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2018年5月16日 vs ヴァンフォーレ甲府

19:00 中銀スタ

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

(グループリーグ)突破の条件は、ご存じの通りだと思いますが、自力で3ポイントを取って1位通過という目標を掲げて戦っていった90分間だったと思います。立ち上がりから五分五分の展開の中で、最終的には、ゴールに向かう姿勢が何局面も出たあのゴールシーンが象徴的で、立ち上がりから後ろから出ていく人間だったり、前でキープしてスペースへ飛び出すという連動性、流動性が生まれているシーンが多くて。ゴールシーン云々よりもシュートシーンは多く出るのではと思っていました。手元の集計では7対2くらいだったのですが、7本打てたことは良かったなと。

後半立ち上がりに(他会場の)エスパルスが1点取ったことによって、我々は勝たなくてはいけない状況、それからすぐに(エスパルスが)2点目を入れたことによって、この得点差を守らなければいけない状況になりました。ただプロサッカー選手としては、あの45分、しかも若い選手が多い中で、非常に貴重な45分だったなと。引き分けでもOKとか、最後守りきればOKとか、そういうシチュエーションを公式戦の中で経験できたことが、まず大きな収穫ですし、それから交代の選手も、なるべくとは言わず、誰かケガしない限りは若い選手を突っ込もうと思っていたので、その若い選手がこのヒリヒリした時間帯に入って行って、自分のやるべきこと、チームがやらなければいけないことをしっかり周りに伝えたり、自分がプレーで表現したりというのは出来ていたのではと思います。もちろん課題は多々あって、相手のワンタッチのフリック、両サイドのスピード、それから奪った後のボールの質、中締めの甘さなど、色々なものがあったと思うのですけど、我々はプラス2試合というものを目標、ミッションに掲げていたので、プラス2試合を自分達のカレンダーに組み込めたことが何よりだったなと。(決定的なシーンを)相手が外してくれたことは、サッカーの神様が「しょうがないな、今回は」と。我々は色々あったクラブなので、今回はしょうがないなと言ってくれたんじゃないかなと思っています。

──小川航基選手の評価は

トータル的には決して良いパフォーマンスでは無いですし、2トップでは駄目な烙印は何回か押されていると思いますが、今日は、特に前半は周りのサポートも良かったので、自分を生かせるチャンスは何回かあったと思いますし、後半の(中野)誠也からロングボールが出ての1対1の場面、昨シーズンの良い時だったらフェイントをかけたり、緩急、周りの状況など、色々なものを考慮しながら突破であったりシュートであったり、味方を使ったりというアイデアが出たと思うのですが、頭も体もまだまだトップには追いつけていないなというのが実感です。ただケガの状態はすこぶる良くなってきてますし、リバウンドもほとんど無い状態なので、使っていって良くしなくてはいけないと思います。中断前まではエクストラの練習、アジリティの負荷の高い練習というものを少し抑え気味でやっていたので、中断明けからはもう少し重めにやってもいいかなと。そこで体のキレを出してきて、頭が付いてくればまた戦力になってくると思っています。今日の交代に関しては、1対0で勝っているというチーム状況を考えた中で、今何をしなければいけないのかは、ベンチから3回伝えて、2回目までは応えてくれたのですけど、3回目で足が止まってしまっていたのでそろそろかなと。モルベッキはあの足の長さで、守備が上手そうに見えないのに、ボールを刈り取るのが上手いので、そこにも可能性をかけてみたという采配でした。

──若手選手を投入した意図は?

先制したらとか、勝ち越したらの話ですけど、このゲームは若い選手でどうにか終わらせて欲しいという気持ち、その気持ちを酌んでくれたかどうかは別ですけど(笑)、トレーニングの中から、今自分がやらなきゃ駄目だというものを、彼らが見せてきたと思いますし、午前中の練習が無い時もグラウンドに出てきたり、公式戦が終わった後もボールを蹴っていたり、そういう地道なトレーニングが僕の耳にも沢山入っていたので、どこかでチャンスを与えたいと思っていましたし、それが先ほど言った、こういうヒリヒリしたゲーム展開の中で、プロサッカー選手としてもの凄く良い局面でゲームに関われたことは、時間はちょっと短かったかもしれないですけど、大きな財産になるのではと思っています。

──前回の甲府との対戦との違いは

特に後半ですけど、もう少し早いタイミングでワンタッチパスが前に入っていた状況で、両サイドのスピード、テクニックのある選手に、前向きな良い状態でボールが入ってしまう状況が沢山あったので、締めとしてはフリックをケアしないとどんどん相手のスピードが上がってしまうという状況、先ほど選手に言いましたけど、高橋祥平がハーフタイムに、ジュビロに加入してから過去最高なくらい選手たちを掴まえてコーチングしてたのですけど、彼が生々しく感じていたのは、リーグ戦のメンバーとそこが極端に違って、戻ってこなければいけないエリア、潰さなければいけないエリア、スピードを上げてチャレンジしなければいけないエリア、そこの3つが相当甘くなった結果、後半あれだけ押し込まれる原因になってしまったと思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──ゴールシーンを振り返って

あれをゴールと言っていいのか(笑)。当てただけです。ただ、逆サイドが入ってくるというのはチームの決まりごとなので、それが点に繋がったシーンでした。特に変わったことはしていなくて、いつも通りのプレーをしたという感じです。

──グループステージ突破を決めました

相手どうこうよりも、自分たちが勝てば突破が決まるという状況だったので、それだけを考えてプレーしようと。押し込まれてしまいましたし、危ないシーンもありましたが、それは次に活かしていきたいです。修正しないといけないですし、前半は特に自分のサイドでコミュニケーションがうまくとれていなくて崩されるシーンも多かったなと。後半も全体的に後手後手だったので、やっぱりそこは全員の意思統一を持たないといけないと思いますし、そういうときに自分も含めてリーダーシップを取って、今の時間どうするかということを考えていかなければいけません。そこがリーグ戦に出場しているメンバーとの違いだと思うので、課題ははっきり見えていますし、練習から前を向いてやるだけだと思います。次のステージに上がれたということは、チームとして大きなことだと思います。公式戦が2試合増えたので、チャレンジ出来る場も増えましたし、練習でやってきたことを披露する場を得られたことは、個人としてもプラスにとらえられることだと思うので、しっかりやっていきたいと思います。

中野 誠也

中野 誠也

選手

──プレーオフステージ進出が決まりました

今日は耐えて勝つことが出来て良かったです。2試合公式戦を戦えるチャンスが増えました。もちろんチームが勝つためにということが一番大切ですが、自分としても試合に出たい気持ちが大きいです。ルーキーとして出場機会を増やしたいという気持ちがありますし、チームのためを大前提に、自分にとっても試合に出ることはプラスなので、しっかり準備していきます。

──小川航基選手との前線での関係性について

(小川)航基との関係は常に意識するようにしていますが、まだまだかなと思います。でも、航基が入って自分が航基の裏に流れてしまうというシーンが今までは多かったのですが、そうではなくて航基のサポートに入るという部分は自分の頭の中でも整理出来てやっているので、あとは合わせていくだけかなと。自分としてはポジティブに捉えています。お互い活かし合った方が相手にとっても怖いと思うのですが、やっぱりもう1ランク、2ランク上を行かないと、相手には通用しないなと感じています。

藤川 虎太朗

藤川 虎太朗

選手

──今シーズン公式戦初出場でした。どんな気持ちでピッチに立ちましたか?

自分だけ、まだ試合に出ていなかったので悔しい気持ちがありました。少ない時間でしたが、出場できたことは一歩ずつ進んできたのかなという想いです。後半のああいう時間帯で、全然温度が違う中で、やっぱりもう、すべてのボールに関わりに行くくらいやれと名波さんからも言われていたので、その通りにずっと走り続けようと。

──監督からの指示はありましたか?

時間もないし、その時間に合ったプレーを選べと言われました。最後はトラップしてシュートを打ちたかったのですが、時間もなかったですし、このまま終わらせるのが一番いいと思って、スペースにボールを蹴ることを選択しました。

──この試合を次にどう繋げていきたいですか?

もっと出場時間をのばして、もっとアピールしていきたいなと思いますし、ずっと良くないと信頼は得られないと思うので、日ごろの練習から100%、120%出していかないといけないなと思います。アピールして、チャンスをつかんでいきたいと思います。

上原 力也

上原 力也

選手

──プレーオフステージ進出を掴み取りました

最低条件であり絶対条件だったので、まずはそこをクリアできたということは良かったと思います。

──今日の試合について

早い時間帯に先制して、守りに入るのか、守りに入りながらカウンターを狙うのかということをピッチ内でもっとみんなで意思を共有できれば良かったですし、もっと奪ってからカウンターだったり、良い形を作ることが出来れば良かったなと。ただ、最後までみんなでよく耐えることが出来たなと思います。特に後半は行くのか行かないのか、ということを中でやらなければいけないですし、はっきりしなくてはいけなかったと思います。

──キャプテンマークを巻いてルヴァンカップを戦って

チームとして次の2試合が、底上げだったり成長に繋がると思いますし、若い選手が多く出ている中で、勝利することでまた成長があると思います。課題も山積みですが、一つひとつ成長していきたいと思います。

ヴァンフォーレ甲府 上野展裕監督

──試合の総括

多くのサポーターの方々の後押しを受けて、選手たちはよく頑張ったと思います。決定機もよく作りましたし、後半は特にチャンスを多く作ったと思います。その決定機を外してしまうことになりましたが、そこまで行く、ボールに詰めている、ゴール前に詰めているということは、チームとしても本当に選手たちはよくやったなと、そこまでよく行くことができたなと思っています。前に人数をかけて攻撃をし、選手たちは本当よくやってくれたと思います。残念な結果になってしまいましたが、グループステージを通過することができ、次のプレーオフに向けてもまた楽しみが出来たと思っています。