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2022年6月22日 vs 湘南ベルマーレ

18:30 レモンS

インタビュー他

伊藤 彰

監督

──ハーフタイムコメント

・裏へのランニングを増やすこと

・チェンジサイドをもっと多くしよう

・クロスをもっと増やそう

・奪ったあとにポジション取りを早くすること

──試合の総括

まずは平日のナイトゲームにも関わらず、ファン・サポーターの皆様、スタジアムに集まっていただきありがとうございます。本当に力になりましたし、一緒に喜ぶことができて本当に良かったと思います。

試合内容としては、相手が3−5−2、5−3−2という守備で前からプレッシャーをかけてくるという状況でしたので、トリプルボランチの脇を狙いながらウイングバックの裏のスペースをどうやって取りに行くかというところを考えていました。前半、黒川のゴールが生まれた場面の裏の飛び出しというところは、しっかりと狙い通りできたかなと思っています。そのあとも何本かチャンスはあったのですが、そこでもう1点、2点と決め切ることができればもう少し落ち着いてゲームを進められたのかなと思っています。ただ、湘南さんも前からのプレッシャーとボールを動かす能力など、しっかりとチームとしてまとまった攻撃ができるチームなので、そういう意味では前半の途中から押し込まれる場面が続きました。自分たちが先に点を取ったことが、少し引いてしまった要因でもあるのかなと思っています。前からのプレッシャーも、もう少し連動してかけなくてはいけないというところで、外されて行きづらくなってきたというのも、一つ原因ではあるので、その辺りはもう少し連動しながら守備はしないといけないかなと思っています。

後半に入って少し右と左を変えたり、色々なことをやりましたが、ボールを奪ったときのリカバリー能力というか、次のパスということが我々の今の課題であって、そこで相手のプレッシャーでしたり、そういうところでボールを奪われて自分たちの攻撃の時間が少なくなってくると。これがやはり苦しくなってしまった原因かなと思っています。ただ、その中でもカウンターというのは今日の一つのフォーカスで、そういう意味では相手の3バックの脇をカウンターで鋭く狙っていくことはできた場面が何個かあったので、そこは選手たちが凄く意識を持ってやってくれたなと思っています。

次の4回戦に進みますが、一戦一戦しっかり大切に、試合をもっともっと大切に、チームとして勝ちに繋げていけるように、我々としても一つでも上に行けるように頑張っていきたいなと思います。

──今日はサポーターが戦線を離脱した大津選手に向けて横断幕を掲げました

そうですね。皆さんもご存知のように、突発性難聴という難しい病気にかかってしまったと。休養の中で私も何度か会いましたが、元気な姿は見せてくれています。ただ、自分の身体のことなので、そういう意味ではまだまだプレーができる状況ではないということ、選手たちもそれをしっかりと受け止めた上で、今日の勝利というのは祐樹も喜んでくれたと思いますし、みんなの力が彼の力になってくれたら良いかなと思っています。

──天皇杯がリーグ戦に、リーグ戦が天皇杯にというように、どんどんチームが良くなっていると思います。その辺りの手応えはいかがですか?

前回の天皇杯2回戦の松本戦からリーグ戦の鳥栖戦もそうですし、今回の湘南戦もそうですが、しっかりと粘り強く戦えるようになってきているなと思います。その中で、まだまだ足りない部分はあるので、この勢いをしっかり自分たちの力に変えられるように、ただ勢いだけで終わるのではなくて、その勢いプラス勝ってしっかりと反省しながら一つひとつ積み上げていかなくてはいけないと思っています。まだまだ足りないところはいっぱいあると思いますし、次は中2日と準備期間は短いですが、川崎戦に向けて明日明後日しっかりと準備していきたいと思います。

──湘南とは今季4度目の対戦でした

そうですね。今年は何回かここに来ているので、もういいかなというふうに思っていますけど(笑)、あと1回リーグ戦があるので、しっかり戦いたいですし、お互いに選手たちも手の内は分かっていると思いますが、次のゲームも我々が勝てるようにしっかり準備していきたいと思います。

──無失点に抑えたディフェンス面の収穫について

0で抑えたということは、ディフェンス陣にとって自信になると思います。ペナルティエリア内やその付近で身体を張った守備、カジ(梶川)や(大井)健太郎を中心にディフェンスラインの選手たちが最後まで身体を張ってくれたなと思います。また、それだけではなくて、前線からチームとして守備ができている場面と、少しそこから外されて押し込まれている場面というのがあります。前線から守備ができている場面は、前で引っ掛けて、我々としては良い形もできていました。ただ、速い攻撃だけではなく、ボールを自分たちで保持する時間があると、より一層守備のところも洗練されてくるのかなと思っています。そこはもう少し上げていきたいと思います。

──前半途中に清田選手と小川選手のポジションを入れ替えた理由は?

(清田)奈央弥が左サイドでボールを受けるところでプレッシャーを受けてちょっと詰まった場面がありました。大貴はそういうところで右足のインサイドでアンカーにつけて自分が中に入っていくことができるので、そこを改善したいと思っていました。あとは我々としては可変システムを採用している中で、右サイドが高い位置を取るその利を活かしたいという思いがありました。左利きの奈央弥が高い位置に立って、カットインからのクロスでしたりとか、そこからの仕掛け、あとはボールを隠せる状況にあるので、そういう意味で一度目線を変えるという意図で右と左を入れ替えました。

──大井選手がやや前に出てプレーしたのは意図的だったのか、それとも個人の判断だったのでしょうか?

それに関してはこちらからの指示です。今回の湘南戦のためにやってきた中で、健太郎が前に出ていくところは戦術上でのチャレンジです。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──タフな試合になりましたが、無失点で勝利を収めました

トーナメントなので勝つことが全てでした。今日は勝てて良かったです。ただ、相手がどうこうではなく自分たちのミスから苦しい展開にしてしまいましたし、ミスが多かったことが攻められる時間が長くなってしまった要因かなと思っています。

──粘り強さの手応えは?

内容的に褒められたものではないと思いますが、DFとしては0で抑えることができ、次に進めたことが良かったと思います。

──戦線を離脱した大津選手への想いも全員が持っていたと思います

常に明るくポジティブな選手なので僕たちも常に助けられていますし、先日クラブハウスにも来てくれましたが、そのときも普段通りの明るい大津選手だったので、僕らは良い準備をして彼が帰ってきたときにリーグ戦でもなるべく高い順位で迎えることがベストかなと思っています。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──久々の実戦復帰でした

予定通りと言えば予定通りですけど、少し早いくらいのタイミングだったので、無事に怪我無く再発すること無く終われたことは一つ良かったと思います。試合に関しては、内容はともかく結果として勝つことができたのは良かったです。

──苦しい時間帯が続きましたが完封勝利を収めました

内容的には色々と課題がありましたが、シュートを多く打たれた中で1-0で勝てたことは重要ですし、リーグ戦でなかなか勝てていない中でこういったゲームができたことは一つの大きなポイントだと思います。リーグ戦に続いて連勝できたことも、チーム全体として良い方向に行くのかなと思います。

──前半途中に清田選手と左右のポジションを入れ替えました

まだ監督とは話せていませんが、個人としては左サイドでなかなかボールが運べていなかったこと、守備でも後手に回ることが多かったことによるポジションチェンジだと思います。僕が左に入ってからはある程度プレッシャーを打開できる場面が増えたのかなと感じています。ただ全体が押し込まれている時間も多かったですし、その状況をどうやって跳ね返すのか、監督からの指示を受けるだけでなく、プレー中に選手たちからも話し合ってやり方を変えていく必要もあるのかなと思います。

──試合前に山本康選手が大津選手のユニフォームを掲げていましたが、どんな思いで試合に入りましたか?

一番辛いのは祐樹君自身だと思いますし、サッカー選手としてだけでなく1人の人間として早く良くなってほしいなと思います。これから現場から離れて治療にあたることになると思うのですが、(山田)大記さんも含めて、プレーできない選手の気持ちも背負いながらこれからも全員でプレーしてきたいと思います。

山本 康裕

山本 康裕

選手

──今日の試合を振り返って

勝つことが一番だったので、勝てて良かったという思いです。同じ相手に何回も負けるわけにはいかないですし、とにかく勝てるように頑張りました。個人としては、まだまだ90分を通してゲームコントロールができなかったので、そこは反省しなければいけません。

──公式戦3連勝ですが、チームが良くなっている手応えは?

僕たちはアピールしていかなくてはいけない立場ですし、何とかリーグ戦に絡んでいけるように頑張りたいと思います。

黒川 淳史

黒川 淳史

選手

──まずは得点シーンを振り返って

ドゥドゥ選手がフリーで前向きになったのですが、前を向いたらゴール前に走りこもうということは試合前からイメージしていました。素晴らしいボールが来て流し込むだけだったので良い形でゴールを決められて良かったです。ルヴァンカップを含めて湘南と対戦するときはなかなかゴールを奪えていなかったので、早い時間帯に得点できたことは嬉しかったです。

──天皇杯では2試合連続ゴールです

2点ともドゥドゥ選手からのアシストで、彼から素晴らしいボールが2試合連続で来ているので、みんなから似ていると言われていますが、ちょっとずつホットラインになりつつあるのかなと思います(笑)。結果を残せているのは大事なことですし、これを天皇杯だけではなくてリーグ戦でも結果を残せるように良い準備をしていきたいと思います。

──試合全体を通して攻め込まれる時間帯が長かったのですが無失点に抑えました

難しい展開で自分たちの思うようなサッカーをさせてもらえない時間帯も多かったです。自分たちのサッカーをできる時間を少しずつ増やしていくことは今後の課題ですが、一発勝負の大会で勝ち切れたこと、キーパーとディフェンスを中心に0で抑えられたことは素晴らしいことだと思います。

──試合後には大津選手のユニフォームを掲げていました

サポーターの方々もあのように横断幕でメッセージを書いてくれていましたが、僕たちにできることは試合で結果を出して、少しでも前向きに良い報告ができることだと思います。それによって大津選手にとってもリハビリとかそういう部分で前向きにさせることができるんじゃないかと思うので、今日の試合に勝てたのは良かったことだと思います。

ドゥドゥ

ドゥドゥ

選手

──1点目のアシストシーンについて

よく練習でも監督から言われている形で、前向きな選手がFWのサポートに速く入ってプレーをするというシーンでした。ちょうど自分が前向きでボールをもらえましたし、それと同時に(黒川)淳史が良い動きをしてくれたので、自分は本当に合わせるだけでした。そのアシストで1点に関わることができて、次のステージに進むことができたので嬉しく思っています。

──前回の天皇杯・松本戦もそうでしたが、試合を重ねる度にチームにフィットしてきているのでは?

日本のサッカーにもジュビロのサッカーにも日々慣れてきていると言いますか、良くなっていると実感していて、自分が与えられたチャンス、与えられた時間で良いプレーをできるだけ見せようと思っています。前回の松本戦も良いプレーを見せることができましたし、今日もアシストという形で残すことができたので、これからも続けてポジション争いに加わっていきたいと思っています。ただ、課題も多いです。今日も全力で自分の特徴を活かそうとマークも激しく行ったのですが、足りないものがまだまだあるので、改善を続けて、もっとチームの力になっていきたいと思います。

湘南ベルマーレ 山口 智監督

──ハーフタイムコメント

・全体の距離感を考える

・守備では当たり前のことを愚直にやりつづけること

・焦る必要はない

──試合の総括

早い時間帯に失点をしてしまい、こじ開けるチャンスもありましたが、自分たちの課題である最後のところのクオリティが足りなかったという試合になってしまいました。色々形を変えながら試合を進めていく中で、チャレンジできたことなど評価するべきこともありますが、トーナメントで結果が得られなかったことは僕の責任だと思っています。