気に攻勢をかけている。
- 【同点】
- 9分/左CKからショートコーナーで服部が入れたボールを、中山が鮮やかなヘッドで決める。待望のゴンゴールで、ついに同点に追いつく。
- 25分まで
- 後半から名波が高い位置に入り、速めに前線に縦パスを入れて、ジュビロが怒涛の攻撃を仕掛けている。川口のサイドからの突破も効いており、前半とはまったく異なるジュビロ・ペース。【交代】セレッソ14分/岡山→大柴。 16分/山西のクロスを中山が頭で折り返し、奥がボレーシュート→DFに当たり、ゴールならず。惜しい! 両チームとも、中盤でのプレッシャーが甘くなり、激しく攻守が入れ替わるスリリングな展開になっている。25分/中山がヘッドで競ったボールを奥が拾い、短いドリブルからミドルシュート→強烈なシュートだったが、GKにキャッチされる。
- 85分まで
- 31分/大きなサイドチェンジで川口にボールが通り、中に切れ込んで左足シュート→ゴール左に外れる。セレッソも体勢を立て直し、カウンターからしばしばジュビロ・ゴールを脅かすようになってきた。両者とも疲れが見え始め、我慢の時間帯。【交代】セレッソ39分/ノ→真中。
- 89分まで
- 41分/ペナルティエリア右角付近からのセレッソのFK→ユンが中央の選手に合わせたが、服部が気迫のクリア。42分/高原が競って中にこぼれたボールを、中山がシュート→しかし、GK河野の素早い飛び出しに止められる。惜しい! 43分/名波がペナルティエリア右からドリブルで突破し、ゴールライン際から中へ折り返す→ファーで中山が左足でボレーシュート→バーをかすめてわずかにゴール上に外れる。
- 【逆転!】
- 45分/カウンターから川口が右のスペースに飛び出し、深くえぐってセンタリング→中山がニアに飛び込んでつぶれ、その後ろに絶妙のタイミングで入った高原が気迫のヘッドで、ゴールに突き刺す。ロスタイムに入っての素晴らしいゴールで、スタジアムも熱狂の渦。
- 【試合終了】
- その後、セレッソが最後の反撃に出るが、ジュビロは落ち着いてその攻撃をかわし、まもなく激闘のピリオドを打つ笛がなる。前半は大いに苦しんだジュビロだったが、後半は見事に修正し、土壇場の大逆転で荒れた試合を制し、勝ち点3をゲット。底力のすごさを見せたジュビロが無傷の5連勝で、トップの座をがっちりとキープした。
選手、監督コメント
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- まずは冷静に、バランスをとって戦うこと。オープンスペースを生かし、川口のスピードも生かしたい。
- ハーフタイムのコメント/副島監督
- まずは冷静に。DFはセーフティーなプレーを心がけよう。相手のFKに集中して対処しよう。
- 試合後のコメント/鈴木監督
- 前回と同じように、荒れたゲームになった。田中の退場は、その前のファウルをしっかりとってもらえていれば、ああいうふうにはならなかった。これで選手が集中力を欠いて、2点目を取られてしまった。だが、ハーフタイム後に選手たちがもう一度気持ちを入れかえて、やってくれたことが、後半開始早々の2点につながった。0-2から逆転してくれたことは、素晴らしかった。(川口の投入は)点を取りにいくということで、川口のスピードによってチームが攻撃的になる効果を狙った。
- 試合後のコメント/副島監督
- 2-0までは、狙い通りだった。チームとしては良くはなっているが、それが結果につながらないことが課題。ゴールも奪えたが、イージーミスから失点をしてしまった。ゲームの流れを読む力が足りなかった。
- 名波 浩
- 見ている人にとっては、非常にスリリングだったと思うけど、やっているほうにはしんどいゲームだった。前半は全体的なリズムが悪かったので、後半は細かく修正し、シュートまでいく形がたくさんできた。このゲームに関して満足している選手は誰一人いないと思うので、これから修正していきたい。次の(セレッソとの)ゲームでは、もう少し自分たちのリズムで戦えるようにしたい。