試合速報

  • 鹿島
  • 1 終了 1

2018年8月24日 vs 鹿島アントラーズ

19:00 カシマ

インタビュー他

名波 浩

監督

──試合の総括

結果的に1対1は妥当じゃないかと個人的には思っています。前半は我々の方が主導権を握れていましたし、ギャップの顔出しから同サイドの崩しが非常にスムーズで、何度か良いシーンが見られたと。あとは、中盤で相手がミスしてくれたものに上手く乗って攻撃に繋げられたり、セカンドボールの反応も速かったと思います。後半は当たり前のようにアントラーズが出てくることは分かっていたのですけど、締めの部分では非常に良かったのですが、中盤の、特にレオ・シルバのところで何回か食われて、それが結果的に危ないシーンを生んだり、失点シーンはスローインからのロストでしたけど、自陣でのロストが危ないシーンを生んでしまった原因だなと。1対0の後にカミンスキーを中心にゴール前はよく踏ん張ってくれたと思いますし、帰陣のスピードというものを2シーズン前からテーマとしている中では、アントラーズはそれを伝統的に25年以上もやってきている中で、我々はアントラーズに対してそれを見せられたのではないかなと。1対0で踏ん張れたことによって生まれた同点のPKだったというように思います。

前節勝って、今回アウェイで拾った勝ち点を、残り10節に繋げたいと思います。トップ5という目標を掲げているのですけど、残留争いということも選手には伝えているので、勝ち点40を取るまではきっちりとやっていきたいと思います。

──大久保選手と周囲の連動性は?

前半の川又のフリックから(大久保が)GKと1対1になったシーン、だいぶ力んでましたけど、ああいうシーンが(大久保)嘉人が求めているシーンだと思いますし、中盤まで落ちてきてこねている間に自分を追い越して行ってくれたら、もっと良いボールを出すよという形も、イメージの共有、コミュニケーションもゲームごとに上がってきていると思います。今日川又がケガをしてしまったのでやりくりが難しくなったところですけど、最後PKを落ち着いて決めてくれたので、これも次節以降に繋げてくれるのではと思っています。

──鹿島への対策と同点に追いついた要因は?

ボックス脇というのは両チームが狙っていたところで、逆に相手が上がっていった時はそこに広大なスペースが残っていることがあるので、そこは突いていこうということ。あとは山田と田口のところでのフリーランニング、無理な30、40メートルじゃないですけど、15m以上のフリーランニングをしたときのスペースも有効に使えたと思うので、前半はそこが上手くいったなと。プラス同サイドでの突破という点では、松本サイドがクロスを2、3本上げられたので、あそこからセカンドボールを拾ったりといったもう少し厚みのあることが出来ればもっと良かったのかなと。

追いつけた要因は、ケガ人が多い中、若い選手が何度も何度もチャンスをもらってチャレンジしている中で、前向きにゴールに向かってくれたと思いますし、最後のパワープレーもチームとしてのイメージ共有という意味では、残り時間までやれたと思うので、それが繋がったと思いますし、2連敗した後、ケガ人がぼこぼこ出た後に、いる人間で頑張ろうという中で前節2対0でシャットアウト出来たので、あの前向きなモチベーションもこのアウェイゲームに繋がったと思います。余談ですけど、今回前々泊して2日前に入っているのですが、2016年のアントラーズ戦以来前々泊で負けたことが無いので、そういう意味では結果が出て、また良かったと思います。

──大岩監督就任後の対戦は3戦連続ドローですが、そうなった要因は?

これと言って無いですが、見計らったように3試合連続ドロー、しかも攻守に面白いゲームが続いた3試合のドローだったと思うので、アントラーズへの想いというのが個人的にもクラブ的にも強い我々としては、決して悪い結果ではないですし、今後とも切磋琢磨できるクラブだなと思っています。クラブ理念としては、いつも言っていますが憧れでもあるので、アントラーズに離されないように努力していきたいなと。プラス、火曜日のACL以降、アジアチャンピオンズリーグは、日本の代表として必ず優勝してほしいなという気持ちが本音です。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──試合を振り返って

1点取られたあとに安易にボールを奪われて、みんなが前がかりになりすぎて、追加点を奪われそうになったことは反省点ですし、0対1のままいけば、こうやって最後に何があるか分かりません。アウェイで勝点1を取れるか取れないかというのは、残り少ないリーグ戦で大事になってくると思うので、今日の1というのを大事に捉えたいです。

──チームの守備について

今日のように先に1点を取られてしまっても、粘り強くやろうということは話をしていました。その中で、レイソル戦は先制して。やはり先制したら守備からがっつり入れますし、やりやすかったですが、今日のように0対1になったときに、少し誰がどこを見るのかという部分が微妙になってしまったからこそ、カウンターを受けたり、危ないシーンがあったと思うので、そこはもう少し注意しなければいけないなと。ただ、耐えることが出来ましたし、追いつけたことはプラスに捉えたいです。ただ、だからと言ってそれでOKにしないでやっていきたいなと思います。

小川 大貴

小川 大貴

選手

──1点を奪われた後の戦い方について

終盤に(大井)健太郎君がパワープレーで上がってから、すごくオープンな展開になってカウンターからピンチになるシーンもありましたが、粘り強く戦うことができたと思います。自分自身、1失点目に絡んでしまいましたが、2失点目を奪われなかったからこその引き分けだと思うので、特に残り10分は藤田選手を中心に、後ろはしっかり守れたかなと思います。

──自身の攻撃参加について

多少上がるようになりましたが、どちらかというとチームの重心は右に寄りがちなので、その中でももう少し左で動かせるチャンスがあればいいなと思いますが、ゲーム展開によって、そして相手もあってのことなので、そこはバランスを取りながらやっていきたいなと思います。

──チーム全体の守備について

浦和の試合も4失点してしまいましたが、自分たちがすごく崩れてしまったわけではなく、小さなミスからああいう失点に繋がってしまいました。なので、すごく大きく変えるのではなく、意識を変えるというか、その意識一つでだいぶ変わったのかなと思います。あれを機に、もう一度何をやらなければいけないのかということが整理出来たのかなと思います。

大久保 嘉人

大久保 嘉人

選手

──PKを決めて勝点1を手にしました

試合内容は非常に難しい試合でした。鹿島相手にこうなるかなと予想はしていましたが、最後負けずに引き分けられたことは良かったなと思います。

──攻撃の展開について

特に右だけで狙うというわけではないですし、たまたま右が多かっただけで。ただ、サイドからの崩しというのは、もっと精度を上げていきたいです。もっとチャンスを作れるように出来たらいいなと思います。

まだまだハマっていないところも多いですが、ハマってくればもっと簡単に崩せる場面も多くなってくると思うので、そこは練習からやっていきたいなと思います。

──PKの場面を振り返って

相手が駆け引きをしていて、そのペースには乗りたくなかったので、もう一度自分でボールを置きました。GKは動きに自信のある選手だと思っていたので、間違いなく飛ぶだろうなと。なので、真ん中に蹴ろうと決めていました。

──次節に向けて

1試合1試合大事な試合になってくるので、そこで全力を出せるように、練習からしっかりやっていきたいです。

鹿島アントラーズ 大岩剛監督

──試合の総括

今日出場した選手たちは非常に良くプレーしてくれて、粘り強く我慢強くプレーしてくれました。最後は勝ち切りたかったですし、少し残念な結果なのですが、次のACLに気持ちを切り替えるという話をしましたので、しっかり切り替えて次のゲームに臨みたいと思います。