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2025年8月23日 vs カターレ富山
19:30 ヤマハ
様々な思いを払拭するために必勝をかけて戦うホームゲームとなる。
ホームに今季、11シーズンぶりにJ2の舞台に戻ってきたカターレ富山を迎え撃つ今節に向けてジョン ハッチンソン監督は、こう思いを口にした。
「ファンの皆さまには借りがある。それをしっかりと返さなければいけない」
リーグ中断明け初戦の第24節、ブラウブリッツ秋田にJ2ではクラブワーストとなる4失点を喫してホームで敗れた。自分たちが目指すフットボールとは程遠いパフォーマンスを多くのホームサポーターの前で見せてしまったことを悔いている。それ以来のホームゲームとなる今節、指揮官は「僕らがどういうクラブなのかを示すパフォーマンスを見せなければいけない」と言葉に力を込める。その借りを返すべく、サポーターに勝利を届ける義務がある。
また富山は、3月に行われた敵地での前回対戦で自分たちのパフォーマンスを見せられず、1-3というスコアで完敗を喫した相手。そのアウェイチームに対し、倍井謙は「絶対に勝たなければいけない相手」とリベンジへの思いを口にする。J3降格圏の18位に沈んでいる富山は、リーグ戦では前回の磐田戦を最後に16試合も勝利から遠ざかり、その間に監督交代を決断。現在は横浜FMでハッチンソン監督と共に仕事をした過去がある安達亮監督が指揮を執っており、当時からまた新たなチームに生まれ変わっている。ただ、サックスブルーも当時の悔しさを忘れていない。そのリベンジを果たさなければいけない一戦でもある。
リーグ中断明けに連敗と苦しい時期が続いたが、前節は首位を走る水戸ホーリーホックを敵地で下して連敗をストップ。ようやく待望の勝利を掴んだが、今週サックスブルーに衝撃的なニュースが舞い込んだ。リーグトップの9アシストをマークし、攻撃の要・ジョルディ クルークスが横浜FMへ電撃移籍した。ここまで全試合に先発し、絶対的な槍となってきたクルークスが抜けたダメージは決して小さなものではない。だが、ポジティブに捉えれば、チームとしてさらに成長するチャンスだ。
前節、勝利の立役者となったグスタボ シルバは、攻撃で高いクオリティーを示せば、初先発した井上潮音は、チームに落ち着きとインテリジェンスをもたらし、期待の新戦力が続々と自分の持ち味を発揮し始めている。そして新たにファジアーノ岡山からブラウンノア賢信を期限付き移籍で加入し、チームの戦い方の幅を広げる陣容が揃った。その中で迎える今節は、サックスブルーのまた新たな可能性を示す一戦となる。