試合日程・結果1999年 試合日程・結果1999 Jサントリーチャンピオンシップ 第2戦:清水エスパルス vs ジュビロ磐田

試合日程・結果

Jリーグ試合中継   Jリーグ
1999 Jサントリーチャンピオンシップ 第2戦 清水エスパルス vs ジュビロ磐田
試合日時:1999年12月11日(土) 19時33分キックオフ
試合時間 90分(延長30分) スタジアム 日本平スタジアム 観 衆 20,309人
気温 / 湿度 12.3℃/20% 天候 / 風 晴/中風 ピッチ状態 全面良/ 乾燥
コミッショナー 千田 進 主 審 岡田 正義 副 審 柳沢 和也・上荒 敬司
第4の審判 砂川 恵一 記 録 山下 芳紀 HOME/AWAY AWAY

得点ボード
清水エスパルス
2v
1 前 半 1
0 後 半 0
1 延長前半 0
  延長後半  
1 ジュビロ磐田
  成 績  
11 シュート 9
11 ゴールキック 11
5 コーナーキック 7
23 直接FK 14
3 間接FK 4
3 オフサイド 2
0 PK 0

試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
29分[警告] 山西 尊裕
34分[得点] 服部 年宏
アレックス 35分[退場]
澤登 正朗 37分[得点]
38分[警告] 福西 崇史
56分[警告] 服部 年宏
安永 聡太郎(out) → ファビーニョ(in) 68分[交代]
69分[交代] 高原 直泰(in) ← 福西 崇史(out)
西澤 淳二(out) → 大榎 克己(in) 86分[交代]
久保山 由清(out) → 長谷川 健太(in) 96分[交代]
98分[交代] 西 紀寛(in) ← 奥 大介(out)
ファビーニョ 99分[得点]

メンバー表

累積警告

ポジション

番号

選手名
  GK 1 真田 雅則
  DF 25 市川 大祐
  DF 2 斉藤 俊秀
  DF 22 西澤 淳二
  DF 4 戸田 和幸
  MF 7 伊東 輝悦
  MF 5 サントス
  MF 10 澤登 正朗
  MF 8 アレックス
  FW 15 久保山 由清
  FW 21 安永 聡太郎
スタメン

選手名

番号

ポジション

累積警告
尾崎 勇史 1 GK  
安藤 正裕 34 DF  
鈴木 秀人 2 DF  
前田 浩二 17 DF  
山西 尊裕 14 DF  
藤田 俊哉 10 MF  
三浦 文丈 35 MF  
服部 年宏 6 MF  
奥 大介 8 MF  
福西 崇史 23 FW  
中山 雅史 9 FW  
  GK 20 羽田 敬介
  DF 6 大榎 克己
  DF 18 興津 大三
  FW 9 長谷川 健太
  FW 12 ファビーニョ
控え選手
大神 友明 12 GK  
喜多 靖 25 DF  
古賀 琢磨 3 DF  
西 紀寛 26 MF  
高原 直泰 19 FW  
ペリマン 監 督 桑原 隆
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中継リポート
試合前の状況
昼間の暖かさとうって変わって、夕方から急速に冷え込んできた日本平スタジアム。スタンドのほうは、観客の出足も良く、超満員間違いなし。8割以上は、オレンジ色のサポーターに占められているが、ジュビロ・サポーターもアウェー側ゴール裏の2階席に陣取り、熱い声援を送っている。ピッチ状態は良好で、風はやや強めだがプレーに影響するほどではなく、今日も決戦の舞台は完璧に整っている。
みどころ
第1戦で後半途中からFWに入った福西が、今日は同じポジションで先発。代わりに高原がサブに入った。その他は、先週と同じ布陣で臨むジュビロ。第1戦に勝利したとはいえ、今日90分で決着がつけば、それに勝ったほうが優勝となるため、大きなアドバンテージとは言えない。やはり今日のアウェー戦が、天下分け目の一大決戦となる。エスパルスのほうは、先週風邪で欠場した戸田が復帰し、大榎に代わってリベロを務める模様。手慣れたDFの組み合わせだけに守備力アップが予想されるため、第1戦以上に先取点の重みが大きくなるはずだ。ジュビロDFラインの頑張りとともに、絶好調の中山隊長の一発に期待したい。
15分まで
試合前から風がかなり強くなり、選手たちのプレーにも影響を及ぼしそう。19:30、超満員の大歓声の中、両チームの選手たちが気合い充分の表情で入場。19:33、キックオフ。1分/エスパルスが左サイドからFK→ジュビロDFが気合いのクリア。先週と違って、エスパルスは立ち上がりから左サイドにどんどんボールを集めてくる。3分/右サイドから藤田がセンタリング→中山が中央で胸トラップするがシュートはできず。4分/エスパルス右FK→ニアで斉藤がヘッド→ボールはゴール右。序盤は鋭い出足のエスパルスが押し気味。8分/中盤でのドリブルからアレックスがミドルシュート→ボールはボール右を襲ったが尾崎が好セーブ。12分/沢登がミドルシュート→尾崎がわずかに触ってバーの上。前半風上に立ったエスパルスは、遠めからどんどんシュートを打ってくる。
33分まで
危険な立ち上がりの15分を過ぎ、試合展開も徐々に落ち着いてきた。ジュビロは守備の組織を整え、冷静に相手の攻撃に対処し始めている。20分/アレックスの中央へ切り込むドリブルから安永がミドルシュート→当たりが弱く尾崎セーブ。23分/ゴール正面40mのFK→藤田が柔らかいボールを福西の頭に送るが、オフサイドの判定。26分/奥のパスカットから、藤田がペナルティエリア右の角から左足でカーブをかけたシュート→ゴール左へ外れる。33分/中山がGK真田へのバックパスに詰めて、ボールをカット→浮き上がったボールをヘッドするが惜しくもゴールならず。
【得点】
35分/中山が素晴らしい粘りで相手DFからボールを奪い中央の福西へ→福西が後ろへ戻し、上がってきた服部が左足一閃。鮮やかなミドルシュートをゴール右に突き刺す。
退場
36分/三浦がペナルティエリア前でアレックスにファウル。それに怒ったアレックスが三浦に暴力をふるい退場。
【失点】
37分/その後のFK(ペナルティエリア前左)で沢登が素晴らしいシュートをジュビロ・ゴール右隅に突き刺す。
45分まで
41分/同点ゴールと同じような位置(やや遠め)から沢登がFK→今度は味方に合わせたが、ジュビロDFがクリア。ロスタイム/沢登が右35mからFK→尾崎ががっちりキャッチ。アレックス退場の後の沢登のゴールで逆に勢いづいたエスパルスに押される場面も目立ったが、前半は1-1のまま終了。
61分まで
ジュビロのキックオフで後半がスタート。1人多いジュビロは、思い切ってラインを上げ、攻勢をかける。2分/藤田の右CKのこぼれ球を奥がボレーシュート→いい当たりだが、DFに当たる。6分/藤田のスルーパスから中山が飛び出すが、DFにクリアされる。その後のCKでも、波状攻撃を見せるジュビロ。7分/カウンターからピンチとなり、左の伊東からクロス→山西が身体を張ってクリア。その後、エスパルスも必死の反撃で1人多い相手に対してチャンスを作る。フィールドがややワイドになって行ったり来たりの展開。後半16分/中山の頭での折り返しを福西が左足でシュート→GKが弾いたボールを中山が押し込むが、なぜかオフサイドでノーゴール。残念!
ハーフタイムのコメント/桑原監督
11人対11人のつもりで戦え。右サイドを基点に攻撃を。ディフェンスラインはプッシュアップを忘れずに。
ハーフタイムのコメント/ペリマン監督
セカンドステージのジュビロ戦も10人で戦って勝った。今回もけっしてネガティブにならず、前に向かっていくこと。一体になってこの4年間でやってきたことを、ここで出そう。
80分まで
【交代】エスパルス23分/安永→ファビーニョ、ジュビロ25分/福西→高原。27分/左サイドをファビーニョに抜かれ、ニアの久保山に合わせられる→シュートはジュビロゴールの左ポストに当たる。ジュビロサポーターも一瞬息をのむ決定的な場面。34分/ゴール前の連続攻撃から安藤がミドルシュート→DFに当たったボールがペナルティエリア内の三浦に渡るが、シュートは阻止される。ジュビロが少しずつ落ち着きを取り戻し、ボールをキープする場面が増えてきた。
90分まで
38分/相手FKのクリアからカウンターで服部→藤田→高原でゴール前ヘディングシュート→当たりが弱くGKに止められる。【交代】エスパルス41分/西澤→大榎。大榎は中盤に入り、エスパルスが勝負をかけてきた。42分/右サイド、オーバーラップした安藤からクロス→中山が飛び込むがわずか10cm頭が届かず。44分/ジュビロ左タッチライン際からFK→いいボールが入ったがGKに弾かれる。後半は両者無得点でタイムアップ→2試合連続で延長戦へ突入。延長の30分で得点なく引き分けならジュビロが優勝。エスパルスのVゴールが決まれば、PK戦へ。もちろんジュビロのVゴールなら文句なくジュビロの優勝。
98分まで
ジュビロが円陣を組んで気合いを入れた後、21:26延長戦がキックオフ。0分/右スローインから三浦が上がってダイレクトシュート→GKがキャッチ。4分/エスパルスが逆襲で左からのクロスのこぼれを市川がシュート→大きくバーの上。6分/エスパルスが右から細かくつないで市川が折り返し、ファビーニョがシュート→大きく外れる。【交代】その直後に久保山→長谷川。8分/ジュビロ奥→西。
【Vゴール】
9分/ジュビロDFのすき間が一瞬空いたところにスルーパスを通され、ファビーニョがVゴール。チャンピオンシップの行方はついにPK戦へ。
PK戦
先行はジュビロ。1本目:服部が冷静にゴール左上に決める。沢登、GK尾崎の逆をついてゴール左に転がす。2本目:藤田、冷静にゴール右。サントス、やや弱気なキックを尾崎が見事にストップ! 3本目:高原、思い切ってゴール左に蹴り込む。伊東、ゴール右にしっかりとコントロール。4本目:鈴木、冷静にゴール左上にしっかりと蹴り込む。ファビーニョ、バーの上に外してジュビロの勝利が決定!
優勝決定!!
殊勲の尾崎にイレブンが駆け寄り歓喜の和ができる。これでジュビロの2年ぶり2度目のJリーグ制覇が決定。歓喜のキャプテン中山と藤田ががっちりと抱き合う。
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試合後のコメント
桑原監督 
厳しい試合だった。内容はエスパルスのほうがよかったかもしれないが、負ける気はしなかった。セカンドステージの当初は代表組が戻ったばかりだったり、怪我人が多くていい結果が出せなかったが、この勝利は選手・スタッフたちの「自分たちはアジアNO.1だ」という意地と誇りが大きかった。今日勝って、初めてアジアNO.1といえると思っていた。
ぺリマン監督 
我々にとっては悲劇だ。全ての面で上回っていたがPKの成功だけでは少なかった。11人で戦っていたら勝てた試合だったと思う。アレックスは過ちを犯したが、ここから学び取ることができればいい選手になれるだろう。今まで「我々に値する結果が必ずついてくる」と言いつづけてきたが、今日はそうならなかった。しかし、この経験で選手はさらに成長するはずだ。
中山選手 
とにかくタイトルが取れてよかった。今日の試合は負けたし、相手が10人になっても気迫に押された。年間を通じて成績を残したのはエスパルスだったと思うが、僕らもそれだけの力を発揮していかなくてはいけないと思う。この反省を、天皇杯に生かしていきたい。
藤田選手 
アジアスーパーカップもこの試合も、2戦目は負けても優勝が決まったので複雑な心境。90分で決めて勝ちたかった。ジュビロはチャンピオンシップが3回目なので、場慣れしていた部分もあって、エスパルスへの対処はそれなりにできたが、自分たちの攻撃ができなかったのが残念だ。
【御礼】 
おかげさまで、ジュビロ磐田は1999サントリーチャンピオンシップに優勝し、悲願の日本一のタイトルを手にすることができました。3月のJ1リーグファーストステージ開幕以来、いいときも悪いときも、常に応援しつづけてくださったサポーターの皆様に、深く深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
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