天皇杯 4回戦
試合日時:2000年12月17日(日) 13時02分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分/PK戦)
- 名古屋瑞穂陸上競技場
- 6,864人
- 13.0℃/44%
- 雨時々曇/弱風
- 全面良/水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 吉田 達法
- 岡田 正義
- 柏原 丈二・間島 宗一
- 野田 祐樹
- 三浦 淳
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
福西 崇史 | 前半27分[警告] | |
田中 誠 | 前半30分[警告] | |
前半36分[警告] | 岡山 哲也 | |
前半38分[警告] | 大森 征之 | |
山西 尊裕(out) → 西 紀寛(in) | ハーフタイム[交代] | |
服部 年宏 | 後半7分[得点] | |
後半7分[交代] | 福田 健二(in) ← ストイコビッチ(out) | |
鈴木 秀人 | 後半13分[警告] | |
中山 雅史 | 後半24分[得点] | |
後半28分[交代] | 原 竜太(in) ← 平岡 靖成(out) | |
藤田 俊哉(out) → 前田 遼一(in) | 後半37分[交代] | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鈴木 政一 | 監 督 | ジョアン・カルロス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 天皇杯の初タイトルを目指すジュビロと、連覇を目指すグランパスが4回戦で早くも対決。昨年は同じ対決でジュビロが敗れているだけに、今日はその雪辱を果 たしたいという思いも強く、ひときわ気合の入るゲームだ。天候は、曇り空でかなり肌寒く、元グランパスの大岩も「いつものこの時期より寒い」と言うほど。しかし、雨が降りそうな雰囲気はあまりなく、試合中は持ちそうな感じだ。両チームの選手がウォーミングアップに登場すると、サポーターから大きな声援が上がり、選手たちは静かに燃えているといった状況。
- みどころ
- 今日のジュビロは、ジヴコヴィッチが前回痛めた脚のケガで欠場したが、右足首の状態が心配された中山は無事に出場し、名波が復帰して、現時点ではベストに近いスタメン。このメンバーで、セカンドステージ終盤にかなり調子を上げてきており、守備が安定し、攻撃の形も多彩 になっているので、良いゲームが期待できるはずだ。対するグランパスも、ストイコビッチの契約延長が決まり、天皇杯2連覇に向けて大いに燃えている。互いにがっぷり4つで白熱した戦いが展開されるはずだ。
- 15分まで
- キックオフ。立ち上がりは、寒さのせいか両チームともやや動きが堅く、ミスが目立つ。だが、ジュビロはボールをつなぎながら徐々にリズムをつかみ、右サイドの奥などが起点になって攻めの形を作り始めている。対するグランパスは、ストイコビッチが中盤に引いてチャンスメークしようとしているが、ジュビロDF陣がパスを通 させない。だが、ストイコビッチがフリーになる場面が多く、そこへの対応が今後の展開を左右しそう。15分/名波からのパスを左サイドで受けた中山が、自ら持ち込み左足シュート→ゴール右ポストに当たって跳ね返る。初めての決定的なチャンス。惜しい!
- 30分まで
- 16分/藤田の左CKから田中がフリーでボレーシュートを打つが、上にふかしてしまう。これも決定的なチャンス。惜しい! 18分/中山が左サイドから折り返し→藤田がシュート→DFに当たって跳ね返る。惜しい! 15分頃からジュビロがいいリズムで一方的に押し込んでいるが、フィニッシュがなかなか決まらない。22分/グランパスの左サイドのクロス→ウェズレイが胸でワントラップしてシュート→ヴァン ズワムがファインセーブでこれを防ぐ。グランパスはボールを奪った後、ストイコビッチからの長いパスを起点に速攻を仕掛けようとしている。両チームの選手とも身体が暖まってきたせいか動きが活発になり、お互いに速攻を中心にスリリングな場面 を多く作っているが、ラストパスやシュートの精度を欠いて、なかなか決定的な形に至っていない。
- 45分まで
- 31分/田中がウェズレイに対すて後方からファウルしてイエローカードを受ける。36分/ゴール前でのこぼれ球を鈴木が頭でつないで、藤田が胸トラップして左足ボレーシュート→決定的な形だったが、日本代表GK 楢崎の好セーブに阻まれる。ジュビロがふたたび波状攻撃を展開している。また、ジュビロのスピードに乗った攻撃にグランパスの守備陣が徐々に対応しきれなくなり、ファウルが増えてきた。43分/中山がゴール前少し右でボールを受けて、切り返したところで倒され良い位 置でのFK→名波が直接狙ったが、ややシュートが弱く、楢崎にキャッチされる。そして両者無得点のまま前半がタイムアップ。終始押し気味に試合を進め、多くのチャンスを作ったジュビロだったが、ゴールを決めることができなかった。後半は、フィニッシュ部分の精度アップに期待したい。
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- 前半の攻撃のリズムを大切に。ラストパスの精度を上げていこう。攻撃から守備への切りかえを速く。
- ハーフタイムのコメント/ジョアン・カルロス監督
- 集中力を切らさないように。サイドチェンジへの対応。逆サイドに注意しなさい。カウンターに気をつけよう。速いボール回しで、外からチャンスを作っていこう。
- 52分まで
- 雨がポツポツと降り出す中、後半戦がスタート。ジュビロは、後半の頭から山西と西を交代させており、西はそのまま左のアウトサイドに。2分/中山が右足でシュートを打つが、相手の身体の当たり外れる。5分/西の左からの折り返し→中山が左足シュート→ゴール左に外れる。惜しい!
- 【先制点】
- 7分/川口がペナルティエリア内で突破を図り、ファウルで倒されPK→服部がゴール左に落ち着いて決め、ジュビロが待望の先制点を奪う(8分)
- 69分まで
- 【交代】グランパス10分/ストイコビッチ→福田。1点をリードしたジュビロがリズム良く攻撃を続けるが、グランパスもときどき見せる鋭いカウンターでジュビロゴールに迫っている。14分/名波からの左クロス→中山がヘディングシュート→右ポスト横にわずかに外れる。グランパスがジュビロの最終ラインの裏を狙う攻撃を見せているが、ヴァン ズワムが素早い飛び出しを見せるなど、集中力の高い守備を見せている。
- 【2点目】
- 25分/奥が右サイドでドリブル突破を図ったところを倒され、右からFK→名波が蹴ったボールを、中山がファーサイドできれいに頭で合わせ、見事なゴンゴールを決める。
- 77分まで
- 【交代】グランパス30分/平岡→原。グランパスは反撃のために3バックにシフトチェンジ。【交代】37分/藤田→前田。前回はFWとして入った前田だが、今日は藤田と同じトップ下のポジションに入る。
- 【試合終了】
- 【交代】37分/藤田→前田。前回はFWとして入った前田だが、今日は藤田と同じトップ下のポジションに入る。終盤になってジュビロは、このまま無失点で終わるために無理な攻撃は避け、冷静にボールをキープしている。そんな中、ときおり前田や奥が鋭いドリブル突破でチャンスをうかがっている。そして、ジュビロがゲームをコントロールした状態のまま、90分終了の笛。鮮やかな完勝で、ジュビロが昨年の雪辱を果 たし、準々決勝進出を決めた。
選手、監督コメント
- 鈴木政一監督
- Jリーグのチーム同士なので、ミスが多いほうが負けるだろうとミーティングで話をした。まだまだ課題が多いが、来週もしっかり調整して準々決勝に臨みたい。課題としては、ボールのないプレイヤーが早い判断をして、質の良い動きをもっとしてもらいたい。
- 川口 信男
- 負けたら終わりなので、この試合に全力を尽くすつもりでいました。チームの気迫がジュビロのほうが上だったんでしょう。前半のチャンスを生かしておけば、もっと楽な展開になったけど、後半良い形で点が取れたので良かったです。
- 服部 年宏
- PKに関しては、中山さんとどちらが蹴っても良かったんだけど、流れで僕が蹴りました。狙い通 りのところに入ってくれました。今日は、ジュビロは攻守のバランスが良かったと思う。代表でもこのまま頑張って、終わったら仙台で牛タンを食べてきます。