試合速報

  • 1 終了 1
  • 大分

2023年7月1日 vs 大分トリニータ

19:00 ヤマハ

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

相手が今J2で2位のチームで、勝てばかなり近付けるという試合でした。選手もそれは重々承知で本当に気持ちを込めて試合に臨んでくれました。狙いとするところは、凄く選手はピッチで表現してくれたと思っています。ただ、本当に狙ったところでのプレーでミスが出てしまったと。しかもイージーなミスで相手にボールを渡してしまったシーンが、今日のゲームは多過ぎたなと思っています。本来、そこでそのミスがなければ我々がシュートを打てるシーンだったり、相手のゴールに近付けるシーンが多かったと思うのですが、そこの前のミスが非常に多くて相手に少し時間を作らせてしまったなと思っています。その中で、警戒していた可変するチームとの対戦の中で、あそこの背後というところはケアしていましたが、そこを突かれ失点したと。自分たちで苦しい状況を作ってしまったなという感じです。ただ、やっていることはそのまま続けていこうと、やろうとすることは続けていこうとハーフタイムに選手に話しました。とにかくそこのクオリティを上げていこうということで、選手はより集中してそういうプレーを心がけてくれたと思っています。得点も奪って、1-1になってからはかなりゴール前に迫りましたけど、取りきれず引き分けで終わったというところは、まだまだ我々にそこで取り切る力がないのかなと思っています。今日、勝点1は積み上げることができましたし、今後我々にもチャンスがあると思うので、しっかり準備をして次に向かいたいと思います。

──前節から先発10人を入れ替えて臨みました

大分は1週間空いて、我々は中2日で戦うというところで、一番はコンディションのところでの判断で今日のスタメンに決めました。しっかりこのゲームに向けて準備をしてくれましたし、狙いとするところは表現してくれたと思います。ただそこにクオリティがついていかなかったというところは、反省点かなと思っています。

──相手の0トップの布陣についてやりづらさはありましたか?

失点はしましたし、終盤のところでは多少持たれたと思いますが、そんなに崩されたというようなシーンや危険なところに入らせるシーンというのは無かったと思います。最後のところは選手も身体を張ってやってくれていたので、やりづらさというのはそこまでは感じませんでした。

──得点に繋がった部分もそうですが、切り替えの強度が上がっている印象です。選手たちが悔しがる姿も含めて、チームは成長を遂げているのでは?

選手がロッカールームに引き上げてきたときに、本当に悔しい顔をしていました。本当にこのゲームに懸けていたので、勝ち切れなかったというのは我々スタッフも含めて、本当に悔しいです。勝点3じゃないというところは大分を上回っていないということなので、まだまだ足りない部分を埋めていかなくてはいけないなと思っています。

──J1昇格のライバルになってくるであろう大分の印象について

アウェイに行って大分と戦ったときは、やられたというゲームで、本当に難しい試合展開に追い込まれました。今日もやっぱり勝ち切れない、ああいうところで最低でも勝点1を拾って帰るという強さが大分にはあるので、今この順位にいるのかなと思っています。しっかり追いかけたいなと思っています。

──後半の立ち上がりだけ相手に持たせているのかなという時間帯があったと思います

最初のところは、前半と同じような形で行くという感じだったのですが、少しマークを誰が見るかというところが緩くなったのかもしれないですね。そういうところで、少し掴みきれずに相手に与える時間が長くなったのかなと。僕もまだ見返していないので何とも言えませんが、ただそこまで僕は相手に握られていたという感覚は正直なところ無いので、すぐチェックしたいと思います。後半の盛り返しというところでは、ここ数試合交代で入ってくる選手が非常にパワーを与えてくれているということがあるので、そういう意味ではそこも要因の一つかなと思っています。

──今日は縦パスと背後を狙う回数が多い印象でしたが、意図的なものですか?

毎試合そういう意図を持って選手には要求しています。ただそれをいつどのタイミングでやるかというのは、試合の状況によって選手それぞれが判断しなくてはいけないところです。今日はそういうタイミングでそういうパス、受け手がそういうところに動くというのはできていたと思います。ただ、そこにクオリティが足りなかったと。プレッシャーを受けている中であればクオリティも落ちますけど、前半はフリーと言いますか、プレスを剥がしたあとにミスが出たのが非常に残念だったなと思っています。

──ミス絡みで相手に先に点を与えてしまう試合が2試合続いたと思います。この2試合を踏まえて、先に点を与えない部分かもう1点取る部分か、どちらに重きを置いていきたいですか?

凄くたくさん言葉をいただいたのですが、一言でいうと両方目指しています。

山田 大記

山田 大記

選手

──まずは今日の試合を振り返って

何としても勝点3が欲しい試合だったので、振り返ってみて率直に凄く残念だなという気持ちに尽きます。

──大分とのゲームに臨むにあたって意識していたことは?

守備で言うと自分たちからバランスを崩さないこと、攻撃はしっかりビルドアップから相手はオーソドックスな4-4-2で守ってくるので、間のポジションを取って前にボールを運んでいくというところですね。

──先制されたあとの戦いについて

自分たちとしては狙いとしていたことができていた部分もあったのですが、結果的にゴール前のアイデアだったり関係性であったりクオリティであったりがまだまだ足りないなということを終始感じる試合になりました。ただ、そこが課題になってきたのがチームとしては一歩成長した部分になってきたと思います。戦うことや運動量の部分がだいぶ出てきた中で、今ようやくクオリティのところに課題が移ってきているというのは成長かなとは思っています。

──ボールを奪ってからの攻撃について

今日は個人の判断や技術的な部分が大きかったかなという印象です。チームがどうというよりは、個々が積み上げていかなくてはいけないかなと。個人的には、判断がまだまだ良くないと思います。オフザボールの選手も含めて、もう一個良い判断、良い選択が、動き出しにしても、ボールを持っている選手にしてもできると、結果的にはクオリティが上がってくるので、ボールを蹴る技術的なミスというよりは、そこを含めてのクオリティというのがまだまだだと思います。

──守備面の手応えについて

センターバックが個のところで勝ってくれたというのが凄く大きいかなと思っています。あそこで勝ってくれると前から同数ではめに行けるので、そこは凄く頼もしかったですし、凄く良かったかなと思います。

──サポーターの後押しについて

ブーイングを受けることは選手として全く問題ないことだと思っています。サポーターの方も90分間を共に戦ってくれていますし、その結果としてのブーイングは選手として受け入れられるものです。ただ今日に関しては一部心無い言葉が聞こえてきたので、そこに関してはコミュニケーションを取りたいと思いました。サポーターの皆さんが本当にクラブのためを思って応援してくれていることはもちろん僕たちに伝わっていますし、苦しい状況のときだからこそクラブ全体が一丸となって戦っていきたいと思っています。色々な感情は僕たち選手も、サポーターの皆さんも感じていると思いますが、互いにリスペクトを持ちながら、苦しいときこそ一緒に戦えるような関係でありたいと思います。もちろんいつもその気持ちでサポートしていただいていると思っています。これからも一緒に戦っていきましょう。

鈴木 雄斗

鈴木 雄斗

選手

──試合を振り返って

勝点を落とした試合となってしまいました。試合が終わったあとのみんなの表情もそうですし、前節もそうですけど、こういう大事な試合で勝ち切れなかったことは悔しいです。

──ゴールシーンを振り返って

後半はゴールシーン以外の場面でも、前半より一列前にポジションを上げるという話を(伊藤)槙人君とかとしていました。大分は前からのプレッシャーをかけるときに、相手の左サイドハーフ、藤本選手が早めに牽制をかけるポジションを取っていたので、後半はわざと高い位置を取って相手のサイドバックに捕まりにいくかもしれないと味方には言っていました。あのとき僕が対峙していたのは、相手の左サイドバックの選手で、あそこで一つ前のポジションを取れたことが、自分が一個前のポジションで攻撃に絡むことが増えた要因かなと思っています。その中で、中に入って行って上手くワンツーができてゴールに繋がったかなと思います。ちょっと運が良かったところもあるのですが、気持ちで押し込んだゴールになりました。

──高いポジションを取ることは、背後を狙われるリスクもあると思います

まさにその通りで、危なくなりそうなシーンはたくさんありましたし、紙一重のところで相手の方にこぼれていたら危なかったシーンはたくさんありました。それでも後半は点を取りに行くために強気なポジションを取っていました。

──今季は試行錯誤しながら右サイドバックを務めている印象ですが、今日は攻守に良い感触だったのでは?

そうですね。前半戦の最初の方はバランスを意識しすぎていた自分がいて、前々節くらいから、さらに前に前にプレーしようということは心がけていました。今日も良い形で点に繋がりましたし、自分がもっと前に行くことがチームのためになるのであればそれを続けたいと思います。

ドゥドゥ

ドゥドゥ

選手

──今日は2位につける大分との対戦でした

上位の直接対決ということで最初から難しいゲームになることは覚悟して試合に臨みました。そういうゲームは細かいところで結果が分かれます。自分たちのミスで前半に点を取られてしまいましたが、後半に追い付くことができました。欲しかった勝点3は取れなかったのですが、こういうゲームで勝点1を取れることは大きいですし、満足はしていないですけどポジティブに捉えていきたいと思います。

──今日の試合でも高いデュエルの勝率を誇っていました

日頃の練習からデュエルのことは意識していますし、フィジカルトレーニングにも力を入れています。サッカーは、一つひとつのデュエルに勝れば結果に結び付いていくので、いつもその部分でチームの力になって、少しでも良い方に進んでいけたらなと思っています。

──右サイドへとポジションを変えたあとに同点ゴールが生まれました

どちらのサイドでも関係なく練習から色々なポジションでプレーしていますし、どのポジションでも責任を持ってプレーすることは自分の強みの一つです。左でも右でもやることは変わりませんし、いつも通りにプレーしたことが同点ゴールに繋がりました。

──上位の相手に勝ち切るために必要なことは?

こういう難しいゲーム、上位対決は細かいところで結果が決まります。その試合を勝ち取るためには集中して、できるだけミスを無くすことが大事になってきます。リーグは後半戦に突入して上位争いのチームが絞られてくる時期になってきたので、できるだけミスを無くしてどんどん上に行きたいと思います。

後藤 啓介

後藤 啓介

選手

──悔しい引き分けになりました

2試合ともチャンスがある中で決めきれずにドローなので、後半から出場している選手としてチームを勝たせられていないことに責任を感じています。

──強い意気込みが感じられるプレーぶりでした

点を取らなければFWではないと思うので、点を取れるか、そこだけです。

──チームとしては多くのチャンスを作ることができています

前節の甲府戦も後半からずっと猛攻で、今日の大分戦もそうですけど、後半からずっと攻めている中で点が取れていないのは精度がまだまだということです。ただ前期なら先制された試合は負けてしまっていましたが、追い付く力が付いてきました。ここからさらに逆転をする力をチームとしてもっと高められたらと思います。

──前回の大分戦と比較して成長を感じているところは?

前回は中2日で移動がきつくて、身体が重かったです。今日もあまり軽い感じはしなくて疲労はあるのですが、それを言い訳にしたくはないので。でもその中でも強度という部分は出る選手がちゃんと役割を果たしていますし、チームとしても上がってきていると思うので、そこは継続しつつ、先制されても逆転する力だったり、先制されても突き放す力をチーム全体として付けていけたらと思います。

──古川選手のクロスに飛び込む惜しい場面がありました

自分の中では手前の選手の背後に一旦隠れて、(古川)陽介は中を見ていなかったので、来るなというタイミングで上手く外せたと思ったのですが、ボールが速かったのか自分が遅かったのか分からないですけど、そこを決めていれば勝てたので悔しいです。FWはDFに捕まったら負けだと思っていますし、そういう駆け引きが上手いのが点を取れる選手だと思います。もっと駆け引きを上手くして、キッカーとタイミングが合えばもっと点が取れると思うので、そこは意識しながらやっていきたいです。

大分トリニータ 下平 隆宏監督

──試合の総括

上位対決ということで、しかも3連戦アウェイに乗り込んできて、我々は勝ち進んでいくしかない、勝点3を積み重ねていくしかないという状況の中で、まずは勝点1に終わってしまったことは非常に悔しいと思っています。ただ、今日のゲーム内容だったりゲームの展開を考えれば、上手く先制はできましたが、やはり力のあるジュビロさんの攻撃力というのはかなり驚異的でしたし、どうしても我々が守勢に回る時間がかなり増えていたと思います。ただ、1失点はしたもののディフェンス陣、GKの西川もそうですが、本当にみんなが最後身体を張って守備のところで切らさずにやってくれたのは、チームとしては成長したかなと思います。最後のジュビロのあの雰囲気、サポーターの雰囲気、のまれそうなところはありましたけど、そこを耐え切ったというのはチームとして成長してきている、ポジティブに捉えられる要因かなと思っています。あとは個人的には松尾がJ初ゴールを決めたのが、そこに関しても彼自身が自信を持ってもらえると非常にいいなと思って期待して見ていました。