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2017年9月30日 vs FC東京

16:00 味スタ

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

4バックに変えて、システム、立ち位置といったものが前節とは変わったのですが、選手に伝えたことは、数字とか立ち位置にこだわらず、普段から言われていることを全うすること、それから、よりアクションを速くしなくてはいけない時、コミュニケーションを遅らせてもいい時、色々なシーンが出てくると思うのですが、各々が伝えていったり、はっきりとした答えを出すことによって、コレクティブに出来るのではないかと。守備については非常にコンパクトにできたと思いますし、センターバックとサイドバック、それからセンターバックとボランチのところで間延びしなかったので、決して大味なゲームにはならなかったのではないかと。残り15分20分になると、やはりショートカウンター合戦になりがちな、今日のような展開になりがちだと思いますが、非常に我慢強くコンパクトに出来たのではないかなと思っています。

攻撃に関しては、ポゼッションの中で相手に合わせたのか、なかなかリズムが上がらず、前線の動き出しが少なかったので、背後、それからボックス脇の意識がちょっと希薄だったのが残念でした。また、シュートの意識は試合前もハーフタイムも、もちろん今試合が終わってからも選手には伝えたのですが、それが少なくて。それからラストパス、最後のファーストタッチの精度、こういったところで遅れてしまったり、相手のブロックにあってしまったりと、もったいないシーンが何個かあったのではないかと思います。

──移籍後初先発の山田選手の評価は

少し後ろの選択が多くて、ポストに入ってきてもバックパスのシーンが多い、それから背後に抜け出す回数も少ないなと。我々が期待したプレーでは無かったのですが、1年くらいドイツでボランチをやっていたので、2列目の空気というものを少し忘れてしまっているかなと感じました。彼に伝えたのは「リハビリのつもりでリラックスしてゲームに入ろう」と。正直出来は良くなかったのではないかと思います。ただ頭から出ることによって彼の中で新しいものが芽生えると思いますし、競争意識の中ではスタメンで出る自信と、不安の入り混じったところがアスリートとして丁度いいと思うので、ここから2週間色々なことをアジャストする時間があるので、今度のダービーまでには何とかそのレベルに来てほしいと思っています。

──無失点に抑えた守備について

選手たちが最後の最後まで身体を投げ出したり、規律という多少の縛りの中で、例えばスピードがあるとかヘディングが強いとか、自分たちの特徴を生かしながら、各々助け合いながらやってくれている要因だと思いますし、個人的には数字にはあまりこだわっていませんが、昨シーズンの50失点というのはとてつもなく多い数字だと誰もが分かると思います。それと比較したら、残り6節の中で(失点数)26は非常に良い数字だと思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──今日の試合を振り返って

久しぶりに4バックということで、距離間を大切にしました。特に縦と横のスライドのときの距離間を意識しましたし、下げ過ぎないことを意識しました。ゼロで抑えれば負けることはないので、無失点というのは評価できる部分かなと思います。ただ、やっぱり引いた状態で自分とミヤ君(宮崎)がどう前に出て行くか、そのタイミングやチャンスもあったと思うので、その回数はまだまだ少なかったと思いますし、守備だけになってしまったのかなと。そこはしっかりと次に向けて改善していきたいです。相手はボールをゆっくり回してボールを大切にするチームですし、その中で引くだけではなくしっかりブロックを作りながら前に仕掛けて行くということは心掛けていて、そこはしっかり出来たかなと思います。ただ奪った後の質というのはまだまだレベルを上げないと、高いレベルでは通用しないと思うので、そこはもっと積み上げていきたいと思います。

──次の試合に向けて

ダービーは静岡の人たちにとって、本当に大きなものだと思いますし、勝点3以上のものがあると思うので、そこでしっかりと勝って上位にしがみついていきたいです。勝ちにこだわって戦いたいです。

宮崎 智彦

宮崎 智彦

選手

──無失点に抑えた守備面について

久しぶりの完封でしたが、少し相手に合わせてしまった部分もあると思います。もう少し自分たちから行きたかったですが、ゼロで終われたという部分は評価しても良いかなと思います。

──攻撃面について

シュート数が今日は極端に少なかったと思います。ゴール前に入って行く質だったりコンビネーションだったり、攻撃のパターンというのがなかなか見い出せずに苦しんだ部分もあったので、一人でも二人でも大胆な動きだったり大胆なシュートというのを仕掛けていくことが出来れば、もう少し展開も変わってきたと思います。そこが課題かなと感じています。次はダービーですが、負けなかったことはプラスに考えて、反省するところは反省してダービーで絶対勝点3を手にしたいと思います。

──相手の強力な攻撃陣に対して守備面で一番意識したことは?

相手はクオリティが高い選手ばかりですし、その中で下がりすぎず受けに回らず自分たちから仕掛けて行こうというのは心掛けていました。もう少し上げられるシーンもあったかもしれないですが、引きすぎることもなく、構えすぎずということは出来たのではないかなと思います。今日は3バックではなく久しぶりに4バックで臨んで、結果としてゼロで抑えられたというのは、守備の面では評価できるところだと思います。あとは、攻撃のところで決め切るところを決め切って、勝ちに繋げられるような攻撃パターンを少しずつ増やしていきたいなと思っています。

──味方同士足りないところを補いながら、特徴を生かし合いながら、という意識は?

個人個人の特徴というのは、これだけ長く一緒にやっていれば皆が把握していると思いますし、自分自身も把握しているつもりです。仲間の足りないところを自分が埋めて、自分の足りないところを仲間に埋めてもらうという、そういったコミュニケーションだったりポジショニングだったり、カバーリングというのは、今は誰が出ても出来ている部分が多いと思うので、仲間意識を持ちながら、チームのためにということをもっと強く持ちながら、結果にこだわってやっていければなと思います。

山田 大記

山田 大記

選手

──ジュビロ復帰後初のスタメンでの出場となりましたが、試合を振り返って

自分で掴んだというよりは、名波さんにチャンスを与えてもらったスタメンでした。その想いにしっかり結果で恩返ししたかったのですが、なかなか自分のプレーは納得いくものではなかったので、チャンスを生かせたという手ごたえはありません。ただ、色々と自分が試合に出る中で分かって来る連係だったり、試合勘だったり、そういうものはあるので、与えてもらった機会というのはすごくありがたかったですし、次に繋げたいなと思います。自分のプレーのところで、もうひとつチャレンジしてもいいかなというのは、ハーフタイムに思いました。今日はチーム全体でボールを回して形が出来ているかと言えば、少し難しい状況だったので、もう少し個のところで打開していくというのはひとつですし、そこで良いプレーが出ることでチームとしてもまた歯車がかみ合ってきたりもするので、そういう意味でも自分のところでもう少し無理しても良かったかなということは感じています。

──スタメンで試合に出場したことで得たものは?

スタメンで出ないと感じられないもの、スピードにしても自分の試合勘にしても味方との連係にしてもかなりあるなと感じたので、自分としてはすごくポジティブに捉えています。名波さんが与えてくれたチャンスに応えられたかというと、今日の試合に関しては応えられなかったなという実感ですが、これからという意味ではすごく大きい出場時間、今日のゲームでしたし、試合の出来については納得していないですが、これからどういうふうになっていくか、どういうふうにしていくかというところについては、自分としては手ごたえがあります。

──ダービーに向けて

自分の中でも試合勘やコンビネーションの課題は今日感じたので、それは練習からかなり意識してやっていかなくてはいけません。もっともっとコミュニケーションを取らなければいけないですし、紅白戦でも少しまだ合っていない部分を自分では感じていて、それが試合にもちょっと出てしまっていたので、それは練習で改善できる部分があります。そういうところを意識してやっていきたいと思いますし、味方とのコンビネーションに関しては練習でかなり上げていけると感じています。

森下 俊

森下 俊

選手

──今日の試合を振り返って

無失点に抑えることは出来ましたが、勝てていないので勝ちたかったです。4人で久しぶりに最終ラインに並ぶ中で、立ち位置や味方との距離が開かないようにということを意識しました。ただ、やることはこれまでやってきたことと変わらないと思っていました。ぶれずに、3バックでも4バックでもどちらでも出来るというのはひとつの武器になると思いますし、相手も嫌だと思います。今シーズンここまでは(大井)健太郎君に頼っていた部分もたくさんあります。そんな中でチーム内の競争も激しいですし、いまいるメンバーでしっかりと戦っていきたいです。今日ゼロで抑えることは出来たのは、後ろのコミュニケーションをしっかりとれていたからだと思います。ボランチも含めてみんなで守ることが出来ました。次はダービーなので、絶対に負けられません。

FC東京 安間貴義監督

ジュビロさんは41得点中19点がセットプレー、カウンターが10本あるということで、スピードを止めようというところから入りました。止めた後、(中村)俊輔選手に入った後にルックアップした時には11人が後ろで良いと。セットプレーになったらしっかりとやるべきことをやって、2、3プレーまでボールが切れるまで集中してやろうと話してゲームに入りました。それに対して個人、チームがしっかりとやるべきことができたのではないかと思います。僕たち自身は多くの失点を重ねていたので、ボールを持つことで一度ゼロにしようと。勢いのある仙台さん、レイソルさん、ジュビロさんに対して2試合0で終われたことは、ひとつ(の可能性を)示したかと思います。この3チームに対して五分で終われて中断期間に入れることはポジティブに考えています。