リーグ戦も残り12試合。「クラブが一つになって、苦しい状況を打破していかなくてはいけない。勝点3という結果をこのゲームで奪い取ることが第一条件」と指揮官が言葉に力を込めるように、今日の湘南ベルマーレ戦、ジュビロは勝利だけを求めて90分を戦い抜く。

スターティングイレブンは、GKにリーグ戦は今季初出場となる梶川裕嗣、DFは伊藤槙人、鈴木雄斗、森岡陸、MFは小川大貴、上原力也、松本昌也、山本康裕、FWはジャーメイン良、黒川淳史、金子翔太。

7月23日にベルギーのシント＝トロイデンVVからの加入が発表された松原后は、ベンチからのスタートとなる。出番が来れば、持ち前の推進力や精度の高い左足のクロスなど、攻守で強みを存分に発揮しジュビロの勝利に貢献してくれるはずだ。また、6月下旬から戦線を離脱していたファビアン ゴンザレスが6試合ぶりにリーグ戦のベンチに戻ってきた。今季ここまでチームトップタイの5得点をマークしているFWの活躍にも注目だ。今日はリカルド グラッサと大津祐樹が累積警告で出場停止となるが、今こそ全員の力を集結させて反撃の狼煙となるような勝利を手にしたい。

対する湘南は「しっかり守って失点数が少ないチーム」と伊藤監督。「自分たちがいかにアグレッシブに先制点を取りに行き、ゴールネットを揺らすことができるかが重要」と試合のポイントを挙げる。この中断期間、チームは改めて攻守両面でのすり合わせを行ってきた。中でも課題としている「ゴール前のクオリティを高めてゴールを奪い切ること」に関しては、アタッキングサードの質を上げる作業、イメージを共有する作業をトレーニングから徹底し、選手間の連係を深めてきた。そうした成果を得点という形で示し、試合を優位に進めていきたい。

キックオフはこの後18:30。ヤマハスタジアム周辺の天候は晴れ。気温は高く、真夏の空が広がっている。タフなゲームになることが予想されるが、選手たちは想いを一つにして挑み、力強い応援を届けてくれるジュビロサポーターに歓喜の瞬間を届けるつもりだ。