試合速報

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  • 横浜FM

2018年9月22日 vs 横浜 F・マリノス

16:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

ホーム3連戦の最初なので3ポイントが絶対に必要という中で始まったゲームですけど、開始7分くらいに先制点を与えたことによって、大分チーム全体が後ろ向きになってしまって、カミンスキーへのバックパスが必要以上に、いつも以上に多かったのではと思っています。そこからロングボールを蹴って前線が競り負けて、また相手ボールからというシチュエーションが沢山あったので、前半の30分くらいに変化を起こそうかなと思ったのですが、今日は暑さもあって体力的にどうなるか、足がつったり、怪我の部分も含めて(交代は)慎重にと思っていました。前半は0対1で良いかなという戦い方を強いられたと思っています。

後半はフレッシュな二人が入って前への選択肢が増えたと思いますし、特に川又の同点ゴールの前くらいから、前への選択肢がひとつではなくて二つ、三つと出来始めたので、徐々に相手のコンパクトな中締めを崩すシーンが多くなってきたと思います。ゴールシーンも(中村)俊輔のサイドチェンジからですけど、それまでも何回も言っていたのですけど、少しこねる回数が多くて大分狙われていたのですが、あの辺りからシンプルにやってくれたと思いますし、逆転の可能性のあったシーンも2、3シーンあったと思うのですけど、それも非常にシンプルに崩せたと思います。あそこで1点取りきれなかった罰と、ホームで何も出来ずに90分終わってしまった春先の神戸戦のような前半の45分を経験してしまったその罰が、相手の決勝ゴールに繋がってしまったと思っています。

残留争いは団子状態で非常に厳しいですけど、残留が確定するまではシビアに勝点を追っていきたいと思いますし、まだまだ試合もあるので、選手も気持ちを入れ替えて、チーム全体が沈んだ気持ちにならないようにコントロールしていきたいと思っています。

──エレン選手の投入について

エレンは今日がデビュー戦になりましたけど、リラックスしてエンジョイしながら入ってくれたのではと思っています。

──後半中盤の布陣が変化したのは

(マリノスの)扇原選手や天野選手が落ちてきた時の縦パスをケアしながら締めるという意識が、あのトライアングルを生んだと思うのですが、奪ってからの距離感が非常に良くなったので、あの辺りで少し主導権を握れたのかなと。ただ、特に右サイドですけど高橋が出ていく、櫻内とのコンビネーションで崩していくというシーンがあればあるほど、我々が相手の2ラインを掴まえ切れずに攻撃に入っていたので、その表裏一体の(マリノス)遠藤選手と逆サイドの(マリノス)仲川選手が攻め残りしているのも、もう少し部分ケアしながら、ゆっくり帰陣させるくらいの余裕を持ったボール回しが出来ればより良かったのかなと。それと速い攻めとの上手い使い分けがあれば、あの中盤のトライアングルがもう少し活きたのではと思っています。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──川又選手のゴールをアシストした場面について

(川又)堅碁が走っているのが見えたので、良いボールを上げることが出来ましたが、個人にアシストがついてもチームが勝てないと意味がないので、次は必ず勝てるように努力していきます。今日は前半、特に前向きの選択というものがチームとして非常に少なかったと思いますし、後半はそういったプレーを増やしていこうという想いで臨みました。

──後半押し込んでいた時間帯は、得点場面もそうでしたが中村選手からのサイドチェンジなどからチャンスが多く生まれました

あそこで(中村)俊さんからボールが来るというのは分かっていますし、それはずっと練習からやってきています。自分としては、そこにボールが来ると信じて、そういった動きを増やしていかなければいけないですし、そこからの精度をもっともっとあげていかなくてはいけません。バリエーションも増やして、工夫していきたいです。

エレン

エレン

選手

──ジュビロでのデビュー戦となりました

Jリーグデビュー出来たことは嬉しかったですが、勝てなかったことが本当に悔しいです。次は絶対に勝ちたいですし、勝利することがチームとして最も重要なことです。今日、初めてヤマハスタジアムでプレーしましたが、ジュビロサポーターの皆さんが作ってくれているホームの雰囲気は素晴らしかったです

中村 俊輔

中村 俊輔

選手

──怪我からの復帰後初のフル出場となりましたが、試合を振り返って

前半は相手のゲームで、後半は自分たちに流れがあったと思いますが、結果的に負けてしまいました。前半の早い段階で失点してしまったので、そこから少しリズムが掴めなくなってしまったかなと。前から行ってこれ以上失点してしまうのが怖かったので、受け身になった部分はありますが、そこを我慢と捉えるか、消極的になったと捉えるかだと思います。ボールを奪った後の質は、チームとして練習で改善していかなくてはいけません。声をかけて解決される部分もありますし、一人ひとりのターンの技術や取った後に遠くを見る能力など、そういうものを磨いていければなと。ここからは下の順位も詰まってきているので、やり方を変えるというよりも、どれだけチームとしてまとまって突き進めるかということが大事になってくると思います。そしてそういう時こそ、自分の力を発揮しなければいけない時だと思っています。

──同点ゴールは、右足のサイドチェンジから生まれました

少し弱かったので相手に取られるかなと思いましたが、上手く通りました。(櫻内)渚のセンタリングも良かったですし、同点ゴールの形は良い形だったなと思います。

──リーグ戦残り7試合に向けての意気込みを

今日は負けてしまいましたが、自分自身はポジティブな気持ちです。なぜかと言うと、こういう苦しい、厳しい時こそ自分の経験を発揮しないといけない時なので、下を向く必要もないですし、自分たちの足元をしっかり見つめてやっていきたいと思います。

川又 堅碁

川又 堅碁

選手

──自身にとっては、J1リーグ200試合目の出場、得点も生まれました

負けてしまったので、悔しいです。ゴールについては、(櫻内)渚が前半から良いクロスを上げていましたし、練習からスペースに落とすようなボールが上手いので、それに対して自分は入り込んだらピンポイントで良いボールが来ました。今日のゴールは渚のおかげです。

──川又選手の得点でチームのリズムも変わったのでは?

チームとして前選択が多くなって、味方がボールを持ったらどんどん出ていくような、そういうサッカーが出来ていたと思いますが、それを前半からしっかりやっていかなくてはと感じています。

──今日の試合で得たものと課題は?

後半はボールがよく動いて、スペースに抜け出してからのチャンスが多かったと思うので、そういった攻撃は続けていくべきですが、最後にゴールを決められてしまった場面は自分が競ったところから始まっているので、あそこで競り勝つことがやっぱり大事だなと。あとはシュートを打たれないような守りなど、ちょっとしたところを改善していきたいと思います。

──これからの戦いに向けて

FW陣は点を取ることを最大限に意識してプレーすることと、前線から守備でチームを助けることが重要です。そして、チームが一丸となることが一番大事だと思うので、盛り上げてやっていきたいと思っています。

森下 俊

森下 俊

選手

──序盤の失点がゲームを難しくしてしまいましたか?

早い段階で失点してしまいましたが、切り替えてやろうということは味方同士話していました。ただ、それが上手く切り替えられなかったというか、ズルズルと引きずってしまったかなという想いです。

──後半左サイドにエレン選手が入りましたが、連係面について

練習でもやってきましたが、エレンの特徴はクロスと縦の推進力だと思うので、そこを活かせるようなポジション取りが出来るように、「裏は自分がカバーするから」と話していました。

──身体を張ったプレーでピンチを救っていますが、ここ数試合、自身はどのような想いでプレーしていますか?

いつもと変わらず、前向きにやろうという想いです。でも勝ち切れていないので、そこはめちゃくちゃ悔しいです。自分自身まだまだだと思いますし、もっともっとチームに貢献しないと、という覚悟を持ってやっていきたいです。

──ここからの戦いに向けて

逆転出来る力をつけていかないと勝てないと思いますし、やられても逆転出来るという強い気持ちを持って戦っていきたいです。すぐ試合が来ますし、勝たないとどんどん下に飲み込まれてしまうので、もっと思い切って、ミスを恐れず戦っていきたいと思います。

横浜F・マリノス ポステコグルー監督

──試合の総括

非常にタフな試合だったのですが、良い入りで先制点が取れました。後半は相手がホームということもあり攻め込まれたのですけど、自分達は同点にされても選手が良いアクションをして決勝点を取れて良かったと思っています。