2000 J1 2nd 第15節
試合日時:2000年11月26日(日) 15時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- ジュビロ磐田スタジアム
- 17,195人
- 22.6℃/44%
- 晴/弱風
- 全面良/乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 千田 進
- 布瀬 直次
- 谷内 浩仁 ・五十川 和也
- 岡田 拓也
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
川口 信男 | 前半10分[得点] | |
前半20分[警告] | 小島 宏美 | |
前半20分[交代] | 木場 昌雄(in) ← 宮本 恒靖(out) | |
山西 尊裕(out) → ジヴコヴィッチ(in) | 前半36分[交代] | |
前半44分[警告] | 木場 昌雄 | |
中山 雅史 | 後半11分[得点] | |
後半15分[交代] | 松波 正信(in) ← 小島 宏美(out) | |
奥 大介 | 後半23分[警告] | |
川口 信男(out) → 西 紀寛(in) | 後半28分[交代] | |
後半28分[交代] | 吉原 宏太(in) ← 森下 仁志(out) | |
奥 大介(out) → 三浦 文丈(in) | 後半40分[交代] | |
中山 雅史 | 後半40分[得点] | |
後半43分[警告] | ダンブリー | |
名波 浩 | 後半44分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | 早野 宏史 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- セカンドステージもいよいよ最終戦。現在4位 のジュビロと3位のガンバの直接対決となり、これに勝ったほうがトップ3の座を得るというゲームだ。天気も雲ひとつない快晴で、日向はかなり暖かく、まるで小春日和といった雰囲気。ピッチコンディションも良く、スタンドは満員で、最高の舞台が整った。そんな中でジュビロ・サポーターは、中山の得点王を期待して“ゴンゴール”の大合唱を繰り返している。
- みどころ
- チーム状態が上り調子のジュビロは、快勝した前節と、サブの選手まで含めてまったく同じメンバー。後半に入って投入されることが多い西やジヴコヴィッチもよく機能しており、現時点で鈴木監督がもっとも自信を持っている布陣だ。対するガンバは、前節のアントラーズとの直接対決で初優勝の望みを絶たれており、チームの勢いとしてはジュビロのほうが上回っている。そのため、ジュビロが早めに先制点を奪うことができれば、気持ち良い完勝も期待できるが、中山が「つかみどころのない相手」と言うように、ガンバもなかなかの曲者。ブーレという強さ・速さのある武器も持っており、調子に乗せてしまうと恐い相手なので、要所をしっかりと抑えることが大事になる。また今日は、中山の2回目の得点王もかかったゲームであり、チームメートも中山にチャンスボールを集めてくるはず。それをしっかりと決め、Jリーグ初となる2回目の得点王をぜひもぎ取ってほしい!
- 10分まで
- キックオフ。立ち上がりからガンバも引くことはなく、五分の展開。その後はジュビロが徐々に押し気味となり、ガンバはカウンターを狙う展開になってくるが、ジュビロがパスの出どころをよく抑えている。だが、ジュビロの攻撃も、前線でのコンビがなかなかうまく合わず、決定的な形を作れない。
- 【先制点!】
- 10分/中山のパスから藤田が左サイドを抜け出し、深くえぐってセンタリング→ゴール前でフリーの川口が押しこみ、ジュビロが思惑通 りの先制点を奪う。
- 15分まで
- 狙い通り早い時間で先制点を決めたジュビロ。これで、選手たちにも余裕が出てきた。13分/ガンバの初めての決定的なチャンス→ペナルティエリア内で服部がしっかりとクリアし、事なきを得る。先制点を奪われたガンバが反撃に出るが、ジュビロDF陣がしっかりと対応している。
- 30分まで
- 17分に左サイドで名波がファウルを受けFK→福西が頭で折り返し、中山が頭で合わせたが、その前にボールがアウトしていたという判定。19分/素早いリスタートから奥が中山にロングパス→中山が抜け出すが、DF宮本に阻まれる。しかし、宮本がこのプレーで足を痛め、木場と交代。得点王を狙う中山は、貪欲にゴールに迫る姿勢を見せ、味方もそれをサポートしているが、まだゴンゴールは生まれず。20分/中盤で福西がうまく相手ボールを奪って速攻をかけようとしたところを、小島がファウルで止め、イエローカード。23分/右サイドの川口からセンタリング→ファーサイドの藤田がダイレクトシュート→2点目かと思ったが、サイドネット。ジュビロは、中盤のプレスがよく効いて、相手に攻め手を与えず、ペースを握っている。28分/名波が上がった裏を取られて、ビタウがシュート→これは防いだが、こぼれ球を山口がシュート→ヴァン ズワムがパンチングで弾く。ここまでで最大のピンチだったが何とか防ぐ。
- 45分まで
- 32分/川口が右サイドからシュートするが2点目を決められず。33分/奥のシュート気味のセンタリングに中山が飛びこむが、わずかに届かず。【交代】35分/山西→ジヴコヴィッチ。36分/川口が単独で抜け出しシュートするが、ゴール左に外す。前線でのコンビも合ってきて、ジュビロが多くのチャンスを作っている。39分/ガンバのFK→ビタウが直接狙うが、ヴァン ズワムががっちりキャッチ。41分/福西からスルーパスが出て中山がペナルティエリア内で倒されるが、PKの笛はなし。サポーターから大ブーイング。44分/右サイドをビタウに破られセンタリング→ヴァン ズワムが弾いたボールが相手の目の前にこぼれるが、シュートミスに救われる。かなりヒヤリとした場面 。45分/川口に対するファウルで木場にイエローカード。ペナルティエリア右の良い位 置でのFKをジヴコヴィッチが蹴り、ゴール前で混戦になったが押し込めず。最後は激しい攻め合いとなったが、お互いにゴールを割れず、1-0のままで前半が終了。
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- 前半のリズムを大切にしよう。カウンターか遅攻か、全体の意識を共通 に。バランスを考えた守備を続けていこう。
- ハーフタイムのコメント/早野監督
- 立ち上がりの悪かったリズムも、今はもうガンバのリズムだ。森下を100回でも200回でも走らせろ。FKをチャンスにしろ。今日は何点でも返せる。45分間しっかりプレーしろ。
- 55分まで
- 後半も、ジュビロは中盤のチェックがよく効いて、ボールを支配し、中山にボールを集める。しかし、相手のマークも厳しく、中山もなかなかシュートまでいけない。【交代】小島→松波。
- 【ゴンゴール!】
- 11分/藤田が中盤でボールを奪って、少し右に流れた中山にスルーパス→中山が切り返してDFを外し、ペナルティエリアの外から左足シュートし、ゴール右上に豪快に決める。ついに中山が得点王に大きく近づくゴンゴールを決める。
- 75分まで
- 待ちに待ったゴンゴールが決まって、スタジアムが大きく盛り上がる。2点をリードしたジュビロがさらに余裕を持って試合を進めている。23分/川口が左サイドを抜け出して、センタリング→中山がファーでシュートを打つが、左ポストに当たって跳ね返る。惜しい! 【交代】28分/西→川口、ガンバ:森下→吉原。
- 84分まで
- 32分/相手GKからブーレに直接ボールが渡り、ピンチとなるが、ペナルティエリア内で田中が素晴らしいクリア。38分/福西からジヴコヴィッチに素晴らしいパス→ジヴコヴィッチがセンタリングを送り、ファーで待つ中山の前で福西がヘディング→惜しくも外れる。ガンバは中盤にスペースができて、さらにジュビロ・ペース。【交代】奥→三浦。三浦はそのまま右サイドに。
- 【ゴンゴール2点目!!】
- 40分/ゴール前での混戦から西がボールが渡り、フリーで蹴りこむだけの場面 だったが、横にいた中山にボールを譲り、中山が押しこみ、得点王を決定的にする2点目を決める。
- 【4点目】
- 44分/三浦が倒されて、ペナルティエリア直前の右からFK→名波が直接狙い、左サイドネットに芸術的なゴールを決める。ダメ押しの4点目。
- 試合終了&中山得点王
- そして、4-0のまま試合終了を告げる笛が鳴り、ジュビロが完勝でセカンドステージ3位 の座を奪い取った。また、鹿島×柏など延長戦に入ったゲームもあるが、すでに中山の20ゴールを上回る可能性を持った選手はなくなり、中山の2年ぶり2回目の得点王(Jリーグ初)が決まった。また試合後は、1年間の応援への感謝の気持ちを表わすために、全員でグラウンドに立ち、サポーターに感謝の言葉を述べ、全員でグラウンドを一周した。
選手、監督コメント
- 荒田球団社長のあいさつ
- 4年ぶりに無冠に終わってすみませんでした。この悔しさを天皇杯にぶつけて頑張りたいです。
- キャプテン中山のあいさつ
- 雨の日も風の日も応援に来てくれて、ありがとうございました。得点王になることができましたが、今日の西のアシストに象徴されるように、すべてチーム全体のおかげであり、応援してくれたみんなのおかげです。ありがとうございました。今夜はチームのみんなに気持ち良く酒をおごりたいと思います。
- 鈴木監督
- やろうとしているサッカーができた。3位 という結果も出たし、ジュビロの良いイメージを下のチームに植えつけることができたと思う。チームとして、中山が得点王を取れたことを大変うれしく思う。最後のタイトル、天皇杯は、優勝を目指して頑張りたい。
- ガンバ/早野監督
- 最高の順位を目指して戦ったが、残念な結果 だった。動きの質が悪かったことと、ボディコンタクトで負けたことが敗因。自滅した形で失点し、ジュビロもうまくミスをついてきた。この悔しさを、天皇杯にぶつけたい。
- 藤田 俊哉
- ゴンさんに得点王を取らせようという意識はあった。僕らの前にいるフォワードが得点王になれば、自分たちも誇りに思えるから、チャンスがあればボールを回したいと思っていた。チャンピオンシップに出るのに慣れていたから、出られないのは寂しいけど、ずっと出続けることが、いかにむずかしいことかわかった。勝っているときでも、チームとして準備していないといけないことがよくわかった。
- 服部 年宏
- おごってもらえるのは間違いないからうれしいね。今シーズンは監督や戦術の問題がいろいろあったけど、ここ2試合は良かったので、次につながると思う。
- 鈴木 秀人
- 今日は守備はすごく安定していた。中盤であれだけボールを拾えると僕らも楽だった。
- 中山 雅史
- 今シーズンは得点王は無理だと思っていた。(他の選手たちが少しもたついて)広島戦で3点を取れたときに、初めて得点王を意識した。(2点目は)ボールが出たときに西が自分の顔を見ていたので、きっとくれると思っていた(笑)。