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2025年8月31日 vs 大分トリニータ
19:00 クラド
磐田は、中断明けに連敗と苦しい時期を過ごしたが、J2首位を走る水戸との直接対決を制すと、前節は、前半戦で手痛い敗戦を喫していた富山を相手に2−0で完勝。リーグ戦では約2か月ぶりとなる連勝を飾り、足踏みが続いた中断明けの流れを完全に払拭した。
またジョルディ クルークスが横浜FMへ電撃移籍した攻撃面は、富山戦では右ウイングで角昂志郎が第22節熊本戦以来、5試合ぶりの先発に復帰し、「ジョルディの穴を埋めるというより自分らしさを出そうと思った」という言葉通りのプレーを体現した。
特にトップ下をやってきた経験も活かしながらサイドに張るだけではなく、内側でも積極的にプレーした39番がオフ・ザ・ボールでも機動力を存分に発揮し、クルークスが抜けた右サイドに新たな特徴をもたらした。その流動的な攻撃には選手たちも手応えを感じており、今節の大分戦でも期待したいポイントとなる。
また富山戦ではリーグ戦では7試合ぶりに無失点でクローズした守備の安定感は、ここから安定して勝ち点を積み重ねていく上で継続したいポイント。何よりもそのハードワークを続けられていることが連勝を掴めた要因の一つでもある。前節、移籍後初ゴールをマークし、チーム全体のバランスを調整する役割としてインテリジェンスの高いプレーを見せている井上潮音は、「この強度をベースにできれば自分たちはどんな相手でも良い試合ができる」と胸を張る。そのベースで上回ることがゲームを支配する上でのカギとなる。
大分には前半戦にホームで0−3と完敗しており、前節同様にリベンジしなければいけない相手だ。ただ10試合勝利から遠ざかっている大分は、今月に片野坂知宏監督との契約を解除し、竹中穣ヘッドコーチが監督に昇格する形で監督交代に踏み切っている。その初陣となった前節はいわきに0-4と完敗を喫したが、ハッチンソン監督は「(監督交代から)1試合しかやれていないので分析するのが難しい。我々が勝てると思って試合の臨むことがあれば、痛い目にあう」と最大限の警戒を怠らない。
今節、大分から勝ち点3を持ち帰って、8月最後のリーグ戦を3連勝で締めくくる。