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2019年5月12日 vs FC東京

14:00 味スタ

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

ゲームプラン通り、90分とは言わないですけど、失点シーンまでは出来たのではないかと思っています。前半少し締めが甘くて、相手のくさびが入ってからのワンタッチフリック、もしくはワンタッチコンビネーションでの中央突破の形を何回か作られかけたのですが、そこをよく粘れたこと、それからサイドの所で、深いエリアまで入らせる回数が少なかったのと、入られたとしても時間をかけたので、ボックスのところが十分間に合っていたこと、この二つが守備の大きなポイントでしたが、選手はよくやったと思っています。

後半バテてくるであろう相手に対して、中央の田口、上原、途中から山田になるのですが、そこが前を向く回数、リズム・テンポを変えるようなワンタッチ、もしくはボールの距離を変えるサイドチェンジを有効に使いながら、サイドに人数をかけて突破からクロス、もしくはシンプルにクロスという形でフィニッシュを増やしたかったのですが、形としては悪くないシーンが何回かあった中で、シュートまでなかなか行けなかったり、東京の失点が少ないのはボックス近くの身体の投げ出しが徹底されているからだと思うのですが、そこで相手に当ててしまうようなシーンが多くて、なかなかフィニッシュ、もしくは決定的なシーンまで行かなかったのではと思います。

ただ、自信を持って良いのは、2月にトレーニングマッチを非公開で行った時は完敗だったのですが、それに比べたら十分に自信を持てる内容だったと思っています。

──後半勝負のプランだったのか、そしてコイントスでサイドを変えたのはそこに関係するのか?

チェンジサイドに関しては、前節の浦和のアウェイ戦まで我々は勝てていなかったので、そこで流れを変えるという意味で変えました。これもコイントスで勝たないと選択出来ないので、今回もキャプテンが(トスに)勝ったと。それから前半0対0の後半勝負という意味ではなくて、前半からチャンスがあればもちろん前体重で行きたかったのですが、優先順位としては相手の前線のスピード、それから背後へのラフなボールに対してのケアというものを最初にしていたので、そこでのフリーランニングが続く限りは我慢する時間帯になるのではと思っていました。よって後半に相手が選手交代した頃になって、自分たちがボールを握れる時間も増えて、攻撃的なシーンも増えたのではないかと思っています。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──非常に難しいゲームになったと思います

そうですね。アウェイで首位相手ということでしたし、0対0のまま行ければ悪くない結果だったと思っていました。そうした中で、セットプレーの流れからやられてしまったのは非常に残念です。

──守備面について

0の時間を長くというのは毎試合思っていることです。そうした中で、早い時間に1点取ることが出来れば、それこそプラン通りだったと思いますが、0対0でも最低限の仕事は出来ていたかなと。相手もしっかり守ってカウンターをというところで、ボールを持ったときにそれだけではなくて自分たちよりもクオリティの高いボール回しがあって、相手の方が攻める時間が長かったと思います。学ぶところが多いというか、そういうチームにならないといけないなと。今日に関してはチャンスの数が少なかったこともありますが、ただ全く無かったわけではないので、そこまで下を向かずに、次に向かうことが大事だと思います。

──ディフェンスラインで話していたことは?

やっぱり相手は速いので、ディエゴ選手のキープ力、永井君の裏への抜け出し、そういうところでいつもよりラインをそこまで高くしなくてもいいのではないかと。それから、相手はプレッシャーをかけると蹴ってきて相手のペナルティエリア近くでキープして押し込むという感じでしたし、どの試合もそれがはまっていたので、まずはそれをさせないことを意識していました。今日はオフサイドも取れていましたし、ラインを下げすぎることなく出来たかなと思います。ラインコントロールをするときもあれば自分の判断でついて行かなくてはいけない時もありますが、そこに関しては前節の浦和戦も含めてよく出来ているかなと感じています。

──次の試合で勝ち切るために

今まで積み上げてきたものをやるしかないですし、今日の後半はボールを長く持てる時間もありました。そういうところを積み上げていくことが大事です。今日はそういう時間に取られてしまってカウンターを受ける場面があったので、シュートまでやり切ること、そしてキーパーにキャッチされた後の切り替えを素早くすること、そういうところを反省してまた準備していくことが大切だと思います。

山田 大記

山田 大記

選手

──試合を振り返って

前半は我慢の時間が長くなるけれど無失点で終えて、後半徐々に自分たちがボールを動かしていくという中で、前半に関しては少し物足りなさがありましたが、後半に入ってボールも人も動いてアグレッシブにやりながらプレーは出来たと思いますし、ゴール前のところも粘り強くやれたのですが、警戒していたセットプレーでやられてしまったのですごく残念です。

──首位チームとの対戦で手応えを得た部分は?

負けた悔しさが一番大きいですが、やれたことももちろんありますし、もちろん反省点もあります。良いところは自信を持ってやりながら、至らないところは修正していきながら、次はホームゲームなので勝ちに繋げていけるようにしたいと思います。

──ベンチには11番のユニフォームが掲げられていました。

ロド(ロドリゲス)のお母さんが亡くなられたというのは自分たちにとっても大きなショックでしたが、本人は僕たちが計り知れないほどの悲しみを感じていると思います。異国の地で、一人で頑張っている中で、祖国からの訃報というのは、本当に辛い想いを今しているのではないかと。少しでも勇気づけることが出来ればという中での試合でしたが、こういう結果になってしまいすごく残念です。

カミンスキー

カミンスキー

選手

──素晴らしいセーブの連続でしたが、今日の試合を振り返って

そういうふうに言っていただき嬉しい気持ちはありますが、今日は決して満足していません。最低でも引き分けに持ち込みたい試合でした。相手は調子が良いし強豪だということは分かっていましたが、あのまま0対0で終わって最低でも1ポイントを持ち帰りたかったなと。0ポイントで磐田に帰るというのは本当に残念です。

──守備面について

今日のジュビロは良いゲームではなかったと言う方もいるかもしれませんが、我々は相手が強いということを分かっていましたし、しっかり守ってカウンターに繋げていこうと。特に永井選手とディエゴ選手の能力というものは分かっていました。84分にゴールを決められてしまうまでは、我々のプラン通りに進んだと言っていいと思いますが、あそこでゴールを奪われたことによってプランが崩れてしまいました。

──至近距離でのシュートストップについて

当たり前ですが、ボールに対してしっかり反応すること、そしてその前にしっかりポジショニングを取ることをいつも心掛けています。ポジショニングを取るということは、なるべく相手のシューターに対してコースを作らせず、ゴールを狭くすることです。それから、至近距離でのシュートはなるべく自分の身体にヒットすることを心掛けています。

──次のホーム仙台戦に向けて

まず自分たちの気持ちを素早く切り替えて次のゲームに臨むことが大事です。特に相手は我々と同じような位置にいて、順位も争っているところなので、しっかりと勝ってそこで差を広げたいです。ホームに帰ってのゲームになりますが、今日もたくさんのサポーターが来てくれて熱い声援を送ってくれました。その方々のためにも次は必ず勝利したいと思います。

中山 仁斗

中山 仁斗

選手

──J1リーグ初スタメンとなりましたが、試合を振り返って

相手にボールを持たれるというのはある程度みんなが分かっていて、そこからの良い守備から攻撃に移ろうということを意識していました。やはり良い位置、高い位置でボールを取った時は良い形でゴール前に何本か行くことが出来たという部分はありました。ただ、そこで点を取り切れないと最後にああやってスーパーゴールですが失点してしまうというのがサッカーだなと感じました。自分自身もシュートをほとんど打てずという感じでしたし、そのシュートチャンスを自分で作り出さなければいけないなと。そこは今後の課題です。

──次の試合に向けて

得点以外の部分のプレーや、ボールを収めるという部分、守備のところは自分でもやれるという手応えはあったので、あとはそこから結果に繋げられるように頑張っていきたいと思います。

FC東京 長谷川健太監督

──試合の総括

ケガ人が多少出ている中で、チームの一体感というか、キャプテンがチームをまとめてくれました。先週はなかなか点が取れずスコアレスドローで公式戦2試合が終わっていますが、今日は特にボールを奪った後という話をして、崩し切るというところまでは数多く行かなかったですが、後半もじれずにしっかり戦えて、自分たちの時間のセットプレーから、こぼれ球ですが、ああいう点が取れたのは大きかったと思っています。