2000 J1 1st 第9節
試合日時:2000年04月29日(土) 14時01分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分 )
- 新潟市陸上競技場
- 7,767人
- 17.3℃/54%
- 晴/中風
- 全面良 /乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 千田 進
- 岡田 正義
- 中村 祐・牧野 明久
- 阿部 浩士
- 八巻 哲男
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
石塚 啓次 | 前半20分[得点] | |
前半33分[警告] | 井原 正巳 | |
廣長 優志 | 後半1分[得点] | |
後半12分[警告] | 田中 誠 | |
後半12分[交代] | ラドチェンコ(in) ← 井原 正巳(out) | |
廣長 優志(out) → 飯尾 一慶(in) | 後半19分[交代] | |
後半28分[得点] | 奥 大介 | |
後半30分[交代] | 清水 範久(in) ← 中山 雅史(out) | |
後半34分[交代] | 三浦 文丈(in) ← 高原 直泰(out) | |
石塚 啓次(out) → 三上 知良(in) | 後半39分[交代] | |
後半42分[得点] | 藤田 俊哉 | |
飯尾 一慶(out) → 平本 一樹(in) | 延長前半8分[交代] | |
延長後半3分[得点] | 清水 範久 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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張 外龍 | 監 督 | ジョコ・ハジェヴスキー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- アジアクラブ選手権で第8節が延期されたジュビロにとっては、今日の第9節がファーストステージの折り返し点。ハードスケジュールによる疲労は心配だが、今日も確実に勝ち点3をゲットして、首位の座(1試合少ないながらも得失点差で1位)をキープしたいところだ。久しぶりの新潟遠征となる新潟市陸上競技場は、天候は晴れだが、風がかなり強く、少し肌寒さも残っている。また、新潟出身の川口の応援に非常に多くの地元ファンがつめかけ、気持ちの入った応援をしてくれており、ジュビロにとってはアウェーというより、ホームという雰囲気だ。
- 今日のみどころ
- サウジアラビア遠征、さらに代表組はソウルでの日韓戦と、非常にハードなスケジュール(遠距離移動も含めて7日間で3試合)により、疲労が心配されるジュビロ。とくにアジアクラブ選手権の決勝ではショックの大きい負け方をしただけに、精神的な疲労もあるだろう。また福西は、アジアクラブ選手権決勝で左膝上の筋肉を打撲して欠場と、不利な条件が多くなっているが、チームの雰囲気は明るくハツラツとしており、韓国戦にフル出場した服部も、元気にチームを引っ張っているので、心配は無用のようだ。そして何といってもアジアクラブ選手権でも良いプレーを見せ、地元の絶大な応援に支えられている川口(今季初スタメン)の活躍にとくに期待したい。対するヴェルディは、現在4勝4敗、勝ち点11で9位と、昨年のファーストステージに比べると、もうひとつ波に乗り切れていない。しかし、FWキム(得点ランク2位)の大事な場面での勝負強さは素晴らしく、少しでもマークの集中が切れたら危険な相手だ。90分間、いかに緊張感と集中力を保つかが大きな課題となるゲームだろう。
- 15分まで
- 韓国戦で右手の指を骨折した服部が包帯をしっかりと巻いて登場。立ち上がりからアウェーのジュビロが積極的な攻勢。とくに右サイドの川口がやはり思い切ったランニングを見せており、4分にはその川口がロングボールから縦に飛び出し、中央に折り返すが、フリーの高原のシュートは、GK本並みの好セーブに阻まれる。早くも決定的なチャンス。惜しい! 7分/恐い位置からのヴェルディのFK→壁に当てて防ぐ。9分/左サイドの中山の突破から、またしても中央の高原に良いパスが渡るが、DFが飛び込んでシュートを足に当てる。これも惜しい。13分/右から藤田のFK→ニアに中山が飛び込むがわずかに届かず。ここまでは、15分/またしても右の川口が飛び出し、低いセンタリング→中に3人が飛び込むが、少しずつ届かず。ジュビロ・イレブンは疲労を感じさせない良い動きを見せている。
- 20分まで
- 16分/中山がタテに突破し後ろの藤田にヒールパス→藤田がフリーで上がってきた右の高原に冷静にパス→高原の決定的なシュートは、またもGKに阻まれる。次こそ決めてほしい!
- 【失点】
- 20分/ヴェルディの左CK→こぼれ球を正面で待っていたフリーの石塚がシュートし、ゴール右に決まる。
- 35分まで
- さんざん決定的なチャンスを外し、ワンチャンスで相手に決められて思いがけないリードを許したジュビロは、やや勢いが落ち、対するヴェルディは勢いを増して、攻め込まれる場面が多くなる。24分/小林に縦のスルーパスが通り、柔らかいシュート→ボールは左ポストに当たり、尾崎がかろうじてライン上でセーブ。30分/右の川口のセンタリングから中央でボールをつないで最後は藤田がシュート→ゴール左に外れる。ジュビロはかなり落ち着きを取り戻してきたが、序盤ほどのチャンスは作れていない。35分/相手DFラインのボールを川口がつっかけ、ゴール前の本並に倒されるが、PKの判定はなし。
- 45分まで
- 39分/左の山西が下げたボールを飛び込んだ藤田が左足シュート→大きく上にふかしてしまう。41分/福西に代わってリベロに入った田中が、ドリブルで攻め上がって中央の中山にクサビのパス→右の川口に展開し、そこから折り返すが、シュートは打てず。その後は両チームとも大きなチャンスがないまま前半がタイムアップ。ジュビロにとってはかなりイヤな展開だが、だからこそ後半で精神力が問われる試合となりそう。
- ハジェヴスキー監督
- 前半いくつかのチャンスを生かすことができなかった。後半は、気持ちを入れ換えて、頑張っていきたい。
- 張監督
- センターバック、ボランチの距離、関係を保ち、安定させよう。サイドからの攻撃はできているから、最後のクロスボールの質をもっと上げよう。中盤での球際を強くいこう。
- 【失点】
- 後半開始早々の1分/クリアミスからキムに裏に抜け出され、ゴール前に流したボールを後ろから詰めた廣長に追加点を決められる。
- 60分まで
- 後半は両者交代なしでスタート。8分/ペナルティエリア内で後ろからボールを受けた高原が1人で強引に反転してシュート→非常にうまいプレーだったが、わずかにゴール左に外れる。惜しい! 11分/ヴェルディのカウンターで左から入ったボールをキムが合わせるが、わずかにゴール左にそれて助かる。その直後【交代】井原→ラドチェンコ。服部が左ストッパーに入り、ラドチェンコは2列目に入る。14分/右の川口から折り返しを受けた藤田が、自らドリブルで2人かわしてシュート→バーに当たる。惜しい!
- 73分まで
- 【交代】19分/廣長→飯尾。スピードのあるFWを入れて、ヴェルディはカウンターを狙う。ジュビロの選手たちの出足がやや鈍り、ヴェルディにキープされる時間が多くなってきた。
- 【得点】
- 28分/奥が中盤でのドリブルから30m以上の長ロングシュート→これが見事にゴールネットに突き刺さり、苦しい状況の中で待望の1点。
- 86分まで
- 【交代】31分/中山→清水。中山は太ももを痛めての交代。32分/カウンターから最後は右から川口がシュート→GK正面。1点を取って元気を取り戻したジュビロが攻勢。同点に追いつくことも十分にありえる展開になってきた。【交代】35分/高原→三浦。三浦は右サイドに入る。37分/ペナルティエリア前やや右からのFK→服部が蹴り、いいところに飛ぶが本並が好セーブ。39分/服部のアーリークロスを藤田が絶妙なファーストタッチで落とし、自らシュート。わずかにゴール右に外れる。惜しい!
- 【同点!】
- 43分/カウンターから奥がペナルティエリア内で切り換えしたところを中澤がひっかけPK。これを藤田が冷静にゴール右に決めて、ついに同点!
- 90分まで
- 残り時間が少なくなり、両者90分で決めようと懸命に攻め合う。ロスタイムは3分。奥が右からセンタリング→ファーの川口がボレーシュート→うまく当たるが、わずかにゴール左に外れる。藤田が左サイドで1人かわしてセンタリング→ラドチェンコが頭で折り返すが、誰も届かず。惜しい! 土壇場で追いつき、最後は怒涛の攻撃を見せたジュビロだが、90分で試合を決めることはできず、延長戦へ。
- 延長9分まで
- ジュビロは全員で力強い円陣を組んで延長戦がスタート。2分/縦1本で清水がドリブルで抜け出そうとするが、DF中澤が必死の走りで守りきる。4分/左の川口からリターンを受けたラドチェンコがシュート→GK正面。その直後、ヴェルディの選手に裏に抜け出されるが、飛び出した尾崎が好セーブ。ジュビロがやや押し気味だが、どちらが点を入れてもおかしくない展開。7分/右の西田からのセンタリングでキムがオーバーヘッドシュート→しっかり当たらず大きく外れる。
- 延長前半終了まで
- 11分/川口の頑張りから右CK→ショートコーナーで奥がセンタリングするがシュートならず、最後はこぼれたボールを清水が打つが、大きく外れる。ジュビロがかなり押し気味の展開となってくるが、決定的なチャンスを作れず延長前半が終了。
- 延長後半
- 延長後半0分/中盤からラドチェンコがドリブルで頑張り、ミドルシュート→大きくふかしてしまう。川口、清水の2トップに高さがないため、サイドからのハイボールではなかなかシュートまでいけない。
- 【Vゴール!】
- カウンターで藤田からボールをもらった清水が右サイドからドリブル→1人抜いて中に切れ込み、鮮やかな切り返しでもう1人かわして右足でシュート→きれいにゴール左に決まって、今季初出場の清水が感激のVゴール!
- 逆転勝ち
- 今季ようやく出番が回ってきた清水だが、最後は持ち味を十分に発揮して値千金のVゴール。後半の序盤までは最悪の展開になっていたゲームだが、その後疲れの残る中で驚異的な粘りを見せたジュビロが大きな価値のある逆転勝ち。Fマリノスが90分以内で勝ったため、首位の座は明け渡してしまったが、今日からの3連戦に向けて、またアジアクラブ選手権でのショックを忘れるという意味でも、非常に大きな勝ち点2を手にした。
選手、監督コメント
- ハジェヴスキー監督
- Jリーグではどの試合も、しっかりとした準備ができていないと簡単には勝てない。ハードスケジュールから、選手をしっかり守ってあげなくてはいけない。前半のチャンスを生かせば、もう少し自分たちのペースで戦えたと思う。2-0から逆転できたことは、ジュビロのメンタリティーの強さを見せることができた。リザーブの選手も、充実していることを、見せることができた。
- 清水 範久
- とにかく今季初出場だったんで、最高の結果を残せてうれしい。日程のことを言い訳にしたくなかったので、今日はどうしても勝とうとみんなで話し合っていた。(入るときは)みんな疲れているから、他の人の分まで動けと言われた。納得のいくプレーはできなかったけど、結果が残せて良かった。これからは、残り試合も少なくなってきて、相手のことよりも自分たちがひとつひとつの試合に勝っていくことが大事。