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2019年5月18日 vs ベガルタ仙台

14:00 ヤマハ

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

今週の頭から強く選手達に訴えていたのは先制点、とりわけ前半が11試合で1点しか取れていないというところで、きっちり自分たちが前体重を持ってゴールに向かう姿勢、連続性を持ってやっていこうと伝えた中で、良い時間帯に先制することが出来ました。その前の(松本)昌也が右から切り込んで打ったシュートも含めて、立ち上がりの入りがゴールに向かっていくシーンが非常に多かったのは、選手達がそういう意識を持てたからだと思っています。2点目が入るまでに相手に背後を何回か突かれて、非常に苦しいというか、自分たちがケアしなくてはと言っていたスペースを使われて、ピンチもしくはピンチになりかけたシーンがあったと思いますが、そこをしぶとく守り切ったご褒美で2点目が生まれたのではと思っています。

後半は自陣でのディフェンシブサードでの難しいプレーの選択、イージーなミスも含めて、最終ラインのミスからピンチを招くシーンがあったのですが、最終的にはカミンスキーを中心に身体を投げ出してくれたと思いますし、クリーンシートに出来たことも非常に良かったです。欲を言えば3、4点目を取るチャンスも十分にあったと思うので、そこは今後の課題かと思っています。

ロドリゲスに関してですが、親族の不幸があった中で、しかもトレーニングもろくにしていない中で、あれだけのパフォーマンスを出してくれて、最後疲弊していたピッチの選手の中で前への推進力を持ってくれたと思いますし、交代で入る10分前くらいの時間帯は前への推進力を失っていたので、彼はもう一度チームの目を覚まさせるようなプレーをしてくれたと思っています。来週はさらにコンディションも良くなると思うので、彼のチームでの手助けを期待しています。

中山に関しては、3週間というスパンで良いパフォーマンスを出していれば、リーグ戦のピッチに立てるという中で、スタートは松本でのカップ戦だったと思いますが、あの辺りから、それからトレーニングマッチから、もちろん練習での紅白戦やゲーム形式での中で、非常に選手からの信頼を感じていたのではないかなと。その証拠にボールが沢山出てくるようになっていましたし、収まった後ゴール前に消えていく作業も非常にスムーズになっていってシュートを打てるチャンスが増えてきたのが、浦和戦でデビューさせたポイントです。前節、今節とスタメンで使いましたけど、「これくらいは出来るだろう」というところをやってくれましたし、得意の左足(シュート)の形に持っていってフィニッシュまで行けたのも、周りのお陰かもしれないですけど、彼の努力だと思いますし、イメージを強く持っていたのではないかなと。ロドリゲス同様に今後も継続して欲しいと思っています。

──リーグ戦初スタメンとなった荒木選手の評価は

5.5かなと。カウントしているのですけど、前半背後5回、後半0。これが5.5の原因です。前半スルーパスからそのまま打てるかというシーンがあったのですけど、田口のパスの球足が長くてクロスという選択肢しか出来ないボールだったので。彼の特徴を出せるとしたらあのシーンだけでした。ただボールロストも少なかったですし、アダ(アダイウトン)と頻繁にポジションも変えて、何か変化を起こそうという意識を強く感じました。

──交代メンバーが攻撃的な選手でした

(大久保)嘉人にしてもロド(ロドリゲス)にしても与えられた時間の中で、球際、対人できっちりと身体を張りながらゴールに向かっていったので、相手にとって脅威だったと思いますし、途中から入るオプションを、これまではファーストチョイスは荒木というのが定番だったのですが、それ以外にも我々は持っているということを見せられたのではと思っています。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──今日はたくさんの小学生が応援に来てくれていましたが、子どもたちの声援は力になりましたか?

普段からサポーターの方に応援して頂いていますが、今日はアップの時から子ども達のかわいい声も聞こえてきました。学校訪問に今週行ったのですが、すごく応援してくれているということも伝わってきましたし、絶対に勝って良い思い出にしてあげたいなという気持ちが選手みんなにあったと思います。

──ピンチの場面もあった中で、ディフェンス陣としてはどのような話をしていましたか?

ディフェンスラインのところで大きな問題はなかったと思いますが、相手の出し手のところでフリーになりすぎていたので、前線のアダ(アダイウトン)に直接言いに行ったり、無理に前から行くのではなく、パスを出してくる仙台の選手はだいたい決まっていたので、そこにしっかり行くようにと、前にいる選手を動かしながらやれたと思います。

──大井選手が入ってチームが引き締まったと思いますが、チームの雰囲気は?

まだまだ強いチームではありませんし、復帰してから勝ち負け勝ちと続いていますし、次は連勝出来るように、良い波をつくってそれに乗れるように、もっともっと上の順位で争えるようにしていきたいと思います。

──次節、横浜F・マリノス戦への意気込みを

難しい相手になることは間違いないですが、しっかりとした守備から良い攻撃に繋げられるように、みんなでしっかり声を出し合って粘り強いプレーを見せることが出来れば、勝つチャンスは増えるのではないかと思っています。

アダイウトン

アダイウトン

選手

──今日の試合を振り返って

前線の選手たちと絡みながら、流動的な攻撃を見せることが出来たのかなと思っています。前半の終盤くらいは上手く攻撃が出来なかったですが、それでもチームのために最後まで努力し続けようと思っていました。

──先制点の場面について

ゴン(中山仁斗)からパスをもらった瞬間に顔を上げたら、相手のキーパーが自分の右側にいたので、コースをしっかり狙ってゴールを決めることが出来ました。

──コンディションについて

コンディションは非常に良い感じがしますし、日々良くなっているような感覚があります。この先も100%に近い状態でプレー出来るということに自分自身期待していますし、サポーターの皆さんにもまた期待してほしいなと思います。

──今日は積極的なポジションチェンジも目立ちました

監督からは自由にチェンジして良いと言われていましたし、少し上手くいかないなと思う時はポジションを変えるようにしていました。チームの力になるような判断が出来たのではと思っています。

──子どもたちの前で勝利を見せられたことについて

非常に嬉しかったです。やっぱり一斉観戦があるとプラスアルファの力が出てきますし、彼らを笑顔にしたい、幸せにしたい気持ちがゴールに繋がったのかなと思っています。そして何より勝点3を得られたことが良かったと思います。

カミンスキー

カミンスキー

選手

──今日の勝利を振り返って

ヤマハスタジアムで待ちに待った勝利を手に入れられたと、そういう気持ちです、とくに今日はたくさんの小学生に見に来ていただいて、自分たちにとってはスペシャルな日になりました。自分たちの持っているものを見せられたと思いますし、良いパフォーマンスも見せられたと思います。そうした試合で彼らを幸せに出来たならば、自分も幸せです。小学生のみんなが応援してくれて手にしたこの勝利というのは、本当に格別な味です。

荒木 大吾

荒木 大吾

選手

──リーグ戦初スタメンでしたが、試合を振り返って

順位が近い相手との対戦でメンタル的にも厳しい試合でしたが、とにかく今日は前半に2点取れたことが大きかったです。ただ、個人としてもチームとしてももっと出来ることがあったんじゃないかなと思っています。

──試合開始からピッチに立つということについて

ちょっと緊張しました。自分がなんとか繋ぎ役になって前半はなるべく0点に抑えて、その中でゴールに向かうプレーを増やしたいと思っていたらアダ(アダイウトン)の先制点が生まれて、そこはプラン通りだったかなと思います。

──2点目のアシストシーンについて

ゴンちゃん(中山仁斗)のシュートが上手かったです。相手は押し込んでいけばプレッシャーがなかったので、なるべく後ろの選手たちにボールを運んでもらって、自分たちは下がらないように相手のセンターバックとボランチの間に常にいるようにと。そして裏を狙える時はそこを狙っていくというプレーをすることが出来たのであの2点目が生まれたのかなと思います。

──中山選手とのコンビネーションについて

練習でゴンちゃんと組んだ時も、良いタイミングで顔を出してくれたり、裏のスペースに走り込んでくれることが多いので、そういう部分が出て良かったです。自分が持った時は、裏に出すのは好きだから狙ってほしいというような話はしていました。2点目の場面に関しては、アダが顔を出してくれたことも良かったと思います。

中山 仁斗

中山 仁斗

選手

──J1初ゴールが決まりました。率直な気持ちを

ルヴァンカップではゴールを取ることが出来ましたが、リーグでは取れていなかったので、今日は決めることが出来て良かったです。練習試合、公式戦は関係なく、練習から常にゴールすることを意識してやっていたので、それがリーグ戦で結果に繋がったのは、日頃の練習のおかげかなと思います。

──先制点をアシストしましたが、あのプレーから気持ち的に乗れた部分もあったのでしょうか?

そうですね。こぼれ球が自分のところに転がってきて、タイミングよくアダ(アダイウトン)が走っていたのでそこに出しただけですが、あれでチームの雰囲気も少し良くなったし、前がかりになれた部分もあると思います。

──良い時間帯で追加点が生まれました

自分の得意の形というか、練習でもよくああいう流れからゴールは出来ていましたし、(荒木)大吾がタイミング良くパスを出してくれたので良かったです

──相手GKの手に当たりましたが、どういう気持ちでシュートを見ていましたか?

シュートを打った後はあんまり見ていませんでしたが、とりあえず「入ってくれ」という気持ちでいました。

──今日は磐田市内の小学生3,200人が招待されていましたが、子どもたちの前で快勝することが出来ました

今週、選手たちで小学校を訪問したのですが、その時に子どもたちからパワーをもらって今日の試合にも来てくれて、試合前にも声援が聞こえていたので、絶対に負けられないなという思いがありました。

──自身のゴールが勝利につながりました。改めて今の心境を

本当に良かったですけど、これに満足せず、来週も試合は続きますしルヴァンカップもあるので、しっかり準備したいと思います。

ベガルタ仙台 渡邉晋監督

──試合の総括

入りの所で、失点ももちろんありましたけど、相手に背中を取られてボックスの中に侵入されるシーンを早々に作ったりだとか、ここ数試合そうしたことが続いていて、この間のホームでは結果的に逆転することが出来ましたけど、やはり拙い失点を繰り返していれば、追いつくのも難しくなるということを、非常に痛いですけど味わったのではと思います。それを反省、修正して次に向かっていかないと、ただただ悔しい思いをし続けるだけなので、今度こそはしっかりと結果に結び付けられるように良い準備をして次のゲームに臨みたいと思います。