2000 J1 1st 第11節
試合日時:2000年05月06日(土) 15時05分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- ジュビロ磐田スタジアム
- 17,373人
- 20.0℃/73%
- 晴のち曇 / 弱風
- 全面良 /乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 石井 慶一
- 松村 和彦
- 山口 森久・中込 均
- 永田 亨
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半4分[得点] | 柳沢 敦 | |
中山 雅史 | 前半35分[得点] | |
後半9分[警告] | 本田 泰人 | |
藤田 俊哉 | 後半13分[警告] | |
後半23分[得点] | 名良橋 晃 | |
中山 雅史 | 後半24分[得点] | |
後半40分[交代] | 熊谷 浩二(in) ← 柳沢 敦(out) | |
田中 誠(out) → 清水 範久(in) | 延長前半0分[交代] | |
高原 直泰(out) → ラドチェンコ(in) | 延長前半0分[交代] | |
延長前半0分[交代] | 本山 雅志(in) ← 平瀬 智行(out) | |
延長前半12分[交代] | 増田 忠俊(in) ← 相馬 直樹(out) | |
奥 大介(out) → 三浦 文丈(in) | 延長後半0分[交代] | |
延長後半3分[警告] | 増田 忠俊 | |
延長後半10分[警告] | ビスマルク | |
延長後半12分[得点] | 本山 雅志 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ジョコ・ハジェヴスキー | 監 督 | トニーニョ・セレーゾ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ゴールデンウィークも残り2日となって、快晴に恵まれたジュビロスタジアムは、試合開始2時間前からかなりスタンドの出足が良く、超満員は確実。対戦相手もアントラーズということで、ファンの表情は期待に満ちており、非常に盛り上がる試合になることは間違いない。あとは観に来て良かったと思えるような内容のゲームを、選手たちが見せられるかどうか。サウジ遠征から続くハードスケジュールの節目となる大事なこの試合で、イレブンのもうひと踏ん張りを期待したい。もちろん、サポーターもその点は十分に心得ており、早くから一際気合の入った応援で、スタジアムを盛り上げている。
- みどころ
- ジュビロのスタメンは、予定通り中山、高原、福西が復帰し、序盤戦の不動のスタメンから西と川口、井原と田中が交代した布陣。もちろん川口、田中の2人も、代役以上の働きを見せており、現時点のベストメンバーと言える。対するアントラーズは現在、5勝5敗の勝ち点14(ジュビロと6点差)で8位。前節もヴェルディに0-3で完敗するなど、けっして本調子とは言えないが、そうしたデータや調子が「うちとやるときはまったく関係ない」(服部)という、ジュビロに対してはとくに激しい闘志と質の高いプレーを見せてくる相手だ。2月のアジアクラブ選手権準々決勝で対戦したときもかなり苦戦しており、ジョコ監督も非常に警戒心を強めている。非常に激しい中盤でのつぶし合いが繰り広げられることが予想され、ジュビロがボールを支配しても、鋭い速攻でつねにチャンスをうかがっているので、わずかな油断が命取りになりかねない。これまでのように早い時間で失点することなく、チャンスを確実に決めて、主導権を握っていくことがとくに重要な試合となるだろう。
- 3分まで
- 試合前、奥の100試合出場(新潟でのヴェルディ戦)を祝う花束贈呈が行なわれ、15:05キックオフ。立ち上がりからアントラーズが積極的な押し上げでジュビロ陣内に攻め込む。いきなりアントラーズペース。
- 【失点】
- 4分/小笠原のミドルシュートがバーに当たって下にバウンドし、それを柳沢がヘッドで押しこまれて、早くも先制されてしまう。
- 20分まで
- 失点後も、アントラーズの攻勢が続く。サポート、チェックとも早く、ホームのジュビロにほとんどボールをつながせない。ジュビロ・イレブンも、アントラーズの予想以上の出来にやや戸惑っている状態。13分/アントラーズ左CK→ゴール前で混戦となり押し込まれるが、尾崎がナイスセーブ。相手に主導権を握られた状況はなかなか変わらず。
- 35分まで
- 25分/山西の左CK→ニアサイドで福西が一際高いジャンプで鋭く頭で合わせるが、ゴールはGK正面。惜しい! 初めてのジュビロのチャンスだったが、この前後から徐々に攻撃が形になり始める。31分/山西の左クロス→高原がGKの前にうまく入るが、惜しくもオフサイド。
- 【同点!】
- 35分/山西の左サイドを深くえぐったロビングから中山が気合のジャンピングヘッド→ボールが右隅にきれいに吸い込まれ、苦しい展開の中、起死回生の同点弾が決まる。
- 45分まで
- 37分/後ろからのロングボールで平瀬に飛び出されるが、シュートミスに救われる。39分/ペナルティエリア内で中山がボールを受け、一瞬キープして後ろから入ってきた藤田に戻し、シュート→コースが甘く、GKにがっちりキャッチされる。残念。44分/左サイドのいい位置からのFK→藤田が蹴り、中山、福西が飛び込むが、ややボールが大きすぎてファーへ流れる。前半途中までは相手の勢いに圧倒されていたジュビロだったが、半ば過ぎから徐々にサイドに展開する自分たちの形を作り始め、中山隊長の同点ゴールで完全に落ち着きを取り戻して、ほぼ五分五分の内容に戻して前半を終了。後半の盛り返しが楽しみな展開になってきた。
- ハジェヴスキー監督
- 前半はボールコントロールのミスが多かった。後半は前半よりすべての面で良くなることを期待している。
- トニーニョセレーゾ監督
- マイボールのとき、落ち着いてパスを回し、ミスを少なくすること。リスタートが早いので注意すること。MF陣は正しいポジションから相手のマークに入ること。
- 60分まで
- 両チーム交代なく、ジュビロのキックオフで後半がスタート。1分/名良橋に右からえぐられクロスを上げられるが、尾崎ががっちりキャッチ。さすがのジュビロも、今日の相手では立ち上がりからガンガン攻め込むというわけにはいかず、初めから中盤での厳しいつぶし合いとなる。8分/速攻で左サイドを山西が駆け上がり、ゴールライン近くまで行ってセンタリング→惜しくも中山には合わず、GKにキャッチされる。10分/奥への激しいファウルで本田にイエローカード。それで得たFKから奥が怒りのロングシュートを打つが、ゴールならず。12分/奥の右からのクロスにファーの中山がダイビングヘッド→狙いすましたコースに飛んだが、GKにキャッチされる。残念。ゴール前に迫る場面はジュビロのほうが多くなってきた。
- 67分まで
- 16分/右から中に切れ込んだ川口のシュートがニアポストに当たって内側に跳ね返り、それを中山がプッシュするが、キックミスで枠を外してしまう。惜しい!と思ったら、中山のポジションはオフサイドという判定。その直後、今度は高原が左からミドルシュートするが、バーの上。中盤でのつぶし合いから、徐々にお互いに相手ゴールに近くまで迫るシーンが多くなってきた。21分/中山のポストプレーから、後ろから走りこんだ奥がロングシュート→抑えの利いた鋭いボールがゴール右を襲ったが、GK高桑が好セーブ。
- 【失点】
- 23分/名良橋の右からのセンタリング→狙いをそれたボールが尾崎の頭を越え、ファーサイドのサイドネットに滑り込む。
- 【同点!】
- 24分/左CKからこぼれたボールを福西が巧みにキープし、フリーの中山に戻す→中山がインサイドキックでゴール右隅に押し込み、再び同点。
- 80分まで
- 27分/名良橋が中央でボールを受け、反転してシュート→鋭いボールだったが、ゴール左に外れる。両チームの攻防はさらに激しさを増し、非常にスリリングな展開。34分/左からのこぼれ球を中央で受けた高原が反転しながらダイレクトシュート→思い切りの良いプレーだったが、大きく右に外れる。35分/川口が右サイドで1人抜いてセンタリング→中央の高原がダイレクトシュート→しかし上にふかしてしまう。
- 90分まで
- 40分/福西のミスからボールを奪われ2対3の大ピンチ→最後のビスマルクのシュートはバーに当たり、なんとかピンチを逃れる。ジュビロファンが一瞬凍りついた場面。アントラーズは、柳沢と熊谷を交代し、平瀬のワントップに。43分/服部の後方からのクロスに右サイドで待っていた中山がジャンプいちばん頭で叩きつけるが、GKにセーブされる。惜しい! ロスタイム/FK崩れからのアントラーズのカウンターで大ピンチ→鈴木の頑張りで本田のシュートを阻止。今シーズンで最高の緊迫した展開の中、互いに決勝点が奪えず、勝負は延長戦に。
- 100分まで
- 疲労の蓄積という意味ではジュビロが不利となる延長戦だが、ここまでくればそんなことは関係ない。あとはどちらが勝利への執着心で上回り、決めるべきところで決められるかが勝敗の分かれ目となるはずだ。ハジェヴスキー監督から入念に図を使った指示を受けて延長戦がスタート。ジュビロは、開始と同時に高原→ラドチェンコ、田中→清水と2人交代し、藤田が右のアウトに出て、川口がトップに上がり、ラドチェンコは1.5列目に、清水は2列目に入った。アントラーズは本山を投入。延長も、両者譲らず互角の展開。4分/ペナルティエリア前約25mでアントラーズのFK→ビスマルクが蹴るが、大きく上に外す。5分/アントラーズの右からのFK→尾崎が鋭く飛び出しキャッチ。ジュビロは攻撃の人数を増やしたが、その分カウンターをくらうリスクも背負っている。6分/奥の右クロス→ファーでラドチェンコがヘッドするが、枠へ飛ばず。8分/秋田にパスカットされカウンター攻撃をくらうが、またしても鈴木が相手に走り勝って気合のクリア。
- 延長前半終了
- 11分/福西が攻め上がって、ペナルティエリア内でボールを受けるが、相手のマークでしっかりとシュートを打てず。こぼれ球を拾う回数がアントラーズのほうが多く、やや押され気味の展開になってきた。14分/右サイドで1人かわした川口がシュート気味の速いセンタリング→ファーサイドに抜ける。ロスタイム/右からのクロスがファーに抜け、清水がつめるがDFが目一杯足を伸ばしてクリア。惜しい。
- 116分まで
- ジュビロのキックオフで延長後半がスタート。【交代】奥→三浦。三浦はそのままボランチへ。まさに息詰まる展開が続く。7分/カウンターで清水から大きく左サイドの山西へ→山西のセンタリングから中山→藤田→ラドチェンコとつないで、ラドチェンコがGKをかわして倒されPK。これを中山がゴール右に蹴るが、高桑に読まれてセーブされる。決定的なVゴールのチャンスを逃す。惜しい!! 10分/ビスマルクの悪質なファウルで服部が顔を押さえて倒れ、立ち上がることができず。
- 【Vゴール負け】
- 12分/カウンターで本山に飛び出され、GKもかわされて、角度のないところからゴールに流し込まれる。あと1歩で勝利をつかみかけたジュビロだったが、最後の詰めを欠き、悔しい敗戦を喫した。
選手、監督コメント
- ハジェヴスキー監督
- 序盤でゲームをコントロールすることができなかった。選手も最高のものを出そうとしていたし、大きなゲームでサポーターの雰囲気も最高だったが、選手たちが少しおかしく、いつものジュビロらしさに欠けていた。今日は、いつもと違ってインサイドにより多く選手を集めて、パスをつないでいこうとしたが、初めの15分はそれができず、いつものように早い時間に失点してしまった。PKが決まっていれば、大きな勝ち点2が得られたはずだが、残念な結果になってしまった。次は1週間空くので、しっかり調整して優勝するために残りの5試合を戦っていきたい。
- トニーニョセレーゾ監督
- 今日応援に来てくれたサポーターにはもちろん、すべてのサポーターにとって感動的なゲームができた。勝ちたいという気持ちが出た素晴らしいゲームだった。
- 三浦 文丈
- 延長ではリスクを背負って攻めに出た。ハットがいないところをつかれて失点したけど、それが鹿島のしたたかさだと思う。
- 川口 信男
- 立ち上がり15分は向こうが良かったけど、だんだん疲れてきた。後半の20分ぐらいまでの良い時間帯に点が取れなかったのが痛かった。