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2024年6月1日 vs サンフレッチェ広島

14:00 Eピース

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

この素晴らしいスタジアムで、素晴らしい両サポーターのもとで試合ができたことに対して喜びを感じています。1,300人を超える磐田のサポーターが来て、本当に最後まで相手のサポーターに負けない頼もしい声援を送っていただいたのですが、勝点、そして得点を奪うことができなくて本当に申し訳なく思っています。

試合は、この1週間で準備してきたことを、選手は本当にピッチで出してくれたと思っています。失点のところは、広島のストロングの部分を出させてしまった、その一言に尽きるかなと。そこは警戒もして、準備もしてきましたが、まだまだ足りない部分があるということを痛感させられたゲームになりました。ただ最初に言いましたが、選手は本当に準備してきたものを、すべて出し切ってくれたと思っています。勝点、そして得点を奪えなかったですが、次に繋がるゲームができたと思っています。

──ペイショット選手のところで、なかなか相手の3センターバックに対して強みを出せなかった印象です

僕はそういうふうにはとらえていなくて、ペイショットはよく1人でターゲットになって戦ってくれたと思っています。前半は、かなりあそこを起点にしてボールを動かせたと思いますので、僕はすごくよくやってくれたと。ただ、もちろん後半は相手も修正してきて、かなり厳しくプレーしてきました。そこでもしっかりペイショットが戦ってくれたと思っています。

──リカルド グラッサ選手の途中交代は何かトラブルがあったのでしょうか?

2日ほど前に少し体調を崩しまして、コンディション的に少し不安があった中での出場でした。やれるというところでメディカルチームとも話をしてスタメンで使いました。ただ、後半少し落ちてきたかなというところで交代しました。

──広島に対抗できた部分はたくさんあったと思います。その上で、シュートを打つタイミングの判断など、指標のようなところで見えたものはありますか?

アタッキングサードまで行ったときに、やはりそこからどれだけ速くシュートまで持っていけるか、それはシュートを打つために早くそのシーンを作り出すということもありますし、シュートを打つ本人の判断を速くして、もっと早いタイミング、もしかすると何コンマの世界かもしれません。そういうところがまだ我々には足りないなと。J1を戦って、我々が失点しているところも、そういうところで相手に上回られているというのは実感しています。そこは、明日練習して明後日できるようになるということではないと思うので、ここは地道ですが、日常のトレーニングで何とかその差を埋めていきたいなと思います。

──次に繋がるゲームというところで、具体的にどの部分を評価していますか?

まずは局面でしっかり個人個人が戦ってくれたと思っています。それは戦術云々の話よりも、ベースの部分ではあると思いますが、広島の強度に対してみんな怯まず逃げずにやってくれたというのは、次に繋がるところかなと思っています。あとは、ミドルサードまでは何とかボールを動かすことができたかなと。ただ、その先というのがまだまだ課題です。

森岡 陸

森岡 陸

選手

──怪我空け、間もなく復帰となりました

3,4日練習に入ったところで今日のメンバーに選んでもらいました。今年のシーズンが始まったときや昨年の自分では考えられないことで、監督も信頼して使ってくれていて、この期待に応えないといけないと思いますし、怪我無くやっていきたいと思います。

──ビハインドの展開でしたが、どんなプレーを心掛けていましたか?

広島が球際に強く来ていたので、まずはそこで負けないようにすることと、ルーズボールをマイボールにすることは何回かできたと思います。あとは、セットプレーでは自分が決め切りたかったですが、まだまだそこが課題かなと思いました。

──勝点は0でしたが、広島相手にチームとして自信になる部分もあったのでは?

広島の球際の強さがストロングだという話をしていた中で、デュエルのところでは戦えていたと思いますし、ヨコさん(横内監督)もそう言っていたので、そこはプラスにとらえて良いのかなと思います。あとは攻撃の質のところで相手のプレスに対して、どうやってかいくぐっていくか、ということを立ち位置と配置を考えながらやっていけたらなと思います。

鈴木 海音

鈴木 海音

選手

──代表の遠征前の最後の試合でしたが、悔しい形となりました

チームとして悪くない流れでしたが、失点してしまいました。その後、決して慌ててはいなかったですが、ロングボールが多くなってしまいセカンドボールを拾われるというところが多かったと思います。すぐ蹴ってしまうのはもったいないですし、もっとラインを押し上げて自分たちがセカンドボールを拾うことを徹底してやらないと、今日みたいに簡単に拾われてカウンターを食らって攻撃されるという形になってしまいます。そうなると、自分たちもずるずる下がってしまって、という場面が多く、それは少し前までの試合でもあったことなので、もっとコミュニケーションを取っていかないといけないと思いました。

──ラインが下がってしまった原因はどこにあると感じていますか?

ロングボールを蹴ったときに、相手よりもっと早くディフェンスラインを上げないといけないと思います。相手のセンターバックの選手が前に跳ね返したときに、相手のフォワードの選手に強くいけなかったところは、自分たちのラインを上げるのが少し遅かったのかなと思います。もちろん背後を取られるのが一番良くないですが、あそこに起点を作らせてしまう回数が多かったので、そこをもっとタイトに行けるように意識してやっていかないといけません。

──相手選手のプレッシングの圧は感じましたか?

感じましたけど、サイドバックが結構空いているなと感じていたので、ニシ(西久保)と(松原)后君のところで起点を作ることができれば時間ができると思っていました。ただ、それでも少しビビッてしまってロングボールが多くなってしまったなというところで、もっと早くポジションを取る必要がありました。相手のウイングバックが出るか出られないか、相手の選手が迷っていたように見えたので、自分としてはそこに付けてほしかったシーンもありました。チームとしてもっとコミュニケーションを取って、落とし方などの意思統一をしなければ、ロングボールを蹴ってセカンドボールを拾われてラインを押し上げられて、というふうになってしまいます。チームとして良い形も作れましたが、もっと後ろからも繋げたという反省点も多いです。

──代表は最後のアピールの場になると思います。どうアピールしていきたいですか?

ジュビロで試合に出ていることが評価されていると思います。ただ、ここでもまだそれほど結果を残せていないですし、代表でも自分の立場というのはアジアカップ含めて変えていかないといけません。ひっくり返さなければいけない立場だと思うので、思いっきりチャレンジしていきたいなと思います。

中村 駿

中村 駿

選手

──ビハインドの展開で久々の出場となりました

点を取らなくてはいけなかったので、そこだけでした。ボールに関われたらチャンスは作れると思っていたので、とにかく得点をという思いでした。

──ベンチで試合を見ていて感じたチームとしての手応えはありましたか?

うちの良さもしっかり出ていましたし、局面では戦えている部分もありましたが、2失点目のクリアのところなどは、やはり少し相手には無くてうちにはある部分なのかなと思いました。

──今後に向けて、収穫と課題を上げるといかがですか?

広島に対して局面のところで1対1で上回れる部分もたくさんあったと思います。そこは自分たちの強みとして繋げていくことが必要です。ただ、その局面に対して、1個良いプレーしたけどその次が、というのが少し多いのかなと思います。その局面で戦うことは当たり前ですが、もう一つその次を見てプレーすることができれば、一人ひとりの選手に余裕が生まれてくると思うので、そこは声で助けるのか、アクションして助けるのかというところは、もっとやっていかないといけないのかなと感じています。

──判断スピードなども含めて、どう高めていきたいですか?

今日ピッチに立った選手は相手のレベルを感じることができたと思います。これをベースにして練習でもやっていくことが大切だと思うので、そこは今日来られなかった選手に対しても、練習の場で責任を持って伝えていくべきだなと。大久保での練習がすべてだと僕は思うので、1日1日大切にという言い方が良いか分からないですが、もっと自分たちに目を向けてやっていくべきだと思っています。

西久保 駿介

西久保 駿介

選手

──東京V戦以来のスタメン出場となりましたが、どんなミッションで臨んでいましたか?

対広島という中で、1対1、マンツーマンで来る中で、負けないということは一つありました。

──立ち上がりからよく戦えていたと思います。準備していたことが活かされましたか?

そうですね。ここ1週間の練習を通して、1対1や個人としては寄せのところは意識していましたし、試合の入りも気を付けていました。

──2点ビハインドの中で、どう盛り返していこうと考えていましたか?

前半は失点したくなかったのですが、失点してしまいました。ただ、戦い方は変えずにやろうと。ペイショットをターゲットにそこから追い上げて、前半1点取ろうという感じだったのですが、後半に2点目を取られてしまって。そこはDFとしてあってはならないことだったと思います。

──相手のセンターバックは強度がありましたが、西久保選手も入っていってペイショット選手とともにターゲットになるというプランはありましたか?

自分が高い位置を取るというよりは、ウイングバックを釣り出してそのスペースを空けるということをチームとして考えていました。ペイショットが勝てるときと勝てないときがあって、そこで自分がターゲットになるということも考えましたが、それよりもウイングバックにプレッシャーをかけさせるという意味では、少し低い位置を取ろうと。そこから走力を使って上がれるので、そこは意識していました。

──形としてはクロスのシチュエーションも何本かありました

そうですね。そこは個人のクロスの精度が良くなかったと思います。1本1本大事にしていかないといけないですし、今後の課題かなと思います。

──広島に対して守備面で注意していたことは?

相手はセンターバックとサイドバックの間に走って来るというところで、サイドバックの自分と(鈴木)海音君でコミュニケーションを取りながら受け渡すことは大事にしていました。相手はクロスも強みなので、そこは自分はサイドの選手として一歩でも多く寄せる、ということも意識していました。

──相手のクロスを上げさせないという1対1の守備は手応えを得たのでは?

そうですね。今日は良い入りができました。そこはポジティブにとらえて、次回もそれを繋げていきたいなと思います。

サンフレッチェ広島 ミヒャエル スキッベ監督

──試合の総括

今日は相手がコンパクトに組んできたので、非常に難しい試合になりました。前半、なかなかチャンスらしいチャンスを作ることができませんでした。ただ、前半のうちに素晴らしいゴールが生まれ、そのゴールは自分たちにとって本当に良いものになりました。後半スペースを作れるようになって、そこからたくさんシュートを打つチャンスを作れるようになりました。そういったことから、今日のゲーム自体は勝利に値すると思いますし、自分たちのパフォーマンスも素晴らしかったと思います。ホームでのここ2試合、10分15分というところで2-0にされていた中で、今日0で抑えた守備陣、それから後半の攻撃を作り出した攻撃陣、どちらも良かったと思います。