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2023年10月7日 vs 清水エスパルス

14:00 アイスタ

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

この重要な一戦に向けて、本当にたくさんのサポーターが駆け付けてくださいました。駆け付けられないサポーターも、色々な方法で我々を後押ししてくださっていたと思います。そうしたサポーターに勝ちを届けることができなくて、本当に申し訳なく思っています。

試合に関しては、我々が想定した中でしっかりプレーできたかなとは思っています。ただ不運なところで失点してしまい、苦しい状況にはなりましたけど、続けて準備してきたことを選手はピッチでプレーして表現してくれたと思っています。後半もう一つギアを上げて点を取りに行こうというところで、選手は最後までゴールに向かって得点を奪いに行くために走り切ってくれたと思っています。ただ、得点を奪えずそのままゲームセットということで敗戦になりましたが、僕は選手には本当に感謝しています。勝てなかった敗因は全て僕にあると思っています。

──失点の場面について不運な形でした。警戒していた乾選手を結果的にフリーにしてしまったと思うのですが、あの場面はどう振り返りますか?

色々な要素があると思います。あそこはゴールキックからだったと思うのですが、我々がもう一つボールをなかなか動かすことができず、判断をして長いボールを入れました。長いボールを入れたときにどれだけディフェンスラインを押し上げられたかどうかというところ、本当に細かいところですが、そういう部分が勝敗を分けたなと思っています。

──前節欠場した松原選手が今日は先発しましたが、起用の意図と評価を教えてください

(松原)后に関しては、岡山戦で少し膝を負傷しました。色々検査等もして、メディカルチームとも話をして1週間空きましたが、今週はフルにトレーニングに参加できるところまで回復しました。もちろん練習でゲーム形式もやりましたが、怪我する前のパフォーマンスを見せてくれていたので僕はいけると判断して今日起用しました。(パフォーマンスについては)普段通りだったと思います。多少クロスの本数などが少なかったかもしれませんが、本人の普段通りのパフォーマンスだったかなと思っています。

──1週空いて徳島戦がありますが、どう切り替えて残り4試合に臨んでいきたいですか?

終わった時点で、次の対戦チームに切り替えようということは選手にも伝えましたし、今日敗戦しましたが、この一戦で全て終わりではないです。十分我々にもチャンスがありますし、自分たちの手で手繰り寄せるチャンスがあるので、そこに向けてしっかりまた準備していきたい、そういうことを選手にも伝えましたし、そうしていきたいと思っています。

──後半にギアを上げたかったとおっしゃっていましたが、上がりきらなかった部分もあったと思います。その要因はどのあたりに感じていますか?

相手は少し形も変えてきたりもして、もう少しサイドで優位に立ちたかったと。優位になれなかったとしても、今度は中を上手く使っていけるかなと見ていました。ただ、我々が見ていたよりも上手くボールが動かなかったかなというのが正直な感想です。あそこでパワーを持って、もう少しボックスの中に入れたかなというところはありました。終盤少し押し込んで相手も下がったところでゴールの近くには行けましたが、最後は相手も身体を張って止められたなという印象です。

──相手は選手交代でサイドを固くしてきた中で、残り10分で遠藤選手を投入しました。どんな言葉をかけたのですか?

我々はサイドでもう少し優位性を保ちたかったのですが、相手はそこにフレッシュな選手を入れてきた中で、逆に今度は中が手薄になってくると。なので、ヤット(遠藤保仁)にはとにかく中でボールを受けてくれと。攻撃の最初のスタートはお前から始めてくれ、という話をヤットにはしました。

──今日で静岡三国決戦が最後ということになりましたが、戦いを振り返って

このJ2リーグの中で3チームが競い合ってやれたということは、サッカーどころの静岡というところで非常に注目度も上がって、我々としても凄くモチベーションが上がりました。ただ、この対戦をもう一つ上の舞台でぜひこの静岡三国決戦というものをやれたらいいなと僕自身は思いました。

松原 后

松原 后

選手

──自身のプレーを振り返って

ふがいないプレーで、チームを助けることができなくて、自分に対して腹立たしい気持ちしかないです。

──前節は欠場しましたが、怪我の状態は?

先週は1週間ずっと治療に専念してきました。まだコンディションが本調子までは戻っていませんが、もう一段階状態を上げてチームに貢献できればと思います。

──残りの試合に向けて

まだまだ自動昇格を諦められないですし、ここで踏ん張って、まずは自分自身がチームの力になれるように戦っていきたいです。ここまでのシーズン、自分がチームに貢献してきたという手応えはありますし、それをもう一度取り戻して、自分がチームを勝たせるという気持ちで、残り4試合全部勝つつもりでやっていきたいです。

伊藤 槙人

伊藤 槙人

選手

──まずは率直にこの90分の戦いを振り返って

この試合は結果が全てだと思って戦っていたので、本当に厳しい試合でした。

──相手のキーマンの一人でもあるサンタナ選手とのマッチアップが前半から続きました。しっかりと封じていた印象ですが、そこへの評価はいかがですか?

本当に相手のキープレーヤーですし、得点源だと思って対応していました。ただ、結果的に失点してしまい、0-1で敗れてしまったので本当に悔しいです。

──相手の攻撃陣を抑えるためにチームとして重視していたことは?

やはりサンタナ選手やカルリーニョス選手、乾選手という前線の選手たちからほとんどのゴールが生まれていると思うので、そこは絶対に抑えようということは常に話していました。

──失点は不運な形でしたが、チームとして守備面での手応えもあるのでは?

全員が動いてくれましたし、失点しないために前線からプレスもしてくれていました。チーム一丸となって戦ったのですが、どうしても敗戦という結果に目がいってしまいます。

──前節の長崎戦も含めて、上背のある相手FWとのマッチアップが続く中で、頼もしい守備でチームを牽引している印象です

僕の長所でもあると思うので球際は絶対に負けたくないですが、その中で今日はやられてしまったので本当に悔しい試合でした。

──この悔しさを残り4試合、どうぶつけていきますか?

あと4試合全勝して、少しでも僕たちの昇格に繋げるために、とにかく目の前の1試合1試合を大事にしていきたいです。

山田 大記

山田 大記

選手

──前半、失点した後の戦い方で意識していたことは?

まずは追加点を取られないことが重要だと思っていました。そこで無理にリズムを作りにいくよりはリスクを下げて、90分の戦いというところを意識していました。後は判断が悪くて前にボールが進まない場面があったので、もう少し前の選択、勇気をもって真ん中にボールを入れていくように、コミュニケーションを取ったところはあります。

──後半、相手が守りを固めてくる前に得点を奪いたかったのでは?

それはありますね。後半頭はチャンスもありましたし、相手の守り方がある程度前半で分かったので、後半は狙いどころをみんなで整理して入って、そこを使いながら決定機も作れたりもしたので、そこで仕留められたら良かったと思います。相手が(最終ラインを)3枚にした後は、より一層相手を引き出すというか、ゴール前の駆け引きが必要になった中で、なかなか相手のゴール前の嫌なところに走り込む選手が出なかったというのは、チームとして反省点かなと思います。

──ダービーという独特な雰囲気が、内容や結果に影響したことはあったのでしょうか?

試合を終えた直後、何が勝敗を決したのかと考えたときに、サッカーをここまで続けてきても、未だにその答えが分からないなと思いました。ただ、もちろん自分たちに足りなかったものはたくさんあるので、自分たちはそこに目を向けて改善していくしかないと思います。勝った清水さんからしてもパーフェクトゲームではなかったと思うので、その中で何が自分たちに足りなかったのか、自分たちに目を向けるしかないと思いつつも、ダービーの独特な雰囲気が勝敗を決した要因なのか、そこは僕自身も理解できていない部分でもあります。

──清水に順位を逆転されましたが、1試合でまた逆転できる勝点差です

自動昇格に関しては他力になってしまいましたけど、プレッシャーをかけ続けることはできますし、最後まで何が起こるか分からないのがサッカーであり、昇格争いです。毎年何かしらのドラマがあると思っていますが、自分たちがそのドラマ、ストーリーを作るためにすべきことは4連勝だと思うので、それができた先に自動昇格、あるいはプレーオフでの昇格があると思っています。自分たちがすべきことを、1試合1試合やっていきたいと思います。

──次の試合まで約2週間空きます

今はすぐに次の試合をやりたい、この悔しさをすぐにぶつけたいという気持ちです。みんなどちらかといえば燃えているような状態だと思いますが、負けたという事実と修正すべき点があるという事実はあるので、有意義に時間を使っていきたいと思います。

後藤 啓介

後藤 啓介

選手

──率直に今日の試合を振り返って

めちゃくちゃ悔しいですが、この試合で昇格が決まるわけでもないですし、まだ何も終わっていないし決まっていないので、自分たちは残り4試合、昇格するために前を向いてやっていくだけだと思っています。自分たちがやっていたサッカーはポジティブなサッカーだと思いますし、後は点を取るだけです。ブロックを敷かれた相手に対してどう点を取るのかということは今後の課題です。

──途中から出場した中でアグレッシブな姿勢を示し、チャンスも作りました

自分がピッチに立ったときは負けている状況だったので、とにかくがむしゃらにボールを追いかけようと。チャンスがあった中で決められなかったことは実力不足ですが、そうしたチャンスを作れているということは凄くポジティブなことかなと思います。

──遠藤選手がピッチに入ってからセットプレーが続きましたが、どのようなことを考えていましたか?

来るなというか、取れるかなと思っていましたが、やはり清水のディフェンダーは堅かったですし、そこをこじ開ける力が無かったのは自分の弱いところだと思います。

──ゴールまであと少しというところまで迫りました

あと少しが勝敗を分けると思うので、残り4試合、そのあと少しを埋めていけたらなと思います。

清水エスパルス 秋葉 忠宏監督

──試合の総括

ダービーの素晴らしさ、怖さ、このエキサイティングなスタジアムの雰囲気含めて、日本一のダービーを勝利で終わることができて最高だなと思っています。そこには、当たり前ですけど清水エスパルスを愛するサポーター、ファミリーがこれだけ集まってくれましたし、あの大歓声、我々とともに戦ってくれる、だからこそ我々のサポーターに向かって攻めたシュートが相手に当たってゴールにねじ込まれるという素晴らしいゴールでした。後半は最後の最後まであの声援を背中に身体を張り続ける。何度も何度も際どいシーンや、押し込まれるシーンもありましたが、全員で誰が出ても最後の最後まで走って身体を張り続ける。まさに日本一のダービーのゲームだったなと思いました。その中でしっかりと結果を出して見せた選手たち、このヒリついた緊迫感のあるゲームをしっかり自分たちでものにする、そのしたたかさ、我慢強さ、勝負強さみたいなものを含めて、本当にタフで頼もしい選手たちだなと思っています。だからこそ、あと4つ、まだ我々は何も勝ち取っていませんから、このダービーの1勝の重みをより大きなものにするためにも、(乾)貴士が言ってましたけど、ここから一切譲るつもりはありませんから、2位以上をキープして必ず昇格するんだということ。幸いにもここから2週間空きますので、ここの過ごし方が凄く大事になると思いますので、全員でまたしっかりとした時間を過ごして、全員で駆け抜けて、最後の最後、みんなで笑えるようにやっていきたいと思います。