試合速報

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  • 東京V

2015年4月19日 vs 東京ヴェルディ

13:00 ヤマハスタジアム

インタビュー他

名波 浩

監督

──感想

試合としては前半の15分、非常にシンプルに、前に前に、シュートの意識、我々のやろうとしていることができていました。ちょっとミドルレンジが多かったですが、それでもゴールに向かって行くということを考えると、相手の最終ラインを下げる一つの要因になれたかなと。ただ、向こうが我々のプレースピードに慣れてきて、我々のシンプルさがなくなって、ちょっと難しいことをやろうとしたり、上手いことをやってやろうと思っているプレーもあり、そこからのミスを上手くつけ込んだ感じで残り30分戦われたかなという感じでした。

後半はよりプレースピードを上げることと、状況判断、難しいプレーをするなということと、よりシュートの意識を高く持たせてピッチに送り出しました。後半の立ち上がりも前半の立ち上がりと同じようにゴールへ向かっていく姿勢があった中で先週か、先々週から(櫻内)渚がクロスの練習をずっとやり出していて、その成果が出たことと、アダイウトンのゴールへの嗅覚と言うか、相変わらず鋭い突っ込みからゴールが生まれて非常に楽になれたなと思います。

今日、開幕して8節ですが、8節にして初めてホワイトボードに『PK⑧』(※ジェイ)と書きました。22クラブ中、ちょっと定かではありませんが、16クラブぐらいがPKを獲得していると。ただ、我々は(PK獲得がまだない)残りの6クラブぐらいなので、それはちょっと残念だと。もう少しボックスの中で仕掛けろということを選手に伝えたいがために『PK⑧』と書きました。その通り、PKを獲得できて、ゲーム展開としては楽になったかなと思います。

あとは、一人少なくなってからは粘り強く、頑張ってくれたなと思います。選手を大いに褒めていいゲームだったと思います。

──坪内選手の評価をお願いします。

やはり気持ちは非常に強いものがあったと思いますし、期するものがパフォーマンスとして表れていたと思います。それからボールを奪うとか、人にぶつかるとか、周りを動かすとか全てに気持ちが入っていたので、見ていて安心しました。ずっと出続けている藤田が引っ張られている感があって、相乗効果が出たと思います。ともあれ、完封できたことは坪内を含めた最終ラインとGKの活躍が大きかったと思います。

──守備面でよかった部分は?

ボールアプローチは行けていたと思いますし、シュートブロックのところで最後に体を投げ出す時も2、3人と連続性があったと思います。ちょっと気温が高くなったので、体力的に厳しかったと思いますが、相手の推進力よりも我々のアプローチ・密集の方が速いし、自信もあったのではないかと思います。そこはずっと言い続けていることが実を結びつつあると思います。

──次節は千葉との大一番ですが?

今日のゲームもそうですが、キャンプ前からずっと言っているように、誰が出ても困らないように、誰が抜けても困らないようなチーム作りをしてきました。そんなに深くは考えていませんが、一つ選手に伝えたことは、チャレンジャーとしてやっていく以上、このゲームに勝って次の試合を迎えたかったので、その意味でも挑戦権というチケットを握り締め、アウェイに乗り込むことができるという素晴らしい形を選手たちが作ってくれたと思います。

──川辺選手の評価をお願いします。

リズムを変えるという意味ではやはりショートパスで、しかも縦への出し入れで変えてくれました。ちょっと突っ込み過ぎている時はあっさりバックパスして、良い方のリズムチェンジをしてくれたと思います。残り20分くらいから宮崎と徐々に間が空いてきて、スライドができなくなってきてということがありました。そこはやはりゲームに続けて出ていないとか、途中からではないので、攻守ともに反応しなければいけないところとか、そういったちょっとした重りがあったと思いますが、今できる全てを出してくれたと思います。

──松井選手の評価をお願いします。

やはり彼には縦横無尽とか、自由とかという言葉がぴったりだと思います。ただ、昨シーズン日本に帰ってきて、しかもJ2という難しいリーグで、自分のプレーがなかなか上手くいかなかったということは、やはりシンプルさという単純なことだったと思います。今日のゲームは非常にシンプルでしたし、紅白戦でよくなかった、入り過ぎるというポジション修正もできていました。あとは攻守の切り替えで独力で2回くらいボールを奪えていました。シュートも打っていますし、評価としては素晴らしかったと思います。

ジェイ

ジェイ

選手

タフな試合でしたし、相手がフィジカル的なゲームを挑んでくることはわかっていましたが、なんとか自分たちのゲームができて、本当によかったです。自分自身、長く先発として出ていない後に先発として出る試合というのは難しい部分もありますし、実際にそういうものもありましたが、シュートを5本打つことができました。そのうち2本が枠内に行き、そして、1本がゴールにつながったということで、結果としてはとてもハッピーです。

コンディションはとてもいいです。試合に出られなかった時はフラストレーションが溜まっていて、出たいという気持ちがたくさんありました。今日戻って来れて嬉しいという気持ちと、あとはやはり今日は何と言ってもディフェンスがよかったと思います。坪内選手の活躍もさることながら、自分も含めて、いい連係ができたというところで、チームとして勝利できたことがよかったです。

──PKを獲得したシーンについて

自分がパスを受けようと思い、正しいポジションを取りました。そこにパスが来た時に相手選手も来ましたが、上手く反転することができました。

──次節・ジェフユナイテッド千葉戦について

ジェフユナイテッド千葉もとてもいいスタートを切ったと思いますし、J2の中でも屈指のチームだと思います。ただ、我々もトップクラスのチームの1つだと思っています。J2で優勝するためにも、J1昇格を果たすためにも戦わなくてはいけない相手です。アウェイに乗り込むわけですが、しっかり集中して、いい試合をして勝ちたいです。

川辺 駿

川辺 駿

選手

このチームで初めてスタメンで出て、上手くいった部分と上手くいかなかった部分がありました。ただ、選手として最初から出て、80分以上出るということはとても幸せなことですし、このチームに来てよかったと思います。

チームとして入りのところで失点している部分もありましたし、自分自身としても入りがよければ、あとはスムーズに行くと思っていましたし、入りを集中していました。

──縦への推進力について

そこが自分の持ち味だと思っています。ただ、今日はちょっとバタバタしてしまった部分もありますし、上手くボールを動かす時間が少なかったと思います。もっと自分が落ち着かせて、そこからワンタッチで縦パスをさらに入れることができればと思います。

アダイウトン

アダイウトン

選手

──ゴールシーンについて

ベストな判断をすることができたと思います。(櫻内)渚から必ずいいボールが来ると信じていました。なぜかと言うと、常々チームとしてただ漠然と練習しているわけではなくて、味方の特長を理解しながら練習しているからです。(櫻内)渚もいいクロスを上げられたと感じていると思いますし、自分自身としてもいい動きができたと思います。自分はヘディングが得意ではないので、日頃から練習しています。その成果が出てきていると感じています。

これからも今まで通り練習をしっかりと取り込み、今まで通り仲間を信じてやっていくだけだと思っています。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──アシストにつながったクロスについて

相手選手が戻りながらの対応でしたし、自分は前向きだったので、あの体勢だとスピードでは自分の方が速い、有利だなと思っていました。スペースも空いていましたし、ファーストタッチでいいところに置くことができました。中をちらっと見たら、アダ(アダイウトン)の前にスペースが空いていましたし、そこに流し込めれば、アダが飛び込んでくれると思っていました。イメージがアダと一致しました。

岡山戦(第7節)のゴールシーンでもアダが1枚で飛び込んでいたので、1枚でも決めることができる力があるというイメージがありました。試合前からクロスの精度、入り方ということは名波さんからも言われていましたし、そこも意識して上げました。

坪内 秀介

坪内 秀介

選手

自分自身、今季初スタメンという中で、失点ゼロで終えることができてよかったです。使ってくれた名波さんの期待に応えたいという思いでした。それと、あとは大分戦(第4節)の最後の場面での失敗を取り返したいという思いが強かったです。

ただ、僕の場合はまだまだ(先発としては)1試合出ただけですし、『成し遂げた』という部分では全くないと思っています。またいつ出番が来てもいいように準備というか、毎日やっていきたいなという思いです。気を引き締めて、前向きにやっていくと。

──藤田選手との連係について

ヨシくん(藤田義明)と前向きになるような声をかけ合い、励まし合ってプレーできていたと思います。感謝したいと思います。

──マン・オブ・ザ・マッチについて

人生で初めてでしたし、正直、冗談かなと思いました(笑)

東京ヴェルディ ■冨樫剛一監督

──感想

アウェイに乗り込んできて、(ジュビロが)強いのはわかっていましたし、実際に対峙してみて、しっかり攻守があって、改めて強いチームだと思いました。ただ、自分たちが前半、少し、スタートを[4-1-4-1]のような形にして、選手たちに少し求めたことが、逆に守備のところで重りになってしまい、少し反応が遅れてしまったかなというところで言えば、選手たちは一生懸命やってくれましたが、自分の采配のところで少しまた考えなければいけないかなと。

ただ、選手交代によって、残り20分のところでチャンスを構築していったところで言えば、自分たちのやりたいような形は何度か出ていたと思います。クロスからの失点というのは想定の中にありました。ただ、PKのところで、自分たちはPKを取られる回数がちょっと多いので、そこはもう一度見直して、正しいタックルに行けているのか、そこまで深いタックルが必要になってくるのかというところで、自分たちが失点しなければもっと勝ち試合にできるチャンスがこれから来るのではないかと思います。

アウェイでこういうゲームの中で、自分たちがここからまたしっかり戦い、勝ち点を積み重ねて、ホームゲームを迎えた時にはもっと成長したチーム、強さを見せることができるという期待感もあります。ここからしっかりとまたトレーニングして、ここから連戦になるので、チーム全体の力がすごく必要になってきますし、いいトレーニングをして、いい一体感を持ってここから臨んでいきたいと思います。