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2022年7月30日 vs 湘南ベルマーレ

18:30 ヤマハ

インタビュー他

伊藤 彰

監督

──ハーフタイムコメント

・裏を狙うことを続けること

・斜めに入れてくるボールに気を付けること

・しっかりプレスバックすること

──試合の総括

まずは、ファン・サポーターの皆様方と一緒にヤマハスタジアムで勝点3を取れたことを非常に嬉しく思っています。

試合内容としては、相手のディフェンスラインの裏を取っていこうということで試合に入りました。FWの2人が裏を取ってくれたことプラス、黒川、(上原)力也、この2人が2列目から飛び出してくれたこと、これが相手を裏返すことになりましたし、途中から出た(杉本)健勇も(大森)晃太郎もファビアンも、凄くそういうところを意識してやってくれたので、それが功を奏したと思います。チーム全体の裏の意識というところと、アグレッシブに守備に行くところ、ここは凄く前半から良かったかなと思います。前半のうちに何本かチャンスがありましたし、そういう意味ではそこで決め切ることができたらもう少し楽なゲームになった可能性はありますが、まだまだ我々の力としては湘南さんと100%で戦った上で、勝点3をギリギリ取れる状況だと思います。その中でしっかり戦って0に抑えて、点を取って勝てたことは選手が本当に素晴らしかったなと。

これを機に、次のゲームはまた鳥栖という前からプレッシャーが来て、凄く強いチームと戦います。前回対戦とはまた違った模様になると思いますが、我々としてはチームが一つとなって戦っていかなくてはいけません。

ファン・サポーターの皆様方と久々に、この7月は1ヶ月勝てていなかった中で一緒に喜べたことを感謝していますし、良い雰囲気を作ってくれたみなさんに、本当に感謝しています。またしっかり身体を休めて、次の鳥栖戦に向けてやっていきたいなと思います。

──中断期間ではサッカーの原点に立ち戻ったような練習をしてきた結果が、試合に繋がったと思います

そうですね。トレーニングの中で選手たちは、球際でしたり、入って来るボールへの強さでしたり、特に中断期間中は守備のところをメインにやりました。その中で我々がしっかり中を締めて守備をすること、プラス前線からの守備をすることというのは、特に今回は(金子)翔太が守備もアタックも、本当に素晴らしかったかなと思います。今日の勝利は翔太のおかげかなというくらい色々なことをやってくれたかなと。もちろん翔太だけじゃないですが、チームが一つの方向を向いてやれたことが良かったと思います。

──松原選手は実戦から数ヶ月遠ざかっている中で、途中出場を果たしました

それはトレーニングの中から彼のプレーを見て、ある程度短い時間ならできるかなという判断で出しました。おそらく1人で苦しい3ヶ月くらいを、自分でしっかりとコンディションを上げながらサッカーに向き合ってやってきた彼ですから、今日のゲームの残り20分間を戦えたのかなと思います。

──背後を狙う中で、セカンドボールの戦いというのは一つの鍵だったと思います

これは本当に、試合前に選手たちとしっかりコミュニケーションを取りながら、まず背後のボールに対してのサポートは、必ず2トップ2人で動こうということと、力也と(黒川)淳史のところで、まずは次のセカンドボールを拾おう、その背中のところで(山本)康裕がしっかりと奪い切ろうというところで、それがしっかりとできていました。共通意識を持ちながら、今回のテーマとして、背後からセカンドボールというのは凄く重要になってきたので、それを選手全員がやってくれたことが凄く良かったと思います。

──0-0の局面で杉本選手を投入した意図と想いは?

ここ数試合はちょっとした怪我があったので、メンバーから外れていました。コンディションが整って復帰して、そこから凄くアグレッシブにトレーニングをやってくれていました。ラッソの出場時間というのも我々としては一つ設定している中で、先に健勇が入って、その動きをしっかりやってくれたこと、彼自身がアシストという形で結果を出してくれたこと、プラス残り時間の使い方、身体を張って前でキープしてくれたりとか、ボールを収めたりというところは、今日は凄くやってくれたと思っています。彼には本当に期待をしていますし、これから残りの11試合、しっかりと前を向いて彼の力を存分に発揮してほしいなと思います。得点というところでも期待したいと思います。

──相手のFW陣に仕事をさせなかった森岡選手の評価について

まずは相手がアバウトに入れてくるボールに対して、陸は凄く身体を張ってくれたと思います。攻撃でもセットプレーの中で2本チャンスがありましたし、今日の陸の出来、評価というのは素晴らしかったと思います。あれでゴールを決めていたら、陸がMVPだというくらいの活躍だったと思います。また、(伊藤)槙人を中心にディフェンスラインのところでは、今回は(小川)大貴がセンターバックの左としてやってもらいましたが、みんながしっかりと90分間戦ってくれたかなと思います。

──今日の試合で得た勝点3以外の意味とは?

まずは推進力というものを今日のゲームで出したかったので、そういう意味ではこのメンバーを選んでこの勝利を得たということは、チームとして全員で準備をした結果だと思います。色々な思いもあると思いますが、今回こういう結果で終われたことは、チームとして一つ前進できたかなと思っています。

松原 后

松原 后

選手

──ジュビロデビューを果たしました

まずは勝てて良かったです。ヤマハスタジアムのピッチに立った瞬間は気持ちが昂ぶるものがありましたし、これからもサポーターの期待に応えられるようにプレーしていきたいと思います。

──デビュー戦のプレーを振り返って

まだコンディションが全然なので、今節はメンバーに入るとは思っていなかったです。ただその中で、出場したら自分のできることをやろうと思っていました。

──試合を終えて、上げていかないといけないと感じたところは?

アップダウンの強度や、強度の高い動きを連続したプレーです。そういったところは試合でしか馴染んでいかないので、今日は20分くらい出ただけですが90分出たあとのような疲労感があり、もっとコンディションを上げていかなければいけないなと感じました。あとはアシストができた場面があったので、そこのフィーリングも戻していきたいです。

──これまで所属していたチームとジュビロでの役割の違いはどう感じましたか?

ウイングバックはベルギーでもやっていたので動き方は分かっていますが、伊藤監督の戦術の部分をまだまだ理解していかなければいけないと思いますし、それをこれからもっと早くチームに溶け込めるようにやっていきたいです。

──チームも勝利し、幸先の良いデビューとなりました

そうですね。今年は絶対に残留するという気持ちで加入しましたし、そういった中で第1戦目で勝点を取れて本当に良かったです。早くコンディションを良くして、自分の力を発揮できるようにしていきたいです。

杉本 健勇

杉本 健勇

選手

──試合終了の瞬間にピッチに倒れ込んでいて、今日の試合にかける思いが伝わってきました

いや、普通に疲れていました(笑)。でも本当に出し切ろうと思っていたので、全員が出し切りましたし、あの瞬間は嬉しかったです。

──今日はどんな思いでピッチに入りましたか?

まず前半から多くのチャンスを作れていましたし、決める決められないというのはもちろんそこも重要ですけど、チャンスを多く作るというところが大事なので、そこに関しては凄く良かったと思います。全員が走っていましたし、全員戦っていました。これを続ければ絶対に上に行けると思います。ただまだ1勝しただけなので、僕たちは先を見るのではなく、目の前の1試合1試合を全力で戦っていきたいなと思います。

──今日は前への意識がより際立っていたのではないでしょうか?

僕が出てからもそうですが、前半から前へ前へ、奪われても前から行くというところであったり、攻撃でも本当に横横ではなくて、どんどん前に縦に行くんだというところをチームとして見せられていました。FWの選手も背後へのアクションであったり、そういうところは多々出ていたので良かったなと思います。

──なかなかゴールが奪えない苦しい状況が続いた中で、一つ結果を残しました。自身のアシストからゴールが決まった瞬間の思いは?

まだ試合が終わっていなかったので、嬉しかったですけど、なんとかみんなで守って勝とうという気持ちでした。

──リーグ戦6試合ぶりの勝利でしたが、改めて今日の勝点3の意味をどのように感じていますか?

最下位でしたし崖っぷちだったので、試合が始まる前に「今日負けたら終わるぞ」と、本当にそれくらいの気持ちで行こうと思っていました。正直今は勝ててホッとしていますし、引き分けと勝ちは全く違います。今までは勝っていても引き分けで終わってしまうという試合が何試合もあったので、今日のように引き分けを勝ちにするという試合をこれから増やしていきたいと思います。

梶川 裕嗣

梶川 裕嗣

選手

──今日の試合を振り返って

立ち上がりからアグレッシブにチーム全体で行こうということで、入りから非常に良かったですし、最後に点を取って無失点で勝てたことは非常に嬉しかったです。僕らは最下位ですし、アグレッシブに相手のコートに向かって全員で走って、全員で守って、そういうサッカーをしなければ勝てないと思いますが、そういったところが今日の試合に出たのではと思っています。

──今季リーグ戦初先発でしたがどんな思いで試合に入りましたか?

チームのピンチが僕のチャンスだったり見せ場だと思っているので、そこで結果を残したいという気持ちで今日の試合に臨みました。湘南は古巣でしたし、そういった意味でも気持ちが入りました。

──前半にはビッグセーブもありましたが、どんなプレーをしようと心がけていましたか?

いつもと変わらずですが、チームを助けになるようなコーチングだったり、プレーを心がけていました。セーブのシーンは最後までディフェンスの選手がボールにアタックしてくれていたので、コースは限定されていましたし僕は止めるだけでした。

──チームにとっても個人にとっても、非常に大きな意味を持つ勝利だったのではないでしょうか?

個人的にもジュビロに来てからあまり勝てていなかったですし、リーグ戦にも出場できていなかったので、今日の勝利は格別でしたし、この勝利でどんどん上を目指していけるように頑張りたいと思います。

森岡 陸

森岡 陸

選手

──完封勝利となりました。試合を振り返って

後ろの選手としては、0で抑えれば負けはしないと、0で抑えていたら前線の選手が絶対に点を取ってくれると僕は信じていました。ディフェンスラインの選手たちとも0で抑えようと話していましたし、そこがまずは今日の目標だったので達成できて良かったです。

──持ち味を存分に発揮した守備だったと思いますが、ご自身のパフォーマンスについて

相手の町野選手や瀬川選手とは天皇杯のときにも対戦していて、そのときの方が自分のプレーは良かったかなと思っていて、今日の出来は個人的にはそんなにだと思います。味方の選手が凄く頑張ってくれたおかげです。ただスライドのところは、今日はかなりチームで意識してやっていて、上手くはめることができたかなと思います。1本前半に町野選手の右足シュートがありましたが、ピンチはあれくらいだったかなと思うので、全体として守備はしっかり構築できていたのではないかと自分の中では感じています。

──セットプレーでは得点のチャンスもありました

ヘディングは毎日練習しているのですが、毎回チャンスがあるのに決められないというのはまだまだだなと思います。毎回、西野コーチに付き合ってもらっていて、練習では入るのですが、まだまだですね。自分で守れて自分で決めれてという選手になれば、もっともっとチームを勝利に導けると思うので、もう少し得点のところもこだわってやっていきたいなと思います。

金子 翔太

金子 翔太

選手

──いつもと違うシステムでしたが、どんな役割でしたか?

いつもはインテリオールのポジションでプレーしていますが、今日は5-3-2の2トップの一角として出場しました。よりゴールに近いポジションということで、監督からはゴール前に入って行くことと、相手のディフェンダーに対してプレッシャーをかけていくこと、相手の背後を取るようなプレーを求められました。

──貴重な決勝ゴールを決めました

今一番点を取りたいと思っている選手からのアシストで…、いやアシストにはならなかったですね、僕のせいで(笑)。本当に良いボールをくれましたし、今年中には必ずお返ししたいと思っています。自分がPKを取ったときは譲りたいですね。

──ゴールを決めた瞬間の思い、そして試合終了のホイッスルを聞いたときの思いは?

VARがあるのでオフサイドが心配になってしまって、なかなか喜びを爆発することができなかったのですが、ゴールが認められたときはホッとしましたし嬉しい気持ちもありました。ただ残り時間もありましたし最後まで監督も使ってくれたので、必ず守り抜きながらチャンスがあれば2点目というところも意識しながらプレーしていました。みんなが身体を張って、試合に出ていなかった選手も一緒に戦ってくれていたと思いますし、チーム全員で取った勝点3だと思います。

──立ち上がりから闘志溢れるプレーでしたが、どんな思いで今日の試合に臨みましたか?

ここ最近ずっと勝てていなくて、必ず勝たなければいけない試合でした。順位が最下位ということで、僕たち選手にはプレッシャーがかなりかかっていますし、正直なところ今まで通りのプレーはできないです。というのはこういった重圧の中で、必ず勝たなければいけないという心理で試合に入るのと、湘南さんみたいにある程度中間順位にいるチームとの戦いでは、僕らがネガティブというか、心理的なところでまずマイナスになってしまうといったようなことがどうしても起きてしまいます。そういった中で勝点3をもぎ取るためにはそのプレッシャーに打ち勝ち、なおかつ相手からゴールを奪い取って、ゴールを守るという強い気迫がないといけません。

今日は立ち上がりから、今まではパスを繋ぐところだったりポゼッションに重きを置いていたところから、ゴール前により入って行くところや、背後を取りに行くところ、よりゴールに直結することを意識していました。サッカーで一番大事なゴールを奪うということによりトライした結果、1点しか取れなかったですけどチャンスも多かったので、これを継続的にやりたいなと思っています。

──残り11試合という中で、今日の勝利をどうとらえていますか?

良い意味で自信を持って良いとは思っています。この勝点3をポジティブにとらえながら、一戦一戦目の前の試合を勝ちに行くこと、今日のような試合を最低限の基準として、プラスアルファ前半からゴールを奪えるシーンもありましたし、1点止まりではなくて2点、3点取れるようなチームになっていきたいなと思います。

──今後の戦いに向けた意気込みを

今日のような戦いをベースとして、ポゼッション重視のところから、より直線的にゴールにというところをより増やしながら、もちろん(伊藤)彰さんが作っている可変システムや色々な戦術はベースに持ちながら、今日のような戦いぶりもプラスアルファで重ねて、より良いチームになっていきたいと思います。

湘南ベルマーレ 山口 智監督

──ハーフタイムコメント

・細かなポジション修正を行うこと

・行くときは強度を出していく

・コミュニケーションを密に

──試合の総括

自分たちの強みであるところは守備で出し続けていたと思いますが、失点の場面でポジショニングミス、準備不足、逃げによって、ああいった失点を招いてしまったので、自分たちがやり抜く、貫くというところで言うと、たとえ10秒でも1分でも10分でも、非常に残念だったなという思いはあります。ただしゲームなので色々なことが起こります。それを受け入れてやるしかないなと。攻撃に関しても、得点を奪うという課題がある中で取り組んだ2週間だったので、そこに対して0点で終わってしまい、こういう結果になってしまうなというゲームになりました。