試合速報

  • 4 終了 1
  • 松本

2021年4月10日 vs 松本山雅FC

14:00 ヤマハ

インタビュー他

鈴木 政一

監督

──試合の総括

スタートは少し守備の部分で上手くいかないところがあった中で、PKで先制し、オウンゴールは最終的には崩しているところもあり、追加点を奪いました。その後2-1に追いつかれたところで、3点目、4点目が取れたというのは、色々な部分、特にメンタル面を含めたところでチームは成長しているなというのをすごく感じています。

──立ち上がり、守備面が上手くいかなかった理由は?

ボールサイドを同数に積極的にできれば良かったのですが、左サイドで同数に持っていけず、アバウトになってしまったところがありました。

──そこが前半押し込まれた要因ですか?

そうですね。ボール支配率というか、相手にボールをキープされてというのが非常に多かったのと、ロングボールを拾う局面でも相手の方が上回っていたなという感じがしています。

──リードを奪っている場面では相手を跳ね返せていると思います。その要因はやはりメンタル面が大きいのでしょうか?

昨年から見ている中で、一番大事なところで集中力を持って戦わなければいけないという部分は、足りないものがあったのかなと。ゲームを支配しているにも関わらず負けゲームになってしまったり、そういうところが出ていたのかなと。そこが少しずつだとは思うのですが、変化が見られるのではないかと思っています。

──山本義道選手の欠場理由と代わって入った中川選手の評価を

足首の怪我ですね。中川はもう少し守備の部分をしっかり理解してサッカーができるようになると、ボランチもサイドの選手もコーチングしながら同数に持っていくというのも含めて理解してもらえると、本当に楽しみな選手だなと思います。

──3連勝に向けて、次の相模原戦が非常に重要になると思います

本当に前回、前々回もそうですが、良いところは継続していかないといけないし、悪いところは改善しないと成長できないので、攻撃・守備の良かったところと課題を選手と共有した中で、トレーニングから意識を持ってチーム全体が良い方向へ行くように持っていけたらなと思います。

──監督として自信は?

今日のゲームもそうですけど、その前の1-0の岡山とのゲームも含めて、まだまだ改善しないといけないところがあります。ただ、選手たちは良い形でトレーニングできていますし、ゲームに関しても結果が出ているので、次のゲームもぜひ良い内容で結果を出せればなと思っています。

──遠藤選手が欠場している中で勝利を重ねました。いない中でも攻撃の組み立てについて手応えを感じているのでは?

当然組み立てのところでは、ボランチを経由しながらうまく引きつけてサイドへという部分は、ある面では少ない現状はあると思います。ただ、サイドからの崩し、動きの中でのサイドからの突破、中央突破も含めてそういうバリエーションは非常に増えているので、組み立てのところ、ディフェンスラインとボランチ、サイドのところでもう少しボールを動かして敵を動かしてチャンスメイクできるようになると、もっと思うようなサッカーができるようになるのではないかと思っています。もう少しテンポ良くボールを動かせたら良いなとは思っているのですが、これも一つの改善点として取り組んでいきたい部分です。

山田 大記

山田 大記

選手

──今日の試合を振り返って

この間の岡山戦が終わった後に、選手たちと「失点が多く、特に立ち上がりに多いので基本的には堅く入って、良いサッカーをやるというよりは、泥臭くしっかり守備から失点しないようにやろう」という話をしていました。内容的にはまだまだですが、失点しないこと、耐えることが前半の課題なので、しっかりと守りながらその中で1点取れたということは良かったと思います。

──やはり先制点は大きいですね

そうですね。先制する、先に1点取るというのはどのチームにとっても大切なことで、そのために何をするかがすごく大事です。自分たちの場合は、失点が多いのでまずは失点しないと。先に取るというより、先に取られないようにと。似たようなことですが、先に取られないということを意識しながら、ここ2試合は試合に入っています。

──チームの3点目となった自身のゴールシーンを振り返って

プレシーズンからセットプレーの流れで点を決めることが多くて、昨日の練習でも自分のところにボールが来たりしていました。マークをとにかく外して、ここにボールが来れば決められるという状態は作っていて、本当にちょうど良い打ちやすいところにボールが来たので、ラッキーでしたけど良かったです。

──相手WBが高い位置をとっていましたが、サイドの攻防について

まずはあそこでバランスを崩さないことを大事にしていました。あそこを使われているのは嫌だったのですが、そこから直結してピンチになっていた訳では無かったので、あそこを抑えに行ってバランスを崩すことは避けたくて。一旦そこを譲るというか、そこは持たせながらその一つ後のところの狙いとして、バランスを崩さないで相手に出させないということを意識しました。もちろん、もっと駆け引きしながらトライする場面を作れたら良いのですが、今日はバランスを崩さないことを優先しました。

──PKに繋がった場面がそうでしたが、ボールを奪った後に高い位置を取って盛り返そうという意識があったのでしょうか?

ゲームに入る前からあそこは狙っていたのですが、立ち上がりの相手のバランスや自分が高い位置を取ったときにピンチになるかどうかなどわからなかったので、戦況の中であそこを取りに行ったというよりは、見て大丈夫だなと思って、元々狙っていたところを取り始めたというイメージの方が近いかなと思います。

──3点目はとても大きかったと思いますが、メンタル面が影響しているのでしょうか?

まずはベンチからもシンプルにやってローリスクでという声ではなく、もっとボールを大事に繋いで、もっと前がかりに行けるところは行こうというコーチングが出ているので、それが一つの要因かなと思います。失点が多いので、しっかり点を取りに行くところで狙い続けて少しでも点を取るというのが、勝利の確立を高めるために意思統一されていると思うので、そういうところも要因として挙げられるのかなと感じています。

──PKに繋がった場面のクロスはあえて低いボールを狙っていたのでしょうか?

試合が膠着していて、あそこでボールを持てていても仕掛けるボールの持ち方をする選手が少ないなと思っていたので、いったん仕掛ける雰囲気を出しながら相手がどう対応するかと思って、前のめりにグッとボールを持ったのですが、良いところで(大津)祐樹が顔を出してくれて、そこにボールを落としたという感じです。

──得点にこだわりたいという中で、ここまでの自身のパフォーマンスを振り返って

前節からポジションを一つ下げてプレーしていますが、その中でも点を取ることを今日も意識して入っていたので、今季点が取れているのは自分としても良い状況かなと思います。ゴール前に顔を出す回数や泥臭くスプリントして、少しでも点を取るためのチャンスを作る可能性が高まるようにと意識して入っているので、それが結果に繋がっているかなとは思います。ただ、もっともっと点が取れるようにやっていきたいです。

──今日の勝利を踏まえて次の試合に繋がるものは?

昨年から3連勝できていないので、次がすごく大事だと自分たちも話をしています。もちろん今日の勝ちは大きいですが、次勝ってこそです。今季最初の連敗、昨年上がれなかったことを踏まえても、次勝つことが本当に大事かなと思います。

ルキアン

ルキアン

選手

──立ち上がりから押し込まれる展開が続いた中でのPKからの先制点でしたが、あの場面を振り返って

試合の最初から松本のペースで、なかなか自分たちがボールを握ることができず、難しい試合の入りでした。得点場面はPKでしたが、先制点を取ることでチームの自信になって、チーム全体が引き締まって試合がどんどん良くなっていったなと思います。

──ここからさらに良い波に乗れそうですね

良い波に乗れるかどうかは次の試合で決まってくると思います。3連勝とか、連勝を考えずに、1試合1試合大事にしていきたいと思いますし、次も今日の後半のような試合ができれば必ず勝利できると思っています。

──立ち上がりが難しかったという話でしたが、そのときの心境について

自分の動きもそうですが、ボールの支配率にもあるように、良い形でボールを持てていなかったので、タイミングを合わせる場面もなかなかありませんでした。ハーフタイムに監督からもそこについての話があり、修正して後半に入りました。

──3試合連続ゴールについて

素直に、この良い流れ、個人的にゴールが取れていることを嬉しく思いますし、日々の練習の成果が出てきていると思います。これからも点を取れたらもちろん良いですが、まずはチームのためにハードワークをすることがベースにあります。そこから自然とゴールが出てくるので、今まで通り自分たちの力を100%出したいと思います。

松本山雅FC 柴田 峡監督

──試合の総括

アウェイまでたくさんのサポーターに来ていただきました。にも関わらず結果を共有できず、申し訳なく思っています。前半は良いリズムで攻撃・守備が連動して相手よりも優位に進められた中での前半終了間際の失点でした。後半もやることは変えずにという話をして送り出したのですが、2失点目をした辺りでもう1点取れればと返しはしましたが、こちらの方が少し攻め疲れしたというか、ビハインドが大きかったなと感じました。疲れたところ、出足が遅れたところでの相手の精度の高さ、そしてうちの精度については差を感じました。そういうところをトレーニングでまた積み上げていこうという話をしましたし、非常に残念な結果ですが、前半の仕掛けも含めて積極的にゲームを進めてくれようとした選手たちは非常に良かったと感じています。