2001 J1 1st 第4節
試合日時:2001年04月07日(土) 15時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 国立霞ヶ丘競技場
- 35,221人
- 20.6度 / 47%
- 晴れ / 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 淀川 隆博
- 上川 徹
- 牧野 明久 、平野 伸一
- 蒲澤 淳一
- 明石 まゆ美
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
鈴木 隆行 | 前半2分[警告] | |
鈴木 隆行 | 前半4分[得点] | |
前半8分[得点] | 高原 直泰 | |
ファビアーノ | 前半35分[警告] | |
前半38分[警告] | 奥 大介 | |
前半44分[警告] | 大岩 剛 | |
後半6分[警告] | 鈴木 秀人 | |
後半9分[得点] | 藤田 俊哉 | |
ファビアーノ→ | 後半16分[累積警告/退場] | |
熊谷 浩二(out) → 本山 雅志(in) | 後半16分[交代] | |
鈴木 隆行(out) → 池内 友彦(in) | 後半19分[交代] | |
本田 泰人(out) → 平瀬 智行(in) | 後半23分[交代] | |
後半44分[交代] | 高原 直泰(in) ← 川口 信男(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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トニーニョ・セレーゾ | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- いよいよファーストステージ序盤戦の大一番。宿敵アントラーズとの対決のときがやってきた。今日最大の注目対決にふさわしく国立競技場の空はきれいに晴れ上がり、気温もすごしやすく、最高のサッカー日和となっている。スタンドは、両ゴール裏は早くからサックスブルーと赤のサポーターで埋まり、メインスタンドもバックスタンドもかなりの入りで両チームの応援が半々。アウェーといってもジュビロへのサポートはまったく負けていない。
- みどころ
- ジュビロは、開幕3連勝ながら、インドネシア遠征等のハードスケジュールによる疲労から、選手たちの身体の重さが残っており、水曜日のセレッソ戦を見ても本調子とは言えない状況。しかし、この試合にかける選手たちの意欲は非常に高く、試合が始まってしまえば、疲れを感じている暇もないだろう。そして、水曜日は休みをとった中山が復帰。この対戦では、ダントツの8得点を決めている中山隊長の活躍が、今日の試合の行方も大きく左右するはずだ。この対戦ではまだ得点のない高原だが、水曜の試合で2得点を決めており、調子を上げてきた。チャンスをいかに確実に決めるかが重要な戦いとなるだけに、2トップの気合の入ったプレーに大いに注目したい。また西は、昨日の練習で足を痛め、大事をとって今日は欠場となった。対するアントラーズは、ここまで1勝1敗1分の9位と本調子ではないが、ケガで休んでいた熊谷やファビアーノが戻り、守備力に関しては、通常のレベルに戻っているようだ。さらに、ジュビロ戦となると特別の力を発揮するチームだけに、白熱したハイレベルのゲームが期待される。
- 3分まで
- 15時04分/アントラーズ・ボールでいよいよキックオフ。ジュビロは、今日も服部が左ボランチに入った形で、藤田が右サイド。2分/アントラーズにさっそくイエローが出て、藤田の左からのFK→DFに跳ね返される。両者とも、局面局面ではさっそく激しいぶつかり合い始まっている。
- 【失点】
- 4分/アントラーズの右FK→GKヴァン ズワムの前に鈴木が飛び込み、身体ごとぶつかってボールをファンブルさせ、そのボールを右足で押しこむ。ジュビロの選手たちはハンドを主張したが、認められず。ジュビロ・サポーターからは大ブーイング。
- 8分まで
- 試合後も不満を残しそうなゴールで、早くもリードされたジュビロだが、気を取り直してパスを丁寧に回し、アントラーズ・ゴールに迫る。
- 【同点!】
- 8分/左後方からの名波のFK→ニアサイドに走った高原に見事に通り、高原が角度のないところから右ポストぎりぎりに勝負強く決める! 早い時間で同点に追いつき、サポーターも大変な盛り上がり。
- 15分まで
- 開始早々から大きく試合が動いたが、高原がさっそく結果を出したジュビロは、徐々にリズムをつかみ、ボール支配率で上回っている。しかし、アントラーズも、得意のボールを奪った後の速い攻撃でチャンスをうかがう。15分/右サイドの藤田のセンタリングからの混戦で、ペナルティエリア前の高原にボールがこぼれる→高原が落ち着いてシュートを打つが、ジャストミートせず、高桑にキャッチされる。
- 30分まで
- 15分を過ぎて、ほぼ5分5分の展開。ジュビロは、今週すでに3点目で乗ってきた高原と、体調を整えた中山が良い動きを見せており、ボールがしっかりと前に運ばれている。25分/カウンターで名波が長いドリブルでボールを運び、右の高原にスルーパス→高原が中に折り返すが、DFの足に当たってCK。名波も攻守に獅子奮迅の働きを見せ、チームを引っ張っている。ジュビロは、中盤では優位に立っているが、アントラーズの最終ラインも堅く、簡単にはシュートまでいけない。30分/中央の奥のスルーパスから、右45度に流れた藤田がダイレクト・シュート→ゴール左をとらえたが、高桑の好セーブに阻まれる。惜しい!
- 45分まで
- 32分/相手との接触で、大岩が顔を打たれて倒れるが、無事に復帰。ここ3週間で6試合目の大岩も踏ん張りを見せる。35分/縦パスから中山が抜け出そうとするところを中山が倒して、イエローカード。このFKを奥が直接狙うが、人壁に当たる。38分/今度は、奥が熊谷を後ろから倒してイエロー。44分/柳沢の中央突破を大岩が止めてイエローカード。試合はこう着状態になっているが、局面では激しいぶつかり合いが続く。そしてロスタイム2分で前半が終了。ジュビロは、内容的にはかなり良いサッカーを見せたが、アントラーズの最終ラインを破りきれず、前半は同点どまり。
- 54分まで
- ジュビロ・ボールで後半がキックオフ。両チームとも、交代はなし。サポーターの応援のほうも、試合内容と同じく、まったくの互角だ。2分/服部が上がって、高原とのワンツーを試みるが、わずかにタイミングが合わず。後半も、両チームとも守備が安定し、比較的静かな立ち上がり。6分/左サイドからのアントラーズの鈴木の強引な突破を、鈴木秀が倒してイエロー→その後の右からのFKは、壁に立った奥が、しっかりと頭で弾く。
- 【勝ち越し点!】
- 9分/奥の左からの早いクロスを、藤田が折り返して、中山が高原に落とし、高原がペナルティエリア外からシュート→このシュートが左ポストに当たり、中に跳ね返ったところを藤田がプッシュして、待望のゴール! ジュビロの見事な連携で、ついに鹿島のDFラインを破って、見事に勝ち越し!
- 70分まで
- 勝ち越したことで、ジュビロの攻撃のリズムが速くなってきた。15分/奥がドリブル突破を図ったところを囲まれて倒され、足を痛めるが、無事復帰。【交代】アントラーズ16分/熊谷→本山。16分/高原が中央でドリブル突破を図り、ペナルティエリア直前でこれを倒したファビアーノにイエロー→ファビアーノは、今日2枚目で退場処分。【交代】アントラーズ19分/鈴木→池内。池内がファビアーノのポジションに入った。23分/奥の大きなサイドチェンジで右サイドの藤田がフリーに→藤田のセンタリングが直接ゴールに向かうが、高桑がめいっぱい手を伸ばして弾く。【交代】アントラーズ24分/本田→平瀬。1人多くなったジュビロは、無理せず後方からじっくりと攻撃を組み立てている。
- 80分まで
- 26分/中盤のミスからカウンターとなり、本山のパスで右サイドを上がった名良橋がフリー→ダイレクトのシュートは、わずかにバーの上。決定的な場面で、サポーターもヒヤリ。29分/左CKからショートでつなぎ藤田が中へ→中央の福西が後ろへ流すが、DFに当たってゴールならず。30分/ゴールほぼ正面約25mのFK→奥が右足で直接狙い、バーに当たって高く跳ね上がる。惜しい! 32分/名良橋のオーバーラップから右を深くえぐられセンタリング→ニアで大岩がスライディングでクリア。気迫の守りにサポーターから歓声。名良橋のオーバーラップが、危険な存在。
- 試合終了
- 残り10分になっても、両者まったく集中力は衰えず、しまった内容。どちらも、ボールを奪った後のカウンターを虎視眈々と狙っている。40分/奥が中盤のスペースをみてドリブルで切れ込み、ロングシュート→強烈なシュートだったが、GKにキャッチされる。40分過ぎから1人少ないアントラーズが、人数をかけて分厚い攻撃に。ジュビロDF陣も必死に防戦。数的優位の余裕はない。しかし、一時の劣勢をかわすと、じっくりボールをキープして、時間を稼ぐ。【交代】45分/高原→川口。ロスタイム/福西が本山に足を蹴られて倒れるが、しっかりと立ち上がる。その福西が相手コーナーでボールキープして時間を稼いでいるときに試合終了の笛。1点差ながら、内容的には何年ぶりかというジュビロの完勝。見事に宿敵を倒して開幕4連勝、がっちりと首位をキープしたジュビロ・イレブンに、サポーターも大満足の様子。国立のスタンドもすごい盛り上がりを見せている。
選手、監督コメント
- 試合後のコメント/鈴木監督
- アントラーズが相手ということで、選手もスタートから集中して戦った。ジュビロらしいパス展開から、良い形で2点を奪い、素晴らしいゲームができたと思う。選手たちの頑張りに、ご苦労さまと言いたい。
- 名波 浩
- ここ4試合の中でいちばんいいパフォーマンスが出せた。1点先に取られたけど、そんなに気になる時間帯じゃなかった。今日は、今シーズンやろうとしてきたことが、ここまでで一番できたと思う。鹿島には、今までまともに勝ったことがなかったけど、今日は力でねじ伏せることができた。鹿島に対して、これまでで一番気持ちいい勝ち方ができた。
- 中山 雅史
- 今日は、前半から飛ばしすぎたと思ったけど、気合が入っていたので、なんとか最後まで持たせることができた。試合が終わった後、みんないい表情をしていた。やはり、アントラーズに勝つことは、自分たちに自信をもたらしてくれる。だけど、これで満足せず、次からの試合も引き締めていきたい。
- 服部 年宏
- 今日勝てたことは、すごく大きい。とくに相手がアントラーズだったし、ねじ伏せたという感じだったんで、勢いがつくと思う。守備の面では、高い位置からいけて、中盤で引っかかっていたんで、あれができれば安定すると思う。コンディションもかなり戻ってきて、全体がよく動くことができた。だけど、ここで気を抜いたら意味がないんで、またひとつひとつ頑張っていきたい。
- 奥 大介
- 前の試合は、疲れがたまっていて、みんな動きが重かったけど、今日はみんなよく動いていた。絶対に負けたくなかったので、最後まで動くことができたし、バランスも良かったので、動く距離が少なくて済んだ。それに、守りでボールの取り方が良かったので、攻撃にいい感じでつながった。(後半のFKは)入ったと思ったんやけど、残念だった。
- 鈴木 秀人
- みんなが前からよくプレスをかけてくれたから、後ろは狙いを絞りやすくて守りやすかった。今日は、前のほうがよく頑張ってくれたと思う。これで勢いに乗っていきたい。
- 高原 直泰
- 今日勝てたことは、チームの勢いにつながると思う。最初の点の取られ方がいやな感じだったけど、早めに追いつけたことで、チームの士気を高めることができた。それで、全員が意識を統一して動くことができた。