2000 ナビスコカップ 2回戦 第2戦
試合日時:2000年07月12日(水) 19時00分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分/PK戦)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 7,889人
- 25.6℃/87%
- 曇/中風
- 全面良/ 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 村松 幸雄
- リム・キー・チョン
- 金子 聡一郎・二俣 敏明
- 数原 武志
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半19分[警告] | ビタウ | |
前半21分[警告] | 山口 貴之 | |
前半44分[得点] | 稲本 潤一 | |
川口 信男(out) → 三浦 文丈(in) | 後半15分[交代] | |
服部 年宏 | 後半17分[得点] | |
後半17分[交代] | 小島 宏美(in) ← 吉原 宏太(out) | |
高原 直泰(out) → ラドチェンコ(in) | 後半17分[交代] | |
後半29分[交代] | 新井場 徹(in) ← 平岡 直起(out) | |
後半29分[交代] | 松波 正信(in) ← ニーノ・ブーレ(out) | |
山西 尊裕(out) → 井原 正巳(in) | 後半30分[交代] | |
後半40分[得点] | 新井場 徹 | |
三浦 文丈 | 後半43分[警告] | |
延長後半11分[警告] | ダンブリー | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジョコ・ハジェヴスキー | 監 督 | 早野 宏史 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 今日のナビスコカップ2回戦は、先週の水曜に第1戦を戦ったガンバを迎えてのホームゲーム。ジュビロは、先週アウェーで1-0(藤田のゴール)で勝っており、今日は勝つか引き分ければ準々決勝進出。2点差以上で敗れれば敗退。1点差で敗れた場合には延長戦となり、それでも決着がつかなければPK戦で雌雄を決することになる。スタジアムは連日続く猛暑の影響を受け、芝生もやや荒れ気味。18時を過ぎていくらかすごしやすくなったが、まだまだ蒸し暑さは残っており、選手たちにはなかなか厳しい条件だ。
- みどころ
- ジュビロのスタメンは、土曜の鹿島戦から2人が代わった。ジヴコヴィッチは、左膝に少し痛みがあるということで、休みをかねての欠場となったが、おそらく次のフロンターレ戦には出場できるはずだ。その代わりスピードのある川口が右サイドに入り、藤田が2列目の中央に戻ることになる。また左のアウトサイドは、金沢に代わって山西がスタメン。ジョコ監督の競争意識を高めようという狙いもあり、このチャンスに大いにアピールを狙う山西の張り切りにも、ぜひ注目したい。これで結果 的に、ファーストステージ中盤とほぼ同じ布陣となり、その中でどんな修正やプラス要素が見られるか、楽しみなゲームとなる。そして、セカンドステージでは3連勝と調子を上げているガンバをホームできっちりと下し、文句なしの準々決勝を決めたいところだ。
- 15分まで
- 試合開始前には、いつも通りゴール裏の席をサポーターが埋めつくしてキックオフ。0分/右からのボールを競った中山がこぼれ球を自らボレーで合わせてファーストシュート→バーの上。序盤からていねいににパスを回そうとするジュビロだが、ガンバも早いプレッシャーでつぶしにかかる。5分過ぎから出足の良いガンバが押し気味に試合を進め、ジュビロ・ゴール近くまで迫る。
- 30分まで
- 16分/服部からのクサビのパスをペナルティエリア前で受けた高原がうまく反転して右足シュート→ストライカーらしいプレーだったが、ゴール左に外れる。15分過ぎから徐々にジュビロが盛り返して、ゴール近くまでボールを進める回数が増えてきた。20分/中央の奥から右サイドを駆け上がる川口にきれいにボールが通 り、川口が1人かわして低いセンタリング→惜しくもDFにクリアされる。24分/中盤で粘り強くキープした奥から中山にスルーパス→うまく抜け出したが、スイーパーのダンブリーにクリアされる。28分/福西が鋭い出足で相手GKのフィードをカットし、そのままドリブルで上がってミドルシュート→やや当たりが弱くGKにキャッチされる。徐々にジュビロがボールを支配し、ガンバがカウンターを狙うという第1戦と同じ展開になってきた。
- 44分まで
- 30分/福西のパスカットから藤田につなぎ、高原とのパス交換から高原がシュート→そのボールを藤田がコースを変えるが、オフサイドの判定。31分/中盤でボールを奪われ、ミドルシュートを打たれるが、ヴァン ズワムが鋭い反応でセーブ。38分/カウンターで右から攻められ、センタリングを福西が触るが、それがゴールポスト近くを通 り、あわやオウンゴール。ややヒヤリとした場面。41分/カウンターで中央の藤田から中山へスルーパス→中山が左足でダイレクトにゴールを狙うが、わずかにゴールポストの左。ここまででもっとも惜しい場面 。残念!
- 【失点】
- ロスタイム/右斜め後方からのFKで、GKの前に稲本に飛び込まれ、そのまま頭でコースを変えて決められる。ロスタイムに手痛い失点。
- 45分まで
- やや攻めあぐねが目立ったジュビロ。守備面 では、カウンターを狙うガンバに対して、アントラーズ戦の反省を生かして、福西が2人のストッパーよりもやや深めに構える修正点が見られたが、最後にセットプレーで失点。後半の攻撃陣の巻き返しに注目したい。
- ハーフタイムのコメント/ハジェヴスキー監督
- 2つの大きなチャンスを生かすことができなかった。後半は積極的なプレーをして最後まで集中して戦いたい。
- ハーフタイムのコメント/早野監督
- レフェリーの笛が鳴るまでプレーを続けること。全員の集中力を残り時間確実に保つこと。いつも冷静に自分たちのプレーをすること。無責任なパスをなくすこと。残り45分で勝負をつけること。
- 61分まで
- 先行したガンバのキックオフで後半がスタート。1分/山西を左からのボールをペナルティエリア内で受けた高原が反転して左45度からシュート→惜しくもGKにパンチングされる。7分/山西の右CK→ファーの田中が合わせるが、DFに阻まれる。立ち上がりから積極的な攻勢をかけるジュビロだが、ガンバの集中力も切れておらず、最終ラインはなかなか攻め崩せない。左サイドから右サイドにきれいにボールを回して展開するが、最後の川口がトラップミスでチャンスをつぶす。サポーターからもブーイング。【交代】15分/川口→三浦。三浦はボランチの位 置に入り、藤田が右サイドにいく。
- 【同点!】
- 17分/右斜め約30mのFK→服部が右ポストぎりぎりに鋭いボールをコントロールして、直接叩き込む。服部のスーパーゴールで待望の同点。
- 75分まで
- 【交代】高原→ラドチェンコ。同点になったことで、ガンバのほうが絶対に点を取りたい状況となり、積極的に押し上げて攻撃に出る。21分/ガンバの右CKから鋭いヘッドを打たれピンチとなるが、DF陣が身体を張って守りきる。27分/左サイドを巧みなフェイントで突破した山西から中央のラドチェンコへ→ワントラップしてシュートを狙うが、トラップが大きくなってクリアされる。【交代】ガンバ29分/平岡→新井場、ブーレ→松波。ジュビロ30分/山西→井原。井原は左サイドバックのような位 置に入り、変則4バックに。
- 85分まで
- 守りを固めたような布陣になったジュビロに対して、ガンバが前線から激しいプレッシャーをかけ、攻勢に出る。33分/稲本にミドルシュートを打たれるが、ヴァン ズワムががっちりキャッチ。ジュビロはFWとMFの距離が開き、前線でタメを作れない。36分/カウンターから中山が左に開いてボールを受け、ドリブルで中に切れ込んでシュート→GK正面 。
- 【失点】
- 40分/ガンバの右CKからニアで競り合ってファーに流れたボールをDF新井場に頭で豪快に決められる。これで1-2
- 90分まで(延長へ
- 41分/奥のミドルシュートは大きくバーの上。42分/右斜めからガンバFK→ゴール前で相手に合わされ、これもヒヤリ。90分で決着をつけたいジュビロは、三浦が上がりめになって再び反撃に出るが、ガンバも必死のディフェンス。ロスタイム/中盤でドリブルする奥が倒されFK→藤田がちょんと浮かしたボールを縦に入れるが、DFにクリアされる。終了間際カウンターからラドチェンコがミドルシュートを狙うが、枠をとらえられず。90分が終了の笛が鳴り、2試合で同スコアのため延長戦へ突入。
- 延長前半8分まで
- ジュビロは円陣を組んで気合を入れ直し、延長のキックオフ。ジュビロは左サイドに三浦が出て、福西がボランチに上がり、田中をスイーパーとする3バックへと布陣を変更。奥がトップ下で2トップのサポートに入り、攻撃の立て直しを図る。ボール支配率ではジュビロが上回るが、決定的なチャンスはなかなか作れない。4分/中盤でフリーでボールを受けた福西が思い切ったロングシュート→枠をとらえられず。6分/右から攻め上がった福西がペナルティエリア内で倒されるが、PKの判定はなし。7分/中山が右サイドへ抜け出しセンタリング→DFの身体に当たってCK→DFにクリアされる。そのボールからのカウンターでダンブリーにドリブルシュートを打たれるが、ヴァン ズワムが好セーブ。
- 105分まで
- 10分/右から中に入った藤田がうまい切り返しで相手をかわして右足ミドルシュート→良いコースに飛んだが、GKに弾かれる。ジュビロのチャンスが多くなり、盛り上がるジュビロ・スタジアム。しかし、ゴールを決められないまま、延長前半が終了。勝負は残り15分へ。
- 延長後半8分まで
- 両チームとも疲れが目立つ中、懸命の攻防で一進一退。5分/中山と奥の中央突破からゴール前にボールが出て、ラドチェンコが飛び込むが、その前にGKにキャッチされる。7分/ペナルティエリア内で相手FWと激突した井原が、足を痛めたが気合で立ち上がる。ジュビロが押し気味だが、疲れからかミスも多い。
- 120分まで(PK戦へ)
- 10分/ペナルティエリアすぐ外のやや右でラドチェンコが倒されFK→服部のカーブをかけたキックが枠に飛ぶが、GK都築がファインセーブ。惜しい! 12分/藤田の右CK→ファーの田中が下に叩きつけ、ゴール前で混戦となるが、惜しくもDFにクリアされる。これも残念。14分/ガンバの右CK→こぼれ球から中央で混戦となり、松波にシュートを打たれるが、DFが必死のスライディングで身体に当てる。ガンバのCKが3本続き、その後さあ反撃というところで、120分が終了の笛。勝負はPK戦に持ち込まれた。
- PK戦
- いよいよPK戦。新GKヴァン ズワムの活躍にサポーターからの大きな期待が集まる。先攻はガンバ。
- 1人目
- ガンバ:×稲本が右を狙ったがポストに当たって跳ね返る。ジュビロ:○ 服部が冷静にゴール左上に決める。
- 2人目
- ガンバ:○ 松波がゴール右にころがす。ジュビロ:○ 井原が中央に豪快に蹴りこむ。
- 3人目
- ガンバ:× ダンブリーが左に蹴ったボールを、ヴァン ズワムが完璧にストップ。ジュビロ:○ 藤田がGKの逆をついてゴール右に。
- 4人目
- ガンバ:○ 新井場がゴール右へ決める。ジュビロ:× ラドチェンコが左に蹴るが、GKに読まれストップされる。
- 5人目
- ガンバ:× ビタウが右に蹴ったボールを、横っ飛びしたヴァン ズワムが弾いてポストに当たり外へ。これで長かった決戦に決着。ジュビロが苦しみながらも、なんとかナビスコカップの準々決勝へとコマを進めた。
選手、監督コメント
- ハジェヴスキー監督
- アウェーで勝ってリードしていたが、カップ戦では計算してはいけない。初めは計算しながら戦った部分があって点を取られた。点を取られてから良いプレーをするというのは良くない。リードを守るのではなく、もっとリードするという気持ちで戦わなければいけない。これまでのゲームでも試合終了間際に点を取られることが多かった。選手たちには、大事な瞬間に少しボーっとしてしまうところがあった。モチベーションはあったが、集中力が足りなかった。
- 早野監督
- 次のステージに進めず残念だ。ゲームプランでは2-0で勝つ予定だったが、フリーキックでの失点は余計だった。ゲームは2-1で勝ったので、次のリーグ戦にそれをつなげたい。
- 服部 年宏
- フリーキックはトシヤと相談して、ニアが空いていたので狙った。(入った瞬間は)ああ入ったなという感じ。今日は実際には負けているし、次に進めるということだけが収穫。まだまだ課題が多い。
- ヴァン ズワム
- ゲームの中で決められず、PK戦までいってしまったことが残念。PKは運が味方してくれないと止められないが、勝てて良かった。