試合速報

  • 鹿島
  • 3 終了 1

2012年12月15日 vs

13:00 カシマ

見どころ

激闘となった今季リーグ最終戦・ガンバ大阪戦から2週間――。今度はカップ戦の頂点を目指すバトルが幕を開ける。2012シーズンを締め括る天皇杯。目指すは優勝、そして来季ACL出場権獲得だ。

12月1日のガンバ大阪戦から4日間のオフを挟み、チームは12月6日より調整を再開。フィジカル系のトレーニングや練習試合でこの一戦に向けて準備を進めてきた。「オフもサッカーのことを考えていた」と話すのは八田直樹。シーズン中であるだけに気持ちを切らすことはないが、リフレッシュできたことは確か。1年を戦うリーグ戦はそれほどまでにタフなものだった。背番号21は「思ったよりも体が動くんですよね」と充実感を漂わせる。「休みも選手の仕事の一つ」と話すのはロドリゴソウト。「リーグ戦で勝てなかった時はチームとしてプレッシャーがあったと思う。ただ、最後に勝ってリラックスできた部分もあると思うし、平常心を持つことができている」(同選手)。今振り返れば、結果が伴わない日々は頭で意識している以上に重圧があった。それでも選手、スタッフは一丸となり、臆することなくチャレンジを続けた。その結果がガンバ大阪戦で実を結ぶことになった。森下仁志監督は「この2か月は無駄ではなかった」と言いきる。その言葉は苦しみを味わった者にしか口にできない。今季リーグ戦で味わった喜び、苦しみはチームを大きく成長させた。一回りも二回りもスケールアップした新生・ジュビロは満を持して天皇杯に臨む。

対する鹿島アントラーズは今季指揮を取ったジョルジーニョ監督の今季限りの退任がすでに発表されており、クラブの“レジェンド”のために――との思いで是が非でも勝ちに来るに違いない。8月の前回対戦では試合開始直後に前田遼一のゴールで先制したものの、その後2点を返され逆転負け。同じ場所で2度続けて負けるわけにはいかない。そのリベンジを果たす一戦でもある。森下監督は「先取点を取れれば理想的だが、どんな状況でも全員がより強いつながりを持ってプレーすること。選手間の連係の質も上がってきている」と敵地での大一番を見据える。キックオフは13時。延長戦、PK戦も見据えた総力戦がいよいよ始まる――。