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2025年9月13日 vs FC今治
19:00 ヤマハ
明治安田J2リーグは、ここからラスト10節が幕を明ける。夏の中断明けは連敗を喫したが、リーグ戦では3試合負け無しと上向いてきている。だが、連勝で迎えた前節は[5−4−1]のブロックを構え、守備に比重を置いてきた大分からゴールを奪い切れず、スコアレスドローと3連勝とはならず。今季の目標である「J2優勝・J1昇格」を達成するためには、ラスト10試合でいかに連勝を伸ばしていけるか。勝負強さが問われるシーズン最終盤になる。ハッチンソン監督が「まずは勝ち切らなければいけない」と語気を強める今節、勝ち点「2」差で8位の今治をホームで撃破し、反撃への一歩目を踏み出したいところだ。
代表ウィークによる中断期間では、無得点に終わった前節の課題を踏まえて、アタッキングサード攻略の練習に時間を割いてきた。練習内では、「ペナ内により人数を送り込むこと」(ハッチンソン監督)を意識させて、これまで以上にペナルティエリア内に厚みをもたせる形で攻撃を構築してきた。そういった攻撃面での変化は期待したいポイントになる。
その成果をしっかりとゴールに結び付けることが勝ち点3を獲得するための大きなハードルになる。その上で前節、リーグ戦では3試合ぶりに先発に復帰した渡邉りょうは、大分戦で無得点に終わった悔しさをこう口にする。
「(大分戦は)FWが点を取れれば、勝てる試合だった。自分が結果を残してチームの勝利に貢献したいという思いはより強くなっている」
決めるべき選手にゴールが生まれれば、チーム全体も波に乗れる。そのキッカケを掴むストライカーたちの活躍に期待したい。
今治とは5月の前回対戦では、3−3という激しい撃ち合いの末にドローという結末だったが、チームとしてもこの試合を機にリーグ戦では8試合負け無しとチームが上向くターニングポイントにもなった。ただ、前回対戦で味わったように、今治の前線にはリーグ3位の12得点を挙げているマルクス ヴィニシウスや前回対戦で途中から試合の流れを変え、U-20日本代表にも選ばれている横山夢樹という「強力なストライカーたちがいる」(ハッチンソン監督)。
その強みを発揮させず、それ以上に攻撃のクオリティーで上回る。その先に逆転に向けて反撃の狼煙を上げる勝ち点3が待っている。