2000 J1 1st 第10節
試合日時:2000年05月03日(水) 14時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- 等々力陸上競技場
- 16,843人
- 23.3℃/49%
- 晴 /中風
- 全面良/乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 十河 正博
- 吉田 寿光
- 平野 伸一・長谷 忠志
- 中原 美智雄
- 大高 常勝
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
寺田 周平 | 前半6分[得点] | |
前半44分[得点] | 藤田 俊哉 | |
菊池 新吉 | 後半4分[警告] | |
後半4分[得点] | 藤田 俊哉 | |
ペドリーニョ | 後半14分[警告] | |
西澤 淳ニ(out) → 長橋 康弘(in) | 後半14分[交代] | |
後半19分[得点] | ラドチェンコ | |
後半20分[警告] | ラドチェンコ | |
伊藤 彰(out) → 森山 泰行(in) | 後半25分[交代] | |
後半27分[警告] | 川口 信男 | |
後半36分[得点] | 川口 信男 | |
後半38分[交代] | 前田 遼一(in) ← ラドチェンコ(out) | |
寺田 周平 | 後半40分[退場] | |
後半41分[得点] | 藤田 俊哉 | |
後半41分[交代] | 井原 正己(in) ← 清水 範久(out) | |
アルバレンガ(out) → 土居 義典(in) | 後半42分[交代] | |
後半44分[交代] | 金沢 浄(in) ← 川口 信男(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ゼッカ | 監 督 | ジョコ・ハジェヴスキー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- まさに五月晴れとなったゴールデンウィーク真っ最中の等々力陸上競技場。スタンドは早くからかなり埋まり、サポーターの数もジュビロ側のほうが圧倒的に多い印象で、ジョコ監督も「まるでホームのような大変良い雰囲気」とご機嫌。気温は高めなので、ハードスケジュールの選手たちには大変な面もあるが、観るものにとっては絶好のサッカー日和になっている。
- みどころ
- 連戦が続くジュビロは、大きくスタメンを変えてこの試合に臨む。中山と福西は無理せず大事をとって土曜のホームゲームに備え、高原は遠征には参加したが発熱で急きょ欠場。その代わりに前節Vゴールの清水とラドチェンコが2トップに入り、リベロは前節と同じ田中。また「相手が1トップ気味にくる」(ジョコ監督)ということで、服部が3バックの1人としてボランチとストッパーの中間的な役割を果たす。そして好調な三浦が今季初スタメン。ジョコ監督も「こういうハードスケジュールのときに、これまでベンチにいた選手たちのフレッシュな活躍を期待したい」と、新しいスタメンにも自信を見せている。今日は、ジュビロの層の厚さを見せつけるという意味でも、楽しみの多い試合と言える。
- 5分まで
- どちらも似たチームカラーなので、ジュビロはアウェー用ユニフォームで入場しキックオフ。1分/いきなり服部が相手のスパイクで右足を痛めるが、大丈夫。フロンターレは中盤で厳しいチェックをしかけ、立ち上がりは五分の展開。
- 【失点】
- フロンターレの右CKから、ファーにこぼれたゴールとクリアしきれず、寺田に押し込まれる。今日も早い時間に先制されてしまった。
- 30分まで
- 「またか」とジュビロファンの誰もが思った展開だが、ここからの逆転も最近のゲームの楽しみ。ピッチの選手たちも慌てることなく、相手の厳しいチェックの中から大きな展開でチャンスを作る。DF陣も、浦田の1トップの相手に対してしっかりとマークにつき、服部(伊藤をマーク)と三浦(アルバレンガをマーク)が必要に応じてDFラインに入って破綻のない守りを見せている。17分/清水がカウンターからスピードを生かして右サイドをえぐりセンタリング→DFにクリアされ、ラドチェンコには届かず。その後の波状攻撃から服部が左足でミドルシュート→威力は十分だが、少し左に外れる。フロンターレの守備もしっかりしており、お互いに決定的なチャンスが作れないまま、緊迫した展開が続く。28分/2列目から奥が思い切ったランニングを見せ、そこに逆サイドから正確なクロスが通りビッグチャンス→奥はシュートも打てたが、中に折り返してクリアされる。残念。
- 45分まで
- 32分/川口が右サイドで1人抜き、深くえぐってセンタリング→しかしボールが不正確でDFにカットされる。34分/奥のサイドチェンジで清水が縦に抜け出すが、ドリブルが大きくなり、飛び出したGKにセーブされる。惜しい! 36分/右CKからこぼれ球を奥がうまく拾ってシュート→DFに当たって跳ね返る→清水が正面からフリーでシュート→わずかにポストの左に外れる。惜しい! しかし、徐々にパスがつながり、点が入りそうな雰囲気が見え始めた。43分/ラドチェンコがペナルティエリア角で左からボールを受け、DFを背負いながらうまく反転してシュート→しかしボールは大きく外れる。ロスタイム/セットプレー崩れから、左からの低いセンタリングを上がっていた田中がフリーでもボレー→むずかしいバウンドだったため、うまくヒットできず。残念。
- 【得点】
- 三浦が絶妙のタイミングで攻め上がり、ワンツーからドリブルでペナルティエリア内に切れ込み、鬼木がたまらずファウルで倒してPK→これを藤田が、GKの動きを見てゴールど真ん中に決める。ついにロスタイムでジュビロが同点に追いつき、良い形で前半を終了。
- ハジェヴスキー監督
- また同じように先制された。しかし、よく走ってチャンスを作り、同点にしてくれた。後半も集中して戦いたい。
- ゼッカ監督
- みんなの勝ちたい気持ちが前に出て、気持ちで負けていない。立ち上がりはバランス良くできていたが、半ばからMFのスペースが空き、ジュビロに押し込まれた。後半は、怖がらず前でプレーしろ。DFはラインを思い切って上げろ。
- 48分まで
- ジュビロのキックオフで後半がスタート。同点に戻したジュビロは、立ち上がりから積極的な攻撃を展開。また、清水と川口がポジションを入れ換え、清水が右のアウトサイドへ。
- 【逆転】
- 4分/速攻で藤田から右の裏に出たボールを清水がGKより一瞬早く追いつき、かわしたところを倒されて、今日2度目のPK→藤田が今度は冷静にゴール右に転がし、早くも逆転。
- 60分まで
- 待望の逆転を果たしたジュビロが、さらに押し気味にゲームを展開。前線に張った川口がどんどん裏へ飛び出し、相手DFラインにプレッシャーを与えている。【交代】14分フロンターレ/西澤→長橋。森川が下がって川口のマークにつく。
- 【3点目】
- 20分/藤田→奥で裏へ抜ける素晴らしいダイレクトパスが出て、ラドチェンコがオフサイドにかからず抜け出して、冷静にGKの脇を抜いて3点目をゲット。ラドチェンコは今季初ゴール。
- 80分まで
- 25分/奥の裏への絶妙なパスから川口が飛び出し、冷静にキープして上がってきたラドチェンコに流す→しかし、これをラドチェンコがシュートミス。惜しい! 立ち上がりの失点以降は、守備陣は完璧な守りを見せており、絶好調の川口に、藤田と奥が好パスを配給する形で多くのチャンスを作っている。31分/ペナルティエリア前中央、フリーで右からのボールを受けた山西が渾身のミドルシュート→ゴール右に外れる。
- 【得点】
- 35分/左サイドから奥が大きなサイドチェンジ→清水が快足を飛ばして裏に抜け出し、中へ折り返す→後ろから猛スピードで入ってきた川口がスライディングしながら押し込んで、鮮やかな4点目。川口も今季初ゴール。
- 85分まで
- 【交代】38分/ラドチェンコ→前田。期待のルーキー前田がJリーグデビューを果たし、そのままFWのポジションへ。40分/清水→井原。これで従来の3バックの体制に。
- 【5点目】
- 41分/またしても川口が裏へ抜け出し、DF寺田が後ろからファウルしてPK。寺田はこれでレッドカード。そのPKを、藤田が今度は左サイドにきれいに決めて、めずらしいPKだけによるハットトリックを達成。
- 90分まで
- 【交代】川口→金沢。金沢も今季初出場で右サイドに入る。ロスタイムにその金沢がゴール前に入り左からのセンタリングを押し込もうとするが、GKにセーブされる。その直後に90分が終了の笛。大きくメンバーを変えてゲームに臨んだジュビロだったが、監督の期待通り、フレッシュなメンバーが十分に力を発揮し、等々力のスタンドに数多く詰めかけたジュビロファンに、今季最多得点の楽しい試合を披露した。新しい形の守備陣も、最初の失点以外は完璧な守りを展開し、対応力の高さを見せた。非常にみどころの多い内容で、チームの底力を見せつけたゲームだった。
選手、監督コメント
- ハジェヴスキー監督
- このようなゲームが出来て非常に満足している。 前半、フロンターレが良かったが、途中攻撃陣を修正し、ジュビロもチャンスを作るようになった。 トップに川口を置きハイボールを競り合ってキープをしたかった。 全員が機能する事により、このようなすばらしい勝利が出来た。
- 三浦 文丈
- 最初に点を取られたときは「うわ、まただ」と思ったけど、前半のうちに同点に追いつけば勝てると思っていたので、ロスタイムで追いつけて良かった。(PKは)ダイブだと言われたけど、クツが脱げたんだからダイブじゃないでしょ(笑)。守りは良かったけど、相手に助けられた部分もあった。
- 奥 大介
- 立ち上がりの5分、10分は集中しろと監督にも言われていたのに、またセットプレーでとられて痛かった。でも、その後のマークは完璧だった。後半はフロンターレの足が止まって、僕らがよく走った。自分も前半は動けていないと思ったけど、後半はチームに貢献できて良かった。(ラドチェンコのゴールのときは)ディマの動きが見えていた。すごくきれいに決まったし、ディマも喜んでいたので、気持ち良かった。
- 藤田 俊哉
- 点はいずれ取れると思っていたけど、取られたのが悔しかった。でも、向こうも後半は疲れるだろうと思っていた。ハットトリックはJリーグでは初めて。蹴るコースはそんなに考えてたわけじゃないけど、決まって良かった。
- 服部 年宏
- そんなに疲れはたまってないけど、今日は疲れた。(後半は)相手があれだけラインを上げてくれれば、うちのFWもやりやすい。でも、中盤でもっと回すときはボールを回して、余裕を持てるようにしたい。
- 川口 信男
- (ゴールシーンは)清水がいいボールをくれて、合わせるだけで良かった。右サイドでのプレーは、前を向いてプレーをできることが多いから、自分にとってはやりやすい。守備面で課題はあるけど、いい意味で勉強になっている。