試合速報

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2021年11月3日 vs アルビレックス新潟

14:00 デンカS

インタビュー他

服部 年宏

コーチ

──ハーフタイムコメント

・サイドへのプレッシャーのかけ方を確認すること

・背後へのケアを怠らないこと

・フィニッシュにもっと人数をかけていこう

──試合の総括

新潟まで本当に多くのサポーターの方に足を運んでいただいて、熱い声援を送っていただいたおかげでこういう結果になったと思います。選手たちも相手が新潟ということで、ボールを握るのが上手い相手に対して、自分たちがペースを握る時間は長くはないかもしれないと話していたのですが、それでも守備のところでしっかり自分たちの約束事、規律を守りながらやってくれたことによって、失点0で勝利できたということが一番大きいと思っています。

──具体的に守備はどういうイメージを持って試合に臨みましたか?

どうしても高い位置から行きたくなってしまう癖が最近ありました。そうするとうちとしては、全員が前向きではなくて後ろ向きに守備する時間が長くなってしまいます。その結果体力が奪われて、攻撃が良い形にならないので、守備のところは一度戻って前向きでできるようにセットして、ということを意識しました。

──後半は自陣での時間も続きましたが、焦りなどは無かったですか?

そこまで大きく崩されているという感じも無く、ちゃんと対応もできていたと思います。ただ、少しラインが低かったのでもう少し高くしたかったということと、もう少し高い位置で自分たちがボールを動かしたかったというのはありました。

──次節にも昇格が決まる可能性があります。中3日ですが、どのように選手たちのメンタルとフィジカル面を整えていきたいですか?

これからまた帰ってしっかりリカバリーをして、サブの選手にも好調な選手がいるので、入れ替わりもあるかもしれないですし、そこはまた3日間しっかり見て判断したいです。

──アウェイ2連戦に連勝しました。フィジカル面、精神的な疲労をどうやって取り除いてこの新潟戦に臨みましたか?

私自身、そんな術は持っていないので、通常通りのトレーニングとあとはコミュニケーションを取りながら選手たちと色々話してきました。あとは、マサさん(鈴木政一監督)とミーティング等も含めて少し違うやり方をしたりして、そういうものも刺激になったかもしれないですね。

──シーズン終盤に暫定的に指揮を執るということで緊張感もあると思います

相当な緊張感を持って、この数試合はやりました。もう1試合、今度はホームなので色々な準備をしなければいけないというのは当然あります。

──次の試合は優勝を決める上でも重要な一戦だと思います。タイトルを獲得するという意味はどう感じていますか?

もちろん優勝ということは非常に自分たちの力になると思うのですが、ただ個人的な考えになるのですが、とにかくJ1昇格が最大の目標で、優勝できればなおクラブとしての価値も上がると。とにかくJ1に上がることが最重要だと私は思っているので、優勝したいですが、それよりもまずは昇格の方を優先しています。

ルキアン

ルキアン

選手

──ゴールシーンを振り返って

遠藤選手の足元にボールがあるときは、絶対に良いボールが上がってきます。あの場面も遠藤選手が良い位置で持ったので、準備していました。中の競り合いも激しかったですが、相手2人に力で勝つことができて、ヘディングシュートを決めることができました。

──前節累積で出場停止でしたが、その中でチームは劇的な勝利を収めました。今日はどういう気持ちで臨みましたか?

前節出られなくて、自分としては今季初めてリーグ戦に出場できず、正直悔しい気持ちがあったのですが、1週間時間があったのでしっかり準備をして今日に臨もうと思っていました。前節は試合を見て凄く応援していましたし、自分たちは11人だけじゃなくて、本当に選手全員が同じ目標を持って凄く団結しています。必ず勝利できると思って見ていたので、最後劇的なゴールが決まって本当に良かったですし、嬉しかったです。

──今日はプレスに高い位置から行っていないように感じましたが、そこはチームの決まりごとだったのですか?

毎試合毎試合、監督をはじめとして相手に合わせたアイデアが色々あるのですが、今日はコーチもそうですが、(山本)康裕選手、大井選手がディフェンスをリードして、自分は1番前にいるので、後ろの声を聞いていました。あまり前から行かない方が良いというチームの判断だったので、ミドルポジションからプレッシャーをかけるようにしました。

──以前小学校訪問で音楽を聴いて集中力を高めると話していましたが、例えばロックやボサノバなどどんなジャンルの音楽を聴いていますか?

自分はオールマイティで色々な音楽を聴くのですが、その日の気分や試合に合わせて聴きたいものを聴きます。でも、ロックとボサノバはあまり聴かないです(笑)。

──昇格がだんだん近付いてきています。次節に向けて

自分たちは「1試合1試合を考えていこう」とよくみんなで話すのですが、今日自分は人生最大のゲームだと思って臨みました。次節の京都戦は緊張感もありますが、その試合が一番大事だと思って臨んでいきます。ただ、それは相手がどんなチームでも同じ気持ちです。

遠藤 保仁

遠藤 保仁

選手

──前節の劇的な勝利、今節の完封勝利で2連勝です。チームの状態は?

ここ最近というよりは、10数試合負けていないですし、トップをキープしているので雰囲気は非常に良いと思いますし、ここで連勝できたというのは非常に大きいと思います。

──今のチームの強さというのはどう感じている?

全員の勝ちたいという気持ちもそうですし、全員がチームのために走っているのでそれが良い方向に向かっているのかなと思います。

──ルキアン選手のゴールシーンを振り返って

FKの流れからでしたが、山本康裕も良いタイミングでボールをくれましたし、中もマークがタイトでしたが、GKが出られないところにクロスを上げようかなと思っていたので、あとは合わせたルキアンが上手かったと思います。

──後半自陣での時間が続きましたが、中ではどう守ろうと話していましたか?

新潟もボールの支配率を高めて攻めてくるチームだったので、我慢強く戦うのはゲーム前からのプランでしたし、実際決定的な場面はほとんど無かったと思うので、守備陣含めて全員で集中してゲームを進められたかなと思います。

──ゲーム運びがチームとして成熟していると思いますが、成長ぶりについてどう感じていますか?

1年間通じて少しずつそのときそのときの良い判断ができてきつつあると思いますし、勝っていることでみんな自信を持ってプレーできていると思うので、もっと伸ばさないといけないところはいっぱいありますけど、チーム全体としては落ち着いてゲームを運べるようになってきたかなと思います。

──J1を見据えたときに、どこをもっと高めていく必要があると感じていますか?

まずJ1復帰を決めたわけじゃないので、目の前の試合に集中したいと思っています。その中でも常に上を見てというのはこのチームの1つの目標としているので、まだまだ攻撃の部分もそうですし、守備の部分でもより精度を上げていかないといけないかなと思っています。

──中3日で迎える次節に向けて

1位2位同士の戦いになるので、残りの試合を考えても勝てば大きく前進できる試合でもあるので、調整する時間は短いですけど、しっかりと良い準備をして、相手も素晴らしいチームなので、積極的にミスを恐れずやっていきたいなと思っています。

アルビレックス新潟 アルベルト監督

──ハーフタイムコメント

・守備は、1対1の局面で上回ること。集中力を高めて対応しよう

・攻撃は、動きながらコンビネーションで打開していくこと

・相手の質の高いプレーに警戒しながら、チャンスでゴールを決めよう

──試合の総括

前半・後半を分けて振り返る必要は無いと思います。90分を通じて我々が試合を支配できていたと思います。ジュビロさんの明確な武器が3つほどあるというのは分かっていました。まずは選手一人ひとりの脅威的なフィジカルコンディションの高さです。当然、その部分はセットプレー等に活かされています。そしてカウンターアタックが彼らの武器です。そのようなセットプレーも含め、武器を上手く活かして彼らは試合に勝つことを目指しているのではないでしょうか。一方で我々は別のプレースタイルで勝利を目指してプレーしています。今日は、18歳19歳の選手2人を起用して戦いに挑みました。彼ら2人とも素晴らしいプレーを表現していたと思います。彼らとともに試合全体を通じてしっかりと試合を支配できていたと思います。シュートチャンスもジュビロ以上に我々が多く作っていたのではないでしょうか。ただ、今シーズン通じて我々が抱えている課題が今日も出てしまったと思います。それはゴール前での決定力不足です。ゴール前での決定力というのがサッカーというスポーツにおいて、試合を左右するものです。サッカーで重要なのが試合結果だということは私も理解しています。けれども、結果と同じようにとても重要なものがこのサッカーの中には含まれていると私は思います。我々が表現しているプレースタイルは、選手たちの成長を促すものだと思いますし、私の国でもそのようにとらえています。この2シーズンにおいて、選手たちは順調に飛躍的な成長を遂げてくれていると思います。私は選手たちを誇りに思いますし、そして喜びを感じています。ただ、私は監督として試合結果の責任を負わなければいけない立場にいます。そういう意味でも昇格というクラブ全体の目標を成し遂げることが今季できなかったことに責任を感じています。ただ、私のチームは喜びを表現するような良いプレーができています。そういう意味でも今シーズン最後までこのプレーを選手たちに表現して欲しいと思います。残り5試合、チームが喜びを含めた良いサッカーを表現し続けてくれることを、監督としても個人としても願っていますし、同時に若手選手のさらなる成長を促すことができたらと思っています。