2025年7月6日 vs ロアッソ熊本
18:00 えがおS
ベガルタ仙台をホームに迎えた前節は、前後半通して試合の主導権を握ることができたものの、決定機を決め切れずに試合終盤の失点で9試合ぶりの黒星。5月から始まった無敗がストップした。
ただこの結果を受け入れた上でチームはさらに前へ進もうとしている。
仙台がDFラインの裏をケアし、倍井謙とジョルディ クルークスというチームの攻撃の強みを徹底的に消してきた戦い方を選んできた中で、最終ラインから焦れずに攻撃を組み立てながら試合を進められた点は、敗戦の中にある光明だ。ジョン ハッチンソン監督は、仙台戦でのゲーム内容について「選手たちには正直に良いパフォーマンスだった」と伝えた」と言う。その中で結果が伴わなかった悔しさを監督自身も噛み締めた上で、勝敗に直結する攻守におけるゴール前での局面では「より集中していかなければいけない」ことを強調することも忘れなかった。
特にホームで勝ち切れなかった熊本との前回対戦(1△1)では、開始早々の失点を喫した後に金子大毅のゴールで同点としたものの、最後は2点目を奪い切れずに勝利を飾ることができなかった。「前回対戦でも、今の課題であるチャンスを作りながらも決め切れないところが見られた。ペナルティエリア内ではしっかりと決め切りたい」(ハッチンソン監督)。仙台戦での課題、そして前回対戦での悔しさを踏まえても、“決め切る力”で真価を示したい一戦となる。
熊本は、第21節終了時点で降格圏の19位に沈んでおり、第11節の藤枝戦以来、リーグ戦では10試合勝利から遠ざかっている。ただハッチンソン監督は、「今の順位は関係ない」と言い切る。前日の5日土曜日にひと足早く試合を消化した昇格圏を争うライバルチームたちが軒並み勝ち点を落としている中、サックスブルーは熊本から勝ち点3を持ち帰る。