2000 J1 2nd 第6節
試合日時:2000年07月26日(水) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
- 11,924人
- 23.6℃/87%
- 晴/弱風
- 全面良/乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 二村 昭雄
- 辺見 康裕
- 柴田 正利 ・森 直之
- 山口 森久
- 宮崎 康雄
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半17分[警告] | 井原 正巳 | |
吉田 恵 | 前半20分[警告] | |
前半43分[警告] | 福西 崇史 | |
後半8分[得点] | 中山 雅史 | |
吉村 光示 | 後半11分[得点] | |
土屋 征夫 | 後半14分[警告] | |
後半15分[得点] | 中山 雅史 | |
後半23分[警告] | 服部 年宏 | |
後半32分[交代] | 三浦 文丈(in) ← 奥 大介(out) | |
吉村 光示 | 後半36分[得点] | |
吉田 恵(out) → 長田 道泰(in) | 後半36分[交代] | |
森 一紘(out) → 森岡 茂(in) | 後半41分[交代] | |
後半44分[得点] | 高原 直泰 | |
後半44分[警告] | 藤田 俊哉 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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川勝 良一 | 監 督 | ジョコ・ハジェブスキー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- すっきりと晴れ渡った神戸の空の下、ピッチ上も比較的さわやかな空気が流れており、過去2試合よりは、かなり動きやすいコンディション。グラウンド状態も良く、この試合を楽しみにしていた関西のジュビロ・ファンが早くから詰めかけ、ジュビロ側の応援スタンドは、一足先にほぼ埋まっている。
- みどころ
- 徐々に調子を上げてきたジュビロ(3勝2敗、4位)が、ヴィッセルのホーム、神戸ユニバー記念競技場に乗りこんでの第6節。今日も、前節と同じスタメン、すなわち攻撃的なシステムで臨むジュビロは、守備力の向上(前節ヴェルディ戦で完封勝利)と、厚みを増した中盤、そして好調の2トップで、さらに質の高い楽しいサッカーを目指す。ヴィッセルは、ここまで0勝5敗(16位)とセカンドステージは大きくつまづいているが、ファーストステージでの対戦(1-0でジュビロが勝利)では、中盤でけっしてジュビロにひけをとらず、かなり押し気味に試合を進めた場面もあった。そのため、ここまで6勝1分0敗とジュビロが大きく勝ち越しているものの、ヴィッセルも自信を持って試合に臨んでくるはず。まずは、中盤でどちらが優位に立ち、ゲームを支配するかが、大きなみどころとなるだろう。もちろんジュビロにとっては絶対に落とせないゲームであり、日程的にきつい中で、選手たちがどれほど頑張りをみせるか、期待して見守りたい。
- 15分まで
- まだわずかに明るさが残る中キックオフ。立ち上がりから、ジュビロがやや優勢に試合を進める。11分/中央でボールを受けた奥がドリブル突破→あとわずかでGKと1対1の状況に持ち込むかという場面で、DFの後方からのスライディングに阻まれる。通算100ゴールを狙う中山も、序盤から積極的にシュートに持ち込む姿勢を見せている。
- 30分まで
- ヴィッセルは、右サイドバックの崔がスピードを生かして突破し、鋭いセンタリングを何度か送り、チャンスを作っている。20分/中央から左のジヴコヴィッチにパスが出て、そのまま得意の左足でシュート→わずかにゴールポスト右に外れる。惜しい! ヴィッセルがやや引き気味のゾーンをしっかりと作って守っているため、ジュビロもなかなか攻め崩すことができず、後方でパスを回す場面が目立つ。この時間帯は一進一退の展開。
- 45分まで
- ジュビロは、ヴィッセルのがっちり守ったゾーンをなかなか崩せず、ときおりロングボールで裏を狙うが、なかなかチャンスには至らない。とくに左サイドがやや手詰まりの状態になり、攻めあぐねている。ヴィッセルは、しっかりとプレスをかけてボールを奪い、速攻というパターンだが、こちらも決定的なチャンスには至らない。このまま前半は大きな動きがなく0-0のまま45分が終了。
- ハーフタイムのコメント/ハジェヴスキー監督
- 前半は、ゲーム展開を優勢に進めたが、得点することができなかった。後半はフィニッシュを確実にしたい。
- ハーフタイムのコメント/川勝監督
- 前半はプラン通りにできている。攻撃の際、もう少し相手ディフェンダーの裏をつこう。フォワードはもっと強引にシュートを打
- 52分まで
- 両チームともメンバーの交代はなく、後半がスタート。ジュビロが攻勢をかけるが、ヴィッセルの守りも衰えない。
- 【先制点】
- 8分/中盤でボールを奪い、ジヴコヴィッチが中央から右サイドの中山にパス→中山がドリブルで持ち込み、角度のないところから思い切ったシュート→ニアサイドの狭いところを見事に抜いてゴールイン。99点目の素晴らしいゴンゴールで、ジュビロが待望の先制点。
- 【失点】
- 11分/左サイドからのセンタリングを吉村に鮮やかなダイビングヘッドで決められ、同点。
- 【中山100ゴール達成!】
- 15分/中央からの服部のFK→福西が絡んで抜け、ワンバウンドしたところを中山がスライディングで足に当て、ゴールポストに当てながらも気迫で押しこむ。ついに待ちに待った中山の通算100ゴールで、本人も大きなガッツポーズ! ジュビロが再びリードした。
- 75分まで
- 中山が、記念すべきJリーグ2人目の100ゴールを決め、2-1とした後は、ジュビロのムードが非常に良くなり、リラックスしてパスを回し、ゲームを支配している。23分/藤田のセンタリング→高原が絡んで、こぼれたボールを中山がシュートするが、GKの好セーブに阻まれる。惜しくもハットトリックは決まらず。残念!
- 80分まで
- ジュビロは押し気味に試合を進め、鈴木も積極的にオーバーラップを見せるなど、チャンスをいくつか作るが、追加点を決めきれない。
- 【失点】
- 36分/FKから再び吉村に見事なダイビングヘッドを決められ、同点に追いつかれる。
- 88分まで
- 3点目を決められないジュビロに対して、ヴィッセルは選手交代で流れをつかみ、しぶとく同点ゴールを決めた。これで試合は振り出しに戻り、両チームとも最後の力を振り絞った攻防を繰り広げる。
- 【得点】
- 89分/高原が左サイドからドリブルで持ち込んで1人かわし、内側に切り返して右足シュート→鮮やかにゴールネットに吸い込まれる。2トップの揃い踏みで、土壇場でジュビロが再び勝ち越し。
- 90分まで
- 最後はヴィッセルに反撃する余力はなく、ジュビロが高原の勝ち越しゴールを守りきって、苦しみながらも、中山の100ゴールに花を添える勝利を決めた。上位のガンバとFC東京が敗れたこともあり、ジュビロにとっては非常に大きな勝ち点3となった。
選手、監督コメント
- ハジェヴスキー監督
- 前半はなかなか点を取ることができなかった。後半はセットプレーから2失点したことが残念である。しかし、試合に勝ったことは大変うれしい。選手たちは最後まで一所懸命戦ってくれた。そして中山選手が100点目を取ってくれて、大変うれしい。Jリーグで7年間素晴らしい活躍をし、100得点したことは、とても偉大なことである。
- 中山雅史
- 100ゴールよりも、まず試合に勝ちたかった。自分がゴールを決めれば勝てるし、その結果として100ゴールがついてくると思っていた。(カズに次ぐ100ゴールで)取れて良かったです。でも、これは通過点。まだ高いレベルを目指したい。もっともっとゴールを決めていきたいし、トラップとかその前のプレーに磨きをかけたい。(ファンに一言)期待してくれていたのに、時間がかかってしまって、お待たせしました。これからも頑張りますので、応援お願いします!
- 中山雅史 その2
- 90分以内で勝てたことが大きかった。高原の頑張りに感謝したい。(100ゴールの重みは?)ひとつひとつの積み重ねが100ゴールにつながったので、どれも全部貴重なゴールだった。(良かったことは?)記者の皆さんから「次ですか、次ですか」という質問が来なくなったことにホッとしている(笑)。でも、これからも着実にもっと積み重ねをしないといけないし、ゴールはシュートを打たないと入らない。もっともっと上を目指していきたい。
- 高原 直泰
- (決勝ゴールを決めて)その前にもチャンスがあったのに決められなかったので、なんとかワンチャンスを生かしたいと思っていた。俊哉さんがいいパスを出してくれた。でも、中山さんが決めてくれた後、すぐ失点したので、あそこはもっと集中しなければいけなかった。どうしても90分で決めたかったので、うれしい。
- 川渕チェアマンの中山100ゴール達成に対するコメント
- 中山雅史選手の100ゴール達成を心から嬉しく思います。'98年、中山選手は4試合連続ハットトリックを決めて、ギネスブックに載る記録を達成、そして今回は三浦和良選手に次ぐ2番目の100ゴールを達成しました。これは、中山選手のサッカーに対するひたむきな姿勢がもたらした結果にほかなりません。30歳を過ぎてもなお自己のレベルを上げているというのも素晴らしいことです。これからもJリーグの選手、そしてサッカー少年を目指す少年たちの目標として、果敢にゴールを狙う、中山選手らしいアグレッシブなプレーを見せてくれるものと期待しています。