試合前の状況
天候は曇り、バックスタンド後方に控える桜島もこの時間は、すっかり8合目まで雲に覆われ昼間に見せていた噴煙も隠れてしまっている。ピッチは、カラットした風が吹きしのぎやすいコンデションになって来た。スタンドはサポーターの集まりもまだ鈍く、磐田から掛けつけたサポーターがゴール裏にいつもと同様陣取り、キックオフを待ち構えている。試合前のセンターサークルキックターゲットゲームもいつもより、のどかな雰囲気で進行している。さあ、今日はどんなゲームをみせてくれるのか?いよいよ、選手たちが ピッチに登場だ!勝利の女神は今日もジュビロに微笑むことを祈ろう。 |
|
みどころ
ベスト4進出を目指し、2ndレグに全てを賭けるジュビロ。1stレグではロスタイムに洪明甫に同点ゴールを許し、惜しくも勝利は逃がしたが、試合内容はけっして悪いものではなかった。今日は、高原、福西、そして、鈴木を出場停止で欠くが、喜多、今野を中盤に、そして藤田をフォワードで登録すると言う布陣で試合に臨む。「ひとりで多くのポジションを」と常に言いつづけている桑原監督の意図がチームに浸透しているジュビロだけに、この緊急布陣でも何ら問題はない。今日の試合の最大の見所は、やはり攻撃面だろう。藤田がフォワードとはいえ、実質的には川口のワントップに近いシステムなだけに、藤田、そして奥といった1.5列目にあたる選手の動きが勝負の分れ目となるはずだ。ディフェンス面ではレイソルのバデア、ベンチーニョの外国人ラインを、中盤を含めた守備陣がいかに寸断していくかが鍵となるだろう。いずれにせよ、激しい試合となることは間違いないであろう。 |
|
15分まで
お互い相手の出方をさぐりながら中盤でボールをキープしながらチャンスをうかがっている。5分左サイドを服部が切れ込み藤田が鋭く反応しシュートも、相手GK南の好セーブに阻まれる。その後はやや、レイソルが中盤を支配しジュビロゴール前を脅かす展開が続く。ジュビロベンチからも相手マークの確認の指示が飛ぶ。 |
|
30分まで
前半の半分をすぎて徐々に今野、奥への外からの展開が攻撃の基点となりレイソル陣内に押し込み始めた。30分中央の藤田へのプッシングのファールで得たフリーキッックをアジウソンが鋭く蹴りこむも相手GK南のファインセーブにあい惜しくもバーの上を超える。左コーナーキックを金沢、続けさまに左から藤田がいれるが、ゴールネットを揺らすことができない。 |
|
45分まで
前半を終わって両者得点ナシ。30分を過ぎてからはジュビロは左右から攻撃を仕掛けるチャンスが多く見られるも、ラストパスの精度を欠きフィニッシュまで至れない。ディフェンス面ではアジウソン&前田を中心にまとまっており、喜多がバデアをキッチリ押さえているので不安は無い。後半に向けあとは、攻撃面の奮起を期待するところだ。 |
|
ハーフタイムのコメント/桑原監督
試合の流れは良いので思い切りの良いシュートがほしい。 |
|
ハーフタイムのコメント/西野監督
もっと高い位置でプレイをしなさい。 リズムが良くない。両サイドを使ってテンポを上げなさい。 |
|
60分まで
レイソルは後半から片野坂→平山、加藤→長谷川攻撃のリズムを変える様子。 藤田が意識的に左サイドに流れる展開しかしながらサポートが遅いため孤立してしる。なかなか攻めてが見つからない。 |
|
69分得点
ジュビロフリーキックをレイソルがカット。ボールをつながれ長谷川からのスルーパスにベンチーニョがゴール左すみに先制シュートを許す。 |
|
81分得点
75分ジュビロ川口→清水、交代直後、藤田からのクロスボールに鋭く反応し左から右足の強烈なシュートを放つも惜しくもクロスバーにはじかれる。80分今野→坂本交代し流れを変えようとするが、逆に81分ディフェンスラインの押し上げの裏をつかれ、長谷川が突破し平山にラストパス無人のゴールに2点目を決められる。 |
|
試合終了
ジュビロも必死に2点ビハインドを追うが、レイソルのデフェンス陣を崩せない。最後まであきらめずにボールを追うが無常にも、試合終了の笛を聞く。 ナビスコカップ準々決勝ジュビロ、鹿児島で敗れ2連覇を達成出来なかった。 |
|
|