試合速報

  • 2 終了 2
  • C大阪

2022年9月17日 vs セレッソ大阪

18:00 ヤマハ

インタビュー他

渋谷 洋樹

監督

──ハーフタイムコメント

・距離感を意識してプレーすること

・奪ったあとに素早くポジションをとること

・粘り強く戦うこと

──試合の総括

湘南戦以来、久々にヤマハスタジアムに戻ってきて、ホームの雰囲気が凄く良いなと試合前に感じていました。なかなか結果が出ていない中でも期待して見に来られていた皆さんに勝利を届けたかったのですが、残念ながらまた前半と後半のスタートに失点してしまいました。バランスというところが今日のゲームでのポイントでしたが、試合の入りとしては凄く良かったと思います。守備のところで少し受け入れてしまったことで相手を楽にプレーさせてしまい、2失点に繋がってしまいました。ただレイソル戦と同様に粘り強く、失点しても自分たちのプレーをして欲しいということを選手に伝えました。同じように攻撃をしてくれれば得点が入るということを私自身は確信していました。2失点しても大きく崩れずに、良いポジション、良い立ち位置、イメージの全てを共有して2点が取れた、そこについては次に繋げていかなければと思います。ただ今我々が置かれている状況では、勝点1では足りません。勝点3を今日取れなかったことは非常に悔しいですし、次の試合では勝点3をしっかりと積み上げて、残留を争う他のチームにまずは追い付けるようにやっていきたいと思います。

──前半は多少受け入れてしまったという言葉がありましたが、もう少し前から圧力をかけたかったのでしょうか?

そうですね。相手のセンターバック2枚に対して(杉本)健勇がスイッチを入れて、あとはボランチが行くのか、シャドーが行くのかという部分が少し中途半端になってしまったかなと思います。健勇が3対1の状況を作られて、そこの部分が受け入れざるを得ないところがあったので、そこをもう一度、次の清水戦に向けて守備を修正していかなければいけません。自分自身反省していますし、改善しなければいけないと感じています。

──同点に追い付いてからはかなり前への圧力が高かったのですが、そこから3ポイント取るために必要だと思うところは?

まずは0-1になって後半に入っても、バランスをしっかり、粘り強くというところを選手には伝えていました。ただ気負いと言いますか、2失点目の前のカウンターを受けたシーン、あのシーンについては人数を多くかけていました。もちろん点を取りたいという状況でしたし、必死に戻って最後守ってくれた(大井)健太郎は素晴らしいプレーをしてくれましたが、ああいう状況を簡単に作らせないこと、リスクマネジメントをしっかりして、ゲームをコントロールして0-1で進んでいけば3ポイントは取れるんじゃないかと思います。レイソル戦もそうですが、複数得点が取れれば勝利に近付くのがサッカーです。ただ今は2失点したことが大きな負担になっています。前半から後半のような戦いができるような思考にならなければいけませんし、受け入れるのではなくアグレッシブに前への意識を持つということをやらなければいけないと感じています。そこには意識の共有が必要なので、準備のところから高めていかないといけません。前半の反省点を後半に修正してくれましたし、次に繋がるプレーモデルはできたので、これをやり続けてしっかりと得点を取って、後ろは0で抑えていきたいと思います。

──遠藤選手などが不在でメンバー選考が大変だったと思いますが、その中で意識していたことは?

ゲームコントロールというところをこれまで彼には委ねていましたが、普段からそれ以外のメンバーでもやっていましたし、遠藤選手がいないときもやっていたので、それはあまり心配無かったです。逆に遠藤選手がいない中で、自分のプレーだったり、他の選手をしっかり動かしてプレーするとか、(上原)力也にしろ、(山本)康裕にしろ、彼らが中心となってゲームを進めていくことに関しては、失点もあったのですがコントロールしながらゲームを進めていってくれたので、そこは凄く良かったかなと思います。遠藤選手がいない中でここまでできたというところもありましたし、今日はスムーズにゲーム自体は進んでいたかなと思います。ただやはり2-2という引き分けになってしまったので非常に残念ですし、勝点3を取れない悔しさを凄く感じた試合でした。次のダービーに向けてまた準備していきたいと思います。

山田 大記

山田 大記

選手

──怪我からの復帰戦となりましたが、意識していたところは?

やはり攻撃のところです。半年ぶりの公式戦でしたし、ゲーム感は100%じゃないと思っていたので、何か一仕事でもできればということを意識していました。あとは、全体のコントロールというところも、周りとのコミュニケーションを含めて自分が入る意図と言いますか、そういった部分は意識していました。

──得点シーンの起点となるなど、チームへの貢献度は高かったのでは?

途中からは良いフィーリングでプレーできましたが、1失点目のところは僕が起点になってしまいましたし、慣れるまでに時間がかかってしまったところがあったので、あまり褒められた出来ではないかなと思っています。

──この勝点1をどう次に繋げていきたいですか?

絶対に勝点3が欲しい試合だったので、凄く悔しい想いを選手みんなが感じていますが、まだこの勝点1に意味をつけられる状況でもあります。次はダービーで大きな意味を持ってくるので、今日は悔しい引き分けですが、これに意味を付けられるように、みんなで頑張りたいと思います。

──ヤマハスタジアムの雰囲気はどう感じましたか?

雨の中でもたくさんのサポーターが来てくれて、凄く後押しをしてくれました。だからこそ勝ちたかったというところに繋がるのですが、凄く良い雰囲気でやらせてもらいました。横断幕でも諦めない姿勢であったり、サポーターが支えてくれる姿というものを今日も凄く感じることができたので、何としても一緒に勝利を分かち合いたかったです。

──厳しい戦いが続きますが、勝点3を届けるために大切なことは?

90分の中で積み上げることができた部分も今日はありましたし、そこは精神論だけではなくて、クラブとして少しでも勝点を取るために、来週は試合が無いので練習でも積み上げて、とにかくしっかりと自分たちの戦術的な課題を解消して、チーム力を積み上げていくことが大事です。かつ、精神論だけではないと言いながらも、プレッシャーもかかっていますし、選手も色々とストレスを感じている状況だと思うので、こういうときこそサポーターにも力を貰いながら、しっかり選手同士が支え合って、チーム一丸となってやることが大切だと思っています。

──90分の中で積み上げられたところと、勝点3を取るための課題を教えてください

守備のところは2失点してしまいましたが、1失点目のあとに崩れないという課題や、前から行くというところを、試合の中でそれを実現できるように選手たちとコミュニケーションを取りながらやれたという実感はあります。負けているからリスクをかけて前から行くということではなくて、相手の状態やコンディションを見ながら、こう行けばリスクを少なくして前から行けるということを選手で話し合いながら、ある程度守備のところを90分の中で改善できたということは、一つ手応えとして感じています。課題は攻撃のところで、2-2の場面で松原の惜しいシュートがありましたが、あれが入っていればというタラレバではなくて、ああいうチャンスをチームとして90分の中で増やしていかないと、やはり勝利を確実に得ることはできないと思いますし、攻撃面はまだまだ課題が多いなと感じています。

吉長 真優

吉長 真優

選手

──悔しさも残る引き分けだったと思います

絶対に勝ちたい試合だったので、2失点してしまったことが大きかったと思います。でもそこで諦めずにみんな前向きにプレーできたことは良かった点だと思うので、あのプレーを前半からどんどん出していかなくてはいけません。

──実際得点にも結び付きましたが、クロスについて意識していたことは?

サイドのところでしっかり崩してクロスを上げ切るということが自分の仕事の一つですし、強みなので、どんどん出していきたいと思っていました。

──金子選手の得点シーンは、どんなイメージでクロスを上げましたか?

(杉本)健勇君と(金子)翔太君が奥にいるのは分かっていたので、健勇君を狙いつつ、奥に通れば良いかなと思いながら、両方行けるようなところを狙っていました。

──同点の場面も吉長選手のクロスからでした

あそこは健勇君がニアにしっかり入ってくれていたので、そこに合わせにいきました。相手がギリギリ触ったところでオウンゴールになったので、結果的に良かったかなと思っています。

──この勝点1を次の試合で勝点3に繋げていくために

前半から前向きに攻撃的なサッカーをしっかりして、どんどんゴールに積極的に向かっていきたいと思います。

金子 翔太

金子 翔太

選手

──悔しいゲームとなりましたが今の率直な感想を

勝点3以外無いなという状況の中、追い付いてのドローですが選手たちは悔しく思っていますし、2-2になって満足した選手は誰一人としていません。それはサポーターの皆さんも一緒だと思います。今は首の皮一枚ギリギリ繋がっているという状況で、ホームでこういった声援をくださった中で勝点1というのは本当に悔しいですし、自分のパフォーマンスにも納得がいっていません。

──勝たなければいけない試合でしたが、どんな想いで入りましたか?

残りの試合数から計算して、何勝しないといけないかは選手たちの頭の中にも入っています。そういった中で今日は必ず勝点3が必要という状況で、チームとしてもコロナの選手が多く出てしまって練習もなかなかできなかったりと、イレギュラーなところはあったのですが、そんなことは関係なく必ず勝って次に繋げようという想いで入りました。ただ、前半の戦い方を見ると少しアグレッシブさに欠けていましたし、ここ最近は立ち上がりに失点してしまう試合が多かったので、まずは失点しないようにというメンタリティで入ってしまうのですが、個人的にはそれは良くないかなと思います。どちらに転ぶか分からないという状況では勝ちが転がってくる確率は低いです。後半はかなりアグレッシブに戦いチャンスも多く作れましたしゴールも取れました。こういった戦いをしていかなければと個人的には思っています。

──後半はアグレッシブに戦い金子選手のゴールで1点を返しました

吉長からかなり良いボールが来て、杉本選手が中央で引き連れてくれたので抜けてくることは頭にありました。今日は風がかなり強くて狙ったところには蹴れたのですが、その前に1個大きなチャンスがあったこと、決めなければいけないシーンがあったので、そこで外してしまった悔しさの方が今は大きいですね。

──失点しないように入ってしまうというメンタリティの難しさは、選手としては大きく感じてしまうものなのでしょうか?

前節の札幌戦は立ち上がり10分も経たないうちに相手のフリーキックで失点してしまって、心理的にもゲームが難しくなってしまいました。もちろん今日はホームですし、0-0で前半を折り返すのがOKではないので、立ち上がりからアグレッシブにという気持ちは選手たちにはあるのですが、どうしても今自分たちの戦い方で5-4-1のブロックをしっかり組んでしまうと、ズルズルとラインが下がってしまって、前半のような戦い方になってしまいます。そこの気持ちの部分はかなり影響が出ていると思いますが、この中断期間を利用してもっと前半からゴールを奪いに行く、ボールを奪いに行く、アグレッシブに行くというところをやっていかないといけないと思います。後半はギアを上げて追い付きましたが、残り試合数を考えても僕たちは5試合のうち3,4勝は必ず必要なので、もう少しゲーム運びのところは改善しなければいけないなと思っています。

──今週藤田俊哉さんがスポーツダイレクターに就任しました。選手の前でも挨拶をしたと思いますが、印象に残っている言葉などはありますか?

俊哉さんは、はっきり言って今自分にできることは限られていると。選手たちが自信を持って、自分のためにアグレッシブにやってくれ。自分のためにやることが、絶対チームのためになるからと。確かにこういう状況で、プレーしにくいというのはメンタル的にも難しいというのは分かっているけど、自分のために気持ち良くプレーしてくれと。そういう心理的なところを言っていただきました。ジュビロのレジェンドである俊哉さんが、残りのこの状況の中でも全く恐れていない、どっしり構えているあの姿を見ると、心強いなと思っています。個人的にもエスパルスからよく来てくれたねと言ってもらって嬉しかったですし、まず僕のことを知ってくださっていたのも嬉しいですし、どっしり構えた姿勢というのは、僕たちにはかなり影響すると思います。

──課題について

後半は割り切って、多少リスクはある中でボールを奪いに行って、そこで勢いが出たというのもあると思うのですが、そこは意図的にやっていたというよりもスコアがそうさせたかなと思います。それを必然的に、後半での戦い方を前半からいくつか見せていかないといけないなと。勝つ確率を上げるためには、前半の戦い方を見直さないといけないと思っています。

セレッソ大阪 小菊 昭雄監督

──ハーフタイムコメント

・攻撃は2列目の選手はもっとボールにからんでいこう

・守備は常にカウンターに注意しよう

・最後まで全力で戦おう

──試合の総括

まず連戦が続く中で、怪我であったり体調不良だったり、少しアクシデントがここ数日あった中で、思い切って選手を変えてフレッシュな選手たちでどれだけ戦えるのか、日々良い準備をしてくれている選手たちに託しました。連戦で蓄積疲労がある選手、そしてフレッシュな選手、色々なコンディションがある中で今日の試合に臨みました。2-0まではほぼ完璧なゲーム内容だったと思います。2-0になってからはそういったコンディションの差であったりとか、普段やっていない11人の少しの距離感だったりとか、イメージの共有だったりとか、その辺が少しずつズレだしたところに相手のパワー、重心がかなり強く前に来た、そのパワーに少し後手を踏んでしまったという印象のゲームです。ただ久しぶりにゲームをした選手たちが一生懸命チームの勝利のために高いパフォーマンスを発揮してくれましたしチーム全体でそういった困難な状況でも、準備のところから絶対に勝つんだという素晴らしい雰囲気の中で戦ってくれたことを凄く誇りに思っています。次はルヴァンカップの準決勝という大一番がありますので、またこの良い雰囲気で次の水曜日に向けてやっていきたいと思います。