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2021年5月15日 vs ザスパクサツ群馬

14:00 ヤマハ

インタビュー他

鈴木 政一

監督

──試合の総括

今日は本当にスタートからボールを大事に動かしながら、チャンスメイクを狙ったところでのビルドアップ、組み立て、展開は非常に良かったと思います。ただ最後のフィニッシュの局面でのリズムやテンポということに対しては、もっとシュートチャンスがあったのではないかなと。そこで点を取れなかったことが、苦しい展開を生んでしまいました。後半に1点を取って、選手のコンディションを含めたところでの交代が中心になったのですが、その交代が良い方向に行けば良かったのですが、苦しい状況を作ってしまいました。そこは本当に反省をしなければいけないと思っています。

──守備はやりたいことを体現しての無失点だったのでは?

そうですね。今日は良い形で奪ってそこから前向きになったときにカウンターが何本かあったのですが、結局それがフィニッシュまで繋がらなかったところが苦しんだ要因の一つなのかなと。ただ、守備に関しても攻撃に関しても、前節、前々節と色々なコンディションの中で粘り強く我慢強くプレーしてもらった分、今日は本当に良い形で選手たちはプレーしてくれました。

──伊藤選手は球際の意識も非常に高かったように感じますが、全体の評価を

そうですね。リスク管理も持って今日はプレーしてくれたかなと思っています。チームのために良い活躍をしてくれたと思います。

──遠藤選手が入って攻撃のリズムが出たと思うが、評価を

彼の持っているプレーが本当にチームを助けてくれたなと思います。良いタイミングでボール保持者を助ける動き、テンポを変えたり局面を打開したり、あるいはラストパスの突破のプレー、フィードを織り交ぜた中で、ゲーム全体をコントロールしてくれたなと。本当は遠藤以外の選手でもプレースタイルは違うにしてもそういうことができるように、全体の底上げをしないといけないなと思います。今日はホームに小学生も含めて多くのサポーターの方々に来ていただいた中で、皆さんを楽しませないといけないし、そのためには選手たちも楽しもうという話をミーティングでもしました。私が考えている、仕掛けてボールを奪って、ボールを動かしながら仕掛けて得点を取ると。それに近い形のゲームではあったかなと思います。

鈴木 雄斗

鈴木 雄斗

選手

──サイドの鈴木選手を中心に相手にシュートを打たせない守備が際立っていたと思います

僕のサイドには攻撃にストロングポイントがある加藤(潤也)選手がいて、前線には大前(元紀)選手を始め田中(稔也)選手がいて、コンビネーション良く崩してくるという分析をしていました。そこの守備のところの集中力は高めていたつもりです。

──遠藤選手が復帰して

ヤットさんがいない間にも色々な選手がボランチを務めて、どの選手が出てもそれぞれの特徴があって、良い選手がたくさんいる中で、ヤットさんは試合を落ち着かせるようなポゼッションだったり、そういう部分は今日やっていて改めてさすがだなと思うところは多々ありました。

──ゴールシーンに繋がった一連のプレーを振り返って

まずは相手が4バックで、脇のサイドのところは前半から空いていて、ずっとそこにはチャンスがある限り走り込んで行こうと思っていました。ルキ(ルキアン)があそこでボールを持った瞬間にDFラインがやっぱり絞ったので、空きましたし、そこに対してルキがかなり質の高いボールを送ってくれました。中にも味方の選手たちが入っていたことで自分のところにスペースが生またというのもあるので、良いゴールシーンだったなと思います。

──MOMに選ばれたことと、子どもたちの前でプレーしたことについて

マンオブに関しては、僕は無いだろうって思っていましたし、みんなにもかなりいじられたのですが(笑)、それはチームメイトみんなのハードワークがあってこそなので、感謝したいと思います。小学生もいっぱい来てくれて、前半は近いところでプレーできたので、子供たちの熱い想いがすごく伝わってきました。楽しんでくれたなら本当に良かったなと思います。

──前半序盤から高い位置を取って背後をずっと狙っていました

練習からウイングバックに入ったときは、あそこのスペースを取りに行くことはかなり意識していました。今日は伊藤が入ってロングボールを蹴れる選手がいたし、ヤットさんや(山本)康裕くんなどボールを出せる選手がいっぱいいたので、僕が走っていたことによって相手の選手が僕の方につられてスペースを空けてくれたのでチャンスがありました。そこで中盤のスペースも生まれたのかなと思います。後半は少し自分自身が取られた後に戻らないといけないという駆け引きがあって、相手も対応を変えてきたりして楽しかったなと思います。

──ゴールシーンでは喜びを爆発させていましたね

僕自身、ウイングバックで前節も出ていて、最後の質のところで納得いかないプレーがあったので、そこはもう練習からかなり意識してきましたし、絶対最後のところでの集中力をもっと持って入ろうと今日も課題に上げていたところでした。ゴールに繋がるプレーができたということもありますし、本当に勝ちたかったので。とにかく嬉しかったです。

──無失点での勝利について

チームとしても無失点で勝とうというのは意識高くやれていたので、本当に次に繋がる良い勝利だったと思います。

遠藤 保仁

遠藤 保仁

選手

──24年連続ゴールとなりました。今の思いを

もちろん嬉しく思いますし、これまでもそうですしこれからも支えてくださっている方々のためにも結果をどんどん伸ばしていけたら良いかなと思います。

──今日のゴールの場面を振り返って

ルキアンがキープして、良いサイドチェンジというかクロスというか、相手を揺さぶりながら最後シュートまで行けたので、非常に良いゴールだったと思います。1人2人だけの関係ではなく、3人4人と絡むような攻撃がちょっと少なかったので、そういう意味では今日のゴールというのは非常に良い形で取れたと思います。ああいうプレーは相手も守りづらいと思いますし、鈴木雄斗の落としも良かったなと。ルキアンへのその前のボールも良いタイミングだったので、本当に良いゴールだったと思います。

──今日は磐田市内の小学6年生が応援に来てくれました

そうですね。今こういう状況でなかなかスタジアムに足を運べない方もいると思いますが、その中で小学生がたくさん見に来て応援してくれていたので、僕たちも非常に嬉しかったですし、勝つ試合を見せることができて、楽しんでうちに帰ってもらえたんじゃないかなと思います。

──リスクを負ってゴールは奪わないといけないという話もありましたが、今日はアグレッシブに人数をかけてゴールに迫っていったのでは?

これまでも得点にならずに終わったというところも何度かあったと思いますが、3人4人と絡んでゴールに向かうというのが得点を増やすためには必要なことだと思います。今日はたまたま僕がゴールしましたが、色々な選手が色々な形でゴール奪えるのが理想です。そういう形を増やしていきたいと思います。

──無失点での勝利について

最大の目標は勝点3を取ることなので、できれば0が一番理想だとは思いますが、試合に勝つために相手より1点でも多く取ることが一番重要です。3点取られても4点取れば良いと思います。ただ、やる前から相手にゴールをプレゼントしようとは誰も思っていないので、今日みたいに0で抑えながら得点を増やしていくことができればなと。そこにチーム全体で、これからもトライしていきたいなと思います。

──磐田ペースで前半を終えて、後半に入るときに意識したことは?

前半からボールは握れていたと思います。フィニッシュの精度は欠きましたが、あれだけボールを持って動かせば、後半この暑さですし、勝手にスペースは生まれてくるので、特別焦ることはありませんでした。どこかを修正しようというよりは、後半の相手の隙をしっかり突いていこうという気持ちでやっていたので、特に修正するところは無かったですね。後半はより精度を上げながらチャンスを仕留めよう、という感じで入りました。

──高い位置でボールを奪えることが多かった印象です。囲い込めている感覚はありましたか?

やることは普段と変わらなかったですが、相手のミスに助けられたこともありました。できる限り高い位置でボールを奪うことは毎試合狙っていることなので、それを今日は良くできていたと思いますし、あとはそれを連続して、前からプレスに行ったときはしっかりボールを奪えるようにしていきたいなと思います。

──28年前の今日、Jリーグが開幕しました。当時の思い出はありますか?

ヴェルディとマリノスの試合をテレビで見ていましたし、ものすごく華やかで、プロのリーグってすごいなと思ったことは記憶しています。その当時は、Jリーガーになりたいという思いがより増したんじゃないかなと思います。

ザスパクサツ群馬 奥野 僚右監督

──試合の総括

今日はジュビロとアウェイでの試合となりましたが、本当に力のあるチームで、ここで何とか勝点を少しでも持って帰りたいという思いがありました。思った以上にピッチの上で強風があり、前半風下というところで、相手にボールを握られながらも我慢強く0-0で終えました。後半に入ったら自分たちがアドバンテージを持ってやりたいというところがありましたが、そういうタイミング、立ち上がり5分に失点し、焦らされる部分もあったりなかなか前に出ていけないところもあり、1点が遠い試合になりました。0-0で何とか粘っていたときにチャンスは訪れるのではないかと。後半に入ってからチャンスに近いような形までは作れたのですが、最後のところでもう一つ思い切りや動き出しが上手く噛み合わず、相手の準備の方が上回ったシーンが多かったと思っています。