試合速報

  • 1 終了 0
  • 長崎

2023年10月1日 vs V・ファーレン長崎

14:00 ヤマハ

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

ここ数試合、勝点3を取れずにという結果が続いていました。それでも今日もこんなにたくさん、サポーターが駆けつけて我々の背中を押してくれました。それに押されて選手も本当に最後までよく戦ってくれて、勝利をもぎ取って、サポーターと共に喜べたことを非常に嬉しく思います。

試合に関しては、前半は想定内の良い入りがしっかりできたかなと思っています。攻撃も守備も、意図することが多く出ていたかなと。相手のストロングだったりウィークだったりの分析をしてきて、多少分析とは違う形だったのですが、選手は本当に上手く対応してくれたなと思っています。長崎がやりたいことは分かっていたので、そこを上手く抑えながら得点できたと思います。2点目を取りにいきましたが、なかなか奪えませんでした。惜しいシーンはありましたが、そこで崩れることなく、一瞬の隙を与えると個で剥がせる得点できる選手が長崎にはいるので、そこの隙を与えず最後まで集中してやり切ってくれたなと思っています。もちろんもう1点2点欲しかったですが、何より0で抑えたところは我々にとって次に向けての良い自信になったと感じています。

──縦パスが効果的に入っていた印象です

我々の生命線でもある縦パスというところは、どういう相手に対しても打ち込んでいきたいと言いますか、それがバイタルエリア、相手のディフェンスの前だったり背後だったり、そこは相手のポジションを見ながら選手がそれぞれ局面で判断してくれていると思います。トレーニングからそういうところは本当にしつこくやっているので、今日は効果的にそれを選手がやってくれたかなと。ただ、それを得点に結び付けなきゃいけないシーンもあったと思うので、そこはまた課題と言うか反省です。そこの精度がもっと上がっていくれば、もう少し楽なゲーム展開にはできたかなと思っています。

──小川選手の起用の意図を

(小川)大貴に関しては右も左もクオリティ変わらずにやれる選手ですし、これまでもスタートでリーグ戦出た試合もありますし、カップ戦でもスタートで出ていました。ただなかなかそのチャンス、機会は少なかったですが、いつ呼ばれても良い準備を彼はずっと続けてくれていましたので、彼が出るというところで我々にとってマイナスな部分は一つも無かったです。

──試合を通して良い部分がたくさんあったと思うのですが、一番評価しているところは?

今日だけではなく、敗戦はしましたが前節の岡山戦も良い縦パスから何人も絡んでいくというシーンがあったので、ここは今日のゲームでも無くしちゃいけないと思っていました。それは選手たちも意識してやってくれていたので、そこは凄く評価しています。ただ、2点目が取れなくて、取れないとゲーム的には難しくなってきます。相手の時間ももちろん来ますが、そこで粘り強く戦えて、失点を0で終えることができたというところも凄く評価しています。

──その上で、伊藤選手が相手のキーマンでもあるフアンマ選手とマッチアップする場面が多かったと思います

(伊藤)槙人はもちろん、それからリカルドに対しては、もう絶対に、一瞬の隙も与えるなということを、今週ずっと言い続けてきましたので、本当に良くやってくれたなと思っています。ただ、彼らだけではなくてその後のこぼれ球だったりというのをサイドバックだったりボランチだったり、サイドハーフだったり、そういう選手も含めてチームで上手く連動できたなと思っています。

──終盤森岡選手を投入し5バックになりましたが、そこでの狙いと森岡選手に伝えたことは?

長崎を分析した上でパワープレーもあるという、その想定はしていました。ああいう形で最後プレーすることも選手に伝えていましたし、トレーニングでも準備をしてきました。(森岡)陸に関しては、高さと強さがある2トップがいたので、とにかく3人で2人を必ず抑えろと。それで1人余ったとしてもしっかりそこはカバーしろと。この相手の2枚を必ず抑えるということを言って送り出しました。

──他会場の結果を見ても激しい昇格争いが起きていますが、この状況をどう見ていますか?

試合を終えて、他の結果は分からなかったのですが、皆さんからそうやって情報をいただけるので、意識しないというのは嘘になります。ただ僕はずっと言っているように、もう次の試合に向けて今日から準備しようという話を選手にもしました。毎回同じことで申し訳ないですが、本当に次の試合しか考えていません。

──目指す理想のサッカーに向けて色々積み重ねてここまで来たと思います。残り5試合の時点で、どの段階まで来ていると思いますか?

凄く難しい質問なのですが、我々はまだまだ道半ばだと思っています。ゴールがどこなのかというのはもちろんあると思いますし、それはクラブにとってのゴールもありますし、このチームのゴールというところももちろんあります。なので、どれを基準にして言っていいか分かりませんが、我々が今シーズン立ち上げてここまで来た中では、まだまだですね。半分くらいじゃないかなと、それくらいまだまだ成長の余地はあると信じていますので、残り5試合になりましたが1試合1試合成長できると僕は確信しています。

──良い状況で次の清水戦を迎えられると思います

選手には、終わった時点で次の準備に向かって行こう、集中してそこに向けてまた良い準備をしていこうと言いました。対戦相手の名前は一切出さなかったのですが、選手自身も次はどこが相手だということを分かっていますし、次の相手は順位とか関係ないと思っています。僕もホームで一度経験しましたが、この試合の重さと言いますか、重要さとかプレッシャーというのは選手も分かっていますので。ただ、我々にとっては次のゲームが清水というだけのことであって重要ですが、その試合に向けてしっかり良い準備をして、ファイトしたいなと思っています。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──チーム全体に鬼気迫るものがあったのでは?

そうですね。やはり連敗というのは昇格や優勝を狙う上では避けなければいけないので、敗戦の後の試合ということでみんな気合も入っていましたし、細かい修正も含めて一週間良い準備ができたと思います。

──久しぶりのスタメン出場で勝利に貢献しました

ここまでなかなかスタメンを含めて試合に絡むことがなかったのですが、そんな中でもいつ出番が来ても良いように準備はしていましたし、その準備が今日報われて良かったと思います。緊迫したシーズン終盤ですが、個人的にはあまり気負うことなく、いつも通りとにかくサッカーを楽しもうという気持ちで臨めています。

──追加点が取れそうで取れない試合展開でしたが、粘り強く戦い抜きました

個人としては攻守のバランスを見ながら組み立てていければいいなと思っていました。前半であれば自分たちがボールを持てて、押し込めてチャンスをたくさん作れていました。行こうと思えば自分も縦に行ける局面もありましたけど、全体の流れやポジションの配置を見ながらバランスをとることを意識していましたし、結果的にそれがポゼッション率とかパス成功率に繋がっていると思います。もちろん追加点は欲しかったですし、そこは今シーズンの課題でもあるので、アタッキングサードの質はもっともっと高めていかなければいけないなと思います。

──立ち上がりは少し慎重に入った印象もあります

そうですね。試合の入りというのは常々みんな意識しているとは思いますし、試合の入りが前半45分を左右するといっても過言ではないので、多少慎重に入ったところもあると思います。その中でも相手の長身FWのリスクケアをしながら、自分たちがボールを保持しながら前進していくというところでは、手堅くトライできていたので、そこは決して悪くないのかなと思います。

──次節は清水との大一番です

僕はダービーの大切さを10代の頃から叩き込まれてきた人間なので、絶対に負けられない戦いになると思いますし、泥臭くとも点を取って勝つことだけがすべてかなと思います。ただ清水戦後もまだまだリーグ戦は続きますし、僕たちの目標はあくまで昇格することなので、あまり気負わずに、楽しむことを忘れずにやれたらいいかなと思います。

山田 大記

山田 大記

選手

──素晴らしいシュートでした

本当に良いボールを(鈴木)雄斗がくれて、キーパーが出ているのが見えたので、ふかさないようにということだけ意識して打ちました。

──この試合、山田選手にとって初めて裏に抜ける動きがゴールに繋がりました

初めてどころか唯一の裏抜けです。(笑)そんなに走り勝てるタイプではないので基本的には足元で受けていますけど、あの瞬間は明らかにスペースが空いていて、相手が警戒していないことが分かったので走りました。

──勝利を掴めた最大の要因は?

粘り強くやれたことが一つかなと。まだまだ内容的には上げなければいけないところがありますけど、粘り強くやれたので、そこが勝点3に繋がったと思います。

──前半の進め方を振り返って

相手の守備の仕方によって、ボールは持っているけどなかなか前に進めないというゲーム展開でした。ボールの動かし方なり、判断なり、一つひとつの精度を上げていけばもっとチャンスが増えて、もう少しゲームを支配できたんじゃないかなと思います。

──終盤、長崎のパワープレー対策で意識していたことは?

まずは引きすぎないことです。相手が左サイドの人数を後半増やしてきたので、そういうところでしっかり対応して前進させないことが大事かなと。放り込んできたときは、身体を張るとか、セカンドボールを拾うとか、そういったところをしっかりやるのが大事と思いながら見ていました。

──粘り強く守りながらも、カウンターで押し返すことができていました

そうですね。ただもっと動かして押し返さなければいけないと思います。距離感が悪くなってシンプルにリスクを回避するために蹴ってしまう場面もあったので、もっと早くポジションを取って、もっと良い距離感でできれば、相手を押し返して2点目を狙えたと思います。守り一辺倒にならないというのは今後リードしているときに凄く大事になると思うので、そこは修正していきたいと思います。

──試合後、サポーターが掲げた横断幕のメッセージで感じたことは?

この数年、色々な思いを共にしてきたサポーターですけど、どんなときも前向きに背中を押してくれていると感じています。来週は選手にとっても、サポーターにとっても、クラブにとっても本当に特別な一戦です。いつも以上に熱いダービーになると思いますが、サポーターと一緒に勝利を掴みたいと思います。

ジャーメイン 良

ジャーメイン 良

選手

──最後までファイトして勝点3を手にしました

前節負けてしまって、今日はホームでサポーターの声援というのが一際大きかったですし、後押ししてくれているのを感じていたので、最後の時間帯も本当に背中を押してもらいました。サポーターも含めてチーム一丸で手にすることができた勝利だったと思います。

──試合を通して良かった部分は?

まずは無失点で終えることができたところです。ディフェンスの選手もそうですが、全体で良い守備意識を統一して、ブロックを組むところとプレスをかけに行くところがしっかりチームとして機能していたので、そこが良かったと思います。

──攻撃面についてはいかがですか?

前半も自分のところで惜しいシーンがあって、決めたかったところではありますが、ああいう形をどんどん作っていって、点が取れないときはそれ以外の部分でチームに貢献できるようにと思っています。もちろん点を狙っていますが、頑張っていればいつかこぼれ球がこぼれてくると思うので、とにかくチームの勝利のためにやり続けたいです。

──終盤に何度もサイドを駆け上がるなど、勝利への気持ちが伝わってきました

だいぶ疲れてはいましたが、チームの勝利のために効果的なプレーは何かということは、自分だけではなくて、全員で考えて今日は90分間戦えたかなと思います。

──良い形で次の清水戦に臨めます

もちろん目の前の1戦1戦ですが、やはり次のゲームを考えると今日しっかり勝点3を取るというのが本当に大事でした。次のゲームは今シーズン一番のゲームになります。町田との試合で、そういうゲームを一つ落としているので、次は同じ轍を踏まないようにしっかり準備したいです。

三浦 龍輝

三浦 龍輝

選手

──難しい試合だったと思いますが、試合を振り返って

攻守において難しい時間帯もあったのですが、僕は後ろでしっかりチームを締めながら良い守りができたかなと思います。

──無失点で終えたことについて

岡山戦では、チームとしては悪い試合ではなかった中で負けてしまったという中で、僕自身も後ろで守っている立場で凄く責任を感じていました。今日の試合に臨むに当たって、細かいところというよりも、試合を通して大事な時間帯にチームを締めるところを意識していたことが結果として出て良かったなと思います。

──前半のビッグセーブも含めて、クロスに対しての対応も素晴らしかったと思います。次対戦する清水も高さのある選手が多くいると思うのですが、そこはいかがですか?

今日に関しては良かったと思いますが、守備で相手の決定機をなくすというのは僕だけじゃなくてチーム全体で合わせながらやっていけたら無失点に抑えられると思っています。

──2位に浮上して次節は敵地に乗り込みます

凄く大事な試合ですし気持ちも入りますが、残り5試合の中の1試合として、今まで積み上げてきたものをしっかり冷静に出したいなと思います。

──前線の後藤選手への精度の高いキックなどもありました

(後藤)啓介とは個人的に凄くボールの質に対して話すことが増えたので、そういったところで同じ絵を描ければマイボールになって、啓介も足が速いし、僕のストロングと啓介のストロングを合わせれば上手く繋がるなというのがあります。そういうところが上手くマッチし始めているなという感触はあります。

鹿沼 直生

鹿沼 直生

選手

──完封勝利です

もう1点取れたらなお良かったですけど、0で抑えられたのは自信になる勝利だったと思います。

──今日の試合で一番気を付けていたことは?

相手のFWに力があるので、センターバックが上手く抑えてくれていましたけど、斜めに入ってくるボールとか、ロングボールを抑えた後のセカンドボールを拾うということは意識してやっていました。あそこを起点にさせてしまうと、相手の流れになってしまうと分かっていたので、そこを抑えられるように中盤、センターバックを含めて意識できたことが勝利に繋がったと思います。

──上原選手とも良い関係性でプレーできていたのでは?

そうですね。普段からできるだけコミュニケーションをとってやっていますし、良いバランスでできているのかなと思います。自分たちの時間でボールを繋ぐ場面では、距離感を意識することで、自分たちのリズムを掴めたのではないかと思います。

──自らのテーマとしている「攻守において関わり続ける」ことが、試合を重ねるごとに良くなっているのでは?

横さん(横内監督)に常に言われ続けていることなので、まだまだだと思いますけど、ちょっとずつ良くなってきていると思います。残り少ないですけど、成長してチームの勝利に貢献できるようにやっていきたいと思います。

──リーグ戦は残り5試合です

次の試合が本当に大事になってきますし、静岡ダービーということで絶対に勝たなければいけない試合なので、一週間良い準備をして、必ず勝利を掴みたいです。

V・ファーレン長崎 ファビオ カリーレ監督

──試合の総括

あまり話すことはないです。大敗の後の試合は難しいと思いますが、選手たちは頑張りましたし気持ちを見せてくれたので、それを称えました。