2000 J1 1st 第8節
試合日時:2000年05月24日(水) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- ジュビロ磐田スタジアム
- 7,531人
- 24.3℃/50%
- 曇 /弱風
- 全面良/乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 伊藤 嘉朗
- ソウザ
- 金子 聡一郎・南 浩二
- 数原 武志
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
川口 信男(out) → 西 紀寛(in) | 前半12分[交代] | |
前半23分[警告] | 土屋 征夫 | |
ラドチェンコ | 前半36分[得点] | |
鈴木 秀人(out) → 井原 正巳(in) | ハーフタイム[交代] | |
後半5分[交代] | 河 錫舟(in) ← 薮田 光教(out) | |
西 紀寛(out) → 清水 範久(in) | 後半12分[交代] | |
藤田 俊哉 | 後半13分[警告] | |
後半22分[交代] | 黒崎 久志(in) ← 菅原 智(out) | |
ラドチェンコ | 後半32分[警告] | |
後半35分[警告] | 吉村 光示 | |
後半37分[交代] | 永島 昭浩(in) ← 吉田 恵(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ジョコ・ハジェヴスキー | 監 督 | 川勝 良一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 今日の試合は、アジアクラブ選手権(サウジ遠征)のために延期になっていた第8節で、相手のヴィッセルは上位争いの直接のライバルとなる大事なゲーム。昼間の暑さはかなり和らぎ、さわやかな風が吹くジュビロスタジアムには、優勝を逃したとはいえ、いつも通りの熱いサポーターの声援が響いている。
- みどころ
- 現在のジュビロの順位は5位で、優勝の可能性こそ消えたが、残り2試合に90分以内で勝てば3位が確定し、もし最終節でFマリノスが敗れれば2位となる可能性も残されている。しかし、逆に2敗してしまえば7位以下になる可能性もある混戦状態なので、少しでも高い順位でファーストステージを終えるために非常に重要な戦いと言える。もちろんどの選手も「残りの2試合は絶対にいい内容で勝ちたい」とモチベーションは非常に高く、ジョコ監督も「今季はホームでの成績が悪くてサポーターには申し訳なかったので、ぜひ残り2つのホームゲームで良い試合を見せたい」と燃えている。また今日は、ケガの福西が復帰し、疲れの見える山西、高原に代わって金沢とラドチェンコが初先発。彼らのフレッシュなプレイが大いに注目される。相手のヴィッセルも、日本代表に選ばれた海本と土屋のセンターバックコンビが非常に強く、4試合連続ゴールのFW和多田など、これまで0敗というデータはあてにならない強力なチームだが、ジュビロ本来の力が出れば、かならず勝てるはずだ。
- 15分まで
- 気合十分の表情で入場し、キックオフ。調子を上げているヴィッセルが立ち上がりから中盤で素早いプレッシャーをかけて、ジュビロのパス回しを妨げ、ボールを奪った後に速い攻撃を仕掛けている。7分/速攻からラドチェンコのスルーパスが中山に通り、切り返して1人かわしてシュート→惜しくもGKに弾かれる。最初の大きなチャンス。12分/川口が相手との接触で足を痛め、西と交代。立ち上がりはヴィッセルペースだが、ジュビロも速攻とパス回しを交えながら徐々にペースをつかもうとしている。
- 30分まで
- ヴィッセルの中盤での守備が良く、なかなかペースをつかめないが、ジュビロのDFラインも安定しており、相手に決定的なチャンスを作らせていない。22分/中盤での西のうまい突破から前線の奥へスルーパス→奥が意表をついたループシュートを打つが、GKの頭を越えずキャッチされる。24分/カウンターから西が長い距離をドリブルしてDFの前でシュート→ボールは枠に飛ばず。鈴木が相手との接触で目を痛めて外に出るが、コンタクトレンズを入れ直して無事復帰。29分/カウンターから中山が左サイドに飛び出し、絶妙なフェイントで1人かわして丁寧なセンタリング→藤田が飛び込むが、惜しくもGKに阻まれる。惜しい! 30分/西とラドチェンコのコンビでチャンスを作り、ラドチェンコが右からセンタリング→西が後一歩届かず。残念。
- 36分まで
- 鈴木の後方からの長いスルーパスでラドチェンコが抜け出すが、惜しくも相手DFに止められる。ジュビロがカウンターから右から左にうまくボールを回し、最後はフリーで飛び込んだ金沢がシュート→惜しくも枠に飛ばず。ジュビロが相手のボールを奪ってからの速攻で、多くのチャンスを作るようになってきた。34分/ヴィッセルのFKから和多田がロングシュート→強烈なボールが飛んだが、ゴール左へ外れる。36分/藤田の右からの大きなサイドチェンジからラドチェンコがからんでこぼれたボールを金沢が右足でシュート→GKにキャッチされる。
- 【得点】
- 36分/西→中山→西でラドチェンコへ浮かしたスルーパス→ラドチェンコがこのボールに対して巧みなトラップを見せ、冷静な技ありシュートをゴール左に決める。好調のラドチェンコがさっそく良い時間帯で結果を出した。
- 45分まで
- 立ち上がりはヴィッセルのプレスに苦しんだが、盛り返してきた流れを生かして抜け目ない先制点を決めたジュビロ。その後も変に前がかりにならず、自分たちのペースで試合を進めている。42分/ヴィッセルの左FKから和多田が高い打点でヘッド→GK正面。そのまま両者大きなチャンスなく、ジュビロが落ち着いた試合運びを見せた前半が終了。
- 60分まで
- 前半で目を痛めた鈴木に代わって井原が入り、後半のキックオフ。リードしているジュビロは、いきなり攻勢をかけるのではなく、様子を見ながらの冷静なスタート。5分/左CKのこぼれ球から金沢が右からミドルシュート→GKの前でうまくバウンドさせたが、GKが好セーブ。そこで得た左CKから福西が得意のすらしヘッド→これもGK武田が好セーブ。8分/ロングボールから相手に縦に抜け出されるが、福西がよく戻ってスライディングで防ぐ。今のところ足の痛みの影響は感じられない。【交代】12分/やや足を引きずっていた西に代えて清水を投入。すべてアクシデントがらみで早くも3人目の交代。
- 75分まで
- 16分/和多田の素早いロングスローからゴール前でヘディングされる→枠は外れたが、ややヒヤリとした場面。ジュビロの守りに不安はないが、ボールキープの時間はややヴィッセルのほうが多くなり、外から放り込まれたボールをジュビロDF陣が弾き返す場面が多くなっている。【交代】菅原→黒崎。ヴィッセルは前線の高さを強化。23分/ヴィッセルの右からのクロスが後ろから入ってきた吉村に通り、シュートを打たれる→GK正面だったが、ややヒヤリ。ジュビロが全体に引き気味になり、ヴィッセルのチャンスが何度か続く。
- 90分まで
- 34分/ジュビロがカウンターから左右の波状攻撃を見せ、中山が落としたボールを奥がシュート→久しぶりのチャンスだったが、ゴール左に外れる。36分/カウンターからチャンスが生まれるが、金沢の左クロスはファーの中山に届かず。残念。【交代】37分/吉田→永島(ヴィッセル)。38分/三浦のボール奪取から藤田が素早くラドチェンコにスルーパス→切り返してシュートを打とうとするが、DFに阻まれる。前線の厚みを増したヴィッセルの攻勢が続くが、ジュビロDF陣にバタバタした様子はなく、冷静さを保っている。40分/ロングボールから中山が頭で右サイドの奥につなぐが、奥のセンタリングはフリーの2トップに通らず。残り時間が少なくなって、ジュビロは相手ボールを奪った後、落ち着いてボールキープ。ロスタイムは2分の表示。ロスタイム/CKからのカウンターで後ろから走りこんだ三浦に奥がスルーパス→ややボールが長すぎてGKにカットされる。そこからしばらくして、ついに90分が終了の笛。ジュビロが、第2節名古屋戦以来久々の無失点試合で、ホームでの3試合ぶりの勝利を決めた。内容的に良くはなかったが、したたかに守り抜く守備が復活したのは大きなプラス材料だ。
選手、監督コメント
- ハジェヴスキー監督
- 非常にむずかしいゲームであった。ヴィッセルは、この5試合、4勝1はいということもあり、勢いがあった。攻守にスピードがあり、大変良いチームである。今日のゲームは、ケガ人が多く、今までの疲れが出てきた。1試合で3人のケガ人が出てチームのバランスが崩れた。勝つためなら、攻撃的にいかなければならないが、この試合は守備をしっかりしようと指示した。その結果、チームが規律正しく動き、2節以来の無失点ゲームができたことは良かった。
- 川勝監督
- この2、3試合、2トップが機能し、自分たちのペースで戦えたが、今日のゲームは思うようにいかなかった。ケガ人が出たときに失点をしてしまったのは、非常に残念である。11対11の戦いの中で、決定的な場面を作られなかったことは、良かったと思う。選手はよく戦ってくれた。
- ラドチェンコ
- 3戦連発で決められたのが何よりうれしい。他の選手と非常にいいコンビでいいゴールが決められた。これまでホームであまりいいゲームが見せられていなかったので、今日は勝てて良かった。最後はダービーに勝って、いいイメージを持ってファーストステージを終わりたい。
- 三浦 文丈
- 良かったのは、失点がなかったことと勝ったことだけ。集中力が保てて、ミスもなくマークも極端に外すことになくて、課題は改善されたけど、内容はピリッとしなかった。