天皇杯 準々決勝
試合日時:2000年12月23日(土) 13時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分/PK戦)
- 七北田公園仙台スタジアム
- 15,340人
- 12.0℃/46%
- 晴/無風
- 全面良芝/乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 十河 正博
- 太田 潔
- 石沢 知・長田 和久
- 近江 孝義
- 岡 悟
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半22分[警告] | 吉原 宏太 | |
前半42分[警告] | 鈴木 健仁 | |
山西 尊裕(out) → 西 紀寛(in) | ハーフタイム[交代] | |
後半21分[警告] | 山口 貴之 | |
鈴木 秀人 | 後半27分[警告] | |
田中 誠 | 後半30分[警告] | |
後半31分[累積警告/退場] | 山口 貴之→ | |
川口 信男(out) → 前田 遼一(in) | 後半38分[交代] | |
後半42分[交代] | 大黒 将志(in) ← 吉原 宏太(out) | |
藤田 俊哉(out) → 三浦 文丈(in) | 延長前半11分[交代] | |
延長後半2分[交代] | 岡村 宣城(in) ← 森下 仁志(out) | |
延長後半4分[得点] | 二川 孝広 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | 早野 宏史 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ジュビロとしては初お目見えとなる仙台スタジアムでの準々決勝。数少ない東北でのゲームで、貴重なチャンスに東北方面 のジュビロ・サポーターが大勢詰めかけてくれている。サッカー専用で見やすいスタジアムということもあって、ホーム側に陣取ったジュビロファンは、スタンドから身を乗り出すようにしてウォームアップする選手たちに声援を送っている。天気は晴れで、予想最高気温は9度だが、日向はそれほど冷え込みはなく、サッカーをやる側にも観る側にも良いコンディションが整っている。
- みどころ
- 今日のジュビロは、スタメン、サブも含めて名古屋に快勝した前回とまったく同じメンバー。現在非常に良いサッカーを見せている布陣であり、試合ごとにコンビネーションが良くなっているので、その意味でも非常に楽しみな試合と言える。水曜日の韓国戦に出場した代表組の疲れもさほど心配なく。ジュビロの選手たちは、自信に満ちたいい顔で、ウォームアップでも元気な動きを見せている。対するガンバは、ケガ人が続出で、さらに前の試合で稲本が負傷し、ビタウが退場。主力を5人以上欠いた日本人だけのスタメンとなっている。また守備陣でとくにケガ人が多く出ている中、早野監督は3-4-3という大胆な布陣を採用。セカンドステージ最終節でジュビロに0-4でねじ伏せられているだけに、その雪辱を果 たすべく、大きな賭けに出ていると思われる。しかし、この前のレイソル戦でも非常に粘り強い戦いを見せており、出番を与えられた若い選手たちのモチベーションも高いため、油断禁物の相手であることは変わりない。
- 15分まで
- ガンバ・ボールでキックオフ。立ち上がりからジュビロが、ボールをキープしてしっかりとパスを回す。2分/川口の粘り強いドリブルから左サイドでFK→藤田がファーを狙うが、都築が手で弾く。序盤から川口の積極的な突破が目立つ。4分/右サイドで奥が倒されFK→名波が蹴ったボールから中山がニアに飛び込むが、DFに押されてわずかにボールを触れず。まず最初の決定的な場面 。ガンバはFWの選手を3人入れているが、吉原の1トップ的な形にして、中盤を厚くしている。7分/ガンバの右CK→ゴール前で吉原がフリーで合わせる→ヒヤリとした場面 だったが、シュートがGK正面で救われる。明らかなマーキングのミス。9分/藤田のパスカットから中山がつないで、上がってきた福西がミドルシュート→強烈なシュートだったが、ゴール左に外れる。10分/速攻で山西が左クロス→中山が受けて中央に戻し、名波が決定的なシュート→狙い済ましたシュートだったが、DFのスライディングした足に当たる。惜しい! ジュビロは、冷静にボールを回して相手にボディブローを与えながら、いくつかチャンスを作っている。
- 30分まで
- 15分過ぎからジュビロの攻撃に慣れてきたガンバが、要所を抑えてゴール前までボールを運ばせず、ボールを奪ってすぐ速攻を仕掛けている。24分/ガンバが中盤でボールを奪って素早く左に展開してセンタリング→DFが頭でクリアしたボールを逆サイドの小島がシュート→強烈なキックだがゴール左に外れる。この時間帯はカウンター狙いのガンバペース。ガンバの中盤でのチェックが厳しく、名波や、藤田、福西らが自由にパスを出せない状態。
- 45分まで
- 32分/攻め上がった鈴木が倒されて、右斜めからFK→服部が直接狙うが壁に当たる。33分/中盤のボール奪取から藤田が素早く縦へ→川口がオフサイドぎりぎりで飛び出すが、DFにクリアされる。39分/服部から縦に良いボールが出て、山西が飛び出すが、センタリングをミス。41分/川口のドリブルに足をかけて鈴木健仁にイエローカード。44分/橋本が左サイドをドリブル突破してマイナスの折り返し→松波が左足でシュートするが、ゴール左に外れる。これもシュートミスに救われた場面 。短いロスタイムで前半が終了。最後までガンバのプレスは衰えず、途中からジュビロが良いリズムをつかめなくなって、ガンバペースのまま前半が終了。後半の巻き返しに期待したい。
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- 早いタイミングでの攻撃および押し込んでの攻撃を大切に。攻守の切りかえを速くし、無失点でいこう。バランスも大切にしたい。
- ハーフタイムのコメント/早野監督
- 向こうはドタバタしている。ボールが入ってきたときには、身体を張って止めろ。攻撃は裏を狙え。リズムが悪いときにはボールを切れ。相手のリズムならボールを外に出せ。
- 60分まで
- ジュビロ・ボールが後半がキックオフ。山西と西が交代し、西が左のアウトサイドに入っている。2分/カウンターのチャンスに川口→中山→川口とダイレクトでつなぎ、川口がドリブル突破を図るが、惜しくも柳本にカットされる。ジュビロは、鈴木監督の指示どおり、攻撃のスピードアップを図っている。10分/左サイドで中山が起点となって西がボールキープし、服部がクロス→DFの手に当たってFK→藤田が蹴るが、GK都築がパンチング。その後もジュビロの波状攻撃が続く。12分/左サイドで服部から縦に良いボールが出て、西が飛び出す→センタリングはDFの足に当たる。13分/ガンバのカウンターから右サイドを橋本が突破し、中に折り返す→ガンバの選手につながるがDFが必死のクリア。
- 75分まで
- 17分/ガンバの攻撃、小島からの中央へのボールを森下がスルーし、吉原がシュート→GK正面 。18分/西のサイドからの低いボールに奥が合わせるが、ゴール右に外れる。惜しい! 19分/左サイドの裏へ流れた名波に良いボール→名波から鋭いセンタリング→中山がニアに飛び込むが、その前でDFが必死のダイビングヘッドでクリア。21分/左からのFK→名波の鋭くGKに向かうボールに福西が飛び込むが、わずかに届かず。23分/中山の左サイドでの粘り強いキープから得たFK→奥がニアを狙うがクリアされる。26分/FKを短くつないで西が斜めからクロス→福西が身体で合わせるが、わずかにゴールポストの左へ外れる。惜しい! 27分/小島の突破を鈴木が後ろから倒してイエローカード。これで鈴木は次の試合で出場停止。28分/ガンバのFKのこぼれ球を二川がシュート→ヴァン ズワムが横っ飛びでキャッチ。29分/奥の左からのクロス→ファーから折り返したボールを中山がヘッドでGKの頭上を狙うが、都築にキャッチされる。30分/田中にイエローカード。これで田中も次は出場停止に。
- 90分まで
- 31分/西のペナルティエリア前でのドリブルを山口が倒してイエローカード→きょう2枚目で山口が退場。互いに疲れが出てきたか、後方からのファウルが多くなってきた。この後のFK→サインプレーで右に流れた藤田に名波が出し、藤田が中へ折り返すが、誰にも合わず。良い形だったが、残念。36分/鈴木の右からのクロスが流れて、西が逆サイドからダイレクト・シュート→GK都築がわずかに手で弾く。惜しい! 【交代】38分/川口→前田。40分を過ぎて、福西が前に上がり、ジュビロが波状攻撃を続ける。【交代】ガンバ42分/吉原→大黒。43分/西が中盤でのドリブルからミドルシュート→強烈なシュートがゴール右に向かうが、都築が好セーブ。縦横無尽にポジションを変える西の動きが目立つ。44分/左に流れたクロスを中山がオーバーヘッドで中に折り返す→奥がシュートに行くが、間に合わず。ロスタイム/左CK→奥が蹴るが、手前でDFに弾かれる。そして両者無得点のまま90分がタイムアップ。最後は怒涛の攻撃を見せた1人多いジュビロだったが、ラストパスの精度を欠いてガンバ・ゴールを割れず、0-0のまま延長戦に突入。
- 105分まで
- 延長開始直後からジュビロが激しく攻め込む。0分/奥が左サイドで小島に倒されFK→名波のキックがファーの田中に合うが、折り返しを合わせられず。1分/左サイドで前田→奥でつないだボールを藤田が左足でシュート→キックが弱くGKにキャッチされる。3分/西からの右クロス→藤田がゴール前で頭で合わせるが、十分に届かず、枠に飛ばせず。6分/中山がポストプレーから右の西に良いボールを出し、西が深くえぐるが、センタリングが遅れて、DFに阻まれる。後半の途中から、奥と西がサイドを交代する形が多くなる。【交代】11分/藤田→三浦。これで前田が藤田の位 置に入り、福西がFWに上がって、三浦がボランチへ。14分/左サイドでボールを受けた奥がドリブルでDFをかわして中へ→中山がニアに飛び込むが、DFが身体を寄せて阻む。圧倒的にボールを支配しているジュビロだが、ガンバDF陣の頑張りの前に、完全に攻め崩すことができず、依然無得点のまま延長前半が終了。
- 110分まで
- ガンバのキックオフで、最後の15分がスタート。立ち上がりから相変わらずジュビロがボールを支配する。【交代】ガンバ延長前半2分/森下→岡村。3分/ペナルティエリア前で自ら反転した福西が、DFを外してシュート→GK都築の好セーブに阻まれる。
- 【Vゴール負け】
- 5分/カウンターから右サイドを攻め上がり、最後は二川がドリブルでDF2人を抜いてシュート→ヴァン ズワムが右手に当てるが、止めきれずボールはゆっくりとゴールラインを割ってVゴール。1人少ないガンバが粘りに粘ってワンチャンスで勝利をもぎ取った。
選手、監督コメント
- 鈴木監督
- 前半は、うまくガンバに守られてしまった。後半は、押し込んだときの攻めに対する指示を出し、得点することを期待した。来期に向け、修正する部分が多く出たので、反省して生かしたい。またサポーターのみなさんには、最後まで暖かい応援を続けていただいて本当に感謝しています。ありがとうございました。