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2023年7月29日 vs いわきFC

18:00 いわきG

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

まずはこのいわきの地まで本当にたくさんのサポーターに来ていただいて、後ろのゴール裏の席を埋め尽くして我々を最後まで鼓舞し続けてくれました。そうしたファン・サポーターの方に勝点3を届けられて、その喜びを共有できて本当に嬉しいです。試合については、いわき戦に向けて準備をしてきましたが、なかなか自分たちの時間を作ると言いますか、そういう時間はそんなには無くて、相手のストロングを出させてしまう時間帯の方が多かったかなという前半だったと思います。ただ、最後のところは本当に前後半通してですが、最後の最後のところはしっかり身体を張って、なんとか失点をしないという意志みたいなものを選手たちが最後まで出してくれたのは、本当に感謝したいなと思っています。我慢した中で、最後にああいったゴールで得点できて勝点3を拾えたというのは、本当に我慢強く戦ってくれた選手のおかげだなと思っています。ただ、我々は勝点3を取りましたけど、相手に勝点3がいってもおかしくないゲームだったかなとは思っています。

──前節の群馬戦で得た勝点1を次に繋げていきたいとおっしゃっていました

いつも僕は、引き分けのあとの試合は重要だと言っていて、選手もこのゲームの重要度は理解してくれていました。そういう意味でも今日は上手くいかない時間もありましたが、本当に最後まで粘り強く選手がやってくれたなと思っています。

──前節から3人スタメンが変わりましたが、それぞれの選手の評価を

(鈴木)海音は、代表から戻って来てなかなか出場機会がなかったのですが、練習からずっと良いプレーを見せていましたし、今日スタメンで出ましたが、彼のストロングである前への強さだったり、最後のところで足を出すといったところは十分に出してくれたなと思っています。ホームでやったいわき戦の悔しさが彼にはあったと思うので、そういう意味では最後まで集中してプレーしてくれたなと思っています。小川大貴に関しては、常に出られる準備や状態というのは彼の中ではあって、ただ少し故障があったので今回は間に合うかどうかというところだったのですが、ここまでコンディションを持ってきてくれて、しかも勝利に貢献してくれたというのは凄く満足しています。(古川)陽介に関しては、ドゥドゥが今日出場できないというところで起用しました。彼は試合途中からが多いですが常にゲームには絡んでいますので、周りとのコンビネーションというところに不安はなかったです。今日も何度か剥がせたのですが、そのあとのクオリティをさらに僕は彼には求めていきたいなと思っています。

──これで10戦無敗です。ここまで上昇してきた要因はどうとらえていますか?

理由というのは終わってから考えようかな、というふうに思っていますが、本当に次のゲームに向けてどれだけ良い準備ができるかということに尽きます。選手はそこに向けて、今日来ていないメンバーも全員が今日のゲームに出るための準備をしてくれていましたし、今日来ていない選手も終わった瞬間に次のゲームに向けて準備してくれていると思います。今日ゲームに出た選手も次の試合に頭が向いていると。そういう連続が今勝点を積み上げられているところだと思います。選手だけではなく、スタッフも次のゲームに向けて凄く努力して準備してくれていますので、こういうことがしっかり噛み合って今の勝点なのかなと思っています。

──後半の選手交代も勝利に繋がった要因の一つだと思います。どのようなことを伝えてピッチに送り出しましたか?

あとから出てくる選手はタイプも違いますし、それぞれ持ち味があるのでまずはそれを発揮してもらいたいと。1人ずつのことを言うと時間が長くなってしまうので割愛しますが、そういう意味では自分が持っているストロングを出して欲しいというところは、いつもメッセージとして伝えています。プラスアルファ戦術的なことも言いますが、ただ交代で入るのって流れに乗るのが難しいと言いますか、見ているよりも簡単ではないところで、流れを崩さずさらにパワーアップしてくれるので、今日も交代で入った選手たちには感謝しています。

──ハーフタイムに選手たちに伝えたことと、日頃の積み重ねが最後のリカルド選手のカバーのようなプレーに繋がっていると思います。常日頃、練習から選手たちに求めていることは

トレーニングのところでは、当たり前のことを当たり前にやると言いますか、それを常に100%でやってくれというところは選手には求めています。そういうところが最後の最後でああいうプレーに活きてくると思っています。日頃はそういうところをしっかり選手には求めて要求しています。ハーフタイムについては、上手くいかなかったところももちろんありましたが、ただ1点評価できるのは、その中でも我慢し続けた、失点しなかった、0で抑えたと。そこはポジティブに取っていて、我々は絶対後半ゴールを取れるという、選手にもそこに対しての自信もありますし、そういうポジティブなところも含めて、多少上手くいかないところの説明はしましたけど、できるだけ最後はポジティブな言葉を掛けて終わりたいなと思っています。毎試合ではないですけど。(笑)

ジャーメイン 良

ジャーメイン 良

選手

──まずは勝利に結び付いたゴールシーンを振り返ってください

(小川)大貴君が良い形で右サイドを抜けてクロスを上げて、最初は大貴君のボールで直接狙っていたのですが、自分の頭を越えて、カヌ(鹿沼)が良いところに入って来ていて自分を見つけてくれて、しっかり良い落としをくれたので、決めることができました。それまでだいぶ相手に押し込まれていましたし、流れも悪くて相手に決定機があるような状況だったので、決まって良かったなという気持ちです。

──試合全体を振り返って

前半始まってから中盤くらいまでは自分たちがやりたいことをしっかりできて、しっかり押し込んでチャンスも作れていたのですが、そこで1点2点取りたかったなというところと、あとはそこからいわきも慣れてきてさらに人に強く来るようになって、自分たちがだいぶ受けちゃったので、あの時間帯は前半最後の方から後半はずっとそういうゲームだったので、そこはもう少し上手く対応して剥がしていけるようにしていきたいなと思います。その中でもディフェンスが身体をしっかり張って0点で抑えてくれていたので、何とか勝点3を取れたのは良かったです。

──自身のプレーについて、ここ最近はフル出場を続けています

とにかく毎週毎週、ずっと同じ準備を同じサイクルで1週間繰り返すということを意識していて、夏場はそんなに得意じゃないのですが、毎試合しっかりと走れていますし、そういう準備のところがしっかりできているので、それが良いパフォーマンスに繋がっているのかなと思います。

八田 直樹

八田 直樹

選手

──後半アディショナルタイムから急遽ピッチに立ちました。今季公式戦初出場について

試合勘は全くなかったですが、やるしかないと思っていました。勝っている状況でしたし、色々な経験をしてきているから、割り切ってバタバタせずにドンと構えればいいかなと思っていました。みんなの方が心配してくれていたと思います。(笑)自分では大丈夫と言い聞かせて、みんなにも大丈夫と伝えて。

──試合をベンチから戦況を見つめていて

相手にシュートをたくさん打たれた中でも粘り強く戦えるようになっています。良いゲームかどうかは分かりませんが、泥臭く勝点3を拾えるということは今後に繋がると思います。自分自身久しぶりにベンチに入って、改めてしっかり準備しなくてはいけないなと。準備しているからこそ、自信を持ってピッチに立てると思うので、これからも準備し続けたいと思います。本当にチームメイトに感謝です。(三浦)龍輝のパフォーマンスが素晴らしいので、置いていかれないようにこれからもしっかり準備していきます。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──苦しい展開だったと思いますが、守備面の手応えについて

0の時間を長くするというのは今のチームにとっては凄く大事なことだったので、まず0で終われたことは何よりかなと思います。ピンチもたくさんありましたし、自分たちのミスから招いたピンチもありましたが、(三浦)龍輝の最後のあのプレーじゃないですが、全員が身体を張って守れたことが最後のゴール、勝点3に繋がったかなと思います。

──小川選手のクロスが決勝点に繋がりました

そうですね。本当にここまで試合に出られていなかったので、色々な思いがあの瞬間フラッシュバックしたと言いますか、あのクロスも色々な想いを乗せて蹴りました。

──いわき戦に向けてどのようなプランを持って試合に臨みましたか?

いわきはかなりハイプレッシャーで人に対して強く来るというのはミーティングでも話がありましたし、練習でもやってきたので、まずはそこの1対1で負けない、相手はかなり強度が高いですが、その強度を上回って圧倒することを大事にしようと。そこは全員がかなり意識をしてやっていたと思います。その部分で上回ることができれば、前半の最初から途中にかけてチャンスがいくつか作れたように、インターセプトだったりとか、人数をかけた攻撃でチャンスを作れたので、もう少しその時間を増やせたら良かったかなというのは一つの反省点だと感じています。

──チーム全員で掴んだ勝利だったと思います

本当におっしゃる通りだと思います。最後のあの場面でハチ君(八田)がピッチに入って、安定して残りの時間を過ごしてゲームを終わらせるところだったり、僕は交代してベンチに下がっていましたけど、グッと来るものが個人的にはありました。

鈴木 海音

鈴木 海音

選手

──試合を振り返って

前半から自分たちがボールを持てる時間が少なくて、前半の最後のあたりはセカンドボールも拾われてしまいました。ブロックを作って引いて守っているという形だったのですけど、それでも最後まで全員で集中して、ゴール前で身体を張れたことはよかったです。0で守れば前の選手が点を取ってくれるというのは、最初のミーティングから言っていて、とりあえず0で抑えれば大丈夫と、そこまでネガティブではなかったです。後半も苦しい時間帯がずっと続いて、相手のミスに救われたという場面もありましたけど、そこは改善していかなくてはいけないと思いますし、それでも0で抑えたということはポジティブにとらえて、今日の勝利を自信にして、もっと改善して次に繋げられたらと思います。

──監督も失点させない意志を感じたと言っていました

いわきとの前回対戦では、リードしていて自分のところでやられて引き分けという形だったのでそれはずっと悔しかったですし、この前の悔しさはここでしか晴らせないと思っていたので、絶対に失点しないこと、プラス自分が点を決めたいと思っていました。結果的に0で抑えられて勝利できたので、とりあえずそこは良かったです。

──負けない強さも出てきていると思うのですが、次の仙台戦に向けてはどんな気持ちですか?

前対戦のときは代表活動でいなくて出ていないのですが、前回自分たちが勝っている相手なので、仙台はシーズンダブルされないような気持ちで来ると思います。今日のように相手のボール保持時間を長くさせず、自分たちが試合を支配して勝ちたいです。

いわきFC 田村 雄三監督

──試合の総括

まずは初めてスタジアムに5,000人強の人に集まっていただいて、たくさんの声援をしていただきました。勝利を届けられたら一番良かったのですが、残念ながら勝利を届けられなくて大変申し訳ない気持ちと、でもその中でも選手がシュート数で言うと21対9と今公式記録が出ましたけど、そういうふうに前に攻撃、点を取るために前にパワーをかけて勇敢に磐田さん相手に戦ったというところは凄く褒めたいと思いますし、試合が終わったあと、選手にも負けたから全てが悪いわけではなくて、逆に言うと勝ったから全てが良いわけでもないという話をしました。このゲームで学んだことは、磐田さんとの差はそんなにない、ただクオリティの差はあると。そのクオリティをどこで埋めるかと言ったら、普段の練習から一つのトラップ、一つのプレー、そういうところから意識しながら埋めていこうという話をしました。全然下を向く必要はないので、また次の長崎に向けてまたみんなで頑張っていこうと話をして、今ここに入ってきたところです。