2000 J1 2nd 第11節
試合日時:2000年11月08日(水) 19時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- ジュビロ磐田スタジアム
- 9,516人
- 19.6℃/44%
- 曇/弱風
- 全面良/乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 十河 正博
- 梅本 博之
- 柳沢 和也・青木 隆
- 永田 亨
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半33分[交代] | 小峯 隆幸(in) ← 内藤 就行(out) | |
後半9分[交代] | 佐藤 由紀彦(in) ← 小林 成光(out) | |
高原 直泰(out) → 奥 大介(in) | 後半18分[交代] | |
後半36分[警告] | サンドロ | |
服部 年宏 | 後半40分[得点] | |
後半41分[交代] | 喜名 哲裕(in) ← 小池 知己(out) | |
中山 雅史 | 後半44分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | 大熊 清 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 2ヵ月半ぶりのJリーグ・セカンドステージ第11節。昼間から11月とは思えない暖かさで、天気も快晴という絶好のサッカー日和となったジュビロ・スタジアムには、久しぶりのJリーグ公式戦ということや、アジアカップから凱旋した代表組の出場ということもあって、県外から訪れているサポーターも多く、平日のナイターながら、かなりの盛り上がりが期待できる。ピッチ状態も、真夏の猛暑を過ぎて生き返ったように芝が青々としており、大事な試合を迎えるにあたって、最高の舞台が整っている。
- みどころ
- ともに苦しいながらも優勝の可能性がまだ残っている両チームの対戦ということで、今後の優勝争いを占ううえで非常に重要なゲームであるのはもちろん、鈴木監督や名波の実質的なデビュー戦という意味でも、みどころたっぷりの試合。鈴木監督が大いに頭を悩ませたスタメンは、代表組が日本代表でのゲームとほぼ同じポジションに入り、注目されたアウトサイドには実績のある山西(左)と西(右)が入った。ベンチにまわった奥に関しては、試合から遠ざかっていたことによるコンディション的な部分が大きく、今日はスーパーサブ的な登場の仕方も期待できる。対するFC東京は、アマラオが故障で欠場となり、代わりに神野、また佐藤に代わって増田、小峯に代わって山尾が入った他は、ファーストステージでの対戦と同じメンバーだ。前回同様、非常にスリリングな展開が予想されるゲームだが、ジュビロが王者の意地と力で堅守のFC東京をねじ伏せてくれることに期待して、応援しよう!
- 15分まで
- 両チームのサポーターの大声援の中、キックオフ。ジュビロの布陣は、3バックが左から服部、田中、鈴木。中盤は左:名波、右:福西のダブルボランチ、アウトサイドは左:山西、右:西で、トップ下に藤田。FWは、中山、高原の2トップ。序盤は、高いキープ力を持つ選手が揃ったジュビロがボールを支配するが、FC東京の前からのチェックも厳しく、ボールを奪った後の速い攻めやドリブルでジュビロ・ゴールに迫る。7分/左サイドを駆け上がった山西が、センタリングと見せかけて鋭いシュート→GKにキャッチされたが、ジュビロ・ファンが大いにわく。9分/西の突破から得たCK→久しぶりの名波のキックから混戦となり、福西と藤田がこぼれ球をシュートするが、2度とも相手の身体を張った守りに止められる。最初の決定的な場面 。惜しい! 10分/クサビのボールを受けた高原が、巧みなターンから強引なミドルシュート→強烈なキックだったがGKにキャッチされる。ジュビロは、中盤でのプレッシャーも良く、試合を優位 に進めている。
- 30分まで
- 22分/右斜めからの名波のFK→ニアに福西が飛びこむ得意パターンが出たが、DFに阻まれる。ジュビロがボールをキープしている時間のほうが長いが、FC東京の守りも堅く、なかなか決定的なチャンスには至らない。しかしジュビロも、ボールを奪われたときに守備のバランスがよく保たれているため、相手のカウンター攻撃を未然に封じている。緊迫した見ごたえのあるこう着状態が続き、時間が経つのが早く感じられる。
- 45分まで
- 31分/ペナルティエリア左角付近からのFK→藤田が直接狙うが、大きくバーの上。33分/ペナルティエリア前での福西とのパス交換から名波が意表をついたループシュート→惜しくもゴール左に外れる。【交代】FC東京33分/内藤→小峯。34分/ゴール前でのクリアミスをツゥットに拾われ、鋭いドリブルからシュートを打たれるが、バーの上に外れる。初めてヒヤリとした場面 。39分/名波の左FK→ゴール前に飛び込んだ中山の腹のあたりにボールが抜けてきて、中山が身体ごと押し込もうとするが、GKにキャッチされる。惜しい! 41分/山西の左からのセンタリング→ゴール前の中山に低いボールが通 るが、中山のシュートは大きく上に外れる。場内大きなため息。ロスタイム/ロングボールを中山が競って落としたボールを、高原が強烈なボレーシュート→惜しくもGK正面 でゴールならず。その直後に前半終了の笛。スコアは0-0だったが、服部の落ち着いた守りと機をみた上がり、名波のボランチのお手本のようなプレー、高原の力強い突破やシュートなど、代表組も元気なプレーを見せ、ジュビロの良い部分が出た見ごたえのある前半だった。
- ハーフタイムのコメント/鈴木監督
- ディフェンス面はバランスを崩すことのないように。カウンターに対してカバーリングを忘れずに。両サイドをうまく使い、MF陣はロングシュートを狙っていこう!
- ハーフタイムのコメント/大熊監督
- ディフェンスから攻撃に移ったとき、もっと前にいこう。浅利、小池がDFラインに残っている。もうひとつ前に出よう。全体的に下がりすぎ。山尾、藤山で声を出して押し上げよう。セットプレーの集中を切らさないように。チャンスはある。気持ちで負けないように闘おう。
- 60分まで
- ジュビロ・ボールで後半がキックオフ。ロングボールからいきなり中山がゴール前に飛び込むが、シュートならず。立ち上がりからジュビロは積極的に攻撃をしかける。しかし、FC東京もかなり高い位 置から名波や福西に強いプレッシャーをかけ、攻撃の起点をつぶそうとしている。右クロスからツゥットがうまくボールを受けてDFをかわしシュート→GK正面 。ややヒヤリ。6分/左サイドに流れた西がボールを受け、中央に切れこんでロングシュート→バーの上。その直後、ツゥットのドリブルに中央突破でややバタバタするが、最後はしっかりとクリア。【交代】FC東京9分/小林→佐藤。右サイドで鋭い動きを見せる佐藤が登場。11分/ツゥットがセンターライン手前から高速ドリブルで右サイドを駆け上がるが、最後は服部がしっかりと対応してクリア。14分/福西の後方からのパスを中山が中にはたいて名波が飛び出すが、GKに飛び出されてシュートならず。残念。
- 75分まで
- 15分/後ろからのロングボールを中山が胸で落とし、サポートしていた高原がダイレクトシュート→惜しくもゴール左に外れる。その直後、西の右からのクロス→高原がニアに飛び込みヘディングシュート→これも残念ながらゴール右に外れる。惜しい! このとき高原がDFとの激突で頭を打ち、出血。そのままタンカで退場。ケガの具合が心配される。その高原に代わって18分/奥が登場。奥は2列目に入り、中山の1トップに。21分/左サイドに流れた奥から中央の名波に折り返し→名波がダイレクトでシュート→バーの上。22分/中山がポストプレーから左に流し、奥が左足でダイレクトシュート→左ポストに当たって跳ね返る。ここまででいちばん惜しい場面 で、場内から大きなため息。23分/ツゥットが自らボールカットして長い距離のドリブルからシュート→わずかにゴール右に外れたが、非常にあぶない場面 だった。両チームともやや中盤が間延びし、ボールの行き来が激しくなってきた。30分/こぼれ球を拾った西が、右斜めからロングシュート→強烈なシュートをGK土肥がパンチングで防ぐ。
- 85分まで
- 32分/奥の右センタリング→中山がファーでダイビングヘッドするが、わずかに届かず、ゴールには飛ばせず。惜しい! 34分/右サイドを上がった福西に良いボールが出るが、判断が遅れてシュートには行けず。36分/右サイドを駆け上がった奥をサンドロが倒しイエロー→これで得たFKを名波が蹴り、ファーの田中が中に折り返すが、FC東京DF陣が必死のクリア。38分/FC東京の右からのFK→佐藤が蹴ったボールが誰もいない逆サイドまで流れてヒヤリ。39分/山西の左からのセンタリング→中山が競り、こぼれたボールをオーバーヘッドキック→バーに当たって跳ね返る。惜しい! 終盤に入り、ジュビロが総力をあげた攻撃を仕掛けている。
- 【先制点!】
- 40分/ジュビロの分厚い攻撃からペナルティエリアに入った服部にスルーパスが通 り、これを服部がGKの股間を抜いて押しこみ、待ちに待った先制点!
- 【2点目!】
- 44分/左からの藤田の柔らかいクロスからファーサイドに中山が飛び込み、角度のないところから見事なヘディングシュートを決める。
- 試合終了
- ロスタイム/奥の左からのセンタリング→ニアに中山が飛び込むが、わずかに届かず。惜しい! その1分後、西が鋭く左サイドを抜け出し、ニアの中山がつぶれて奥に通 り、奥が1人かわしてシュート→GK土肥の好セーブに防がれる。ジュビロは2点目を取った後も守りに入ることなく攻め続けてタイムアップ。久しぶりに“強い”ジュビロが見られた完勝で、残り4試合に向けて非常に良い感触が得られたゲームだった。
選手、監督コメント
- 鈴木監督
- こういうゲーム展開になることは予想していた。この試合がいかに大切かということを自分も言い続けていたし、選手もすごいプレッシャーになっていたと思うが、こういう中でよく結果 を出してくれた。勝てて良かった。
- 大熊監督
- 選手たちは、やろうとしていることはやってくれた。守るだけでなく、少しずつ前へ前へというのが、後半の途中からできていたが、もっと前でのミスを少なくしなければいけない。内藤のケガもあって、攻撃に関する思いきった交代ができなかったのが残念だった。次に向けて気持ちを切りかえて頑張りたい。
- 服部 年宏
- なかなか点が入らなくて、焦りが出てくる展開だったけど、結果 が出て良かった。守備は落ち着いてやれていたし、試合の中でチームが安定してきたので、次はもっと良くなると思う。(得点の場面 は)ヒデも上がっていたので、本当は自分が上がってはいけない場面だったけど、名波が上がれと合図しているように見えた。どうやってゴール前まで行ったかはよく覚えてないけど、シュートのときは妙に落ち着いて蹴ることができた。
- 中山 雅史
- (2点目のゴールは)いいボールが来たので、ちょっと高すぎたかと思ったけど、何とか決めることができた。守りは安定してきたので、あとはフィニッシュの形をもっと工夫しないといけない。この後も負けは許されないので、気持ちを引き締めていきたい。
- 藤田 俊哉
- 今日はボールをしっかりキープしてじっくり攻めていこうということで、なかなか点が入らなかったけど、焦らず外から攻めていこうと思っていた。これからも、点が取れるところでしっかり取っていかないといけなので、外からの攻撃の精度を高めていきたい。
- 山西 尊裕
- 代表組とは合流して4日目だけど、コンビネーションは問題なく、やりやすかった。服部さんが後ろにいると安心できるし、名波さんからいいボールが出てくるので、自分もすごく走りやすかった。なかなか点が入らなかったけど、絶対に点を取れると思っていたので、いつもよりもいらだちが少なかった。