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2022年3月15日 vs FC東京

19:00 味スタ

インタビュー他

伊藤 彰

監督

──ハーフタイムコメント

・中にボールを入れられないようにしよう

・クロスもっと続けよう

・もっとシュートを打っていこう

──試合の総括

まずは、平日のナイトゲームに来ていただいたファン・サポーターの皆様、本当にありがとうございます。勝点3を取りにいきましたが、ネットを揺らすところまで行けなかったことを凄く残念に思っています。前半から相手のプレッシャーを回避しながら、自分たちのやりたいことをできていたと思うのですが、良い攻撃を展開していた中で、やはり最後に決め切るというところは、もっとチーム全体として、あとは個人のクオリティとして、もっともっと上げていかなくてはいけないと思っています。日々しっかりと積み上げながらやっていきたいと思います。相手が一人退場となって、我々としてはここで仕留めるというところを何度か見せましたが、ただ一つ反省点としてコーナーをあれだけ与えてしまったこと、それは相手のカウンターをくらってというところもあるので、リスクマネジメントをしっかりと行い、こういうゲームは自分たちがアラートにしなければいけなかったと感じています。ただ、若い選手たちも凄く躍動して良いプレーを見せてくれましたし、これからリーグ戦やルヴァンカップで、もっともっと活躍できるような状況になってきたのかなという、僕自身期待感も凄く持っています。これをしっかり次に繋げてやっていきたいです。

──途中から入った古川選手のプレーについて

サイドを突破してクロスでしたり、良いチャンスを作っていたのは素晴らしかったかなと思います。ただ、縦に行ってクロスなど、そういうところがもっともっと出てくると良いなと。中、中、というプレーだけでなくて、縦へのスピードやシュートシーンに顔を出すなど、外からのシュートだけでなく、中に切れ込んでいくようなプレーをさらに増やしていってほしいなと思います。彼に力があるからこそ、期待するところです。

──今後さらにプロの世界で活躍するために必要なことは?

守備のパワーでしたり、そういうところがまだまだこれから必要になってくると思います。技術やスピード、テクニック、サッカーに関する様々なものは素晴らしいものを持っています。あとは90分間そのプレーを発揮できる体力や強さなどを、今後培っていってほしいと思います。

──前回の湘南戦から、どのような面で一番成長を感じていますか?

まずはゲームの入りから相手に対して受け身になってしまう、圧倒される、というようなことが無くなりました。自分たちがこのゲームを支配するんだという意欲、意思の強さを感じました。それは一番重要なことであって、試合に入る前から負けていては仕方ありません。入るときにそれだけの強い気持ちでできたことが良かったところだと思います。そして、技術スピード、判断スピードが湘南戦よりも凄く上がっていたので、FC東京さんというこれだけプレッシャーが激しい相手を剥がしながら自分たちの攻撃ができたことも、成長してきたなと感じたところです。ただやはり、決め切るところ、ここができれば今後さらに一皮剥けてくると思います。

──今日は鹿沼選手が新たなポジションにトライしました

カヌがやっているポジションというのは、ジュビロとしては新しいチャレンジです。その中で彼がこのゲームを支配しながらできたこと、これは凄く良かったと思います。チーム全体として理解度を高めていきながら、この戦い方というものをさらにクオリティ高く、スピードと強さ、連動性を出していきたいと思います。今日はそれが垣間見えたゲームだったので、内容としては満足しています。ただ、引き分けで勝点1という結果には全く満足していません。

──ファビアン ゴンザレス選手に期待することは?

やはり決定的な仕事をするということです。動き出しはとても素晴らしいですし、ラッソは私が見てきた中でも凄く成長しています。(杉本)健勇もジャメ(ジャーメイン良)もそうですが、動き出しの質などはとても上がってきました。あとは決め切るところ、練習から自分の形を作っていくこともそうですし、試合で点を取って自信をつけていくことが一番の良薬になるのかなと。ゴールという結果が、FW陣には必要になってくると思います。

袴田 裕太郎

袴田 裕太郎

選手

──勝てなかったものの、相手を無失点に抑えました。今日の試合の収穫は?

結果として0-0という、相手が一人少ない中で今日は絶対に勝たなくてはいけないゲームだったのに勝てなかったという悔しさは残りますが、最終ラインとして0点に抑えることができたことは自分としては収穫になったのかなと思います。あとは後ろの選手たちとしっかりコミュニケーションを取りながら、試合の中でも上手くいかなかったことを修正しながらやれたので、そこも一つ良かったことなのかなと思います。

──90分間のゲームコントロールについては、どう考えていましたか?

相手の出方を見ながら、相手は結構3枚で前からはめてきていました。そこは事前に分かってはいたのですが、カヌを一個前に出すことで、そこの一個前のスペースが広大に空いていたので、ノリ君(山本義道)と話をしながら、空いているところはどんどん使っていこうと言いながらプレーしていました。相手がどう来るのか、どこにポジションが空くのかをゲームの中でみんなで把握できていたので、そこを突いていくことで良いゲーム運びができたのかなと思います。

──攻撃面について自分のプレーを振り返って

今日はサイドで比較的ためを作って、(吉長)真優だったり(小川)大貴君だったりが上がってクロスという積極的なプレーが見られました。そこで自分やノリ君が上がってオーバーラップしてクロス、という展開も見せたかったのですが、カヌが一個前に出る形だったので、二人は後ろでしっかり構えて、まずは守備から入ろうと話していました。状況を見ながら上がっていくプレーというのは自分自身特徴としているので、もっと出せたら良かったかなと思いますが、次またチャレンジしていきたいです。

──試合を通してバランス良く守備ができていたと感じますが、今日一番意識したことを教えてください

一つはコミュニケーションというところで、みんなそれぞれが良い距離感を保って守備をしようということと、もう一つはラインアップのところです。ラインをコンパクトに保つことによって、相手の7番の選手や10番の選手を潰しに行こうと。前半はそこを相手に使われてしまったシーンもあったのですが、上手く修正しながらコンパクトに守備ができていたので、90分間上手くそこを続けられたことは良かったかなと思います。あとは、相手はカウンターも特徴としているので、最初のところで潰したり、潰せなかったら全力で帰陣して、前向きな守備をするということも全体としてできていたので、11人全員で戦ったことで0点に抑えることができたと思います。あとはチームとして点を取ることができれば、凄く良い試合になったのかなと感じています。

黒川 淳史

黒川 淳史

選手

──まずは試合を終えた率直な感想を

相手も10人になって、チームとしては勝ち切りたかったのが率直な印象です。

──多くのシュートを放ち、惜しいシーンがたくさんありました

チームとして決め切るところを決め切らないと、勝ち切ってルヴァンカップのグループリーグ突破が見えてきません。ルヴァンカップに限らず、どんな試合でもそういうところは大事になってくるのかなと思っています。

──今日の試合での一番の手応えは?

若い選手も多かったですし、アグレッシブにチーム全体としてやれていたと思います。僕自身に関しては、中盤でフリーになったり、他の選手をフリーマンにするプレーが少しずつできていたので、そこは良かったかなと思います。

──シャドーのポジションは、相手のインナーラップへの対応など、繊細な対応が求められると思いますが、どんなことを意識していましたか?

相手のサイドバックが中に入ってきたりとか、サイドに開いていたりとか、流動的に来ていましたけど、逆に僕が下がってしまうとズルズルと自分たちのラインが下がってしまうので、ある程度のところで後ろの選手に任せたりというのは意識していました。また、相手のバックパスに対しては僕がプレッシャーに行けるようにというのは意識してやっていました。

──守備面の手応えは?

何回か取れるシーンもありましたし、サイドに追い込んで最後押し込まれてもしっかりと対応できたので、ちょっとずつ自分の中でも守備の手応えは掴むことができてきたのかなと。今日の試合の中でも少しずつ良い感覚はありました。

──リーグ戦の福岡戦からの成長を感じる部分は?

福岡戦はなかなか相手のプレッシャーの速さなどもあり、自分の想い通りのプレーをさせてもらえなかったのですが、少しずつ慣れてはきていますし、自分の余裕だったり、そういう良いプレー、自分の中での成功体験が増えてきているので、そこは継続してやっていけたら、どんどん成長していけるのかなと思っています。

FC東京 アルベルト プッチ オルトネダ監督

──ハーフタイムコメント

・プレーポジションを考えながら、声を掛け合っていこう

・ゴールに向かう意識を上げていこう

──試合の総括

前半はなかなか試合に入ることができず、必ずしも良いプレーができていたわけではありませんでした。多くの選手が公式戦から長く離れていたことも少し影響したのではないでしょうか。新しいプレースタイルのもとで一緒に公式戦を戦ったことのないメンバーでの試合ということも、試合を難しくしていたと思います。そういう意味でも、前半はプレスをかける際になかなかうまく連動性を持たせることができませんでした。プレースピード、ボールの動かし方も期待通りにできていたわけではありませんでした。前半の最後10分間は少し改善し、後半のスタートも前半と比較するとプレースピードが速くなっていたと思います。ですが、プレスが上手くはまらなかった際に背後を突かれ、エンリケの退場が生まれてしまいました。ただ、一人退場者を出した後でもボールを大切にしながらプレーし続けることができたことは評価に値すると思います。若手選手たちの活躍もチームにとって嬉しいニュースです。後半の選手たちのプレーにとても満足していますし、誇りに思います。全力をピッチで出し続ける、それがFC東京の特徴の一つでなければいけません。それを選手たちはしっかりと表現してくれました。当然退場者を出すことを望んでいるわけではありません。ただ、一人少ない中でも選手たちがあのような素晴らしいプレーを表現し続けてくれたことを誇りに思いますし、チームがさらに成長できた証だと思うので、今日は誇りと共に帰路に就くことができます。最後に、平日開催ながらも多くの方々にスタジアムにお越しいただきました。彼らに改めてこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。